最終目的地 The City of Your Final Destination (2009) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

自殺した作家の伝記執筆を考える文学教師が、その公認を拒む遺族を訪ね、彼らの生活に関わっていく姿を描く、監督ジェームズ・アイヴォリー、主演アンソニー・ホプキンスローラ・リニーシャルロット・ゲンズブール真田広之他共演のドラマ。


ドラマ

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スタッフ キャスト ■

監督:ジェームズ・アイヴォリー
製作総指揮
アショク・アムリトラジ

ヴィンセント・マイ
ジェームズ・マーティン
カツヒコ・ヨシダ
製作
ポール・ブラッドリー

ピエール・プロネル
原作:ピーター・キャメロン
脚本:ルース・プラワー・ジャブヴァーラ
撮影:ハビエル・アギーレサロベ
編集:ジョン・デヴィッド・アレン
音楽:ホルヘ・ドレクスレル

出演
アダム・グント:アンソニー・ホプキンス

キャロライン・グント:ローラ・リニー
アーデン・ラングトン:シャルロット・ゲンズブール
オマー・ラザギ:オマー・メトワリー
ディアドラ・ロザムンド:アレクサンドラ・マリア・ララ
ピート:真田広之
ヴァン・ユーウェン夫人:ノルマ・アレアンドロ

アメリカ 映画
配給 Screen Media Films

2009年製作 118分
公開
北米:2010年4月16日
日本:2012年10月6日
製作費 $8,300,000
北米興行収入 $493,296
世界 $1,351,866


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

大学の文学教師オマー・ラザギ(オマー・メトワリー)は、自殺した作家”ユルス・グント”の伝記を執筆しようとしていた。

しかしオマーは、遺族に公認を求めるもののそれを断られてしまう。

恋人ディアドラ・ロザムンド(アレクサンドラ・マリア・ララ)に、オマーは、遺族の住むウルグアイに行くべきだと言われ、同行を希望する彼女を残して旅立つ。

ウルグアイ
スクール・バスに乗り、遺族の住む”オチョス・リオス”に向かおうとしたオマーは、車内で、偶然にもユルスの娘ポーシャに出会う。

ユルスの妻キャロライン(ローラ・リニー)が訪れたオマーに気づき、ユルスの愛人であるアーデン(シャルロット・ゲンズブール)が彼を出迎える。

オマーが伝記のことで来たことを知ったアーデンは、公認は断ったことを伝えるのだが、とりあえず彼を何日か屋敷に泊めることにする。

あくまで伝記執筆は拒むキャロラインと、オマーの滞在を認めたアーデンは、ユルスの兄アダム(アンソニー・ホプキンス)と、パートナーのピート(真田広之)の住む屋敷に向かう。

伝記執筆の件で意見は割れ、それを頭から否定しないアダムと、キャロラインの考えは平行線のまま、結論は出なかった。

翌日、オマーに挨拶したキャロラインは、彼を誘惑するようなアーデンを牽制する。

その後、キャロラインに、シャンペンで歓迎されていたオマーはアダムと対面して、皆で家族の記録フィルムを見る。

アダムから昼食の招待を受けたオマーは、森の中でピートに出くわし、彼が発見したユルスの自殺現場を知らされる。

オマーを車に乗せたピートは、自分が日本の徳之島出身だということなどを教える。

アダムと町で食事をすることになったオマーは、伝記には賛成だと言って協力を約束される。

オマーは、その見返りとして、アダムの母親の宝石類などの売却を手伝うことを求められる。

更にアダムは、一作しか残さなかったユルスが、手がけていた作品があるようだということもオマーに伝える。

アダムは、金を手に入れるのは、この場に連れてくるために養子にして、法律上の息子であるピートのためだとも語り、オマーに宝石を見せる。

その後、キャロラインを訪ねたオマーは、彼女に恋人のことや私生活を尋ねられ、依然として伝記の執筆を拒まれる。

オマーとゴンドラを見に行くことになっていたアデールは、恋人もいる彼に惹かれたため、伝記を書かせる気になったとキャロラインに嫌味を言われ気分を害する。

アーデンとオマーは海岸に向かい、彼女は、伝記について考えが変わったことを伝える。

オマーは、伝記のことでこの地に来たのだが、アーデンら家族のことに深く関わり始めたことを伝えやや動揺する。

ゴンドラを見てそれに乗った二人は、アーデンがディアドラのことについて尋ねた直後、オマーは、彼女にキスしてしまう。

その後、敷地内に戻った二人だったが、オマーがピートの手伝いをして蜂に刺され、梯子から落ちてしまう。

気を失ったオマーは病院に運ばれ、付き添ったアーデンは、腕を骨折して意識のない彼に、ディアドラに連絡したことを伝える。

アーデンは到着したディアドラを歓迎し、オマーが蜂のアレルギーだったことを伝える。

病院に向かう途中アーデンは、医師が、自分のことをオマーの恋人と思い込んでいることをディアドラに伝えるが、彼女はそれを気にしない。

オマーを見舞ったディアドラは、驚く彼から、キャロラインは反対しているものの、アーデンは伝記に賛成し始め、同じ考えのアダムに、ある物を運ぶ手伝いをすることを知らされる。

それが宝石だと知ったディアドラは、密輸に手を貸そうとするオマーを非難し、それを止めさせようとする。

キャロラインはアダムを訪ね、伝記を認めたことで探りを入れるが、彼に、ユルスが伝記を執筆していたことを見抜かれてしまう。

伝記を望まないという、ユルスからの手紙があったのかをアダムは尋ねるが、キャロラインは、原稿は破棄したことを伝える。

ピートは、アダムの屋敷に向かうディアドラに道を教え、彼女が、オマーには合わない女性だと、その場にいたアーデンに語る。

アーデンがオマーに惹かれていることを察するピートは、それを否定する彼女の態度を気にする。

アダムに会ったディアドラは、伝記の公認のことはさて置き、取引の解消を求め、キャロラインは、何んとか説得してみることを伝える。

結局アダムは納得せず、取引は自分とオマーの問題だとディアドラに伝える。

その夜、キャロラインに会ったディアドラだったが、説得するどころか、彼女に全く相手にされない。

アダムが、自分の将来を考え旅立たせるために、宝石を売ろうとしていることを知ったピートは、それを悲しみ、今の生活が幸せであることを伝える。

旅立つための金が必要なのはキャロラインだと言って、ピートは、オマーを巻き込むべきでないこともアダムに語り、自分が宝石を売りさばけることも伝える。

その金でキャロラインと取引して土地を譲り受け、それを活用すればいいことをアダムは提案し、ピートは彼に感謝する。

キャロラインは、客の滞在で居心地が悪いと言って、数日、屋敷を離れることをアーデンに伝え出て行く。

アダムは、ピートの力を借りながらキャロラインに手紙を書き、その提案は彼女に伝わる。

屋敷に戻ったオマーは、キャロラインが出て行ったことを知り、交渉しようとするディアドラに、話は自分がすることを伝える。

オマーは、尚もでしゃばるディアドラから、次第に心が離れる。

キャロラインの滞在先を訪ねたオマーは、町の名士であるヴァン・ユーウェン夫人(ノルマ・アレアンドロ)との親交を深める。

そして、キャロラインは、オマーに公認を与え、未完成である二作目の原稿の存在も認める。

翌日、旅立つオマーは、アーデンに戻ってくることを伝えて愛情を示し、彼女に別れを告げる。

キャロラインは、ユルスの二作目の原稿を暖炉で燃やそうとするが、思い止まり、それを拾い上げる。

4カ月後。
ディアドラと別れていたオマーは、アーデンを訪ね、突然現れたことで動揺する彼女に追い払われてしまう。

アダムの屋敷に向かい、断られても何度でも訪ねるよう助言されたオマーは、アーデンの元に向かい、今度は彼女に歓迎される。

マドリード
恋人と共にオペラを鑑賞しようとしていたディアドラは、その場でキャロラインを見かけて、彼女に話しかける。

譲ったウルグアイの土地ではブドウ園を造り、アーデンに娘が生まれたということだった。

電話をかけてと、キャロラインに気軽に声をかけたディアドラは、ウルグアイのことを懐かしく思う。


解説 評価 感想 ■

2002年に発表された、ピーター・キャメロンの小説”The City of Your Final Destination”を基に製作された作品。

*(簡略ストー リー)

大学の文学教師オマー・ラザギは、自殺した作家”ユルス・グント”の伝記執筆を考えていたのだが、遺族の公認を得られなかった。
恋人ディアドラに促されたオマーは、遺族が住むウルグアイに向かう決心をして、同行を希望する彼女を残して旅立つ。
ユルスの愛人アーデンに迎えられたオマーは、公認を断われていたものの、その場に滞在させてもらえることになる。
ユルスの妻キャロラインは、伝記に反対の考えを変えず、アーデンを伴い、夫の兄アダムの元に向かう。
アダムは伝記には前向きであり、キャロラインとの話し合いは平行線に終わる。
キャロラインは、オマーの滞在を認め彼を誘惑するような素振りを見せたアーデンを牽制する。
その後オマーは、パートナーである、日本人男性ピートと暮らすアダムに会う。
アダムは伝記には賛成であり、協力を約束されるのだが、オマーは、彼から宝石類を売却する手伝いをすることを求めらる。
そしてオマーは、伝記の公認のために現れた土地で、その遺族の生活に深く関わってしまうことになる・・・。
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80歳を超えたジェームズ・アイヴォリーが、人間社会と逸脱した空間で暮らす一家を、気品を漂わせながらも、退廃的雰囲気を出しながら描き、突如として加わった部外者の登場により、各自が変化して行く姿を描く、異色の文芸ドラマに仕上げている。

ジェームズ・アイヴォリーとは4作目のコンビとなるアンソニー・ホプキンスが、自殺した作家の兄を演じ、重厚かつ存在感溢れる彼らしい演技を見せ、盟友とも言える名匠の作品に敬意を表している様子が窺える。

他、実力派のローラ・リニーが、作家の妻役を印象深く演じ、ジェーン・バーキンの娘で、作家の愛人役シャルロット・ゲンズブール、文学教師オマー・メトワリー、自己顕示欲が強いその恋人を好演するアレクサンドラ・マリア・ララ、名優アンソニー・ホプキンスのパートナーを演ずる真田広之の存在も興味深く、ベテランのノルマ・アレアンドロが、地元の名士として登場する。


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