逃亡者 The Fugitive (1993) 4/5 (3)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

1960年代にテレビ放映された、人気ドラマ「逃亡者」の映画化。
妻殺害で実刑を言い渡された外科医が、護送中に逃亡して真犯人を見つけ出すまでを描く、監督アンドリュー・デイヴィスハリソン・フォードトミー・リー・ジョーンズ共演のサスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:アンドリュー・デイヴィス
製作総指揮
キース・バリッシュ
ロイ・ハギンズ
製作:アーノルド・コペルソン
原案:ロイ・ハギンス
原作:デヴィッド・トゥーヒー
脚本
デヴィッド・トゥーヒー
ジェブ・スチュアート
撮影:マイケル・チャップマン
編集:ディーン・グッドヒル
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

出演
リチャード・キンブル:ハリソン・フォード
サミュエル・ジェラード:トミー・リー・ジョーンズ
チャールズ・ニコルズ:ジェローン・クラッベ
フレデリック・サイクス:アンドレアス・カツーラス
ヘレン・キンブル:セーラ・ウォード
アン・イーストマン:ジュリアン・ムーア
コズモ・レンフロ:ジョー・パントリアーノ
アレックス・レンツ:ダヴィッド・ダーロウ
ボビー・ビッグス:ダニエル・ローバック
ノア・ニューマン:トム・ウッド
プール:L・スコット・コールドウェル
キャッシー・ワーランド:ジェーン・リンチ
ローリンズ保安官:ニック・サーシー

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1993年製作 130分
公開
北米:1993年8月6日
日本:1993年9月11日
製作費 $44,000,000
北米興行収入 $183,875,760
世界 $353,900,000


アカデミー賞 ■

第66回アカデミー賞
・受賞
助演男優賞(トミー・リー・ジョーンズ)
・ノミネート
作品・撮影・編集・作曲・録音・音響編集賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

シカゴ
著名な循環器科外科医リチャード・キンブル(ハリソン・フォード)は、通報者でありながら、あらゆる状況証拠から、妻殺しの罪で逮捕されてしまう。

キンブルは、帰宅した際、自宅に侵入していた片腕の男と揉み合っていたため、その男が犯人だと主張するが認められず、結局、有罪になり死刑の判決を受ける。

州立刑務所に移送されることになったキンブルだったが、護送バス内で囚人が逃亡を図る。

護衛官が発砲して車内は混乱し、バスは道路から転落して線路に車体が横たわってしまう。

キンブルは負傷者を診るため手錠を外されるが、列車が近づくのに気づく。

負傷者を窓から降ろしたキンブルは、列車の衝突寸前で脱出する。

負傷したキンブルは、その場から逃亡し、その後、事件現場の線路復旧と捜査が始まる。

連邦保安官サミュエル・ジェラード(トミー・リー・ジョーンズ)とチーム、コズモ・レンフロ(ジョー・パントリアーノ)、ボビー・ビッグス(ダニエル・ローバック)、ノア・ニューマン(トム・ウッド)、プール(L・スコット・コールドウェル)も到着する。

ジェラードは、囚人は全員死んだと言い張るローリンズ保安官(ニック・サーシー)から、捜査の権限を奪い取る。

そして、ジェラードを中心に捜査網が敷かれ、キンブルを捕まえるための、25キロ四方に及ぶ大捜査が始まる。

病院に侵入したキンブルは、自ら傷口を治療してひげを剃り、医師に扮して病院を出ようとする。

そこに、キンブルが助けた護送バスの警護官が搬送されてくる。

キンブルは救急隊員に、彼の傷の処置方などを教えて、救急車を奪って逃走する。

護送官がキンブルの目撃を報告し、逃走した救急車も見つかり、ジェラードらは現場に急行する。

ジェラードらはトンネルでキンブルを追い詰め、彼は排水溝から逃れる。

水路で、ジェラードと出くわしたキンブルは彼の銃を奪い、殺人は犯していないと言って、ダムの排水口に向かう。

ジェラードはキンブルを追い詰めるが、彼はダムから身を投げてしまう。

既に、キンブルは死んでいるという同僚や地元警察の意見を無視し、ジェラードは徹底的に捜査しようとする。

キンブルは命拾いして、髪の毛を染めヒッチハイクをしながらシカゴに向かう。

ジェラードらもシカゴに戻り、逃走したもう一人の囚人を見つけ、隠れ家に押し入り、囚人をジェラードが射殺する。

キンブルが弁護士に電話して、その通話報告を受けたジェラードは、彼ががシカゴに戻ったことを知る。

親友で医師のチャールズ・ニコルズ(ジェローン・クラッベ)に接触したキンブルは、彼から金を借りて下宿を探す。

片腕の男を捜そうとするキンブルは、クック郡病院に入り込むために、証明書を偽造しようとする。

キンブルの友人などを調べるジェラードらも、彼と会ったことをニコルズから知らされるが、その後の進展は見られない。

病院の管理員に扮したキンブルは、義手を作製した者のデータを入手する。

下宿の息子が麻薬絡みで逮捕され、写真でキンブルを確認し、それを知ったジェラードは、彼の部屋を調べる。

キンブルは病院で、救急患者として運ばれた少年のカルテを書き込み、彼を助ける。

それを知った医師アン・イーストマン(ジュリアン・ムーア)が、キンブルを問い詰めるものの、彼は逃亡してしまう。

キンブルの部屋のゴミ箱の中身から、郡病院の証明書を、彼が偽造したことに気づいたジェラードは病院に向かう。

イーストマン医師を尋問したジェラードは、キンブルが義手の男を捜していることを知り、該当者を絞り込む。

収監中の片腕の男に面会に行ったキンブルは、男が犯人でないと分かり、その場を去ろうとする。

ジェラードもその男に面会に来ていたため、階段でキンブルを見かけて後を追う。

しかし、寸前でジェラードはキンブルを取り逃がしてしまい、彼は、”セント・パトリックス・デイ”のパレードに紛れ込みその場を逃れる。

フレデリック・サイクス(アンドレアス・カツーラス)という、義手の男の自宅に侵入したキンブルは、彼が犯人だと知る。

さらにキンブルは、新薬を開発したアレックス・レンツ(ダヴィッド・ダーロウ)と繋がりがあることを知る。

その新薬の、肝臓障害をキンブルが見破っていたために、レンツが、彼を狙った可能性がでてきた。

キンブルは、サイクスの自宅からジェラードに電話をかけ、わざと逆探知させて、その場を立ち去る。

サイクスの自宅に向かい帰りを待ったジェラードは、彼に探りを入れた後、キンブルが興味を持った、写真に写っている男(レンツ)を調べ上げる。

ニコルズに電話をしたキンブルは、レンツの件を知らせるものの、彼は既に事故で死亡していた。

その直後、ジェラードがニコルズの前に現れるが、彼は、写真を見せられても、レンツのことなど白を切る。

キンブルは、友人キャッシー・ワーランド(ジェーン・リンチ)医師の協力で、レンツがキンブルの肝臓サンプルをすり替えたことを知る。

レンツが死んだ日が、サンプルを摩り替えた日と同じことを知ったキンブルは、ニコルズが事件の黒幕だと気づく。

ジェラードも、ニコルズがレンツを知っていたことを突き止め、彼を捕らえようとする。

その後キンブルは、電車内でサイクスに襲われれるが、彼を叩きのめし、ニコルズと決着をつけるため、講演中の彼の元に向かう。

シカゴ警察に、キンブルが殺されてしまうかもしれないことを察したジェラードも、講演会場に急行する。

キンブルは講演会場に入り、到着したジェラードは、会場のビルを封鎖する。

ニコルズや出席者は、キンブルに気づいて会場は騒然となり、二人は別室に向かう。

キンブルとニコルズは乱闘になり、屋上からエレベーターに落下し、ニコルズは洗濯室に逃げ込む。

ジェラードもそこに向かい、姿の見えないキンブルに無実を確認したことを知らせる。

ニコルズは、ジェラードの後を追っ来たレンフロを傷つけて拳銃を奪う。

キンブルは、ジェラードを銃撃しようとしたニコルズを殴り倒す。

ジェラードは、殺到するマスコミや警察からキンブルを守るために、彼を拘束して車に乗せる。

そしてジェラードは、車内でキンブルの手錠を外し、労いの言葉をかける。


解説 評価 感想 ■

1954年に、オハイオ州クリーブランドで実際に起きた”、サム・シェパード事件”が基になっている物語。

*(簡略ストー リー)

妻を殺された外科医リチャード・キンブルは、通報者にも拘らず、その状況証拠から、妻殺しの殺人罪で死刑を言い渡されてしまう。
キンブルは、護送中のバスの事故で逃亡の身となり、事件当日、殺人現場で揉み合った義手の男を追うことになる。
一方、連邦保安官サミュエル・ジェラードは、事故現場に到着し、大規模な捜査を始め、キンブルを追い詰めていく。
その後、執念で犯人を捜し当てたキンブルだったが、この事件には、利権の絡む陰謀が隠されていたことを知る・・・。
__________

120話あったテレビ・ドラマと違い、1作で事件が解決してしまうのが、当時、テレビで延々とドラマを追っていた者からすると物足りない感じもするが、それを非常にうまくまとめている。

1998年には、本作では準主役だった連邦保安官サミュエル・ジェラード(トミー・リー・ジョーンズ)と、その同僚達が再登場して活躍するスピンオフ作品「追跡者」が公開された。

北米で約1億8400万ドルの興行成績を上げて、全世界では約3億5400万ドルをのヒットとなった。

第66回アカデミー賞では、作品賞以下7部門でノミネートされ、トミー・リー・ジョーンズが助演男優賞を受賞した。
・ノミネート
作品、撮影、編集、作曲、録音、音響編集賞

前記のように、1作完結のストーリーを、緊迫感溢れる展開でスリリングに描き切る、アンドリュー・デイヴィスの演出は見ものだ。

緊張感を煽るジェームズ・ニュートン・ハワードの、大げさ過ぎない音楽も印象に残る。

主演のハリソン・フォードは、医師らしく知性を感じさせる、単独で真犯人を捕らえようとする主人公を好演している。

主役を食ってしまったとも言えるトミー・リー・ジョーンズは、気性の激しさや男らしい逞しさ、そしてラストで容疑者キンブルに見せる心遣いなど、人間味のある役柄を熱演している。

事件の黒幕ジェローン・クラッベと、犯人の片腕の男アンドレアス・カツーラスの、アクの強さを生かした悪役ぶりも注目だ。

まだ出番の少ない医師役のジュリアン・ムーアだが、演技派の片鱗を見せてくれる。

殺害される主人公の妻セーラ・ウォード連邦保安官のチームとして大いに活躍するジョー・パントリアーノダニエル・ローバックトム・ウッドL・スコット・コールドウェル、新薬の開発者ダヴィッド・ダーロウ、主人公に協力する医師ジェーン・リンチ、保安官ニック・サーシーなどが共演している。


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