ザ・ファイター The Fighter (2010) 4.77/5 (31)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

実在のボクサー、ミッキー・ウォードが目標にした兄”ディッキー”エクランドや家族そして周囲の人々と共に歩んだ波乱のボクシング人生を描く、監督デヴィッド・O・ラッセル、製作、主演マーク・ウォールバーグクリスチャン・ベールエイミー・アダムスメリッサ・レオ他共演のドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:デヴィッド・O・ラッセル
製作
デイヴィッド・ホバーマン

トッド・リーバーマン
ライアン・カヴァノー
マーク・ウォールバーグ
ドロシー・オーフィエロ
ポール・タマシー
製作総指揮
タッカー・トゥーリー

ダーレン・アロノフスキー
レズリー・ヴァレルマン
キース・ドリングトン
エリック・ジョンソン

原案
キース・ドリングトン
ポール・タマシー
エリック・ジョンソン
脚本
スコット・シルヴァー

ポール・タマシー
エリック・ジョンソン
撮影:ホイテ・ヴァン・ホイテマ

編集:パメラ・マーティン
音楽:マイケル・ブルック

出演
ミッキー・ウォードマーク・ウォールバーグ

リチャード”ディッキー”エクランドクリスチャン・ベール
シャーリーン・フレミング:エイミー・アダムス
アリス・ウォード:メリッサ・レオ
ジョージ・ウォード:ジャック・マクギー
サル・ラナノ:フランク・レンズーリ
ミッキー・オキーフ:ミッキー・オキーフ
本人:シュガー・レイ・レナード

アメリカ 映画
配給
パラマウント・ピクチャーズ(北米)
ワインスタイン・カンパニー(世界)
2010年製作 115分
公開
北米:2010年12月17日
日本:2011年3月26日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $93,617,009
世界 $129,190,869


アカデミー賞 ■

第83回アカデミー賞
・受賞
助演男優(クリスチャン・ベール)
助演女優(メリッサ・レオ)
・ノミネート
作品・監督
助演女優(エイミー・アダムス)
脚本・編集


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1993年、マサチューセッツ州、ローウェル
ボクサーのミッキー・ウォード(マーク・ウォールバーグ)は、かつてシュガー・レイ・レナードと対戦して、ダウンを奪ったことばかりを自慢し、その後は自堕落な毎日を送る異父兄リチャード”ディッキー”エクランド(クリスチャン・ベール)と母アリス(メリッサ・レオ)をマネージャーに、町の期待を集めながらトレーニングに励んでいた。

一応、再起を狙うディッキーは、HBOがそれを記録映画として放映しようとしていため、ミッキーもそれに協力する。

元世界王者との試合を控えていたミッキーは、その日もジムに現われないディッキーの代わりに、警官であるトレーナーのミッキー・オキーフ(ミッキー・オキーフ)と共にトレーニングを始める。

そんなミッキーは、バーで働くシャーリーン・フレミング(エイミー・アダムス)に声をかけてデートに誘う。

そして、試合当日も出発前に騒ぎを起したディッキーや、母アリス、父ジョージ(ジャック・マクギー)らと共に、ミッキーは試合に挑むことになる。

しかし、試合直前に対戦相手がドクター・ストップとなってしまい、ウェルター級のミッキーは、ミドル級の相手と対戦することになり焦ってしまう。

結果、体重差があり、パワーで圧倒されたミッキーは敗れてしまうものの、才能を見込まれた彼はラスベガスでの寄り良い環境でのトレーニングに誘われる。

ディッキーは足を引っ張ると言うことで当然誘われず、その後、ミッキーはボクシングへの情熱を失いかけてしまう。

シャリーンとの約束も無視してしまい、ミッキーは、翌日現われた彼女に試合のことなどを伝え、二人はその夜デートすることになる。

家族を含めて、期待していた人々を失望させたことで悩むミッキーをシャリーンは慰め、二人は親密になっていく。

その後、次の試合が決まり、アリスは家族を集めて、その準備のために話し合いを始める。

しかし、ミッキーと付き合い始めていた、家族に嫌われているシャリーンが、彼はラスベガスに行くべきだと意見してしまう。

給料をもらいながらトレーニングできることで、ミッキーもそれに乗り気なのだが、ディッキーがその分を稼いでみせると言張る。

そのため、ディッキーは、溜り場のドラッグ仲間と詐欺行為や窃盗を始めるが、それを警官に知られて捕らえられる。

ディッキーが、警官に殴られていることを知ったミッキーは、現場に駆けつけて騒ぎに巻き込まれ、手を強打されて逮捕されてしまう。

ミッキーは釈放されるものの、保釈金2万5000ドルが払えないディッキーは刑務所に収監されてしまう。

シャリーンは、ミッキーの家族に振り回されることに耐え切れず、ボクシングを止めると言う彼を拒絶してしまう。

ドラッグ中毒のディッキーは、所内で禁断症状に耐えていた。

手は治るものの、トレーニングをしていないミッキーは太ってしまい、人々の視線を気にする毎日を送っていた。

そんな時、ディッキーの番組がHBOで放映されることになり、彼は自分の凋落していく様子や、家族の悲しみなどを見てショックを受ける。

ミッキーや家族も同じ気持ちとなり、その心中を察したシャリーンは彼の元を訪ね、二人は慰め合う。

翌日、トレーニングを再会する気になったミッキーはジムに向かい、手をかばいながら、オキーフと共に調整を始め、同じくディッキーも改心しようと思い始める。

試合が組まれることになったミッキーは、条件としてディッキーとアリスを外してそれに挑むことになる。

自分を外して話を進めた、夫ジョージに噛み付いたアリスは、7人の娘達を連れて、邪魔者のシャリーンを追い払おうためにミッキーの家に向う。

シャリーンは、現われたアリスと娘達に対応し、小競り合いになりながら、ミッキーと共に彼女らを追い払う。

ミッキーは復帰戦に勝利し、その後も連勝を重ね、彼はそのことを伝えに刑務所のディッキーの元に向う。

ディッキーは、強豪との試合を控えたミッキーにアドバイスしようとする。

しかし、ディッキーの指図を嫌ったミッキーは、気分を害してその場を立ち去ってしまう。

試合は、ミッキーが一方的に攻められるものの、ディッキーの助言を実行し、彼は起死回生の一発のパンチで相手を仕留める。

試合後ミッキーは、相手選手の勝利後の試合が世界戦だったことを知り、ライト・ウェルター級王者のシェア・ニアリーと対戦することになる。

その後、ディッキーは出所してジムに向うのだが、ミッキーはボクシングを続けるために、已む無く手を切る約束をしたことを彼に伝える。

しかし、力となるオキーフやシャリーンだけでなく、家族と共に戦いたい気持ちのあるミッキーは悩み、それを訴える。

シャリーンとオキーフは、それに納得しないままジムから立ち去ってしまう。

その後、ディッキーとスパーリングを始めたミッキーだったが、彼やアリスに不満をぶつける。

自分の出所祝いのケーキを抱えたディッキーは、溜り場の仲間達の元に向う。

ケーキを仲間達に渡したディッキーは、そのままシャリーンを訪ね、ミッキーの夢を実現させるために彼の元に戻ってくれと伝え、シャリーンはその気持ちになる。

そこに現われたミッキーは、ディッキーに対し自分のヒーローだと伝え、彼はオキーフも説得しに向い、その後、二人は激しいトレーニングを始める。

2000年、ロンドン
ニアリーとの世界戦は始まり、7ラウンドを終えて防戦一方のミッキーは、ディッキーの助言と激励を受け、8ラウンドに反撃し、見事にTKO勝ちする。

ミッキーは、ディッキーやシャリーン、そしてアリスら家族と共に勝利を喜び合う。
__________

アルツロ・ガッティ”との三度に渡る壮絶な試合後、ミッキー・ウォードは2003年に引退する。

ミッキーは、2005年にシャリーンと結婚して、娘と三人で暮らしている。

ディッキーは、今もなお、地元では伝説的な英雄である。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

街の期待を集めるボクサーのミッキー・ウォードは、地域では伝説となっている、シュガー・レイ・レナードと戦いダウンさせた異父兄”ディッキー”エクランドと母親でマネージャーのアリスとで、トレーニングに励む日々を送っていた。
ディッキーは、ドラッグに溺れ自堕落な生活を続け、再起も囁かれる中、ミッキーの成功のために、一応、協力をしていた。
ある日ミッキーは、バーで働くシャリーンと知り合いデートの約束をするのだが、次の試合で階級差のある相手に叩きのめされ、自信をなくして引き篭もってしまう。
そんなミッキーをシャリーンは励まし、やがて二人は愛し合うようになる。
しかしシャリーンは、問題を起すディッキーや一家を仕切るアリスらを嫌い、それに振り回されながら、実力を最大限に発揮できないミッキーに苛立ちを隠せない・・・。
__________

ボクサーとして成功していく男のドラマではあるが、その突出した経歴を描いたものではなく、彼の歩むボクシング人生に兄を含めた家族や恋人、また周囲の人々がどのように関ったかが、実に興味深く描かれている作品。

比較的、純情で傷つきやすい主人公に対し、家族は大切にするものの、かなり型破りな兄や母親の存在、そして、その微妙な家族愛を、デヴィッド・O・ラッセルは絶妙なタッチで描いている。

スターである二枚目や美女が、平民らしく見える素朴なメイクなども素晴らしく、クライマックスの試合でのリングのセット、テレビ映像風に見える雰囲気など、出演者ほかスタッフのプロ意識の高さが窺える一級の作品でもある。

実際の試合
ミッキー・ウォード VS シェア・ニアリー
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=vsUbuIC-rdE

北米興行収入は、約9400万ドル、全世界では約1億2900万ドルのヒットとなった。

第83回アカデミー賞では、各映画賞などで絶賛されたクリスチャン・ベールメリッサ・レオが、それぞれ助演賞を受賞した。
・ノミネート
作品・監督
助演女優(エイミー・アダムス)
脚本・編集

製作にも参加したマーク・ウォールバーグは、小柄ではあるが、もともと逞しいボディをシェイプアップして役に挑み、歯車が噛み合わない家族に悩みながら、ナイーブな青年を見事に演じている。

主演ともいえるクリスチャン・ベールも、ジャンキーである主人公の兄を熱演している。
キャリア最高の演技を見せたと言っていい彼の演技は、オーバーアクション気味に見える場面もあったが、彼が演じた”ディッキー”エクランドのエンドロールでの本人の映像を見て納得した。

アカデミー賞の常連エイミー・アダムスも、嫌っている大家族を相手に一歩も引かない女性を熱演し、彼女と激しく対立するメリッサ・レオとの、火花散る舌戦も見逃せない。

主人公の父親ジャック・マクギー、試合のスポンサー、フランク・レンズーリ、実際のトレーナーであり本人役のミッキー・オキーフ、そして同じく本人役でシュガー・レイ・レナードも登場する。


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