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ザ・ガンマン The Gunman (2015)


3.7/5 (33)

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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1981年に発表された、ジャン=パトリック・マンシェットの小説”The Prone Gunman”を基に製作された作品。
多国籍企業の陰謀が絡む秘密作戦を実行した元特殊部隊員が、その証拠を消そうとする巨悪に命を狙われながら立ち向かう姿を描く、製作、脚本、主演ショーン・ペン、監督ピエール・モレル、出演ジャスミン・トリンカハビエル・バルデムレイ・ウィンストンマーク・ライランスイドリス・エルバ他共演のサスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:ピエール・モレル
製作
アドリアン・ゲラ
ショーン・ペン
ピーター・マカリーズ
アンドリュー・ローナ
ジョエル・シルバー
製作総指揮
スティーヴ・リチャーズ
アーロン・オーク
ピーター・マカリーズ
原作:ジャン=パトリック・マンシェットThe Prone Gunman
脚本
ドン・マクファーソン
ピート・トラヴィス
ショーン・ペン
撮影:フラビオ・マルティネス・ラビアーノ
編集:フレデリック・トラヴァル
音楽:マルコ・ベルトラミ

出演
ジム・テリア:ショーン・ペン
アニー:ジャスミン・トリンカ
フェリックス:ハビエル・バルデム
スタンリー:レイ・ウィンストン
テリー・コックス:マーク・ライランス
ジャッキー・バーンズ:イドリス・エルバ
ライニンガー:ペーテル・フランツェーン
リード:ビリー・ビリンガム
ブライソン:ダニエル・アデボイエガ
ユジーン:アデ・オイェフェソ

アメリカ/スペイン/イギリス/フランス 映画
配給 オープン・ロード・フィルムズ
2015年製作 115分
公開
北米:2015年3月20日
日本:2016年2月6日
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $10,664,750
世界 $24,177,140


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
2006年、アフリカコンゴ民主共和国
人権弾圧が続く国内情勢により混乱は激化し、国連などの人道援助が行われ、滞在者の安全確保は民間軍事企業が請け負った。

豊富な鉱物資源が、意図的な紛争長期化の原因であった。

元特殊部隊員である50代のジム・テリア(ショーン・ペン)は、退役後に大企業に雇われ、治安維持部隊員として活動していた。

酒場に向かったテリアは、同僚のテリー・コックス(マーク・ライランス)やNGOの医師で恋人のアニー(ジャスミン・トリンカ)と話していたフェリックス(ハビエル・バルデム)と共に、鉱物資源大臣が外資系企業との契約を全て見直すことを発表したというニュースを見る。

席を譲ったフェリックスは、テリアとアニーの仲睦まじい姿を気にする。

翌日テリアは、フェリックスとコックスが話をしていることに気づき、作戦が開始されると考える。

医療施設のアニーの元に向かったフェリックスは、彼女を送ろうとするものの、テリアを待つと言われる。

コックスやリード(ビリー・ビリンガム)、ブライソン(ダニエル・アデボイエガ)らと共に”磔刑作戦”を開始したテリアは、あるホテルの部屋に向かい、狙撃の準備をしてフェリックスの指令を待つ。

フェリックスからの連絡を受けたテリアは、狙撃するようにと言われる。

スナイパーは国外に逃亡することになっていたため、テリアは、アニーのことをフェリックスに頼み面倒を見ることを約束される。

鉱物資源大臣の乗る車に照準を合わせたテリアは、狙撃に成功して姿を消す。

その結果、コンゴ国内の混乱は更に激化する。

8年後。
井戸建設のNGO慈善事業者としてコンゴに戻っていたテリアは、地元の青年ユジーン(アデ・オイェフェソ)を助手にして活動していた。

ある村で井戸を掘っていたテリアは武装した男達に襲われ、ユジーンの協力で相手を倒す。

殺した男が血液採取キットを持っていることを確認したテリアは、一人を射殺して動揺するユジーンに収容施設に戻るよう指示する。

激しい頭痛に苦しみながらホテルに戻ったテリアは、出国の準備をする。

旅立ったテリアは、機内で、襲ってきた相手が政府軍ではなく、”スカー・ライフル”と衛星電話を所持し白人を狙っていたことをメモする。

ロンドン
所有するアパートに向かったテリアは、隠してあった8年前のコンゴの資料を見て、”秘密情報、フライト、キンシャサ発・・・”などと書かれた内容を確認する。

機械、兵器、専門技術などを扱う多国籍企業の経営者となっていたコックスを訪ねたテリアは、コンゴでの作戦後にロンドンに数年住んでいたことを伝える。

作戦を知っていた者のことを訊いたテリアは、コックスから過去は忘れろと言われる。

この1年コンゴにいたことを話したテリアは、昨日、3人の現地人に襲われたことを伝える。

リードとブライソン、そして依頼人と接触していたフェリックスが知っていたと言うコックスは、彼に会って黒幕が誰かを探るしかないと伝える。

フェリックスがバルセロナにいることを知らせたコックスは、リードとブライソンに警告すると伝えて、テリアから、自分も命を狙われる可能性があると言われる。

ビルを出たテリアは、何者かに監視される。

パブで旧友のスタンリー(レイ・ウィンストン)に会ったテリアは、コンゴで三人に襲われたことを伝えて採血キットを見せる。

自分が生きていることは知られているため、また襲われる前に誰が黒幕か調べてほしいと言われたスタンリーは、テリアのために仕事を紹介しようとする。

もう引き受けないと言うテリアは、とにかく自分を調べている者を探してほしいと伝える。

コックスは何も知らなかったために、バルセロナのフェリックスに訊くと言うテリアは、二日以内には発つので道具を揃えてほしいと伝えるが、スタンリーは危険を避けたかった。

サッカーに夢中になっている客がビールをこぼし、注意したスタンリーを侮辱したため、テリアはその男に襲い掛かり殴る。

テリアを制止したスタンリーは、彼を外に連れ出して路地に向かう。

視界がぼやけて嘔吐してしまったテリアは、激しい頭痛に襲われて苦しむ。

翌日、スタンリーに付き添われて病院で検査を受けたテリアは、頭痛の他に物忘れが酷く、時々メモを取っていることを医師に伝える。

脳の断片写真を見せられたテリアは、ダメージの蓄積による脳振盪後遺症群の可能性があると診断され、深刻な状態だと言われる。

記憶喪失や鬱病、または自殺願望の恐れもあると言われたテリアは、今は頭痛だけだと医師に伝える。

薬を求めたテリアは、頭痛薬は処方できるが、この症候群には薬はないため頭の負担を避けるべきで、ストレスで悪化すると言われる。

どうしてもバルセロナに行くと言うテリアに無理するべきではないと助言したスタンリーは、考えを変えないテリアに苛立ちながら、安全な隠れ家は用意すると伝えてその場を去る。

バルセロナ
単独で現地に向かったテリアは、スタンリーの旧友の元に向かい部屋を借りて、その場に隠されていた銃などを確認する。

フェリックスの妻となっていたアニーを尾行したテリアは、彼女が養子仲介所に向かったことを知る。

そんなテリアも監視されていた。

フェリックスが参加するシンポジウムの会場に姿を現したテリアは、自分に気づいて動揺するフェリックスと話をする。

作戦終了後に出国するというフェリックスの指示に従ったことを考えながら、テリアはコンゴで襲われたことを話す。

コンゴにいた理由を訊かれ、NGOの活動で井戸を掘っていたと答えたテリアは、信じられない様子のフェリックスに罪を償う者もいると伝える。

アニーは取り戻せないと言うフェリックスは、彼女を自分に頼んだはずだとテリアに伝えて納得させようとする。

正しいと信じて行った作戦のことにこだわるテリアに、なかったものと思い忘れるべきだと伝えたフェリックスは、納得しない彼に、アメリカの知人に連絡して調べ、何かあれば知らせることを約束する。

フェリックスとアニーが食事をする場に誘われたテリアは、その夜レストランに向かう。

自分を見て驚き動揺するアニーに、何も知らせていなかったことに気づいたテリアは、この状況を不満に思うフェリックスの話で気分を害し席を離れた彼女を追う。

自分を捨てたテリアを許せるわけもないアニーは彼を非難し、謝罪されるものの、アパートの住所を知らされてその場を去る。

アパートに戻ったテリアは、現れたアニーと愛し合う。

その後、黙って姿を消してロンドンに向かい、再びコンゴに戻りボランティアをしながらアニーの行方を捜していたと話すテリアは、8年前の作戦に関係する誰かに狙われていることを伝える。

作戦のことを訊かれるものの、国外に向かうしか方法がなかったとだけ話すテリアは、アニーから、守ってくれたフェリックスに結婚で借りを返したと言われる。

罪悪感を感じるフェリックスに言われた来たと伝えたアニーは、彼が重要な情報を掴んでいるようだったと話し、テリアに住所を教えてランチに誘い、その場を去る。

翌日、郊外のフェリックスの屋敷に向かったテリアは、酔っている彼から、作戦に関係して何かが行われていると言われる。

情報を記録しているか訊かれたテリアは、フェリックスから資料を渡され、旧友や自分の名が議会の召喚リストにあることを知らされる。

インターポールの捜査の手が及ぶと言うフェリックスは、資料にはコックスの名もあり、リードとブライソンは死亡してテリアだけが残った話す。

ベルが鳴る携帯電話を気にするフェリックスの様子がおかしいために警戒したテリアは、トイレでメールを送る彼が外部と連絡を取っていることを知る。

武装集団が来ることを知ったテリアは、フェリックスを二階に連れて行き、乗馬から帰りシャワーを浴びていたアニーに服を着るよう指示する。

諦めるフェリックスとアニーを逃がそうとしたテリアだったが、攻撃を受ける。

自ら居場所を教えたフェリックスは狙撃されて死亡し、テリアは、怯えるアニーを連れて、その場から逃れようとする。

一人を倒し、防弾チョッキと無線機と武器を奪ったテリアは浴室に逃げ込み、敵のリーダー、ライニンガー(ペーテル・フランツェーン)から、アニーには用はないと言われる。

ガソリンを使い火を放たれたテリアは、シャワーの水とタオルで身を守る。

天井の一人を倒し、その死体を利用して手榴弾を使いライニンガーらにダメージを与えたテリアは、アニーを連れてその場から脱出する。

アニーの車に乗ったテリアは、自分の車を爆破して屋敷を離れる。

フェリックスの友人の車に乗り換えようとしたテリアは、アニーから説明を求められる。

コックスと会社の他の二人と共に、飛行場建設とNGOの護衛以外に鉱業会社とも契約し、フェリックスはその交渉役で、反政府軍に武器を供給していたとテリアは話す。

自分を捨てた理由をアニーから訊かれたテリアは、鉱物資源大臣を殺したことを伝える。

会社との契約で、スナイパーは作戦終了後に大陸から離れることになっていたためどうすることもできなかったことを、テリアはアニーに話す。

辛い日々を送り、アニーを捨てたことは人生最大の過ちだったと話すテリアは、それでも愛し続けていたと言って、弁解するつもりなないと伝える。

アパートに隠してある大事なものを持ち出し、安全な場所に連れて行くと言うテリアは街に向かう。

アニーに車の運転を任せたテリアは、ブロックを周回するよう指示する。

裏口からアパートに侵入したテリアは、荷物を持ち出し、仕掛けてある爆弾と監視されていることを確認する。

爆発しないように細工して外に出たテリアは、何も知らない振りをして入り口からアパートに入る。

監視していた二人の男は、爆発が起きないためにテリアのアパートに向かう。

待ち構えていたテリアは、男達が入り口の鍵を開けた直後にその場を爆破する。

アニーが運転する車に乗ったテリアは、友人の所へ向かうと彼女に伝える。

現地に来ていたスタンリーに迎えられたテリアは、アニーを紹介する。

食事をしたアニーは、眠ると言って寝室に向かい、その日に起きたことを考えて涙する。

帰国してインターポール司法省に助けを求めるようスタンリーに提案されたテリアは、多くの死人を出した現状で動きはとれないと答える。

表向きは輸出入のダミー会社である”アクイラ”という子会社が、非合法活動をしていることを突き止めたスタンリーは、経営者はコックスだとテリアに伝える。

大きな契約が進んでいるらしいと話すスタンリーは、過去の不正がバレたらまずいために”大掃除”をしているようだと伝えて、リードとブライソンに続き殺されると言ってテリアに警告する。

テリアは、フェリックスも死んだために、更に危険が迫っていると言われる。

アニーにメモを残したテリアは、スタンリーから車のキーを受け取り、彼女を任せて旅立つ。

ジブラルタル
アクイラがあるビルの前で、見知らぬ男(イドリス・エルバ)から話しかけられたテリアは、”ツリーハウス”の話をされながら、ビル内の会社でインターポールが絡む問題が起きていると言われる。

男から電話番号が書かれた名刺を渡されたテリアは、何でも食い荒らすシロアリがいるため、あの”ツリーハウス”(ビル)には入るなと言われる。

名刺の表を確認したテリアは、男がインターポールの特別捜査官ジャッキー・バーンズであることを知る。

アクイラに電話をしたテリアは、コックスに”JTがオセアナ水族館で待つ”というメッセージを残す。

現れたコックスに会ったテリアは、彼が手配した女の殺し屋に気づき、彼女を殴り致命的なダメージを与える。

テリアに襲われて水槽室に閉じ込められたコックスは、頭痛が起きて苦しむテリアに銃を向けられる。

コックスから、作戦後に合法的に全て処理したと言われたテリアは、議会聴聞や召喚状のことを訊く。

自分が最後に残った邪魔者だと言われたテリアは、会社が評価しているので、抹殺から除外されたのだろうとコックスが考えていることを知る。

井戸掘りが報いになるのかと言われたテリアは、自分がしてきたことに後悔はないのかとコックスに問う。

コックスは、平和などという幻想を信じているテリアを嘲り笑う。

戦士として死ねと言われたテリアは、飛行機の機体番号を書いたメモを見せて、持ち込んだ兵器や資産、そして”磔刑作戦”の記録を持っていることを伝える。

公表しなかった理由を訊かれたテリアは、アニーに危険が及ぶと考えたのかと言うコックスから、彼女が暴行されたことを知らされる。

テリアに手を撃たれたコックスは、仕事をしただけだと言って、自分を殺しても誰かに狙われると伝える。

現れたコックスの部下だったライニンガーらと銃撃戦になったテリアは、その場から脱出するものの、手帳を落としたことに気づかない。

警戒するようスタンリーにメールをしようとしたテリアは、気を失ってしまう。

目覚めたテリアはバルセロナに向かい、スタンリーに電話をするものの、それに出たのはコックスだった。

捕えられて痛めつけられていたスタンリーは、テリアと話すようにと言われたため、コックスを殺せと伝える。

コックスはスタンリーを射殺し、手帳を拾い住所を知ったことをテリアに伝える。

アニーも捕えられていることを知ったテリアは、戻ってくれば彼女は帰すと言われ、携帯電話に送るものを見ろとコックスに伝える。

作戦の説明をする自分の映像を確認したコックスは焦り、テリアから、映像や他の記録も渡すのでアニーを連れてくるようにと言われる。

闘牛場に向かったテリアはバーンズに電話をして、”ツリーハウス”を作ろうと伝えて場所を教える。

コックスに電話をしてアニーを解放することを要求したテリアは、わざと見つかってライニンガーの部下を厩舎に誘き寄せ、銃弾を受けながらも相手を倒す。

無線で部下が殺されたことを知ったライニンガーは、厩舎に向かいテリアを捜す。

薬品室を見つけたテリアは、傷の応急処置をしてアンモニア吸入剤を吸い込む。

観客席を離れライニンガーの場所を確認したコックスは、アニーに逃げられてしまう。

ライニンガーと銃撃戦となり格闘になったテリアは、相手を倒す。

闘牛の通路に逃げ込んだアニーはテリアに気づくものの、追ってきたオックスに銃を向けられる。

コックスを銃撃したテリアは、アニーを助ける。

通路から現れた闘牛を撃とうとしたコックスだったが、突進してくる闘牛に激突されて息絶える。

テリアは警察隊に捕らえられるが、バーンズがそれを制止する。

病院で治療を受けたテリアは、現れたバーンズに、別室にいるアニーに何もしないことを約束させる。

バーンズから情報提供を求められたテリアは、名前や日付のメモ、そして映像もあることを伝える。

任務の全てが記録されていると伝えたテリアは、バーンズに協力することを約束する。

減刑されるものの刑務所に入ることになったテリアは、アニーと共にスタンリーの葬儀に参列する。

その後、国際軍事会社の社長と世界最大の鉱業会社のCEOが、8年前のコンゴの鉱物資源大臣暗殺事件に関与した疑いで逮捕される。

実行犯からの情報に基づき、インターポールの捜査を国際司法裁判所が命じたのだった。

事件は、多国籍企業の手法に疑問を呈し、発展途上国の天然資源独占のために、人道主義を無視したことが問題だと指摘された。

コンゴ
NGOの医師に戻っていたアニーは、出所したテリアを迎えて抱きしめる。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
2006年、アフリカコンゴ民主共和国
人権弾圧が続く国内情勢により混乱が激化する中、元特殊部隊員のジム・テリアは、大企業に雇われて治安維持部隊員として活動していた。
しかしテリアは、更に国内を混乱させようとする多国籍企業の思惑のため、同僚のフェリックスやコックスと共に鉱物資源大臣を暗殺しようとする。
狙撃に成功したテリアは出国することになっていたため、NGOの医師である恋人アニーをフェリックスに任せて姿を消す。
8年後、コンゴで井戸を掘る慈善事業を行っていたテリアは、現地の男達に襲われる。
ロンドンに向かったテリアは、実業家になっていたコックスに会い、襲われたことを知らせて、自分の命を狙った黒幕を探そうとする。
ストレスによる頭痛に悩みながら、旧友のスタンリーの協力を得たテリアは、真相を探る目的でフェリックスに会うためバルセロナに向かうのだが・・・。
__________

二度のアカデミー主演賞に輝くハリウッドを代表する実力派スターのショーン・ペンが、製作、脚本、主演を務める意欲作。

多国籍企業による政府首脳の暗殺計画から始まり、結局は、その秘密作戦に関わった主人公らまでもを抹殺しようとする巨悪の陰謀が描かれたサスペンス。

発展途上国であるコンゴ民主共和国の社会情勢を利用し、それを食い物にする先進国のエゴが描かれた社会派ドラマでもある。

脇役に個性派を揃えるものの、パンチに欠けるピエール・モレルの演出はやや物足りない。
派手さのない肉体的アクションを重視した辺りは、彼の作品である「96時間」(2004)を意識しているようにも思える。

主演のショーン・ペンは、元特殊部隊員の役柄であるため、50代半ばを迎えながら、鍛え抜かれた肉体で敵に対抗する男を熱演している。
ストレスによる脳障害を抱えて苦しむ姿は痛々しいが、年齢によるハンデは感じさせない活躍を言見せる、ショーン・ペンの役者魂が伝わってくる深い演技が見どころの作品でもある。

主人公の恋人であるNGOの医師ジャスミン・トリンカ、主人公に彼女のことを任されて結婚する同僚のハビエル・バルデム、主人公に協力する旧友のレイ・ウィンストン、主人公を裏切る同僚のマーク・ライランス、その部下ペーテル・フランツェーンインターポールの特別捜査官イドリス・エルバ、主人公の同僚ビリー・ビリンガム、ダニエル・アデボイエガ、主人公に協力するコンゴの青年アデ・オイェフェソなどが共演している。


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