拳銃王 The Gunfighter (1950) 3.33/5 (27)


■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

アンドレ・ド・トスウィリアム・ボワーズの原作を基に製作された作品。
妻子の元に帰って来た西部一の早撃である無法者の男が、足を踏み入れた世界から家族のために逃れようとする苦悩を描く、監督ヘンリー・キング、脚本ナナリー・ジョンソン、主演グレゴリー・ペックヘレン・ウェスコットミラード・ミッチェルジーン・パーカーカール・マルデン他共演の西部劇。


西部劇


スタッフ キャスト ■

監督:ヘンリー・キング
製作:ナナリー・ジョンソン
原作
アンドレ・ド・トス
ウィリアム・ボワーズ
脚本
ウィリアム・ボワーズ
ウィリアム・セラーズ
撮影:アーサー・C・ミラー
編集:バーバラ・マクレーン

音楽:アルフレッド・ニューマン

出演
グレゴリー・ペック:ジミー・リンゴ
ヘレン・ウェスコット:ペギー・ウォルシュ
ミラード・ミッチェル:マーク・ストレット連邦保安官
ジーン・パーカー:モリー
カール・マルデン:マック
スキップ・ホメイヤー:ハント・ブロムリー
アンソニー・ロス:チャーリー・ノリス保安官補
ヴェルナ・フェルトン:ペニーフェザー夫人
エレン・コービイ:デヴリン夫人
リチャード・ジャッケル:エディ
メエ・マーシュ:オブライエン夫人

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1950年製作 84分
公開
北米:1950年6月23日
日本:1951年11月


アカデミー賞 ■

第23回アカデミー賞
・ノミネート
原作賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1880年代の南西部。
無法者の中でも、最も早撃ちと噂される、テキサス人のジミー・リンゴ(グレゴリー・ペック)は、足を洗い妻と息子の元に帰ろうとしていた。

リンゴは、立ち寄った町の酒場で、若造エディ(リチャード・ジャッケル)に絡まれ、仕方なく彼を撃ち殺してしまう。

正当防衛は認められるが、エディには3人の兄がいて、客達はリンゴにその場を立ち去ることを勧める。

先手を打ち、3人の兄達を威嚇したリンゴは、妻子のいるカイエンヌに向かい、酒場の主人マック(カール・マルデン)に再会する。

マックは、即刻、連邦保安官のマーク・ストレット(ミラード・ミッチェル)に通報する。

ストレットは、知人であるリンゴに、妻は身を隠し生活をしているため、彼には会いたがらないことを伝える。

町は”早撃ちリンゴ”の話題でもちきりになり、リンゴに息子を殺されたと思い込むマーロー(クリフ・クラーク)は、仇を討とうと酒場の入り口を銃で狙う。

学校の教師をしている、リンゴの妻ペギー(ヘレン・ウェスコット)にもそれは知らされる。

ペギーの元に向かったストレットは、彼女がリンゴに会わないということを確認して酒場に戻る。

リンゴに彼女の意思を伝えたストレットは、外の野次馬の中に、彼の息子がいることを伝える。

どの子が息子かわからないリンゴは、酒場の歌手モリー(ジーン・パーカー)から、妻ペギーを連れてくると言われて待つことにする。

ストレットから、ペギーに言い寄ったことがあると聞いたハント・ブロムリー(スキップ・ホメイヤー)が、興味本位で酒場のリンゴの前に現れる。

ハントはリンゴに簡単に追い払われ、弟エディをリンゴに殺された3人の兄達は、馬と銃を調達してカイエンヌに向かう。

モリーは、リンゴが以前とは人が変わったことをペギーに告げて彼と会うように伝えるが、彼女にそのつもりはなかった。

ストレットはハントを事務所に呼び出し、町を出て行くよう警告し、必要ならガンマンを全て留置することを保安官補チャーリー(アンソニー・ロス)に伝え、酒場を見張らせる。

酒場の入り口を狙うマーローに気づいたリンゴは、彼を捕まえて留置場に拘留し、濡れ衣を晴らそうとする。

無法者を野放しにする、ストレット保安官に抗議に来たペニーフェザー夫人(ヴェルナ・フェルトン)らは、リンゴとは知らずに居合わせた彼の意見を聞き入れるのだが、目の前にいるのが本人だと知り驚いて退散する。

リンゴは、かつて無法者仲間だったストレットが、どうやって連邦保安官になったかを聞き、自分も一緒に足を洗い、ペギーのところに帰るべきだったことを告げる。

財産を、町一番の美人だという”学校の先生”に渡すことに決めたリンゴは、それがペギーとも知らずに、マックに財産を託して別れを告げる。

その時、モリーが、ペギーをリンゴの元に連れてくる。

牧場を買い、平穏な暮らしをする提案をペギーにしたリンゴだったが、彼女は息子のことを考え、一生逃げ回る生活はできないと頑なにそれを断る。

リンゴは、1年後に再び会い、自分が変わっていれば考え直してくれとペギーに伝え、息子に会おうとするが、その頃、3兄弟が町に到着する。

息子に会ったリンゴは、自分の正体は明かさずに町を去ろうとする。

3兄弟は、納屋で待ち伏せしてリンゴを襲おうとするが、保安官補チャーリーが彼らを見つけ、ストレットが拘束しようとする。

しかし、旅立とうとしたリンゴを、隠れていたハントが銃撃する。

傷を負ったリンゴは、粋がるハントにガンマンの成れの果てを教え込みながら息を引き取る。

ストレットはハントを叩きのめし、彼を町から追い出す。

リンゴの葬儀の日、ペギーは堂々とリンゴ夫人を名乗り、新たに”無法者”になったハントは旅立つ。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

最も早撃ちと噂される、テキサスの無法者であるガンマン、ジミー・リンゴは、足を洗い、妻ペギーと息子の元に帰ろうとする。
しかし、リンゴを殺し名を上げようとする者は後を絶たず、彼は、ある酒場で、若造のエディに絡まれて射殺してしまう。
正当防衛は認められるが、エディには3人の兄がいて、リンゴは彼らを威嚇して妻の元に向かう。
目的地に着いたリンゴは、知人の連邦保安官ストレットから、妻ペギーが身を隠しているため、会いたがらないだろうと言われる。
しかし、既に町は、リンゴが現れたことで騒然となっていた・・・。
__________

仇討ちが迫る、時間を追った緊迫感のあるストーリーや、主人公リンゴを取り巻く人間模様、ガンマン志望の青年に稼業の空しさを説きながら死んでいく男の生き様、多くの見所があるドラマに仕上げたヘンリー・キングの演出や、それを大いに盛り上げるアルフレッド・ニューマンの音楽も印象深い。

怒りの葡萄」(1940)などのシナリオライター、ナナリー・ジョンソン製作というところも注目だ。

第23回アカデミー賞では、原作賞にノミネートされた。

まだ30代前半のグレゴリー・ペックは髭を貯え、日本の吹き替え(城達也)のイメージとは全く違う太くて低い声で、年齢以上に貫禄がある。
しかし、悪党稼業から足を洗うという設定なので、その役にかろうじて収まっているという感じは否めず、髭やコスチューム、そして雰囲気が無法者には見えない。

この役はジョン・ウェインが切望し、コロンビアハリー・コーンが、彼に主演をさせるために映画化権を買い取るのだが、ウェインコーンのために働くことを拒否し、結局20世紀FOXに権利が売られてしまったという経緯がある。

リンゴの改心の気持ちを受け入れられない妻ヘレン・ウェスコット、前年「頭上の敵機」(1949)でもG・ペックと共演する連邦保安官ミラード・ミッチェル、協力者で酒場の歌手ジーン・パーカー、翌年「欲望という名の電車」(1951)でアカデミー助演賞を受賞する酒場の主人役カール・マルデン、リンゴを殺し名を上げようとする青年のスキップ・ホメイヤー、保安官補のアンソニー・ロス、冒頭でリンゴに射殺される若者のリチャード・ジャッケル、保安官に抗議する夫人ヴェルナ・フェルトンエレン・コービイ、そしてフォード一家メエ・マーシュの出演などもファンには嬉しい。


スポンサードリンク
ウェブ・ムービー・シアター

ウェブ・ムービー・シアター