クロッシング・ガード The Crossing Guard (1995) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

製作、監督、脚本を兼ねたショーン・ペンの、「インディアン・ランナー」(1991)に続く2作目の監督作品。
交通事故で最愛の娘を失った男と、その加害者としての罪悪感と共に服役し出所した男が、互いに苦しみながら向い合うまでを描く、主演ジャック・ニコルソンデヴィッド・モースアンジェリカ・ヒューストンロビン・ライトパイパー・ローリー他共演のドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:ショーン・ペン
製作
ショーン・ペン

デヴィッド・S・ハンバーガー
脚本:ショーン・ペン

撮影:ヴィルモス・ジグモンド
編集:ジェイ・キャシディ
音楽:ジャック・ニッチェ
主題歌:ブルース・スプリングスティーン”Missing”

出演
ジャック・ニコルソン:フレディ・ゲイル
デヴィッド・モース:ジョン・ブース
アンジェリカ・ヒューストン:メアリー
ロビン・ライト:ジョジョ
パイパー・ローリー:ヘレン・ブース
リチャード・ブラッドフォード:スチュアート・ブース
プリシラ・バーンズ:ヴァーナ
ロビー・ロバートソン:ロジャー
カリ・ウーラー:ミア
ジョン・サヴェージ:ボビー

アメリカ 映画
配給 ミラマックス
1995年製作 110分
公開
北米:1995年11月15日
日本:1996年11月9日
北米興行収入 $832,910


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

交通事故で少女を殺してしまい、5年の刑を終えて出所したジョン・ブース(デヴィッド・モース)を出迎えた、父親スチュアート(リチャード・ブラッドフォード)と母親ヘレン(パイパー・ローリー)は、息子との再会に、喜びを噛締める。

宝石商のフレディ・ゲイル(ジャック・ニコルソン)は、最愛の娘エミリーを交通事故で亡くし、妻メアリー(アンジェリカ・ヒューストン)と息子二人を残して家を出ていた。

フレディはメアリーの元を訪ね、娘を殺した犯人ブースが出所したことを知らせ、彼を殺すと言い出して二人は口論になる。

そこに、メアリーの夫ロジャー(ロビー・ロバートソン)が割って入り、二人は冷静さを取り戻す。

メアリーは、何をしても娘が生き返らないとフレディに言い聞かせる。

しかし、フレディは聞く耳を持たず、自分の行動で、”誇りと安堵”を取り戻せると言って、その場を立ち去る。

連日ストリップ・バーに通うフレディは、酔ったままブースの住むトレーラーハウスに侵入する。

フレディはブースに銃を向けるが、弾を入れ忘れ、彼を殺し損ねてしまう。

ブースは冷静に対応し、フレディと同じように苦しんだ自分の心境を正直に伝える。

本当に殺したいのかを、数日考えてくれというブースの問いかけに、フレディは3日間だけ考えてみると言い残して立ち去る。

翌日、ブースは、友人に出所祝いのパーティーを開いてもらい、その場で芸術家ジョジョ(ロビン・ライト)と知り合う。

その頃、フレディはストリッパーを連れてレストランに向かうが、絡んできた客と大乱闘になり逮捕されてしまう。

ブースは、殺してしまった少女の父親が、自分を殺しに来たことをジョジョに正直に話し、二人は惹かれ合う仲になる。

翌日、ブースはエミリーの墓参りに行き、メアリーを見かけて、一瞬、身を隠すが、花束を置き立ち去る。

保釈されたフレディは、ストリッパーのヴァーナ(プリシラ・バーンズ)を部屋に誘うが、その後、彼は街に出て女と遊び朝帰りする。

ブースはジョジョとの時を過ごすが、罪悪感が頭から離れずに思い悩み、彼女も事故の様子などを聞き心を傷める。

次の夜もフレディは、ストリッパーのミア(カリ・ウーラー)とアパートに向かうが、自分が娘エミリーを轢いてしまう悪夢にうなされ、メアリーに電話を入れる。

二人は会うことになり、メアリーは涙ながらにフレディに理解を示す。

しかしフレディは、結局は憐れみだけだったのかと落胆し、メアリーに対し”死んでしまえ!”と罵声を浴びせる。

その頃、ブースはフレディが復讐に来るのを待ち構えていた。

フレディは車でブースの元に向かうが、警察に止められ、拳銃所持と飲酒運転で逮捕されそうになり逃走する。

ブースのトレーラーハウスにたどり着いたフレディは、ライフルを構える彼に拳銃を向ける。

しかし、ブースはライフルを捨てて走り去り、後を追ったフレディは発砲する。

ブースは傷を負うが、二人が着いた場所はエミリーの眠る墓地だった。

エミリーの墓石に向かったブースは、”パパを救ってやってくれ”と彼女に話しかける。

そして、初めてエミリーの墓石を見たフレディは、ブースに手を差し伸べ、娘と彼に許しを乞い、二人はその場で泣き崩れる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

交通事故で少女を殺してしまったブースは、刑期を終えて出所し両親の元に戻る。
ブースの起こした事故で最愛の娘を失った宝石商フレディ・ゲイルは、妻メアリーと子供達の元を去り、毎夜ストリップバーに通う傷心の毎日を送っていた。
フレディは、メアリーにブースが出所したことを告げ、彼を殺すことを宣言する。
メアリーに何をしても娘は戻らないと言われるものの、それを受け入れないフレディはブースの元に向かう。
ブースに銃を向けたフレディだったが、弾を入れ忘れて彼を殺し損ねてしまう。
冷静なブースは、フレディと同じように苦しんだ自分の心情を語り、本当に殺したいかを数日考えて欲しいことを伝える。
それを承知したフレディだったが、苦しみは癒えず、芸術家ジョジョと知合ったブースの罪悪感も消え去ることはなかった・・・。
__________

原題は横断歩道の誘導員を指していて、人生の歩む道は自らの意思、判断で進むべきだということを意味している。

親友であるショーン・ペンのために書いた、ブルース・スプリングスティーンの主題曲”Missing”が心に沁みる。

陰気な復讐劇ではなく、憎悪を抱く被害者の生活にはユーモアがあり、加害者は悪人としては描かれておらず、罪を素直に認め正直に現実と向かい合おうとする姿勢を対比させているところが面白い演出だ。

さらに被害者夫婦の確執の描き方も興味深く、特にジャック・ニコルソンの喜怒哀楽の表現は、さすがにうならせてくれる。

暴走してしまう復讐鬼かと思いきや、だめ男ぶりも披露し、妻に泣きついたかと思えば彼女を罵ってしまうという、彼らしい多芸は見ものだ。

罪を犯すものの、前向きに被害者と向き合おうとするデヴィッド・モースも、大柄でごつい雰囲気はあるが、罪悪感と闘う男を物静かに好演している。

出番は少ないが場面場面で存在感を示す、主人公の元妻役アンジェリカ・ヒューストンは、ゴールデングローブ賞にノミネートされた。

既にショーン・ペンと同棲を始め翌年結婚する、加害者を支える芸術家役のロビン・ライト、加害者の母親パイパー・ローリー、父親リチャード・ブラッドフォード、ストリッパー役のプリシラ・バーンズカリ・ウーラー、メアリー(A・ヒューストン)の夫役ロビー・ロバートソン、そして、セラピーの参加者でジョン・サヴェージなどが共演している。


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