ファミリー・ツリー The Descendants (2011) 4/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

事故で昏睡状態となった妻の浮気を知った中年男性が、娘達の扱いに梃子摺りながら人生を見つめ直す姿を描く、製作、監督、脚本アレクサンダー・ペイン、主演ジョージ・クルーニーシェイリーン・ウッドリーアマラ・ミラーボー・ブリッジスボー・ブリッジスロバート・フォスター他共演による家族愛のドラマ。


ドラマ(家族愛)

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スタッフ キャスト ■

監督:アレクサンダー・ペイン
製作
アレクサンダー・ペイン

ジム・テイラー
ジム・バーク
原作:カウイ・ハート・ヘミングスThe Descendants
脚本
アレクサンダー・ペイン

ナット・ファクソン
ジム・ラッシュ
撮影:フェドン・パパマイケル
編集:ケヴィン・テント
音楽:ロルフ・ケント

出演
マシュー”マット”キング:ジョージ・クルーニー

アレクサンドラ”アレックス”キング:シェイリーン・ウッドリー
スコッティ・キング:アマラ・ミラー
シド:ニック・クロース
ヒュー・キング:ボー・ブリッジス
ジュリー・スピアー:ジュディ・グリア
ブライアン・スピアー:マシュー・リラード
カイ・ミッチェル:メアリー・バードソング
マーク・ミッチェル:ロブ・ヒューベル
スコット・ソーソン:ロバート・フォスター
エリザベス・キング:パトリシア・ヘイスティ
トロイ・クック:レイアード・ハミルトン

アメリカ 映画
配給 フォックス・サーチライト・ピクチャーズ

2011年製作 115分
公開
北米:2011年11月18日
日本:2012年5月18日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $82,624,961
世界 $177,243,185


アカデミー賞 ■

第84回アカデミー賞
・受賞
脚色賞
・ノミネート
作品・監督
主演男優(ジョージ・クルーニー)
編集賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ハワイオアフ島
弁護士のマシュー”マット”キング(ジョージ・クルーニー)は、水上の事故に遭い、昏睡状態の妻エリザベス(パトリシア・ヘイスティ)の看病をする日々を一月近く続けていた。

マットには、二人の娘アレクサンドラ”アレックス”(シェイリーン・ウッドリー)とスコッティ(アマラ・ミラー)がいたのだが、彼はエリザベスとは数カ月も会話がなく、子供は彼女に任せきりだった。

マットは、エリザベスの看病をしながら、家庭を顧みなかった自分を悔い、心を入れ替えることを誓うのだが、彼女の症状は変わらなかった。

突然、母親代わりになったマットは、問題を起こすスコッティに梃子摺りながら、先祖から受け継いだ、カウアイ島の2万5000エーカーの広大な土地を売却するという問題も抱えていた。

カメハメハ大王の直系を先祖に持つマットは、土地の受託者であり、そのお蔭で不自由ない生活は送れたのだが、彼は堅実な弁護士の仕事を続けていた。

そんなマットは、エリザベスの回復だけを願い、彼女との幸せな生活だけを願うようになった。

しかし、医師から話を聞いたマットは、回復の見込みがないエリザベスの、生命維持装置を外すことを提案される。

それは、事前に同意していたエリザベスの希望でもあり、マットは仕方なくそれを承諾する方向で考え、娘達や親族に伝える準備を始める。

病室に戻ったマットは、親友のマーク・ミッチェル(ロブ・ヒューベル)とカイ(メアリー・バードソング)にそれを伝えることができなかった。

その後、スコッティを連れてクラブで食事をしていたマットは、事故の当事者であるトロイ・クック(レイアード・ハミルトン)に話しかけられる。

エリザベスの容態を聞き、事故の言い訳をするトロイと、話す気のないマットは彼を追い払おうとする。

スコッティは席を外し、それを追ったマットは、ハワイ島にある全寮制の私立学校に通う、アレックスに会いに行くことを提案する。

その夜マットは、寮を抜け出して酔っていたアレックスを自宅に連れ戻す。

翌朝アレックスは、自分を含め家族を犠牲にし続けて来た父マットと、まともに口をきこうともしない。

マットは、掃除もされていないプールに入るアレックスに、回復が見込めないエリザベスを、逝かせてあげようと説得する。

ショックを受けるアレックスに、マットは家族でこれを乗り越えて、親族や友人に知らせる手伝いをしてほしいことを伝える。

母エリザベスを許し喧嘩をしたことを忘れるよう、マットに言われたアレックスは、彼女が浮気をしていたのがケンカの原因だと語る。

それを知り動揺したマットは、近所に住むカイとマークの家に向かい、その件を二人に問い質す。

マークは真実を伝えようとするが、カイは話す気になれず、彼女は、マットからエリザベスが回復しないことを聞いて驚き泣き出してしまう。

エリザベスが、離婚まで考えていたことを知ったマットは、今更、相手を知っても仕方がないとその場を去る。

マットを追ったマークは、その相手がブライアン・スピアー(マシュー・リラード)だということを伝える。

自宅に戻ったマットは、アレックスの元の学校の友人シド(ニック・クロース)を紹介されるが、不躾な彼の態度を気にする。

アレックスとシドを伴い、義父のスコット・ソーソン(ロバート・フォスター)の家を訪ねたマットは、彼に、エリザベスの事前指示書を見せる。

スコットは、エリザベスのことは諦めるが、優しくてしっかり者だった彼女を支えなかったマットやアレックスを非難して娘を想い涙する。

痴呆症の妻を連れて、エリザベスの見舞いに行くことを決めたスコットは、彼女を侮辱したシドを殴り倒す。

帰りの車の中で自分もシドに侮辱されたマットは、アレックスが、こんな男といたいのかと思うと言葉を失う。

アレックスは、マットに母の浮気相手を捜そうと言い出し、彼女は記憶をたどり相手の家に向かう。

場所だけ確認したマットは自宅に向かうが、途中の看板で、浮気相手スピアーが、不動産業者だということを知る。

その夜、マットはスピアーに電話をして、留守電にメッセージを残す。

翌日、子供達を連れて病院に向かったマットは、二人を外に待たせて、意識もないエリザベスに、浮気のことで怒りをぶちまける。

母に面会したアレックスは、彼女の悪口を言い始めてマットに制止され、違う話題で話しかける。

その後、病室にいたマットは、スピアーのオフィスからの電話を受ける。

それに出たアレックスが、スピアーがカウアイ島に出張だということを知る。

親戚などを家に集めたマットは、エリザベスの件を説明する。

アレックスは、マットが、スピアーをエリザベスに会わせる考えがあることを知り、父、スコッティとシドと共にカウアイ島に向かう。

空港で知人に会ったマットらは、手放す前に、雄大な土地を見ておこうと考えて現場に立ち寄る。

ホテルに着いたマットは、その場にスピアーが宿泊していないことを知る。

ホテルに戻ったマットは、相変わらず娘達の扱いで悩み、仕方なくシドと話をすると意外にも気が紛れる。

翌朝、海岸をランニングしていたマットは、スピアーとすれ違い、彼が滞在するコテージを突き止める。

様子を窺ったマットは、スピアーが、妻子と滞在していることを確認する。

その後マットは、その海岸に現れた、スピアーの妻ジュリー(ジュディ・グリア)に声をかけて、彼女らが借りているのが、従兄弟ヒュー・キング(ボー・ブリッジス)のコテージだと知る。

ヒューに会ったマットは、スピアーが、土地を買おうとしている男の義弟だと分かり気が滅入る。

マットは、その帰り道、アレックスを伴いスピアーのコテージに立ち寄る。

ジュリーに挨拶したマットは歓迎され、現れたスピアーに、自分がエリザベスの夫だということを話す。

マットとアレックスは、ジュリーが飲み物を取りに行っている間にスピアーを非難し、エリザベスが長くないことを伝えて会うようことを強要する。

アレックスがジュリーの相手をして、マットは、スピアーに妻との件を問い詰める。

土地買収も絡んだ策略かを確かめマットは、エリザベスに会うことを重ねて要求し、別れの挨拶で、ジュリーの唇にキスしてしまう。

翌日、生命維持装置を外されていたエリザベスの病室で、スコッティは、母の死が近いことを知らされ涙する。

その後、家族と共に現れたスコットは、再び娘が不幸だと言ってマットを非難するが、アレックスやシドが彼をかばう。

マットは、アレックスとシドを連れて病室を離れ、スコットや家族が、エリザベスに別れる姿を見つめる。

親族が集められ、土地を売る相手を決める投票が終わるのだが、マットは契約書のサインを拒む。

マットは、土地を手放さずに、所有し続ける方法を探す考えをヒューに伝える。

7年の信託の存在期間の間に、マットはそれを考えると言い張り、ヒューの説得も聞かずに親族達にそれを伝える。

その後、病室にいたマットらは、ジュリーが現れたために驚いてしまう。

シドが気を利かせて、アレックスとスコッティを病室から連れ出し、ジュリーは、あの夜のことが気になり、全てを知ったことをマットに話す。

ジュリーはエリザベスに話しかける許可をもらい、夫を奪い家族を壊そうとした彼女を許すことを伝える。

マットは、取り乱しそうになったジュリーを制止して見送る。

そしてマットは、エリザベスの唇にキスして別れの言葉を伝え、アレックスとスコッティも彼に続く。

葬儀を終えたマットは、アレックスとスコッティと共に、エリザベスの遺灰をワイキキの海に撒く。

その後三人は、居間のソファーでアイスクリームを食べて、エリザベスのベッドにかけられていたキルトを共用しながらテレビの「皇帝ペンギン」を見る。


解説 評価 感想 ■

2007年に発表された、カウイ・ハート・ヘミングスの小説”The Descendants”を基に製作された作品。

*(簡略ストー リー)

ハワイオアフ島
弁護士のマット・キングは、家庭を顧みずに仕事に没頭していたが、妻エリザベスが水上の事故で昏睡状態となってしまう。
問題ばかり起こす娘スコッティに梃子摺りながら、マットは、先祖から受け継がれたカウアイ島の広大な土地の売却の件で、受託者として重責を担っていた。
エリザベスの回復を祈り、心を入れ替える気であったマットだったが、彼女の延命措置を諦める選択に迫られる。
事前のエリザベスの希望もあり、生命維持装置を外すことを決めたマットは、全寮制の私立高で問題を起こす長女アレックスを呼び戻し、母親の件を伝える。
父マットとまともに会話をしようとしないアレックスだったが、母エリザベスと喧嘩をした原因が、彼女の浮気だったことを伝える。
妻が、離婚も考えていたという話も聞き動揺するマットは、その浮気相手を捜そうとするのだが・・・。
__________

ハワイアンとしての誇りを持ち、先祖を敬う主人公の考えを重厚に描く、アレクサンダー・ペインの繊細な演出が光る深いドラマである。

妻の不幸な事故により、図らずも、亀裂の入っていた家族の絆を取り戻し、先祖や居住者の気持ちを理解する主人公・・・。
その家族が、ラストで見せる言葉もなく穏やかな表情、そのテレビを見る姿を見守り、包み込むように映し出される、妻が使っていたキルトも印象的だ。

第84回アカデミー賞では、作品賞以下5部門にノミネートされ、脚色賞を受賞した。
・ノミネート
作品・監督
主演男優(ジョージ・クルーニー)
編集賞

北米興行収入は約8300万ドル、全世界では約1億7700万ドルのヒットとなった。

本ブログ内で何度も述べることだが、大スターを起用しつつも、派手さが売り物ではなく、本作のような作品を、きっちりと世に出す文化は素晴らしいの一言に尽きる。

主演のジョージ・クルーニーは、どこにでもいる普通の中年男性を魅力的に演じ、彼のファン層の広さが窺える見事な演技を見せてくれる。

主人公の娘役シェイリーン・ウッドリーアマラ・ミラーは、それぞれが年齢なりに成長するする役柄を好演し各映画賞などで絶賛された。

家族と行動を共にする異端児風の青年ニック・クロース、一族の長老的立場のボー・ブリッジス、主人公の妻(パトリシア・ヘイスティ)の浮気相手マシュー・リラード、その妻ジュディ・グリア、主人公の友人夫妻ロブ・ヒューベルメアリー・バードソング、主人公の義父ロバート・フォスター、妻の事故の当事者である、サーファーのレイアード・ハミルトンなどが共演している。


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