ハスラー2 The Color of Money (1986) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

名作「ハスラー」(1961)の23年ぶりの続編。
才能ある青年を育てようとするプールの元ハスラーの生き様を描く、前作に続き主演のポール・ニューマンが念願のオスカーを受賞した、監督マーティン・スコセッシトム・クルーズメアリー・エリザベス・マストラントニオジョン・タトゥーロフォレスト・ウィテカー他共演のヒューマン・ドラマ。


ドラマ(ヒューマン)


スタッフ キャスト ■

監督:マーティン・スコセッシ
製作
バーバラ・デ・フィーナ

アーヴィング・アクセルラッド
原作:ウォルター・テヴィス

脚本:リチャード・プライス
撮影:ミヒャエル・バルハウス
編集:セルマ・スクーンメイカー
美術・装置
ボリス・レヴン

カレン・オハラ
音楽:ロビー・ロバートソン

出演
”ファースト”エディ・フェルソン:ポール・ニューマン

ヴィンセント・ローリア:トム・クルーズ
カルメン:メアリー・エリザベス・マストラントニオ
ジャネル:ヘレン・シェイヴァー
ジュリアン:ジョン・タトゥーロ
オーヴィス:ビル・コッブス
エイモス:フォレスト・ウィテカー
街頭のプレイヤー:イギー・ポップ

アメリカ 映画
配給 タッチストーン・ピクチャーズ

1986年製作 119分
公開
北米:1986年10月17日
日本:1986年12月13日
製作費 $13,800,000
北米興行収入 $52,293,982


アカデミー賞 ■

第59回アカデミー賞
・受賞
主演男優賞(ポール・ニューマン)
・ノミネート
助演女優(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)
脚色・美術賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

かつて、プール(ポケット・ビリヤード)のハスラーとして名を馳せたエディ・フェルソン(ポール・ニューマン)は、今では酒のセールスをしながら、若いハスラーの胴元もしていた。

ある日、ハスラーのジュリアン(ヘレン・シェイヴァー)に勝負をさせていたエディは、 かつての自分を思い起させる若者ヴィンセント・ローリア(トム・クルーズ)に目を付ける。

ヴィンセントとその恋人カルメン(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)を食事に誘ったエディは、 球を突く能力だけではトップになれないことを教える。

型破りなヴィンセントに、人の心を読むことの重要性を示して見せたエディは、その場を引き上げる。

翌日、大金を稼げると聞いたカルメンはエディの元に現れ、彼は子供用品店で働くヴィンセントを訪ねる。

エディは、アトランティックシティで開かれるトーナメントに参加する意思があるかをヴィンセントに尋ね、 仕事が辞められないという彼に、このままではカルメンに捨てられると脅しをかける。

ヴィンセントは、トーナメントまでの6週間、修行の旅に出るというエディの話に乗るか迷う。

そしてヴィンセントは、カルメンの心が自分から離れそうな気配を恐れ、エディの愛用のキュー”バラブシュカ”を譲られ、そのプレッシャーを感じつつ、旅に出ることを決意する。

エディが旅に出ることを知った恋人ジャネル(ヘレン・シェイヴァー)は、憤慨して彼を見限ってしまう。

旅に出た三人だったが、エディは最初に立ち寄った町で、相手に同情するヴィンセントを危険な目に遭わせ、情けが禁物であることを教え込む。

その後エディは、ある町で旧友オーヴィス(ビル・コッブス)に再会し、彼の店でヴィンセントにゲームをさせる。

しかし、自分の指示に従おうとしないヴィンセントに腹を立てたエディは、彼を置き去りにしてモーテルに帰ってしまう。

ヴィンセントが、一旦戻り出て行ったことを知ったエディは、彼や自分を刺激する態度ばかりとるカルメンを責める。

そして、ヴィンセントが”バラブシュカ”を持ってオーヴィスの店に向かったことを知ったエディは、焦ってその後を追う。

ヴィンセントは町のNo1.を負かしてしまい、彼の相手になろうとする者がいなくなったため、エディは浮かれる彼にこれ以上この町で稼げないことを教える。

自分が抑えられなくなることを認めたヴィンセントは、エディのやり方に従うことを約束する。

次の町で、エディはカルメンと芝居を打って、ヴィンセントに大金を稼がせる。

コツを掴んだヴィンセントは、危ない橋も渡りながら順調に腕を上げていく。

最終的に、トーナメントで勝者となることが目的のために、名のある男に徹底的に負けるよう、エディに指示されたヴィンセントは、それを無視して勝負に勝ってしまう。

ヴィンセントに渡した”バラブシュカ”を手に、プール・バーに向かったエディは、 そこで、青年エイモス(フォレスト・ウィテカー)と勝負して、彼がハスラーと見破れずにカモられてしまう。

ショックを受け自信をなくしたエディは、ヴィンセントとカルメンの励ましも聞き入れず、金を渡し二人と別れる。

その後エディは、初心に帰り腕を磨き上げ、昔の感覚を取り戻してアトランティックシティに向かう。

トーナメントにエントリーしたエディは、会場でジュリアンに再会して大会に挑む。

ヴィンセントに出くわしたエディは、カルメンから彼が大きく成長したと知らされる。

そして、トーナメントを勝ち抜き、ヴィンセントと対戦することになったエディは、わだかまりの消えた恋人ジャネルを呼び寄せる。

ゲームは、エディが執念でヴィンセントを倒すのだが、実は彼が大金を賭けて、わざと負けた勝負だった。

ヴィンセントは、それがエディの教えに従った稼ぎ方だと得意気に話し、彼に分け前の8000ドルを渡す。

エディは、ヴィンセントの実力を認めるものの、プライドだけで戦ってきた気持ちが収まらず、準決勝を放棄し金を彼に返す。

真剣勝負を望むエディはヴィンセントを呼び出し、ゲームを始め、これで負けても再び挑戦することを誓う。

そして、エディはカムバックをすることを告げ、力強くブレイクする。


解説 評価 感想 ■

1984年に発表された、ウォルター・テヴィスの小説”The Colour of Money”を基に製作された作品。

*(簡略ストー リー)

引退して酒のセールスをしていたプール(ポケット・ビリヤード)の元ハスラー、エディ・フェルソンは、若いハスラー達の胴元もしていた。
ある日エディは、自分を思わせる青年ヴィンセント・ローリアに目を付ける。
型破りなヴィンセントと組んで、トーナメントを制覇する計画を立てたエディは、彼の恋人カルメンと共に修行の旅に出る。
エディは、ヴィンセントの実力を認め全てを教え込もうとする。
しかし、若さとその自信に満ち溢れるヴィンセントは暴走すること度々だった。
思い通りにヴィンセントを操れないエディは、ある青年との勝負で相手をハスラーと見破れず、自分の老いを実感して自信をなくしてしまう。
ヴィンセントらと別れたエディは、初心に戻り腕を磨き上げ自らもトーナメントに出場することを決意する。
そしてエディは、成長したヴィンセントと対戦することになるのだが・・・。
__________

約四半世紀前の名作「ハスラー」(1961)で主人公”エディ・フェルソン”を演じたポール・ニューマンの復活と、「トップガン」(1986)でついにブレイクしたトム・クルーズの共演、そしてマーティン・スコセッシが監督したことなどで、大いに話題になった作品。

日本では、トム・クルーズの人気にあやかり、一時的ではあるが、ビリヤード・ブームが巻き起こった。

賛否両論ある作品で、前作を観ずに本作のみを観た方が楽しめるかもしれない。

前半の、老いて若いハスラー達の胴元になっているエディの生活スタイルや言動が、前作のジョージ・C・スコットそのものと感じられるところなどは新鮮味に欠ける。

マーティン・スコセッシの演出は歯切れよく引き込まれるものはあるが、前作のような、緊張感漂う独特の雰囲気は感じられない。

第59回アカデミー賞では、主演男優賞(ポール・ニューマン)を受賞した。
・ノミネート
助演女優
(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)
脚色・美術賞

前年に名誉賞を受賞していたポール・ニューマンは、7度目のオスカー候補にしてついに念願の主演賞を受賞した。
映画界における、彼の長年の貢献に対し敬意を表した授賞であったにしても、正に集大成とも言える演技を見せてくれる。

今観ると、実に若々しいトム・クルーズだが、聞き分けのない子供のような、当時はどうも好きになれなかったキャラクターだ。
それが、彼の実力の全て出なかったことは、その後の活躍が証明している。

実はトム・クルーズより4歳も年上の恋人役メアリー・エリザベス・マストラントニオ、主人公の恋人を落ち着いた雰囲気で演じているヘレン・シェイヴァー、若いハスラー、ジョン・タトゥーロフォレスト・ウィテカー、主人公の旧友であるプール・バーのオーナー、ビル・コッブス、街頭のプレイヤーでイギー・ポップ等も出演している。


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