名探偵再登場 The Cheap Detective (1978)


3.65/5 (31)

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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

大ヒットした「名探偵登場」(1976)の好評を受けて、製作レイ・スターク、脚本ニール・サイモンが再び組んだ姉妹編。
ピーター・フォークアン=マーグレットアイリーン・ブレナンシド・シーザーストッカード・チャニングジェームズ・ココ他豪華競演の名作パロディ。


コメディ


スタッフ キャスト ■

監督:ロバート・ムーア
製作:レイ・スターク
脚本:ニール・サイモン
撮影:ジョン・A・アロンゾ
編集
シド・レヴィン

マイケル・A・スティーヴンソン
音楽:パトリック・ウィリアムズ

出演
ルー・ペキンポー:ピーター・フォーク

ジェゼベル・デザイア:アン=マーグレット
ベティ・ド・ブープ:アイリーン・ブレナン
エズラ・デザイア:シド・シーザー
ベス・ダフィー:ストッカード・チャニング
マルセル:ジェームズ・ココ
ペペ・ダマスカス:ドム・デルイーズ
マルレーヌ・デュシャール:ルイーズ・フレッチャー
ジャスパー・ブラバー:ジョン・ハウスマン
モンテネグロ夫人:マデリーン・カーン
ポール・デュシャール:フェルナンド・ラマス
ジョージア・マークル:マーシャ・メイソン
リズット巡査部長:エイブ・ヴィゴダ
ディマジオ警部補:ヴィック・タイバック
ボーイ:ポール・ウィリアムズ
フォン・シュリセルドルフ/シュリセル大佐:ニコール・ウィリアムソン
シュネル:ジェームズ・クロムウェル
ティンカー:スキャットマン・クローザース

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ

1978年製作 92分
公開
北米:1978年6月23日
日本:1978年8月26日
北米興行収入 $28,221,552


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1940年、サンフランシスコ
殺人現場のホテルで現場検証をしていたリズット巡査部長(エイブ・ヴィゴダ)は、現われたディマジオ警部補(ヴィック・タイバック)に状況を説明する。

被害者の中に、私立探偵ルー・ペキンポー(ピーター・フォーク)の相棒マークルがいたため、ディマジオとリズットは、その妻ジョージア(マーシャ・メイソン)の元に向う。

ジョージアは、二人のいる前でルーに電話をかけ、関係のあった彼が、自分を愛するあまりに夫を殺したと言ってしまう。

その直後、ある女からの電話を受けたルーは、警戒するように言われ、オフィスで彼女と会うことになる。

既にオフィスにいたモンテネグロ夫人(マデリーン・カーン)が、死んでいる者と思い込んだルーは警察に通報しようとするが、彼女は眠っているだけだった。

自分の本名も語らない、夫人を信用できないルーだったが、彼女は行方不明になった姪の捜索をマークルに依頼して、手掛かりを得たという連絡を受けていた。

とりあえず、夫人をホテルに帰したルーは、ジョージアが自宅にいることに気づき、その場に現われたディマジオとリズットに、アリバイなどを聞かれる。

殺人の証拠はなく、とりあえずディマジオらは退散して、ルーは、死んだ相棒の妻には手を出せないと伝えて彼女を突き放す。

その直後に何者からの電話で、ルーはクラブ”ニックス・プレース”に呼び出される。

歌手ベティ・ド・ブープ(アイリーン・ブレナン)が登場して、彼女はルーを誘おうとするが、クラブの経営者マルセル(ジェームズ・ココ)が、ベティをドイツの武官でゲシュタポのフォン・シュリセルドルフ/シュリセル大佐(ニコール・ウィリアムソン)のテーブルに案内する。

ルーは、奥の部屋にいた、ペペ・ダマスカス(ドム・デルイーズ)の元に向かい、モンテネグロ夫人の姪の話は嘘だと言われる。

夫人がマークルには、ある美術品の捜査を依頼していたことを伝えたダマスカスは、危険な男だというジャスパー・ブラバー(ジョン・ハウスマン)が到着したとの報せを受けて席を立つ。

そこに、フランス人のマルレーヌ・デュシャール(ルイーズ・フレッチャー)と夫ポール(フェルナンド・ラマス)が現われる。

国外逃亡を考えるレジスタンスの二人は、シュリセルに牽制されるが、マルレーヌは毅然として彼に意見する。

店のピアニスト、ティンカー(スキャットマン・クローザース)に気づいたマルレーヌは、そこに現われた元恋人のルーに再会する。

ルーの言葉に気分を害したマルレーヌはその場を離れ、同時に、パリドイツ軍により陥落したことを知りショックを受ける。

シュリセルは、部下シュネル(ジェームズ・クロムウェル)らと共に祝杯を挙げて国歌を歌い始める。

しかし、ポールとマルセルらが、”ラ・マルセイエーズ”で対抗して圧倒してしまう。

密使がポールに脱出用の書類を渡そうとするが、シュネルらがそれを奪い、シュリセルと共に店を出る。

ルーはベティを連れて店を去ろうとするが、マルセルは、彼がポールとマルレーヌを脱出させられることを伝える。

翌日、ルーはブラバーから、話し合いのためにホテルに来るようにとの連絡を受ける。

その後、ポールとマルセルが、書類を奪い返す手助けをルーに頼みに来るのだが、彼はそれを断る。

ブラバーに会ったルーは、モンテネグロ夫人とのことを探られ、高価な美術品である、12個のダイヤモンドを捜していることを知らされる。

オフィスに向ったルーは、ブラバーから預かった暗号のような文章を、クロスワードが得意な秘書のベス・ダフィー(ストッカード・チャニング)に見せて、ある人物の名前を突き止めるよう指示する。

訪ねて来ていたモンテネグロ夫人が、名前ばかり変えて意味不明なことばかり言うため、ルーは彼女を追い払う。

自宅に戻ったルーは、そこにマルレーヌがいることに気づき、彼はパリの思い出を語り、自分を捨てたことを責める。

それでもかつてのことを想い出したルーは、マルレーヌとの時を過ごそうとするが、キッチンにベティが潜んでいた。

ルーはベティに帰るよう伝えて、マルレーヌと祝杯を挙げようとするが、彼女の目的が脱出用の書類だと知り落胆する。

その後、バスルームにジョージアがいることに気づいたルーは、マークルの遺灰を渡されて彼女に迫られる。

動揺するルーは、マルレーヌの元に戻り、書類を取り戻すことを伝え彼女を安心させて、翌日、フェリーの桟橋で会うことを約束して見送る。

そこに、ベスが現われて、文字を解読することが出来たことをルーに知らせる。

ルーはベティに、翌日、駆け落ちする代わりに何としてでも書類を奪うよう、彼女をシュリセルの元に向わせる。

その後、ジョージアが、誤って夫の遺灰をトイレに撒いてしまい、仕方なくルーはそれを流し、取り乱す彼女に一緒に逃げることを約束して、明晩の12時に、桟橋に来るように伝えて送り出す。

ベスは文章から、”ゴールデンゲートブリッジ”の持ち主であるエズラ・デザイア(シド・シーザー)の名前を見つけて、それをルーに伝える。

そこに、デザイアから電話が入り、ルーは翌朝10時に彼と会うことになる。

ベスはルーに感謝され、その見返りを求めるが、そこに、またもやモンテネグロ夫人が現われ、彼は頭を悩ます。

翌日、デザイアの屋敷を訪れたルーは、妖艶な彼の妻ジェゼベル(アン=マーグレット)に迎えられる。

その後、ジョゼベルとは全く釣り合わない老人デザイアが現われ、言葉も話せないほど老いぼれている彼は、ルーに、彼女が怪しいというメモを渡す。

ジョゼベルも、夫が怪しいというメモをルーに渡して牽制し、宝石を盗まれたことなどを話し始める。

ルーは、ジョゼベルの発音から、彼女が外国人だということを見破り、夫の本名”ウラジミール・テセラチェミヴィッツ”を知っていることを伝える。

それを認めたジョゼベルは苛立ち、デザイアはルーに銃を向けて、昨夜、卵ダイヤが奪われたことを彼に伝える。

しかし、何者かがデザイアを射殺して逃亡し、オフィスに戻ったルーは、その犯人だったマルセルが、渡すものがあると言って傷を負って現われる。

そこに、書類が奪われてしまったというモンテネグロ夫人が現われ、ポールの脱出に加担するマルセルは、書類がなけれ、持参したダイヤは渡さないと言ってルーに銃を向ける。

そこに、書類を奪ったはずのブラバーから電話があり、ルーはダイヤと交換することを伝えるが、マルセルが、立ったままで死亡していることが分かる。

ルーはダイヤを奪い、ディマジオ警部に連絡を入れて、自分の合図を待つように伝えることをベスに指示する。

部屋の窓から侵入したルーは、ブラバーや彼の手下のボーイ(ポール・ウィリアムズ)、モンテネグロ夫人、そしてダマスカスらに銃を向けて、ポールの書類を受取りダイヤを渡す。

ブラバーらは、ついに手に入れたダイヤの卵を割ってみるが、その中のヒヨコを確認して愕然とする。

ルーは、予定通りディマジオを部屋に呼び、ブラバーらは、マークル他5人の殺害の容疑で逮捕されてしまう。

しかしルーは、殺人犯は他にいて、いずれ分かることをディマジオに伝える。

桟橋。
12時が近づき焦るポールだったが、そこにルーが現われる。

ポールは、ルーに感謝するが見返りにマルレーヌを要求され、彼女はルーを愛していることを夫に伝える。

書類さ受取れれば問題ないことを、ポールはマルレーヌに伝え、ルーがそれを渡す。

ポールはフェリーに向かい、そこにシュリセルが現われるが、彼は何者かに射殺される。

シュリセルを撃ったのはジョージアで、彼女は夫他も殺したことを白状して、ディマジオに連行される。

そして、ルーはマルレーヌを連れて、関った全ての女性がの乗る、迎えに来た車でその場を去る。


解説 評価 感想 ■

続編でない今回は、「カサブランカ」(1942)、「マルタの鷹」(1941)、「チャイナタウン」(1974)、「欲望という名の電車」(1951)、そして、「脱出」(1944)のパロディである。

*(簡略ストー リー)

1940年、サンフランシスコ。
私立探偵のルー・ペキンポーは、相棒が殺されたことを、その妻ジョージアから知らされる。
事件を担当した、警察のディマジオとリズットは、ルーとジョージアの関係を知り、彼の犯行を疑う。
その後、相棒に仕事を依頼していたという、意味不明なことばかりを言う、モンテネグロ夫人に会ったルーは、何とか逮捕は免れてクラブに向う。
ルーはそこで、謎の男ダマスカスに、ある美術品を捜す依頼を、夫人が相棒にしていたことを知らされる。
そこに、かつて愛し合っていたフランス人で、レジスタンスのマルレーヌと夫ポールが現われ、脱出用の書類を、ドイツゲシュタポ、シュリセル大佐に奪われてしまう。
それを取り戻せるのが自分だと言われたルーは、ある美術品を捜している男、ブラバーから呼び出されるのだが・・・。

__________

前作と同じく、ニール・サイモンの脚本による慌しい展開は、相変わらず大いに笑いを誘う。

役柄の比重が分散されていた前作とは違い、本作は、ピーター・フォーク演ずる私立探偵の主人公が、矢継ぎ早に現われる女性に翻弄されつつも、強かに事件解決に挑む役柄を、奮闘しながら警戒に演じている。

ピーター・フォーク他、クラブ歌手のアイリーン・ブレナンと、クラブのオーナー、ジェームズ・ココゲシュタポ大佐の部下ジェームズ・クロムウェルが、前作に続いて出演している。

フィルム・ノワール”タッチの雰囲気を漂わせて、謎めいた緊迫感を表現する、出演者の顔の上部だけを照らす効果的なショットなど、細かい部分も手抜きがない。

北米興行収入は、前作には及ばなかったものの約2800万ドルのヒットとなった。

本作も前作同様、名だたる名優、個性派が顔を揃えている。
短い出演だがインパクトがある富豪夫人アン=マーグレット、その夫シド・シーザー、主人公の秘書ストッカード・チャニング、安物の香水を臭わせて周囲に迷惑をかける男ドム・デルイーズ、レジスタンスで、主人公のかつての恋人ルイーズ・フレッチャー、その夫役フェルナンド・ラマス、”卵ダイヤ”を捜す謎の男ジョン・ハウスマン、その手下ポール・ウィリアムズ、彼と関る、登場の度に名前を変える夫人マデリーン・カーン、主人公と関係を持つ相棒の妻マーシャ・メイソン、巡査部長役のエイブ・ヴィゴダ、警部補役のヴィック・タイバックゲシュタポの大佐ニコール・ウィリアムソン、クラブのピアニスト、スキャットマン・クローザースなどが共演している。


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