ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 The Chronicles of Narnia: The Lion, The Witch and The Wardrobe (2005) 3/5 (1)


■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1950年から出版されて、全世界で8500万部が発行された、イギリスの作家C.S.ルイスによるファンタジー巨編「ナルニア国物語」全7巻シリーズ第1章「ライオンと魔女」の映画化。
製作、監督、脚本アンドリュー・アダムソンウィリアム・モーズリーアナ・ポップルウェルスキャンダー・ケインズジョージー・ヘンリーリーアム・ニーソンティルダ・スウィントンジム・ブロードベントジェームズ・マカヴォイ他共演。


ファンタジー


スタッフ キャスト ■

監督:アンドリュー・アダムソン
製作
アンドリュー・アダムソン

ペリー・ムーア
マーク・ジョンソン
原作:C・S・ルイス
脚本
アンドリュー・アダムソン

クリストファー・マルクス
スティーヴン・マクフィーリー
アン・ピーコック
撮影:ドナルド・マカルパイン
編集
シム・エヴァン=ジョーンズ

ジム・メイ
音楽
ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ

エイミー・リー

出演
ピーター・ペヴェンシー:ウィリアム・モーズリー

スーザン・ペヴェンシー:アナ・ポップルウェル
エドマンド・ペヴェンシー:スキャンダー・ケインズ
ルーシー・ペヴェンシー:ジョージー・ヘンリー
アスラン(声): リーアム・ニーソン
ジェイディス/白い魔女:ティルダ・スウィントン
ディゴーリー・カーク教授:ジム・ブロードベント
タムナス:ジェームズ・マカヴォイ
モーグリム(声):マイケル・マドセン
ビーバー(声):レイ・ウィンストン
ビーバーの妻(声):ドーン・フレンチ
キツネ(声):ルパート・エベレット
マクレディ:エリザベス・ホウソーン
ファザー・クリスマス:ジェームズ・コスモ

アメリカ 映画
配給 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
2005年製作 135分(150分/特別編)
公開
北米:2005年12月9日
日本:2006年3月4日
製作費 $180,000,000
北米興行収入 $291,709,845
世界 $718,262,636


アカデミー賞 ■

第78回アカデミー賞
・受賞
メイクアップ賞
・ノミネート
録音・視覚効果賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1940年、ロンドン北部フィンクリー
第二次世界大戦下、”バトル・オブ・ブリテン”の頃。
ペヴェンシー家の4人の兄妹ピーター(ウィリアム・モーズリー)、スーザン(アナ・ポップルウェル)、エドマンド(スキャンダー・ケインズ)、そしてルーシー(ジョージー・ヘンリー)は、母親に別れを告げ疎開先のクームに向かう。

子供達を預かる、ディゴーリー・カーク教授(ジム・ブロードベント)の屋敷の使用人マクレディ(エリザベス・ホウソーン)に出迎えられた4人は、その後、退屈した時間を過ごす。

好奇心旺盛な子供達は、屋敷で遊び回るうちに、末っ子のルーシーが、大きな空き部屋の片隅にある衣装ダンスを見つける。

かくれんぼのつもりで入ったルーシーは、洋服の奥に、一面、銀世界の不思議な場所を見つける。

半獣のフォーンタムナス(ジェームズ・マカヴォイ)に出会ったルーシーは、そこが”ナルニア”と呼ばれる国だと知らされる。

気のいいタムナスの家に誘われたルーシーは、魔法のようなものを見せられ眠らされる。

目覚めたルーシーに、タムナスは自分が悪いフォーンだと謝罪する。

この国を、いつも冬にしている女王ジェイディス/白い魔女(ティルダ・スウィントン)の命令に従い、タムナスはルーシーを誘拐したことを伝える。

タムナスは、人間を見つけたら引き渡すよう、魔女から命ぜられていたのだった。

後悔したタムナスは、ルーシーを元の場所に戻し、彼女を屋敷の部屋に帰す。

屋敷に戻ったルーシーは、体験したことを兄姉に話すが、当然それは信じてもらえなかった。

その夜、眠れないルーシーは再びタンスに向かい、それを追ったエドマンドは、雪の国で女王(白い魔女)に遭遇する。

エドマンドは、妹を追ってきたことや、彼女がタムナスに会ったことなどを話してしまう。

魔女は、エドマンドに飲み物やターキッシュ・ディライトを与え、王になれると言っておだて、 他の兄姉を誘い出すために彼を解放する。

エドマンドは、現れたルーシーに白い魔女が悪い女王だと知らされ屋敷に戻る。

興奮するルーシーは、ピーターとスーザンにナルニアのことを話すが、エドマンドは白を切り、彼女はショックを受け泣き出しその場から立ち去ってしまう。

ルーシーは、廊下でカーク教授に抱きついてしまうが、子供が苦手なはずの教授は、彼女に優しく接する。

カーク教授は、ピーターとスーザンから、ルーシーが取り乱した理由を聞き、それが衣装ダンスの奥の森に関することだと聞き驚いてしまう。

ピーターとスーザンは、妹を信じるべきだと教授から言われ面食らってしまう。

翌日、クリケットをして遊んでいたピーターらは窓を割ってしまい、マクレディに叱られることを恐れ、衣装ダンスに隠れる。

そして、ピーターとスーザンも、その奥のナルニアの国が真実だったことを知りルーシーに謝る。

4人はタムナスの家に向かうが、彼は既に女王(魔女)への反逆罪に問われ連れ去られていた。

その後、ルーシーがタムナスにあげたハンカチを持ったビーバー(レイ・ウィンストン)が現れ、4人は危険を覚悟しながら森の奥に案内される。

ビーバーの家に招かれた4人は、この森全ての王にして偉大なる王アスランが、ナルニア国の人々の語り継がれた予言通り帰還したことを知らされる。

その予言とは、 アダムの息子二人とイヴの娘二人が現れ、ケア・パラベルの王座を満たし、白い魔女を葬り去り、ナルニアに平和をもたらす・・・というものだった。

しかし、エドマンドが魔女の元に向かってしまい、それを追ったピーターらだったが、ビーバーは、預言を阻もうとする魔女の罠だと言って引き止める。

ビーバーは、エドマンドを救えるのはアスランだけだということをピーターらに伝える。

狼のモーグリム(マイケル・マドセン/声)に案内され、魔女に会ったエドマンドは、 一人で来たことを責められるが、兄姉らがビーバーの元に行ったことを話してしまう。

魔女はモーグリムを差し向けるが、それを逃れたピーターらは、動物達が魔女に逆らい石像にされている事実を、現れたキツネ(ルパート・エベレット/声)に知らされる。

キツネは追ってきたモーグリム達に囲まれ、子供達が逃げた方向を言うよう痛めつけられる。

モーグリムが去った後、ビーバーの妻(ドーン・フレンチ)に介抱されたキツネは、 アスランが兵を招集していることをピーターらに伝える。

タムナスと同じ場所に監禁されたエドマンドは、魔女に用済みと判断され殺されそうになるが、ビーバーがアスランの話をしていたことを話してしまう。

エドマンドは殺されずに済むものの、タムナスは彼のせいで捕まったことを魔女から知らされ、連れて行かれ石像にされる。

ピーターらはビーバーの案内で、100年間も凍っている石舞台にアスランがいることを告げる。

魔女は、石舞台に向かったピーターらを追い、それを逃れた彼らは、ファザー・クリスマス(ジェームズ・コスモ)に出会い、彼からプレゼントである武器の剣などを受け取り先を急ぐ。

ピーターらは、氷が溶け始めた川を渡るが、モーグリムが追いつき襲い掛かろうとする。

ダムも決壊を始め、ピーターは剣を氷に突き刺し、川の流れに任せ岸にたどり着き、その後も、気温が上がり雪が解け始める。

モーグリムは、魔女に密告者キツネを差し出し、彼女は子供達の行き先を聞き出そうとする。

その時、エドマンドが、石舞台のアスラン軍のことを話してしまい、キツネは石像にされてしまう。

魔女は、兵を集めアスランに戦いを挑むことをモーグリムに伝える。

軍が集結する場所に着いたピーターらは、堂々たる風格の偉大な王アスラン(リーアム・ニーソン/声)に迎えられる。

アスランは、預言と違い一人欠けたエドマンドが、姉兄らを裏切ったことを聞き、救出は難しいと語る。

ピーターは、4人の王座のある城ケア・パラベルを眺めながら、アスランに王位につく自信のないことを告げる。

アスランはピーターを励まし、エドマンドを救うために協力を惜しまないことを伝える。

その時、スーザンとルーシーがモーグリムに襲われ、それを知ったピーターが勇敢に戦い相手を倒す。

アスランはエドマンドの居場所を知るため、逃げ去った他の狼を追跡させる。

ピーターはアスランに、ナルニアの騎士として認められる。

その後、エドマンドは無事救出され、アスランは反省する彼を許すようピーターらに伝える。

4人は戦いの準備を始めるが、そこに大胆にも魔女が敵陣に乗り込んでくる。

魔女は、”犠牲”になる理由のある裏切り者エドマンドを引き渡さねば、ナルニアを滅ぼすと豪語したため、アスランが二人だけで話し合いを始める。

取引をしたアスランは、アダムが無事であることを伝えるが、ルーシーはアスランの様子がおかしいことに気づく。

その夜、アスランは魔女の元に向かい、それに気づいたスーザンとルーシーは、エドマンドの身代わりとして彼が殺されるのを目撃する。

悲しむ二人は、木の妖精に頼みアスランの死をピーターらに知らせる。

魔女の軍勢が迫る中、指揮を執ることになったピーターはそれを迎え撃ち、彼の号令で戦いは始まる。

同じ頃、アスランは息を吹き返し、魔女が”犠牲”について真の意味を知らなかったために復活したことを、スーザン}とルーシーに伝え、仲間達を集めるために魔女の城に向かう。

石像になったタムナスを見て悲しむルーシーだったが、アスランは彼や他の者達を生き返らせ、ピーターらの元に向かう。

劣勢のピーターは、エドマンドにスーザン達を連れて屋敷に帰るよう伝えるが、彼は魔女に立ち向かい剣を受けてしまう。

怒りに燃えたピーターは、魔女に戦いを挑み剣を交えるが、そこにアスランが現れ雄叫びを上げる。

タムナスらも戦いに加わり、魔女に剣を飛ばされ、止めを刺されそうになったピーターを救ったアスランは彼女を倒す。

瀕死のエドマンドは、ルーシーが、ファザー・クリスマスから贈られた、どんな傷でも治す薬を飲ませ回復する。

数日後、ケア・パラベル。
二人の王ピーターとエドマンド、そして二人の女王スーザンとルーシーは王冠を受け、アスランやナルニアの民の前で王座に着く。

その後、ルーシーは浜辺を行くアスランを、タムナスと共に見つめる。

時は流れ、成長した4人の王は、ある日、見覚えのある場所で屋敷の空き部屋のことを思い出す。

そして4人は、衣装ダンスを通り元の世界に戻り、現れたカーク教授に、何をしていたのかを尋ねられる。

ピーターは、信じられない話だと答えるが、教授は興味を持ってそれを聞こうとする。

その後、再び衣装ダンスを覗きに来たルーシーに、その場にいた教授は、また向こうに行けるかを尋ねる。

教授は、自分も試した経験で、簡単には行けないが、思わぬ時に行けるものだとルーシーに伝え部屋を出る。

タンスからは光が漏れ、アスランのほえる声が聞こえる。


解説 評価 感想 ■

参考
・「
ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」(2005)
・「
ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」(2008)
・「
ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島」(2010)
———————-
ナルニア国物語」全7巻シリーズ
1
ライオンと魔女(1950年)”The Lion, the Witch and the Wardrobe”
2
カスピアン王子のつのぶえ(1951年)”Prince Caspian”
3
朝びらき丸 東の海へ(1952年)”The Voyage of the Dawn Treader”
4
銀のいす(1953年)”The Silver Chair”
5
馬と少年(1954年)”The Horse and His Boy”
6
魔術師のおい(1955年)”The Magician’s Nephew”
7
さいごの戦い(1956年)”The Last Battle”

*(簡略ストー リー)

1940年、第二次世界大戦下、ロンドン
バトル・オブ・ブリテン”の戦火を逃れて疎開した、ペヴェンシー家の4人の兄妹ピーター、スーザン、エドマンド、そしてルーシーは、滞在先であるカーク教授の屋敷に向かう。
ある日、好奇心旺盛な子供達が屋敷内で遊んでいると、末っ子のルーシーが、空き部屋で衣装ダンスを見つける。
それに入ったルーシーは、洋服の奥にある一面銀世界の不思議な国の存在を知る。
”ナルニア”と呼ばれるその国では、半身が獣のタムナスや、言葉を話す動物達が暮らす魔法の国だった。
そこは、その昔、偉大な王アスランが造ったのだが、冷酷な白い魔女によって、100年間、冬の世界にされていた。
そして、反逆者は石像にされてしまうという、暗黒の世界と化していた。
ルーシーは、早速、兄姉にそのことを知らせるのだが、信じてもらえるはずもなく、彼女は再びタンスの奥の国に向かう・・・。
__________

製作費1億8000万ドル、北米興行収入は約2億9200万ドル、全世界では、約7億1800万ドルの大ヒットとなった。

ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでもお馴染みの、ニュージーランドロケの素晴らしさは出色だ。

第78回アカデミー賞では、メイクアップ賞を受賞した。
・ノミネート
録音・視覚効果賞

全体的には、あらゆる年齢層が楽しめる、手抜きのない仕上がりになっている。
CGの動物などが、いかにも作り物に見えるところはやや気になるが、主役の4人の子供達の熱演は注目だ。
特に末っ子のルーシー役ジョージー・ヘンリーは、表情豊かで実に愛くるしい。

ティルダ・スウィントンの白い魔女の威圧感ある悪役ぶりもインパクトがあり印象的だ。

はじめから7部構成とわかっているので、「ロード・オブ・ザ・リング」(2001)の1作目のような、その後に続く終わり方かと思っていると、かなり盛り上がるクライマックスに満足出来る。

アスラン(リーアム・ニーソン/声)が、人間の子供が犯した罪をつぐなうために、自ら犠牲になり処刑されるものの、再び復活するシーンは、神学者でもある原作者C・S・ルイスが、この物語の背景にある、キリストを示唆するキャラクターとして描いている、象徴的な場面だ。

そのような、奥深いストーリーが世界中にファンを持つ理由だろう。

王となる4人の子供達ウィリアム・モーズリーアナ・ポップルウェルスキャンダー・ケインズジョージー・ヘンリー、アスランの声リーアム・ニーソン、女王/白い魔女のティルダ・スウィントン、子供達の疎開先の教授役のジム・ブロードベント、半獣フォーンジェームズ・マカヴォイ、声の出演で狼のマイケル・マドセン、ビーバーのレイ・ウィンストン、その妻役のドーン・フレンチ、キツネのルパート・エベレット、屋敷の使用人役エリザベス・ホウソーン、ファザー・クリスマスのジェームズ・コスモ等が共演している。


スポンサードリンク
ウェブ・ムービー・シアター

ウェブ・ムービー・シアター