THE JUON/呪怨 The Grudge (2004) 4/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

日本映画「呪怨」(2000)のハリウッド版リメイク。
一家心中があった家の呪いに関わった者達の恐怖を描く、製作総指揮サム・ライミ、監督、清水崇、主演サラ・ミシェル・ゲラージェイソン・ベアクレア・デュヴァルウィリアム・メイポーザービル・プルマン他共演のホラー。


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:清水崇

製作
ロバート・G・タパート
一瀬隆重
製作総指揮
サム・ライミ
ジョセフ・ドレイク
脚本:スティーヴン・サスコ
撮影:山本英夫
編集:ジェフ・ベタンコート
音楽:クリストファー・ヤング

出演
カレン・デイヴィス:サラ・ミシェル・ゲラー
ダグ・マッカッシー:ジェイソン・ベア
ジェニファー・ウィリアムズ:クレア・デュヴァル
マシュー・ウィリアムズ:ウィリアム・メイポーザー
アレックス・ベイカー:テッド・ライミ
スーザン・ウィリアムズ:ケイディー・ストリックランド
エマ・ウィリアムズ:グレイス・ザブリスキー
ピーター・カーク:ビル・プルマン
マリア・カーク:ローザ・ブラシ
中川秀人刑事:石橋凌
五十嵐陽介刑事:松永博史
関根洋子:真木よう子
佐伯俊雄:尾関優哉(青山桐子
佐伯伽椰子:藤貴子
佐伯剛雄:松山鷹志
鈴木英雄:おかやまはじめ
警備員:森下能幸

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2004年製作 98分
公開
北米:2004年10月22日
日本:2005年2月11日
製作費 $10,000,000
北米興行収入 $110,175,870
世界 $187,281,120


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
東京。
ある朝、アメリカ人の大学教授ピーター・カーク(ビル・プルマン)は、マンションのテラスに出て外の様子を見る。

妻マリア(ローザ・ブラシ)に声をかけられたピーターは、手すりを乗り越えて落下死する。

介護士の関根洋子(真木よう子)は、いつものように自転車でウィリアムズ家に向い、家主マシュー・ウィリアムズ(ウィリアム・メイポーザー)の妻ジェニファー(クレア・デュヴァル)からのメモを確認する。

マシューの母親で軽度の痴呆症のエマ(グレイス・ザブリスキー)に声をかけた洋子は、彼女を寝かせて家の掃除を始める。

二階の物音に気づいた洋子は部屋に入り、押し入れから天井裏を覗く。

ライターの火で周囲を照らし見回した洋子は、その場にいた何者かに襲われる。

国際大学で福祉を学ぶアメリカ人留学生のカレン・デイヴィス(サラ・ミシェル・ゲラー)は、同じ大学の建築家に通う恋人のダグ・マッカッシー(ジェイソン・ベア)と日本の生活を楽しんでいた。

ダグと共に大学に向い、ボランティアをしているケア・センターで試験勉強をしようとしたカレンは、職員のアレックス・ベイカー(テッド・ライミ)から、希望していた訪問介護の仕事があると言われる。

老婦人エマ・ウィリアムズの介護と家事だとアレックスから言われたカレンは、洋子の担当なのだが、彼女が今朝は来ていないために代わりを頼まれる。

ウィリアムズ家に向かったカレンは、洋子の自転車があることを確認し、ドアホンを鳴らしノックをするものの、返事がないために家に入る。

散らかっている内部を気にしながら、誰かがいることに気づいたカレンは、それがエマだと分かる。

エマの世話をして話しかけるものの答えてもらえないカレンは、掃除を始めて二階に向かう。

部屋に入り押入れがガムテープで塞がれていることに気づいたカレンは、その中から鳴き声のようなものを聴く。

ガムテープを剥がしたカレンは中を覗き、その場に置いてあったノートとネコ、そして少年(尾関優哉)がいたために驚く。

少年が監禁されていたことを電話でアレックスに話したカレンは、なるべく早く来てほしいと伝える。

日記だと思えるノートの内容を見たカレンは、男性(ピーター)が写っている破れた写真を確認する。

カレンは、玄関の下駄箱に置いてあった少年と父親(松山鷹志)、そして母親らしき女性の顔が切り取られた傷んだ写真を見つける。

二階の廊下から少年が見つめていたため、自己紹介をしたカレンは、彼の名前が俊雄だということを知る。

そこに電話が入り留守電に変わり、マシューの妹スーザン(ケイディー・ストリックランド)は、母エマの様子が心配なので、携帯電話か家の留守電に連絡してほしいというメッセージを残す。

何かを感じてエマの部屋に向かったカレンは、誰かと話しているエマから”彼女はしつこいの”と言われる。

寝かされたエマは何かに驚き、カレンは空中に浮かぶ恐ろしい女性を目撃する。
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不動産業者の鈴木英雄(おかやまはじめ)に案内されて、一軒家に案内されたマシューと妻ジェニファー、彼の妹のスーザン、そしてエマは、室内を見て回る。

エマの姿が見えなくなったために二階に向かったスーザンは、部屋の押入れにあったネコの置物とネコの落書きを確認する。

別の部屋にいたエマに気づいたスーザンらは、エマが天井を見つめていることを不思議に思う。

家の中を見回っていた鈴木は、浴槽の水を抜こうとするが、中から現れた人に腕を掴まれる。

手に絡んだ髪の毛に驚く鈴木は、マシューから入居することに決めたと言われる。

新居で眠れない日が続くジェニファーは、日本の生活にも馴染めなかったものの、努力してほしいとマシューに言われる。

買い物から帰り、ソファーで眠っていたジェニファーは物音で目覚め、食事などがテーブルから落ちて足跡がついていることに気づく。

それをたどったジェニファーは、階段のネコに気づき二階に上がろうとする。

ネコを誰かが抱え上げたため、それを追ったジェニファーは部屋に入り、ドアが閉まる。

帰宅したマシューは、家中が散らかっていたために驚き、ジェニファーが、寝室のベッドで痙攣して動けない状態であることに気づく。

その場に俊雄が現れ、驚いたマシューは混乱する。
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裏口から入って来たアレックスは、エマに声をかけて、部屋の隅で放心状態のカレンに気づく。

警察に通報したアレックスは、担当刑事の中川秀人(石橋凌)と助手の五十嵐陽介(松永博史)に挨拶される。

カレンの様子を気にしたアレックスは、かなり動揺しているため、一晩、入院させると中川に言われ、マシューとジェニファーの写真を見せられる。

エマの息子夫婦だと答えたアレックスは、ケア・センターに来た時に会ったのが最後だと伝え、翌日、署で話を聞きたいと中川に言われる。

連絡が取れない洋子のことを心配するアレックスは、カレンが彼女の代理で来たことを話す。

昨日から洋子と連絡が取れないというアレックルは、彼女の自転車が表にあることを中川に伝える。

スーザンからの留守電メッセージを確認した五十嵐は、外資系の会社で働いているはずの彼女と連絡を取るようにと、中川に指示される。

五十嵐と共に二階の部屋を調べた中川は、押し入れの中で鳴っていた電話の受話器に気づき、その場の髪の毛を確認する。

天井裏に向かった二人は、その場でマシューとジェニファーの死体を発見し、床に落ちていた人間の下顎のような物を見つける。

病室で目覚めたカレンは、付添ってくれていたダグに、何が起きたのか分からないと伝える。

エマが眠りながら死んだと言われたカレンは、あの家には何かが・・・と呟いただけで、ダグに抱きしめられる。

現れた中川から質問されたカレンは、押し入れに監禁されていた少年が見つかっていないことを知り、その場にあった女性のものと思われる日記のことを話す。

少年の名前は俊雄だと伝えたカレンは、廊下にあった写真を中川から見せられ、家にいたのが写っている男の子であることを確認する。

家の異様な雰囲気を気にするカレンは、エマの息子マシュー夫婦が、天井裏で死体で発見されたことを知らされる。

マシューが妻を殺して自殺したらしいと言われたカレンは驚く。

五十嵐に呼ばれた中川は、自宅のマンションにいないスーザンは、内側からチェーンがかけられていて帰宅した形跡はあるのだが、部屋にいなかったと言われる。

監視カメラの映像を手に入れるよう指示された五十嵐は、家の天井裏では3年前にも事件があったのだが、それ以後に住んだのがマシューだったことを中川に伝える。

その事件のことで、何か知っていることがあるのではないかと五十嵐に訊かれた中川は、カレンに聞かれないようのその場を離れる。

カレンは、3年前と話していた五十嵐の言葉が気になる。
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会社からマシューの家に電話をしてメッセージを残し帰宅しようとしたスーザンは、背後に何かを感じる。

非常階段に向い、マシューからの電話を受けたスーザンだったが、うめき声のようなものが聴こえただけだった。

再び何かを感じたスーザンは、誰かが下から迫って来ることに気づき、その場から逃げようとして、ドアの隙間から恐ろしい顔を目撃する。

警備室に駆け込んだスーザンは、警備員(森下能幸)に助けを求める。

監視カメラを見ていたスーザンは、突然、現れた女性に驚き、ビルを出てタクシーに乗る。

マンションに着いたスーザンは、警戒しながら部屋に入り、落ち着こうとする。

マシューからの電話を受けたスーザンは、下に来ていると言う彼から何号室だったかを訊かれる。

電話を切った直後にドアのベルがなったため、不思議に思いながら入り口に向かったスーザンは、マシューと確認してドアを開けるが、誰もいなかった。

持っていた受話器からうめき声が聴こえ、それを捨てたスーザンは部屋に戻り、動揺しながらベッドに入る。

怯えるスーザンは、ベッドの中から現れた女性と共に姿を消す。
__________

バイト先に現れたカレンと共にアパートに帰ろうとしたダグは、不安そうな彼女から、あの家で何かを見たと言われる。

異変を感じたカレンは動揺し、ダグに抱き寄せられる。

アパートに戻りシャワーを浴びたカレンは、髪の毛の中に何かがあることに気づくが錯覚だった。

ごとを終えケア・センターから去ろうとしたアレックスは、階段で誰かを見たように思う。

うつむいて歩いて来る女性が血だらけであることに気づいたアレックスは、彼女の下顎がえぐり取られていることを知り叫び声をあげる。

新聞社のホームページ内で、”Toshio”というキーワードで3年前の事件を検索したスーザンは、ウィリアムズ家が一家心中の現場だった記事を見つける。

夫の佐伯剛雄(松山鷹志)が、妻の伽椰子(藤貴子)と息子の俊雄を殺したという事件だった。

同じページで、アメリカ人の教授ピーター・カークが飛び降り自殺をしたことを知ったカレンは、ウィリアムズ家の日記に挟まっていた写真の男性であることに気づく。

スーザンのマンションの監視カメラの映像をチェックした中川は、女性が現れるのを確認し、近づく彼女に睨まれる。

翌日、眠っているダグにメモを残して出かけたカレンは、ピーターのマンションを訪ね、妻マリアと話をする。

ピーターの死と自分に起きたことに関係があるのではないかとマリアに伝えたカレンは、彼の自殺に疑問がないかと尋ねる。

伽椰子という女性とピーターの関係などを訊かれたマリアは知らないと答え、何も話すことはないとカレンに伝える。

助けてほしいと言って協力を求めたカレンは、ピーターと写っている写真を見せられる。

カレンは、全ての写真に必ず伽椰子が写っていることに気づく。
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伽椰子からの手紙を受け取っていたピーターは、彼女の家を訪ねる。

玄関で応答がなかったため裏に回ったピーターは、浴室の窓から腕を出している俊雄に気づく。

家の中に入ったピーターは、浴室にいた俊雄を居間に連れて行き、破れた家族の写真を見つける。

ピーターは周囲を警戒し、俊雄は叫び声をあげる。
__________

警察署に向かったカレンは、屋上にいた中川の元に案内され、3年前に殺された伽椰子が、ピーターを知っていたことを話す。

ピーターは伽椰子の死を知って自殺したと話すカレンは、彼の死は自殺ではないと中川に言われる。

3年前、自分の仲間3人が、2人は変死し1人が行方不明になった佐伯家の事件を捜査していたことを中川は話す。

カレンは、あの家のせいで皆が死んだと考えるなら、自分達もその場に入ったと中川に伝える。

日本では、誰かが強い怨み抱いて死ぬと、その想いは呪いとなり、死んだ場所に残ると言われていると中川は話す。

その場に染み付いた呪いは、そこに触れた全ての者を殺すと言う中川は、一度とり憑くと決して離れないとカレンに伝えてその場を去る。

事件記録を見直し、仲間達のことを思い出した中川は、ガソリンの入ったポリ缶を持参して家に向かう。

火を放とうとした中川だったが、子供の声がしたために浴室に向かう。

浴槽の水に顔を沈めていた俊雄を助けようとした中川は、何者かに襲われて水死する。

カレンはアパートに戻り、ダグが自分の調べた物を見たことを知り動揺する。

ダグからの留守電メッセージを聴いたカレンは、アレックスと洋子が死んだと言う彼が、家に向かったことを知る。

急いで家に向かったカレンは、二階から声が聴こえたためにその場に向かう。

電話をかけていたピーターは、部屋で絵を描いていた俊雄に声をかける。

俊雄は、その場にいたカレンを見つめるものの、ピーターは彼女に気づかない。

別の部屋に向かったピーターは、伽椰子の顔が切り取られた多くの写真を確認し、日記に綴られた彼女の自分への思いを知る。

それに挟まっていた自分の写真に気づいたピーターは、人の気配を感じる。

日記のページが自然にめくれて、ハエがたかる押し入れの中を確認したピーターは、天井裏から落下した伽椰子の死体を見て驚く。

その場から離れたピーターは別の部屋を覗き、一階に下りて家を出る。

その部屋のドアを開けたカレンは、首を吊った剛雄を揺らして遊んでいる俊雄を見て驚く。

一階に下りたカレンは、体が麻痺しているダグを見つけて、家から出ようとするものの、伽椰子に襲われる。

カレンは、ダグが持っていたライターで、その場にあったガソリンのポリ缶を倒して火を点けようとする。

しかし、ダグから姿を変えた伽椰子がカレンに襲い掛かる。

カレンは火を放ち、消防隊が到着して消火活動が行われる。

ダグの死体を確認した刑事は、無事だったカレンが、どうやって助かったのか疑問に思う。

遺体安置所のダグを確認しようとしたカレンだったが、その場に伽椰子が現れる。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
東京。
国際大学で福祉を学ぶアメリカ人留学生のカレン・デイヴィスは、希望していた介護の仕事を紹介され、アメリカ人が住むウィリアムズ家に向かう。
軽い痴呆症の老婦人エマの世話と家事を任されたカレンは、二階で監禁されていた少年の俊雄を見つける。
動揺するカレンは、エマが誰かと話していたことをに気づき、その場に現れた、おぞましい姿の女性を見て恐怖に怯える。
通報を受けて駆けつけた担当刑事の中川は、放心状態のカレンから話を聞き、3年前にその家で起きた一家心中事件を思い出すのだが・・・。
__________

日本の恐怖映画「呪怨」(2003)のハリウッド版リメイクということで大いに話題になった作品。

サム・ライミが製作総指揮を、清水崇がオリジナルと同じく監督を担当したことも注目された。

近年、アメリカで成功した例は皆無と言っていい日本映画だが、ハリウッド資本で製作された作品ということを考えても、北米興行収入約1億1000万ドル、全世界では約1億9000万ドルという、立派な成績を残し、続編「呪怨 パンデミック」が製作され2006年に公開された。

ハリウッド的日本観で製作される映画は多々あるが、日本映画に外国人が登場しているような雰囲気で、日本をそのまま映し出している気取らない生活感などが実にいい。

呪いと怨みの恐怖を見事に映し出す映像もなかなか良い出来で、派手さを好むアメリカでも大いに受けた作品でもある。

恐怖体験をする福祉を学ぶアメリカ人留学生サラ・ミシェル・ゲラー、その恋人ジェイソン・ベア、呪いの家に住むことになるクレア・デュヴァル、その夫ウィリアム・メイポーザー、その妹ケイディー・ストリックランド(本作をきっかけに共演したジェイソン・ベアと結婚した)、その母親グレイス・ザブリスキー、ケア・センターの職員テッド・ライミ、呪いにとり憑かれる大学教授のビル・プルマン、その妻ローザ・ブラシ、事件の担当刑事、石橋凌、その助手、松永博史、介護士の真木よう子、一家心中する家族の息子、尾関優哉/青山桐子、母親の藤貴子、父親の松山鷹志、不動産業者のおかやまはじめ、警備員の森下能幸などが共演している。


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