フィッシャー・キング The Fisher King (1991) 3/5 (1)


■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

聖杯伝説の”漁夫王”と”聖杯”のストーリーを題材にした、ファンタジー風のコメディ・ドラマ。
殺人事件を引き起こすきっかけを作ってしまったDJと、妻がその事件の犠牲になった男の奇妙な交流を描く、監督テリー・ギリアム、主演ジェフ・ブリッジスロビン・ウィリアムズアマンダ・プラマーマーセデス・ルール他共演のハート・ウォーミング・ヒューマン・ドラマ。


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト ■

監督:テリー・ギリアム
製作
デブラ・ヒル
リンダ・オブスト
脚本:リチャード・ラグラヴェネーズ
撮影:ロジャー・プラット
編集:レスリー・ウォーカー

美術・装置
メル・ボーン
シンディ・カー

音楽:ジョージ・フェントン

出演
ジェフ・ブリッジス:ジャック・ルーカス
ロビン・ウィリアムズ:パリー
アマンダ・プラマー:リディア・シンクレア
マーセデス・ルール:アン・ナポリターノ
マイケル・ジェッター:ホームレスの元歌手
キャシー・ナジミー:ビデオマニア

アメリカ 映画
配給 トライスター・ピクチャーズ
1991年製作 137分
公開
北米:1991年9月20日
日本:1992年4月11日
製作費 $24,000,000
北米興行収入 $41,895,491


アカデミー賞 ■

第64回アカデミー賞
・受賞
助演女優(マーセデス・ルール)
・ノミネート
主演男優(ロビン・ウィリアムズ)
脚本・作曲・美術賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ニューヨーク
過激なトークが人気のDJ、ジャック・ルーカス(ジェフ・ブリッジス)は、ある男に”ヤッピー達を滅ぼせ!”と言ってしまったがために、その男が本当に銃の乱射事件を起こしてしまう。

3年後。
ジャックは責任をとりDJを辞め、人間恐怖症になり落ちぶれてしまい、恋人アン・ナポリターノ(マーセデス・ルール)の経営する街角の小さなビデオ・ショップで働いていた。

アンは、いつまでも人間嫌いを通すジャックと口論となり、彼に愛想を尽かしてしまう。

ジャックは、街で泥酔して暴漢に襲われてしまうが、風変わりなホームレス、パリー(ロビン・ウィリアムズ)が現れ仲間と共に彼を救う。

その後ジャックは、ボイラー室にあるパリーの住居に連れて行かれる。

パリーは、ニューヨークの億万長者が、5番街の真ん中で隠して持っているという、聖杯を手に入れようとしていて、ジャックがその手助けが出来ると言いだす。

ジャックは、正気の沙汰とは思えないパリーの言動に驚き、その場から逃げようとする。

しかし、パリーの妻が、ジャックの発言で起きた銃乱射事件の犠牲者だったことが分かる。

ジャックはアンの元に戻るが、パリーのことが気になりボイラー室に向かう。

パリーは、本名をヘンリー・セーガンといい、元大学教授、事件後ショック状態で入院し、1年後にパリーと名乗り話し始めた。

退院後、仕事も行き場所もなくなり、パリーはホームレスになったことをジャックに語る。

ジャックは、銃撃事件のきっかけを作り、結果的にパリーを追い込んでしまったことで心を痛め、自分が呪われた男だと嘆き悲しむ。

パリーに金を渡して償おうとしたジャックは、聖杯を探そうとする彼に、過去を振り返るよう説得し始める。

しかし、自分の過去を語られたパリーは発狂してしまい、 彼は幻覚の中で”赤い騎士(悪魔)”に襲われてしまう。

パリーは、”赤い騎士”がジャックを恐れて逃げ出したと叫びながら、騎士を追いかる。

森の中で、ゲイの元歌手(マイケル・ジェッター)を助けたりもしたジャックは、夜になり、セントラルパークで、全裸になったパリーと寝そべって語り合う。

パリーは、聖杯伝説の”フィッシャー・キング”(漁夫王)の話を始める。

ジャックは、パリーが憧れる女性のリディア・シンクレア (アマンダ・プラマー)が、彼の助けになってくれると考える。

早速、リディアを捜し始めたジャックだったが、同居人の自分をさて置き、ホームレスと行動する彼に、アンは不満を隠せない。

しかし、ジャックがパリーの手助けをしてあげたい気持ちを察したアンは、リディア捜しを手伝う。

ジャックは、公園の森で助けたゲイの歌手を巻き込み、リディアをビデオ・ショップに誘き出す。

パリーを店員に見せ掛けたジャックだったが、リディアが借りたいビデオの在庫がなく、パリーも緊張して彼女の気を引けない。

しかし、リディアはアンのマニュキアに興味を示し、その夜、再びジャック達のショップ兼アパートに来ることになる。

ジャック達のアパートに現れたリディアは、まともにデートもしたことがないことをアンに告白し、彼女から恋の手ほどきを受ける。

一方、パリーもジャックに着慣れぬ洋服を着せられて怯えてしまう。

4人で中華料理を食べに行くことになり、ジャックとアンの不安を尻目に、パリーとリディアは意気投合する。

アンはジャックのしたことを褒めて、ジャックもアンの協力に感謝し、二人の心は通い合う。

そしてパリーは、孤独で不器用なリディアに、以前から恋
をしていたことを告げ、彼女は感激してキスを返し、二人
は別れる。

しかし、パリーの前に赤い騎士が現れ、妻を殺された時の幻覚が彼を襲い、現実で彼は、暴漢に袋叩きに遭ってしまう。

その夜のことで吹っ切れたジャックは、仕事に復帰するためにアンと別れようとするが、パリーが襲われたという連絡を受ける。

パリーは重症で、妻が殺された時のショック状態が再発する可能性がでてきた。

仕事に復帰したジャックは、惨めだった頃の自分を捨て去ろうとするが、パリーが気になり病院に向かう。

意識もなく寝たきりのパリーに、ジャックは、しきりに自分の責任ではないことを伝え、哀れな彼の姿を見て聖杯を手に入れることを約束する。

そしてジャックは、5番街の富豪の屋敷に侵入し、ただの記念カップだった聖杯を盗み出してパリーの元に届ける。

聖杯”を受け取り意識が回復したパリーは、見舞いに訪れたリディアを抱きしめる。

ジャックは仕事を辞めてアンの元に戻り、彼女に愛していることを伝える。

そして夜のセントラルパークでは、人間らしさを取り戻したジャックと、赤い騎士の呪縛が解けたパリーが、裸で語り合っていた。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ニューヨーク
過激なトークが人気のDJ、ジャック・ルーカスは、自分の発言がきっかけとなり、銃の乱射事件が起き、人間恐怖症になり落ちぶれてしまう。
恋人アンの経営するビデオ・ショップで働いていたジャックは、いつまでも立ち直れないことで、彼女に見限られそうになる。
そんなジャックは、街で暴漢に襲われたところを、風変わりなホームレスのパリーに救われ、彼の住居に連れて行かれる。
そこでパリーは、億万長者が、5番街の真ん中で隠し持っているという聖杯を手に入れるために、ジャックがその手助けが出来ると言いだす。
ジャックは、パリーの意味不明な言動に驚き、その場から逃げようとする。
しかし、パリーの妻が、自分の発言で起きた銃乱射事件の犠牲者だと知ったジャックは、彼が気になる存在となってしまうのだが・・・。
__________

コメディ・グループ、モンティ・パイソンのメンバーであるテリー・ギリアムらしい、抜群のユーモアのセンス。
笑いの中に見え隠れする、人間の惨めさや苦しみ、そして、何気ない小さな幸せなどを求める姿を繊細に描いた作品で、ラストでは幸福感に満たされる思いになる。

第64回アカデミー賞では助演女優賞(マーセデス
・ルール
)を受賞した。
・ノミネート
主演男優(ロビン・ウィリアムズ)
脚本・作曲・美術賞

ジョージ・フェントンの、洒落たムードの音楽も印象的だ。

主演のジェフ・ブリッジスは、人気DJからホームレス寸前まで堕落する、人間味溢れる男を好演し、その彼をも凌ぐ熱演を見せる、カデミー主演賞にノミネートされる、狂気のホームレスから、恋に怯える男までを演じた、ロビン・ウィリアムズの怪演は見ものだ。

男勝りだが時に女性的な魅力を見せるマーセデス・ルールと、不器用で冴えない女性ながらドラマの中で異彩を放つアマンダ・プラマーの名演も忘れ難い。
(クリストファー・プラマーの実娘)

ゲイの元歌手マイケル・ジェッターや、出番は少ないが、ビデオ・マニア役のキャシー・ナジミーのインパクトある演技も見逃せない。


スポンサードリンク
ウェブ・ムービー・シアター

ウェブ・ムービー・シアター