ジャッカルの日 The Day of the Jackal (1973) 5/5 (21)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
5star

1971年に発表された、人気作家フレデリック・フォーサイスの”ジャッカルの日”を基に製作された作品。
フランスの極右地下組織”OAS”にシャルル・ド・ゴール大統領暗殺を依頼された謎の殺し屋”ジャッカル”の計画遂行と、それを阻止しようとする当局の攻防を描く、監督フレッド・ジンネマン、主演エドワード・フォックスマイケル・ロンズデールデルフィーヌ・セイリグデレク・ジャコビ他共演によるサスペンスの傑作。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:フレッド・ジンネマン
製作:ジョン・ウォルフ
原作:フレデリック・フォーサイスジャッカルの日
脚本:ケネス・ロス

撮影:ジャン・トゥルニエ
編集:ラルフ・ケンプレン
音楽:ジョルジュ・ドルリュー

出演
”ジャッカル”チャールズ・ハロルド・カルスロップ:エドワード・フォックス

クロード・ルベル警視:マイケル・ロンズデール
モンペリエ男爵夫人:デルフィーヌ・セイリグ
内務大臣:アラン・バデル
コルベール将軍:モーリス・デナム
ローラン大佐:ミシェル・オークレール
ドニース:オルガ・ジョルジュ=ピコ
キャロン:デレク・ジャコビ
ブライアン・トーマス警視:トニー・ブリットン
サンクレール:バリー・インガム
ベルティエ警視総監:ティモシー・ウェスト
マリンソン:ドナルド・シンデン
連絡員ヴァルミ:ヴァーノン・ドブチェフ
ゴッツィ”ガンスミス”:シリル・キューザック
ロダン大佐:エリック・ポーター
偽造屋:ロナルド・ピックアップ
シャルル・ド・ゴール大統領:アドリアン・カイラ=ルグラン
ヴィクター・ウォレンスキー:ジャン・マルタン
警官:フィリップ・レオタール

イギリス/フランス 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ

1973年製作 142分
公開
イギリス:1973年6月
フランス:1973年9月14日
北米:1973年7月30日
日本:1973年9月15日
世界 $16,056,255


アカデミー賞 ■

第46回アカデミー賞
・ノミネート
編集賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

アルジェリアの独立を認めたフランス大統領シャルル・ド・ゴールは、軍部や右翼過激派の恨みを買った。

1962年8月26日、ペティ・クラマール郊外。
地下組織OAS(秘密軍事組織)は、閣議を終えて大統領官邸エリゼ宮殿を出たド・ゴール(アドリアン・カイラ=ルグラン)と夫人を乗せた車(シトロエン・DS)を襲撃する。

武装した組織メンバーの銃撃を逃れ、ド・ゴールは予定通り郊外の空港に到着する。

6ヵ月後。
犯人らは捕らえられ、主犯ジャン=マリー・バスチャン=チリーは死刑を宣告され銃殺刑となる。

その後、OASは、治安当局によって根絶されたと報道される。

オーストリア
元落下傘部隊のロダン大佐(エリック・ポーター)は逃亡し潜伏していた。

ロダンは、ド・ゴール暗殺を諦めることなく、逮捕歴のない外国人の殺し屋を雇うことを考える。

6月15日、ウィーン
イギリス人の殺し屋(エドワード・フォックス)がロダンに呼ばれる。

殺し屋は、ド・ゴール暗殺が、困難だが可能であることをロダンらに伝え、組織の弱点を指摘する。

時間と金がかかることを伝えた殺し屋は、50万ドルの現金、その半額の前払いを要求する。

ロダンがそれを承知したため、殺し屋は、秘密を守ることを約束させ、スイスの銀行の口座番号を教える。

資金は銀行を襲って調達するようにと告げた殺し屋は、コードネームを”ジャッカル”だと伝えて、自信を見せながらその場を去る。

その後、OASは銀行などを襲い、組織の犯行の目的を探るコルベール将軍(モーリス・デナム)は、ロダンらがローマに移動したことを、部下のローラン大佐(ミシェル・オークレール)から知らされ監視させる。

ロンドン
準備を始めたジャッカルは、1931年に2歳半で亡くなった”ポール・オリヴァー・ダガン”に成りすまし、パスポートを取得する。

更にジャッカルは、空港でデンマーク人のパスポートを奪い、その男に扮装する用意をする。

25万ドルの入金があったことを銀行から知らされたジャッカルは、”ヴァルミ”という連絡員の電話番号を受け取る。

ジャッカルは、”ダガン”の名のパスポートでジェノヴァに向かう。

ローラン大佐の調査の結果、ロダンの副官ヴィクター・ウォレンスキー(ジャン・マルタン)の不審な動きが分かり、コルベール将軍に報告される。

OASの連絡員は、婚約者を亡くしたメンバーのドニース(オルガ・ジョルジュ=ピコ)に、ド・ゴールの側近に近づくよう指示する。

ジェノヴァ
ガンスミス”のゴッツィ(シリル・キューザック)を訪ねたジャッカルは、サイレンサーと照準鏡を装着した、組み立て式軽量銃の製作を依頼する。

ジャッカルは、水銀式の破裂弾を使い、松葉杖に隠せる銃のイラストをゴッツィに見せる。

それが2週間で作れることを確認したジャッカルは、約1200ポンドで手を打ち、ゴッツィに半金を払いその場を去る。

その後、変装後のIDや運転免許証などを用意しようとしたジャッカルは、偽造屋(ロナルド・ピックアップ)にも半金渡し、仕事の後は全て忘れろと警告する。

パリ
街を視察したジャッカルは、モンパルナス駅の”6月18日広場”で、ある建物に目をつけて、部屋の鍵の型を取る。

ジャッカルは、蚤の市で、変装用の古着や勲章も手に入れる。

ドニースは、大統領官邸の役人サンクレール(バリー・インガム)を確認し、家族がバカンスに出かけた後に近づくよう指示される。

1963年8月5日。
コルベール将軍は、ウォレンスキーを捕らえるよう命じ、拉致されてパリに移送された彼は拷問を受ける。

ウォレンスキーが話したことは細かく分析され、”ジャ・・・”という言葉が聴き取れた。

ドニースは、サンクレールの乗馬中に、犬を使って彼を落馬させる。

謝罪したドニースは、サンクレールを介抱して親しくなる。

8月14日。
ウォレンスキーの言葉から、外国人のコードネームらしき”ジャッカル”というブロンドの殺し屋が、ド・ゴール大統領暗殺のために雇われたと断定される。

ローラン大佐は徹夜で分析を続け、非常事態であることが内務大臣(アラン・バデル)に知らせる。

内務大臣はそれを受け、その内容を大統領に報告する。
ジェノヴァに戻ったジャッカルは、偽造屋からIDなどを受け取る。

しかし、元の免許証などを返そうとしない偽造屋に金を要求されたために、ジャッカルは彼を殺害する。

ジャッカルはガッツィの元に向かい、銃の出来栄えに満足する。

対策会議を開いた内務大臣は、大統領が行事日程の変更を拒んだことを、サンクレールを含む出席者に伝える。

極秘で捜査をする大統領命令も言い渡され、コルベール将軍は、ウィーンで、ロダンらが身なりのよい30歳くらいの男と会ったことなどが報告する。

ベルティエ警視総監(ティモシー・ウェスト)は、手の打ちようがない状況で、男の本名を調べパスポートや顔で逮捕することを考える。

警視総監は、最高の刑事をという内務大臣の意見で、クロード・ルベル警視(マイケル・ロンズデール)を担当にする。

内務大臣に呼ばれ会議に出席したルベルは、重責を担い、助手キャロン(デレク・ジャコビ)と共に捜査を始める。

オフィスを与えられたルベルは、最優先で行う捜査を、各国の警察と連絡を取りながら行うことをキャロンに指示する。

サンクレールと親密になっていたドニースは、会議の内容を彼から聞き出そうとする。

ドニースはサンクレールの就寝後に、連絡員ヴァルミ(ヴァーノン・ドブチェフ)に電話を入れて、ジャッカルのことが調べられていることを知らせる。

国内の殺し屋が全て逮捕されていたために、ルベルは外国を頼り、”スコットランドヤード”の特務部マリンソン(ドナルド・シンデン)に本件を伝える。

ロンドン
マリンソンは、名前も分からない男の捜査をブライアン・トーマス警視(トニー・ブリットン)に命ずる。

ジェノヴァ
市場でスイカを買ったジャッカルは森に向かい、距離を歩測し、銃の試射で照準鏡の調整と破裂弾を試す。

捜査に行き詰まっていたトーマスは、首相に呼ばれて、イギリス人がド・ゴールを殺すことを是が非でも阻止するよう命ぜられ、マリンソンもその指示を受ける。

トーマスは外務部から、1961年のドミニカ共和国大統領ラファエル・トルヒーヨ暗殺が、”チャールズ・ハロルド・カルスロップ”というイギリス人の犯行である可能性を知らされる。

コードネーム”ジャッカル”は、フランス語では”CHACALシャカール”であるとも言われるが、トーマスは半信半疑だった。

旅券局で同名の資料23名分を手に入れたトーマスは、未確認情報としながら”カルスロップ”の件をルベルに伝える。

ジェノヴァ
車(アルファロメオ・ジュリエッタ/スパイダー)の車庫を借りたジャッカルは、排気パイプを切断して、その中に銃を隠す。

ロンドン
外国によく出かけるという、”カルスロップ”のアパートを捜査させたトーマスは、彼の所持品を押収し、1960年にドミニカに入国ながら出国スタンプのないパスポートを確認する。

トーマスは、”ジャッカル”が”カルスロップ”であることを確信してルベルに伝え、彼はそれを会議で報告する。

内務大臣はそれを受けて、非常線を張り市内及び近郊の宿泊者を調べ、海外の情報員にも連絡を入れ、極秘事項として捜査を続けることを指示する。

ロンドン
トーマスは、”カルスロップ”の名前での入国者がないことを知り、ジャッカルが、偽造パスポートで外国にいると考える。

そして、過去3ケ月の申請者を調べ、死亡者名簿と照らし合わせるよう命ずる。

ジェノヴァ
準備が整ったジャッカルは、陸路、フランスに向けて出発する。

ロンドン
8000人余りいたパスポートの申請者の半数のチェックが終わった頃、死亡した”ポール・オリヴァー・ダガン”の名で、7月14日に申請があったことが分かる。

イタリア国境。
ジャッカルは、パスポートと免許証、そして荷物をチェックされ、問題なくフランスに入国する。

パリ
ルベルは、ジャッカルが”ダガン”の名前で行動していることを内務大臣他に報告し、捜査を急ぐために、自分に全権を任せることを求めて退席する。

ヴァルミに連絡したジャッカルは、ウォレンスキーが吐いたために、コードネームを知られたことを知る。

ジャッカルは、迷いながらもパリに向かうことを決めて、グラースのホテルに宿泊することにする。

ジャッカルは、宿泊客モンペリエ男爵夫人(デルフィーヌ・セイリグ)に近づく。

パリ
ルベルは、ジャッカルが、白のアルファロメオで国境を越えて入国したという報告を受ける。

モンペリエ夫人は、ジャッカルと簡単な会話を交わして部屋に戻り、その後、宿泊客の老婦人が亡くなりホテル内が混乱する。

ジャッカルは、その隙に宿泊帳でモンペリエ夫人の住所などを確認する。

夫人の部屋に向かったジャッカルは、彼女と愛し合う。

ジャッカルが、グラースのホテルに宿泊していることを知ったルベルは、キャロンと共に現地に向かう。

しかし、ジャッカルは既にチェックアウトした後で、ルベルは、彼が、宿泊予定を早めてホテルを出たことを疑問に思う。

全従業員を集めて話を聞いたルベルは、ジャッカルが、モンペリエ夫人と親密だったことを知り、彼女の屋敷に向かう。

その後ジャッカルは、車も割れたことをヴァルミから知らされ、数日、潜伏しているよう指示される。

ジャッカルは、車のナンバーを盗み、塗装をして車体の色を変える。

モンペリエ夫人に会ったルベルだったが、手がかりは掴めない。

銃の準備をしたジャッカルだったが、街道で事故を起こしてしまう。

パリ
ジャッカルを見失ったことを会議で報告したたルベルは、諦めてイタリアに戻ったいう意見を退け、彼が隠れているという考えを伝える。

軽傷で済んだジャッカルは、死亡した相手の車を奪い、モンペリエ夫人の屋敷に向かう。

夫人は、動揺しながらジャッカルを迎え、捜査のことは語らずに彼を受け入れてしまう。

事故車”アルファロメオ”が発見され、警官はそれが元は白だったことに気づき報告する。

夫人と愛し合ったジャッカルは、彼女が警察と話したことを知る。

ジャッカルに惹かれる夫人は、彼を匿うと言って何をしようとするのかを尋ねる。

しかし、ジャッカルは夫人を絞殺して、デンマーク人に扮するために髪の毛をブロンドからダーク・ブラウンに染める。

翌早朝、ジャッカルは夫人の車を奪いその場を去り、途中”ダガン”として使用した所持品を捨てる。

チュール
デンマーク人教師に扮したジャッカルは車を捨てて、警戒中の警官に怪しまれることなく、列車でパリに向かう。

その頃、モンペリエ夫人の死体を、屋敷の使用人が発見する。

それをキャロンに知らされたルベルは、ジャッカルが殺人の容疑者となったために、公開捜査を始める。

夫人の車が駅近くで発見され、チュールから列車に乗ったデンマーク人教師が、パリに着くことをルベルは知りオステルリッツ駅に急行する。

列車を降り、駅を出てタクシーに乗ったジャッカルと入れ替わりで、ルベルとキャロンが到着する。

ルベルの報告で、内部情報が漏れていることも疑われる中、内務大臣は、大統領の行事への出席を中止させようとする。

ゲイの交流の場でもある浴場で、ジャッカルはある男と知り合い、彼のアパートに向かう。

デンマーク人がパスポートを盗まれた線で、キャロンはロンドンの大使館などに問い合わせるよう手配する。

トーマスは、空港でパスポートを盗まれたデンマーク人教師”ペーア・ルントクビスト”のことをルベルに知らせる。

しかし、”ルントクビスト”がパリの宿泊者名簿にないため、ルベルは焦ってしまう。

その後ルベルは、”デンマーク人教師を捜している”という、ドニースがヴァルミにかけた盗聴テープを会議の席上で聴かせ、この場から情報が漏れていたことを内務大臣に報告する。

サンクレールは、その声が、同居している女友達だと伝えて退席する。

ルベルは、行事の欠席を拒む大統領が、2日後の8月25日の解放記念日に暗殺されるだろうという考えを伝える。

2日間、全力をあげて捜査をする指示を出した内務大臣は、盗聴は、その場の全員を対象にしたことをルベルから知らされる。

サンクレールは自殺し、それに気づいたドニースは、ルベルとキャロンに逮捕される。

”ルントクビスト”の写真が届き、マスコミを使った大規模な公開捜査が行われることになり、内務大臣は、ルベルの任務が終わったことを彼に伝える。

テレビで顔が公開されたジャッカルは、それを見た浴場で知り合った男を殺害する。

8月25日、解放記念日
久しぶりに自宅で熟睡していたルベルは、ジャッカルを見つけられない内務大臣に呼び出される。

厳戒態勢の中、ルベルは式典が行われる会場を見て回る。

ド・ゴール大統領は、各会場にむかい行事に出席する。

モンパルナス駅の”6月18日広場”。
片足を失った、退役軍人の老人に扮したジャッカルは、警官(フィリップ・レオタール)に呼び止められるが、近く済んでいると言って広場に向かう。

ジャッカルは、狙撃するアパートの管理人の老婦人を殺害し、目的の部屋に向かい、松葉杖に隠してあった銃を組み立てる。

午後4時。
大統領は会場に到着し、”ラ・マルセイエーズ”の演奏が始まる。

周囲を調べていたルベルは、警官が話した老人の事を聞きアパートに向かう。

ジャッカルは銃を構え、ド・ゴールは、元レジスタンスに勲章を授けようとしてキスする。

そのため、ジャッカルの放った弾丸がド・ゴールの頭をかすめて外れてしまう。

焦ったジャッカルは弾丸を込めようとするが、警官がマシンガンでドアを破り、ルベルと共に押し入る。

警官を射殺したジャッカルだったが、ルベルが彼を銃撃する。

ルベルはジャッカルの死を確認し、ド・ゴールの出席した行事は滞りなく終わる。

ロンドン
ジャッカルは、警察が捜査していたカルスロップとは別人だったことが分かる。

マリンソンは、ジャッカルがイギリス人でではなく、正体は不明だとトーマスに告げる。

ルベルは、ジャッカルが、共同墓地に埋葬されるのを見守り、その場を去る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

1963年、フランス
アルジェリアの独立を認めたシャルル・ド・ゴール大統領は、軍や極右地下組織”OAS”の恨みを買う。
前年に暗殺は失敗したため、OASのロダン大佐は、イギリス人の謎の殺し屋”ジャッカル”を大金で雇う。
ジャッカルは単独で行動を始め、偽造パスポート類や変装、そして、組み立て式の軽量狙撃銃の準備をする。
一方、フランス当局はOASの動きを監視し続け、コードネーム”ジャッカル”という殺し屋が雇われたことを知る。
内務大臣は最高の刑事を担当させるよう警視総監に命じ、クロード・ルベル警視が、捜査の全権を任される。
ジェノヴァで準備を終えたジャッカルは、問題のないないままフランスに入国するのだが・・・。
__________

数々の名画を手掛け、監督賞をはじめ4個のアカデミー賞受賞歴のあるフレッド・ジンネマンの、映画としては晩年の作品ではあるが、得意とする社会性のある物語を、緊迫感溢れる映像で見せる超一級のサスペンスとして、非常に評価の高い作品。

オーストリア出身のフレッド・ジンネマンは、晩年、ヨーロッパイギリスを拠点にしていた。

フランス大統領シャルル・ド・ゴール暗殺計画を、ドキュメンタリーのように描く、リアリズムも追及した作品。
事実を照らし合わせれば、暗殺は成功しないことを知っていても、殺し屋”ジャッカル”の緻密な計画の描写や、パリ市全面協力のロケなどと共に、クライマックスまでの緊張感は見事で、他に類を見ないほどの、素晴らしい仕上がりとなっている。

緊迫した場面が続く中で、イギリス人気質などを伝える、ユーモアなども盛り込まれた心憎い演出も注目。

少々極端だが、名優シドニー・ポワチエの好演は評価できるが、原作とはかけ離れた内容の、1997年に公開された「ジャッカル」が駄作に思えるほどだ。

第46回アカデミー賞では、編集賞にノミネートされた。

数か月前に小学校をを卒業したばかりの自分だったが、公開当時、本作に魅了され、映画の世界に深く関わるようになったことを思い出す。

小柄ではあるが、清潔感溢れる知的な紳士、殆どの場面でアスコットタイを巻きスタイルにこだわり、そして、動きに無駄がなく全く隙のない主人公の殺し屋”ジャッカル”を華麗に演じたエドワード・フォックスは、キャリア最高の熱演を見せる。

温厚ではあるが行動力もある、執念の捜査を続ける警視マイケル・ロンズデール、その助手で、公開当時、妙に表情が印象に残り、数十年後の現在は、イギリスを代表する役者となったデレク・ジャコビ、主人公に命を奪われる男爵夫人デルフィーヌ・セイリグ、内務大臣のアラン・バデル、当局の将軍モーリス・デナム、その部下の大佐ミシェル・オークレールOASのスパイ、オルガ・ジョルジュ=ピコに情報を漏らしてしまう大統領官邸の役人バリー・インガムイギリス側での捜査を担当する警視役トニー・ブリットン、上司のドナルド・シンデンフランス警視総監ティモシー・ウェストOASリーダー、エリック・ポーター、副官役のジャン・マルタン、連絡員のヴァーノン・ドブチェフガンスミスシリル・キューザック、偽造屋ロナルド・ピックアップ、クライマックスで主人公に殺される警官フィリップ・レオタール、そして、シャルル・ド・ゴール大統領役アドリアン・カイラ=ルグランなどが共演している。


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