チェンバー The Chamber (1996) まだ評価されていません。


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1994年に発表された、ジョン・グリシャム同名小説の映画化。
死刑囚と弁護を担当するその息子の関係を描く、主演クリス・オドネルジーン・ハックマンフェイ・ダナウェイ共演、監督ジェームズ・フォーリーによるドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:ジェームズ・フォーリー
製作総指揮
デヴィッド・フレンドリー

カレン・ケーラ=シャーウッド
リック・キドニー
製作
ジョン・デイヴィス

ブライアン・グレイザー
ロン・ハワード
原作:ジョン・グリシャム
脚本
ウィリアム・ゴールドマン

クリス・リーゼ
撮影:イアン・ベイカー
編集:マーク・ワーナー
音楽:カーター・バーウェル

出演
アダム・ホール:クリス・オドネル

サム・ケイホール:ジーン・ハックマン
リー・ケイホール・ボーエン:フェイ・ダナウェイ
E・ガーナー・グッドマン:ロバート・プロスキー
クライド・パッカー:ボー・ジャクソン
ローリー・ウェッジ/ドニーケイホール:レイモンド・J・バリー
ノーラ・スターク:レラ・ローション
デヴィッド・マキャリスター州知事:デヴィッド・マーシャル・グラント
アン・ビドウズ医師:ジェーン・カズマレック
ロクスボロー:ハーヴ・プレスネル
ルース・クライマー:ミリー・パーキンス
ウィン・レトナー:リチャード・ブラッドフォード

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1996年製作 112分
公開
北米:1996年10月11日
日本:1997年6月7日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $14,402,821
世界 $22,540,359


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1967年4月、ミシシッピ州インディアノラ
公民権運動家の弁護士事務所が爆破され、幼い子供二人が爆死し、弁護士は重傷を負い両足を失う。

警察は、悪名高きKKKのメンバー、爆破犯であるサム・ケイホール(ジーン・ハックマン)を逮捕するが、助かった弁護士はその後、自殺する。

1996年、シカゴ
弁護士アダム・ホール(クリス・オドネル)は、ケイホール事件の弁護を引き受ける許可を、上司のE・ガーナー・グッドマン(ロバート・プロスキー)に得ようとする。

グッドマンはそれを拒もうとするが、アダムは、ケイホールが自分の祖父だといって彼を納得させる。

16年前、自殺した父の葬儀で、名前まで”ホール”に変えた事件の真相を聞かされたアダムは、それ以来この件に関し自分なりに考えをまとめていた。

アダムは、伯母リー(フェイ・ダナウェイに会うが、彼女は父ケイホールに人生を台無しにされた経験から、過去を追求するのは危険だと忠告される。

ミシシッピ州立刑務所
刑務官クライド・パッカー(ボー・ジャクソン)に迎えられたアダムは、ケイホールの処刑が28日後に執行されることを知らされる。

祖父ケイホールと面会したアダムは、自分を孫だと知った彼に弁護は無駄だと追い払われそうになる。

しかしアダムは、必ずケイホールを救うことを伝え食い下がる。

そして、アダムがケイホールの弁護をすることが、新聞などで大きく報道される。

ケイホールに面会に行ったアダムは、まともに話し合おうとしない彼に苛立ちを隠せない。

その後、連邦裁判所に向かったアダムは、デヴィッド・マキャリスター州知事(デヴィッド・マーシャル・グラント)の法律顧問ノーラ・スターク(レラ・ローション)に出会う。

マキャリスター州知事は、ケイホールの犯行は疑う余地がないが、単独犯に疑問を抱いていることをアダムに告げる。

ノーラにも、協力を約束されたアダムは、モーテルで爆弾もどきの装置により脅されてしまう。

連邦地裁が”法的助言不備”を却下したため、アダムはノーラの協力を得て、事件を担当したFBIの捜査官ウィン・レトナー(リチャード・ブラッドフォード)に会う。

しかし、当時の事件記録などをチェックできる訳もなく、アダムは苦悩する。

州の公的機関で、有力者が集まる、実態は白人評議会の主権委員会に、ケイホールが操られていただけかもしれないということをノーラはアダムに話す。

その委員会の記録を公開請求するために、ケイホールの署名を得ようとしたアダムだったが、ケイホールはそれに同意しない。

伯母リーと朽ち果てた実家に向かったアダムは、彼女が子供の頃、ケイホールが自分とアダムの父の目の前で、アフリカ系の男を撃ち殺したことを話す。

そこで、ケイホールが機械に弱かったことを知ったアダムは、タイマー仕掛けだった時限爆弾を作った共犯者がいることをケイホールに問い質す。

アダムは、主権委員会の記録簿に記載されているはずの黒幕を暴くために、ノーラに協力を要請する。

さらにアダムは、ケイホールの精神異常を証明し、処刑の執行を停止を求めようとする。

そしてアダムは、社交界の花形だったリーが、父親が人種差別主義者の死刑囚だったことが知られ、再び酒に溺れていることをケイホール伝える。

ケイホールを、精神科医のアン・ビドウズ(ジェーン・カズマレック)に面会させ、法廷に呼んだアダムは、自分の思い通りの証言を得られたことに安堵する。

しかし、州側の弁護士ロクスボロー(ハーヴ・プレスネル)は、ケイホール担当の刑務官パッカーを証言台に立たせる。

アフリカ系である自分の前で、ケイホールはそれを悪く言う時もあるが、意外に人間味のある彼は、現実を認識していることをパッカーは証言してしまう。

ノーラは、知事には秘密のまま、主権委員会の記録原本が公文書館にあることをアダムに知らせる。

公文書館の保管庫で、記録簿を見つけたアダムとノーラは、共犯者であろう”R・W”という人物の存在を知る。

アダムは法廷で、犯行を強いられたとみられるケイホールの情状酌量を求める。

さらにアダムは、被害者の弁護士の妻ルース・クライマー(ミリー・パーキンス)を訪ね、知事に恩赦を訴えるよう懇願する。

ルースは冷静に対応するが、アダムの要望に応える意思がないことを伝える。

モーテルに戻ったアダムを、元FBIの捜査官レトナーが待ち構えていた。

レトナーは、ケイホールと行動を共にしていた男で、KKKのメンバー”R・W”が、ローリー・ウェッジ(レイモンド・J・バリー)だということをアダムに告げる。

ウェッジがいるというKKKの集会に向かったアダムは、ケイホールとは一体だったという彼に、銃を向けられ脅されてしまう。

知事に会ったアダムは、ケイホールが共犯なら死刑にはならなかったはずだと言い寄り、死刑執行を延ばすよう彼に迫る。

処刑当日、父ケイホールに面会したリーは、子供達を殺したことは許されないが、自分と弟(アダムの父)にしたことは許すと彼に伝え、手を握り涙しながらその場を去る。

ケイホールの上訴は却下され、最高裁の裁定が却下ならば、残された望みは知事の恩赦だけになる。

アダムは、ケイホールにウェッジに会ったことを告げ、主権委員会記録公開の請願書を渡す。

ケイホールに面会に来た”ドニー・ケイホール”(ウェッジ)は、子供を殺したのは間違いだったと言うケイホールに対して、自分達の行動が正しかったことを主張する。

弟ドニーの言葉を許せないケイホールは、彼を罵りながら刑務官に連行される。

アダムは、ケイホールがリーの前で射殺したアフリカ系の男の子供と、ルースに宛てた手紙を受け取る。

そしてアダムは、ケイホールが請願書に署名したのを知り、それに最後の望みを懸ける。

最高裁は一連の上訴をすべて却下し、請願書が出されたことを知ったノーラは、それを知事に知らせる。

刑務所に到着した知事は、ケイホールに共犯者がいたとの情報が入った事を民衆に伝える。

しかし知事は、ケイホールの罪は確かなもので、償いを受けるのは当然だと主張する。

その頃、共犯者ドニーは逮捕され、ケイホールはこれ以上自分を救おうとするなとアダムに告げる。

ノーラは、主権委員会記録簿にあったドニー以外の名前は、議会運営を円滑に運ぶための手段として、駆け引きに使うと知事から聞かされる。

死刑執行のガス室(チェンバー)に向かうケイホールは、弱さ故に自殺したと言った息子(アダムの父)への思いを撤回する。

ケイホールは、息子が強い心の持ち主だったことを認め、それをアダムに遺したことを伝える。

そして、ケイホールと抱き合ったアダムは刑務所から走り去る。

処刑室に向かったケイホールの死刑は予定通り執行され、アダムは遣り切れない気持ちで、知事がヘリコプターで飛び去るのを見つめていた。

アダムは、その場に現れたリーを見つけ、”亡霊は去った”と言って固く抱き合う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

30年前に起きた、公民権運動家の弁護士事務所爆破事件犯人の死刑囚、人種差別主義者でKKKのメンバー、サム・ケイホールの弁護を担当することになった、彼の孫であるアダム・ホールは、何とか死刑回避の道を探る。
しかし、アダムは、ケイホールの心を開くことができず苦悩する。
アダムは、諦めることなく打開策を見つけようとして、共犯者がいることを証明できる記録簿があることを知る。
そして、アダムはそれを証拠として、処刑直前までケイホールを生かすための努力をするのだが・・・。
__________

幼い双子が犠牲になる衝撃的な事件描写がショッキングな冒頭から、人種差別主義者の過激な行動を徹底的に非難する映像、それを意に介さない白人至上主義者達、アメリカ映画を見慣れていると、それほど新鮮味を感じない、淡々と進むドラマ展開に、やや物足りなさを感じる。

死刑囚を弁護するのが、その孫という日本では考えられない設定と、事件後に伸し掛かる、一族の苦悩を消し去ろうとする使命感に燃える青年弁護士の姿を中心に描き、祖父を救いたいと言う単調なテーマに終わっていないところがポイントだ。

魅力的なキャスティング、軒並み映画化されて話題を呼ぶジョン・グリシャムの原作の映画化にしては、興行的に大失敗してしまった作品で、全世界トータルでも、製作費5000万ドルの半にも達しない、約2250万ドルに終わってしまった。

クライマックスでの、死刑囚ジーン・ハックマンがガス室(チェンバー)で処刑されるシーンは、セットではなく、実際のミシシッピ州立刑務所内で撮影された。

ロン・ハワードの監督で進められた企画ではあったが、彼は「身代金」(1996)の撮影のために、製作に参加しただけになっている。

音楽は、コーエン兄弟スパイク・ジョーンズ作品でお馴染みの、カーター・バーウェルが担当している。

死を待つ日々を淡々と過ごす序盤から、処刑に向けて徐々にナーバスになっていく様子までを、ジーン・ハックマンは迫真の演技で熱演している。

彼らしいと言えばそれまでだが、”普通過ぎる”ところがインパクトに欠ける青年弁護士クリス・オドネルラジー賞ノミネートはやや気の毒な気もする、死刑囚の娘、弁護士アダムの伯母フェイ・ダナウェイ、アダムの上司のロバート・プロスキー、刑務官を落ち着いた雰囲気で演ずるNFLMLBで活躍したボー・ジャクソン、死刑囚の弟で共犯者のレイモンド・J・バリー、アダムに協力する知事の法律顧問レラ・ローション、知事デヴィッド・マーシャル・グラント、精神科医のジェーン・カズマレック、州弁護士ハーヴ・プレスネル、被害者弁護士の妻役で懐かしいミリー・パーキンス、事件を担当した元FBIの捜査官リチャード・ブラッドフォードなどが共演している。


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