エクスペリメント The Experiment (2010) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
 ★★★☆☆

心理学者であるスタンフォード大学教授のフィリップ・ジンバルドーが、責任者として1971年に行った、”スタンフォード監獄実験”を基に製作されたドイツ映画「es [エス]」(2001)の、ハリウッド版リメイク。
高額報酬目当てで、ある実験の被験者となった男達の恐怖体験を描く、エイドリアン・ブロディフォレスト・ウィテカー共演の心理スリラー。


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト ■
監督:ポール・シュアリング

製作総指揮
ドーン・パローズ
ジム・セイベル
トレイシー・スタンリー
ジョン・マイケルズ
製作
マーティ・アデルスタイン
スコット・ニーミス
ビル・ジョンソン
マギー・モンティース
原作:マリオ・ジョルダーノBlack Box
原案:マリオ・ジョルダーノ
脚本:ポール・シュアリング
撮影:エイミー・ヴィンセント
編集:ピーター・S・エリオット
音楽:グレーム・レヴェル

出演
トラヴィス・ハント:エイドリアン・ブロディ
マイケル・バリス:フォレスト・ウィテカー
チェイス:キャム・ギガンデット
ニックス:クリフトン・コリンズJr.
ベンジー・パターマン:イーサン・コーン
ベイ:マギー・グレイス
ジョン・アーチャレタ博士:フィッシャー・スティーヴンス
ヘルウェグ:トラヴィス・フィメル
ボッシュ:デヴィッド・バナー

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2010年製作 96分
公開
北米:2010年7月15日
日本:2010年12月4日
製作費 $21,800,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
失業したトラヴィス・ハント(エイドリアン・ブロディ)は、デモ参加中に、ベイ(マギー・グレイス)に出会い意気投合する。

インド旅行に行く予定だと言うベイは、トラヴィスも誘うが、彼は旅費がないために返事を渋る。

新聞で、日給1000ドルで2週間の、行動実験の被験者募集広告を見たトラヴィスは、それに応募してみることにする。

会場で応募者マイケル・バリス(フォレスト・ウィテカー)と出会ったトラヴィスは、刑務所に入った経験のないことを条件に、彼らと共に適合試験を受ける。

ベイと愛し合うようになっていたトラヴィスは、バリスと共に被験者に選ばれ、実験施設へと向かう。

1日目。
ジョン・アーチャレタ博士(フィッシャー・スティーヴンス)から説明を受けたトラヴィスらは、囚人と看守役の二班に分けられる。

被験者はカメラで監視され、囚人は、いかなる場合も看守に触れることは許されず、規則を破りトラブルが発生した瞬間に警告ランプが点灯し、それと同時に報酬も受け取れないルールだった。

トラヴィスは囚人になり、グラフィック・ノベル作家ベンジー・パターマン(イーサン・コーン)と堅物のニックス(クリフトン・コリンズJr.)と共に同じ監房に入れられる。

囚人側がちょっとしたトラブルを起こし、看守側のチェイス(キャム・ギガンデット)が、軽い罰を与えることを提案して、バリスは気が進まないままそれが実行される。

2日目。
看守のヘルウェグ(トラヴィス・フィメル)は、食事のことで囚人とトラブルを起こし侮辱を受けてしまう。

看守達は、バリスの意見で囚人に屈辱を与え、気のいい男から変貌した彼は、それに快感を感じてしまう。

3日目。
糖尿病のベンジーは、血糖値が下がり倒れてしまい、彼を無理矢理起き上がらせたバリスに、トラヴィスが意見し、何とか事を鎮める。

ニックスが、受刑者だったことを見破っていたトラヴィスは、その心得を彼から教えられる。

リーダー格のトラヴィスが、厄介な男だと判断したバリスは、彼に恐怖を与えるため、監房から連れ出し丸刈りにして、放尿までして屈辱を与える。

しかし、看守のボッシュ(デヴィッド・バナー)は、バリスの行き過ぎた行いに同調できない。

4日目。
ベンジーの容態の悪化を知ったトラヴィスは、彼の所持品の中にあるインシュリンを手に入れようと、ボッシュにそれを頼む。

ボッシュが、ベンジーのバッグを探る姿を監視カメラで確認したバリスは、彼からインシュリンを奪う。

ベンジーを死なせるわけにはいかないバリスは、彼のベッドにインシュリンを置き、トラヴィスを呼び、再び屈辱を味わわせる。

そしてバリスは、ボッシュを監視されてない部屋に連れて行き、看守達に暴行させる。

5日目。
ボッシュは囚人側に入れられ、トラヴィスは精神的に限界に達し、監視カメラに向かい、”ゲートを開けろ”と話しかけてしまう。

バリスはトラヴィスを痛めつけて、ベンジーがそれを阻止しようとして叩きのめされてしまう。

トラヴィスは独房カプセルに入れられ、囚人達は引き離されてしまうが、暴力行為があったにも拘らず、ライトは点灯せずバリスは強気でいた。

6日目。
カプセルから脱出したトラヴィスは、囚人に暴行しようとしていたチェイスを叩きのめす。

鍵を奪ったトラヴィスは、ニックスらを解放して、自分を救おうとしたベンジーが死亡していることを知りショックを受ける。

囚人達は復讐を誓い、看守に襲い掛かろうと暴動を起こし、バリス以外の看守は、人数的に不利なことから逃げようとする。

怒り狂う囚人は看守を圧倒し、トラヴィスはバリスを叩きのめす。

その時、ランプが点滅して施設の扉が開かれ、冷静さを取り戻した双方は外でたたずむ。

迎えに来たバスに乗り込んだトラヴィスらは、1万4000ドルの小切手を受け取る。

その後、施設が政府系のシンクタンクによる心理学の実験に使用されていたことが発覚し、アーチャレタ博士は逮捕され、殺人罪で起訴される。

そして、事実の究明を約束したトラヴィスは、ベイを追ってインドに向かい、彼女と再会する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
失業したトラヴィス・ハントは、あるデモで、ベイという女性と出会い愛し合うようになり、インド旅行に誘われる。
トラヴィスは、旅費が都合できないために返事を渋るが、日給1000ドルで2週間の行動実験の、被験者募集広告に応募する。
人の良さそうなバリスと共に、トラヴィスは試験を受けて被験者に選ばれて施設に向かう。
トラヴィスは囚人、バリスは看守として、被験者は二班に分けられてカメラで監視され、囚人は、いかなる場合も看守に触れることは許されず、規則を破った瞬間に警告ランプが点灯して、報酬は受け取れないルールだった。
双方は、報酬を手に入れることを優先的に考え、2週間を無事に過ごそうとする。
しかし、些細なトラブルをきっかけに、支配欲に芽生えた看守側が囚人に罰を与える。
更に、トラヴィスに恐怖と屈辱を与えてしまい、温厚な男から変貌したバリスは、それに快感を感じてしまう・・・。
__________

平凡な人間に、ある役割を与えると、次第にそれに順応して行動をしてしまうことを証明しようとした実験をリアルに再現している。

恐怖や苦痛、そして、それを与える快感などを、オスカー俳優である実力派エイドリアン・ブロディフォレスト・ウィテカーが、対極する双方に別れ、凄まじい演技のバトルを繰り広げるあたりは見応え十分。

終始、堕落者のような悲壮感漂うエイドリアン・ブロディが見せる、ラストの安堵の笑顔、温厚な人物から悪魔のように変貌し、そして実験終了後に見せる穏やかなフォレスト・ウィテカーの表情、その変化に注目していると実に興味深い。

フィリップ・ジンバルドーのモデルとなる、研究者(フィッシャー・スティーヴンス)しか登場しない、監視側がカメラのみという設定も、実験の恐怖感を間接的に煽る。

看守として過激な行動に出るキャム・ギガンデット、受刑者でありながら被験者となる、屈折した雰囲気がドラマに合う囚人役のクリフトン・コリンズJr.、同じく、命を落とす作家のイーサン・コーン、主人公の恋人マギー・グレイス、実験の責任者フィッシャー・スティーヴンス、看守役トラヴィス・フィメルデヴィッド・バナーなどが共演している。


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