ディアボロス The Devil’s Advocate (1997) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

不敗神話を続けるエリート弁護士が、その虚栄の影に悪魔に操られた傲慢な自分の姿があったことに気づくまでを描く、製作総指揮、監督テイラー・ハックフォード、主演アル・パチーノキアヌ・リーヴスシャーリズ・セロンコニー・ニールセンデルロイ・リンド他共演のサスペンス・ホラー。


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト ■

監督:テイラー・ハックフォード
製作総指揮
テイラー・ハックフォード
マイケル・タドロス
アーウィン・ストッフ
バリー・ベルナルディ
スティーヴ・ホワイト
製作
アーノン・ミルチャン
アーノルド・コペルソン
アン・コペルソン
原作:アンドリュー・ニーダーマン
脚本
ジョナサン・レムキン
トニー・ギルロイ
撮影:アンジェイ・バートコウィアク
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

出演
ジョン・ミルトン:アル・パチーノ
ケヴィン・ロマックス:キアヌ・リーヴス
メアリー・アン・ロマックス:シャーリズ・セロン
エディ・バズーン:ジェフリー・ジョーンズ
アレキサンダー・カレン:クレイグ・T・ネルソン
アリス・ロマックス:ジュディス・アイヴィー
クリスタベラ・アンドレオーリ:コニー・ニールセン
ジャッキー・ヒース:タマラ・チューニー
リーモン・ヒース:ルーベン・サンティアゴ・ハドソン
パム・ゲリティ:デボラ・モンク
フィリップ・モイエズ:デルロイ・リンド
メリッサ・ブラック:ローラ・ハリルトン
バーバラ:ヘザー・マタラーゾ
ゲティス:クリス・バウアー
ミッチ・ウィーヴァー:ヴィトー・ラギニス
本人:ドン・キング

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1997年製作 143分
公開
北米:1997年10月17日
日本:1998年4月18日
製作費 $57,000,000
北米興行収入 $60,984,028
世界 $152,944,660


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

無敗記録を伸ばしていた、フロリダ州の弁護士ケヴィン・ロマックス(キアヌ・リーヴス)は、生徒のバーバラ(ヘザー・マタラッツォ)に淫らな行為をした教師ゲティス(クリス・バウアー)の弁護を担当していた。

被告が罪を犯したことを確信したケヴィンは、彼を罵倒して弁護を降りようとするが、無敗記録を伸ばすために法廷に戻り勝訴する。

手放しで喜ぶことができなかったケヴィンだったが、妻のメアリー・アン(シャーリズ・セロン)に誘われて、祝杯をあげる。

そんなケヴィンは、ニューヨークの”ミルトン法律事務所”のリーモン・ヒース(ルーベン・サンティアゴ・ハドソン)からのオファーを受け、多額の報酬を提示されそる。

ケヴィンは、母アリス(ジュディス・アイヴィー)にそれを受けたことを知らせるが、敬虔なクリスチャンである彼女は、ニューヨークは悪魔の棲み処だと言って警告する。

ニューヨークでの最初の裁判に勝訴したケヴィンは、事務所ビルに案内され、経営者ジョン・ミルトン(アル・パチーノ)と面会する。

事務所の一員になるかはケヴィン次第で、フロリダに帰るのを止める気はミルトンにはなかった。

ケヴィンとメアリー・アンは、リーモンと妻ジャッキー(タマラ・チューニー)に迎えられ、ミルトン所有のビルに豪勢な住居を構えることになる。

そしてケヴィンは、経営管理及び不動産担当のエディ・バズーン(ジェフリー・ジョーンズ)や、国際取引担当のクリスタベラ・アンドレオーリ(コニー・ニールセン)などを紹介される。

初仕事としてケヴィンは、信仰の自由を唱え、動物を生贄にする男フィリップ・モイエズ(デルロイ・リンド)の弁護を任されて、見事に勝訴する。

ミルトンはケヴィンを祝福するが、思い上がることなく派手な振る舞いは避け、手の内は見せぬよう忠告する。

バズーンのパーティーに招かれたケヴィンとメアリー・アンだったが、彼は同僚のクリスタベラの美しさに目を奪われてしまう。

一方、メアリー・アンはミルトンと会話を交わした後ケヴィンを捜すが、彼は、バズーンやヒースと共にミルトンの元に向かう。

ミルトンの顧客である、ニューヨークで最大の不動産開発業者アレキサンダー・カレン(クレイグ・T・ネルソン)が、妻子を殺害した容疑者になった事件を、ケヴィンが担当することになる。

その夜メアリー・アンは、パーティーで自分を置き去りにしたケヴィンに不満をぶつける。

保釈にはなったが動揺するカレンは、ケヴィンが負け知らずだとミルトンから聞き、彼を弁護士に指名することに同意する。

その間メアリー・アンは、気乗りしないままジャッキーらに付き合わされ、ケヴィンは仕事が忙しくて家にいないため、彼女は孤独感でヒステリーを起こす。

メアリー・アンに優しく接したケヴィンは、彼女と愛し合おうとする。

しかし、ケヴィンは、クリスタベラを思いながらメアリー・アンを抱いてしまう。

ケヴィンの母アリスがニューヨークを訪れ、アパートのビルでミルトンに出会うが、彼女はあからさまにミルトンを嫌う。

ミルトンに同行していたクリスタベラの目付きで、メアリー・アンはケヴィンが彼女を意識していることに気づく。

悪夢にうなされ、子供が産めない体になってしまったというメアリー・アンは精神不安定状態になる。

やがて、カレンが秘書メリッサ・ブラック(ローラ・ハリルトン)と浮気していたことが分かる。

カレンは、婚前契約書により膨大な慰謝料請求の可能性があり、十分な殺人の動機が出来てしまう。

メアリー・アンが、精神を病んでいると聞いたミルトンは、ケヴィンをカレンの事件から降ろそうとするが、彼は勝訴する自信があることを告げて弁護を続ける。

ケヴィンは、法廷でカレンの品格を批判し、浮気をしている男に殺人が犯せるはずのないことを陪審員に印象付ける。

まだ新入りであるケヴィンが、共同経営者になったことを妬んだバズーンは、セントラルパークでのジョギング中に、ホームレスに殴り殺されてしまう。

カレンの秘書メリッサを、ケヴィンは証人として使えないと判断し、二人がグルではないかと考える。

しかし、裁判に負けたくないケヴィンは、仕方なくメリッサを証言台に立たせ、ついに勝訴する。

帰宅したケヴィンは、アパートを飛び出したメアリー・アンを追い教会に向かう。

メアリー・アンは、ミルトンに犯されたということをケヴィンに話すのだが、ミルトンは、カレンの裁判でケヴィンと行動を共にしていた。

体中傷だらけだったメアリー・アンを、ケヴィンは病院に連れて行き入院させる。

バズーンの葬儀に参列したケヴィンは、カレンが、溺愛していた継娘と関係を持っていたことに気づき、彼の妻子殺しを確信し、ショックを受けて、その場から立ち去る。

その後、ケヴィンの前に司法省のミッチ・ウィーヴァー(ヴィトー・ラギニス)が現れ、法律事務所は上辺だけのミルトンが、あらゆる悪に手を染めていることを伝える。

ウィーヴァーを相手にしなかったケヴィンだったが、彼が弁護したフロリダの教師ゲティスが、バーバラを殺害したことも知らされる。

その直後、ウィーヴァーは車に轢かれて即死してしまう。

メアリー・アンとは反りの合わなかった、ケヴィンの母アリスだったが、彼女は、正気を失ったメアリー・アンに付き添い看病していた。

アリスは、30年前にニューヨークに滞在した時のホテルのボーイが、ケヴィンの父親だったことを息子に話す。

その間、ケヴィンの同僚パム・ゲリティ(デボラ・モンク)がメアリー・アンの様子を見ていたが、パムの顔が一瞬、悪魔に変わる。

それを見たメアリー・アンは、部屋に独りで閉じ篭り、自殺してしまう。

傷心のケヴィンは、アリスから父親の話の続きを聞き、それがミルトンだということを聞かされる。

ケヴィンは、自分がミルトンに操られていたことを知り、彼の元に向かう。

ミルトンに銃を向けたケヴィンは、彼がメアリー・アンと関係を持ったことを知り銃弾を浴びせる。

それに全く動じないミルトンを見て、ケヴィンは彼が悪魔だと確信して言い寄る。

しかし、ミルトンはメアリー・アンを看病するようにケヴィンに忠告したことや、教師ゲティスを無罪などにしたことを引き合いに出し彼を責める。

ケヴィンは、全てミルトンに操られたことだと反論するが、弁護に勝ち続けようとした虚栄を露呈する。

そしてミルトンは、現れたクリスタベラがケヴィンの義姉であることを知らせる。

ミルトンは、ケヴィンにクリスタベラと交わりを持たせ、その子供に後を継がせようとする。

ケヴィンはミルトンに見返りを求めて交渉に入り、彼に心を許し、クリスタベラを抱こうとするが、突然、銃を抜き自らのこめかみを撃ち抜いてしまう。

その瞬間、ミルトンとクリスタベラの肉体は滅びる。

次の瞬間、気がついたケヴィンは、フロリダのバーバラの裁判に戻っていた。

法廷のケヴィンは、傍聴席のメアリー・アンの顔を見て安心する。

そして、ケヴィンはゲティスの弁護を拒否し、正しいことをした満足感をメアリー・アンに伝える。

しかし、ケヴィンから独占インタビューの約束をした記者は、ミルトンに姿を変え、笑みを浮かべて語る。

”虚栄は、私が最も好む罪だ”


解説 評価 感想 ■

1990年に発表されたアンドリュー・ニーダーマンの同名小説の映画化。

*(簡略ストー リー)

フロリダで負け知らずの若手エリート弁護士のケヴィン・ロマックスがニューヨークの一流法律事務所のジョン・ミルトンに誘われる。
多額の報酬と高待遇に満足する、ケヴィンと妻メアリー・アンだったが、彼は、ニューヨークは悪魔の棲み処だと母親から警告されていた。
その後、初仕事も勝訴し順調にキャリアを積むケヴィンは、裁判中にアクシデントが起きたことをきっかけに奇妙な事件が続くようになる。
それがミルトンの仕業だと知ったケヴィンは、彼から自分が悪魔であることを告白される。
そして、その恐ろしさに気づいたケヴィンは魔の手から逃れようとするのだが・・・。
__________

世間の話題や虚栄心のために、人間性を失った若手弁護士を、”悪魔の代弁者”(原題)が操り自らの世界に引き入れようとする姿を描くことで、テイラー・ハックフォードは、アメリカの訴訟王国としての実社会を痛烈に皮肉っている。

人間を操る悪魔が極悪なのか、それとも理性を失った傲慢な弁護士は人間として存続すべきなのか・・・
法廷劇はさて置き、くどさのない特撮は注目で、クライマックスの緊迫感ある迫力映像は、主人公二人の熱演と共に見ものだ。

ハリウッドの中でも指折りの実力派アル・パチーノと、新鋭のキアヌ・リーヴスの共演が大いに話題になった作品にも拘らず、北米興行収入は期待を裏切り約6100万ドル、全世界では、約1億5300万ドルのまずまずのヒットとなった。

小柄ながら迫真の演技でその存在感を示し、画面上で他を圧倒するアル・パチーノの怪演は光る。

スピード」(1994)でブレイクした後、着実にトップスターの地位を築き始めた頃のキアヌ・リーヴスは、アル・パチーノと対等とまではいかないまでも奮闘し、見応えある演技を見せてくれる。

20代前半にしては、美しさだけでなくその後の活躍を予感させる演技を見せる、ケヴィン(K・リーヴス)の妻シャーリズ・セロン、ミルトン(A・パチーノ)を裏切ろうとする弁護士ジェフリー・ジョーンズ、不動産王のクレイグ・T・ネルソン、ケヴィンの母親役ジュディス・アイヴィー、妖艶さが際立つ敏腕弁護士役のコニー・ニールセン、同僚ルーベン・サンティアゴ・ハドソンとその妻役タマラ・チューニー、同僚のデボラ・モンク、宗教家のデルロイ・リンド、不動産王の秘書ローラ・ハリルトン、教師クリス・バウアーから性的虐待を受ける学生のヘザー・マタラッツォ、そしてドン・キングも本人役で一瞬登場する。


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