ザ・ホークス The Hoax (2007) まだ評価されていません。


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

謎の大富豪”ハワード・ヒューズ”を取材して、自伝執筆を捏造したクリフォード・アーヴィングが起した詐欺事件を描く、監督ラッセ・ハルストレム、主演リチャード・ギアアルフレッド・モリーナマーシャ・ゲイ・ハーデンジュリー・デルピースタンリー・トゥッチイーライ・ウォラック他共演のドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:ラッセ・ハルストレム
製作総指揮
アンソニー・カタガス

ゲイリー・レヴィンソン
製作
マーク・ゴードン

ベッツィ・ビアーズ
ボブ・ヤーリ
原作:クリフォード・アーヴィング”The Hoax”
脚本:ウィリアム・ウィーラー

撮影:オリヴァー・ステイプルトン
編集:アンドリュー・モンドシェイン
音楽:カーター・バーウェル

出演
クリフォード・アーヴィングリチャード・ギア

リチャード”ディック”サスキンドアルフレッド・モリーナ
エディス・アーヴィング:マーシャ・ゲイ・ハーデン
アンドレア・テイト:ホープ・デイヴィス
ニーナ・ヴァン・パラントジュリー・デルピー
シェルトン・フィッシャー:スタンリー・トゥッチ
ノア・ディートリッヒイーライ・ウォラック
ハロルド・マグロウJr.:ジョン・カーター
ラルフ・グレイヴジェリコ・イヴァネク

アメリカ 映画
配給 ミラマックス

2007年製作 116分
公開
北米:2007年4月6日
日本:2011年4月30日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $7,164,995
世界 $11,772,461


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1971年10月20日、ニューヨーク
売れない作家クリフォード・アーヴィング(リチャード・ギア)は、出版社”マグロウヒル”の編集者アンドレア・テイト(ホープ・デイヴィス)と、ビルの屋上である大物の到着を待つ。

4ヶ月前。
アーヴィングは、テイトに確実だと言われていた新作の出版が没になり、妻エディス(マーシャ・ゲイ・ハーデン)や相棒である調査員で作家のリチャード”ディック”サスキンド(アルフレッド・モリーナ)に慰められる。

バハマナッソー
窮地に立たされたアーヴィングは思い悩んでいたが、滞在したホテルの所有者である、隠遁生活を送っているはずの謎の大富豪”ハワード・ヒューズ”が現われることになり混乱する。

ニューヨークに戻ったアーヴィングは、テイトが自分に見切りを付けたたと判断し、彼女に”今世紀最大の作品”を書いていると豪語してしまう。

当然、何も書いていないアーヴィングは焦るものの、”ハワード・ヒューズ”が表紙の”ニューズウィーク”を見て、彼にあるアイデアが閃く。

テイトに会ったアーヴィングは、”ハワード・ヒューズ”の筆跡を真似て、彼から届いたと言って偽の手紙を見せ、自伝を書いていることを伝える。

手紙の筆跡などを調べた”マグロウヒル”側はそれを信じて、アーヴィングとの独占契約を交す。

大事になることを恐れるディックは不安を抱えながら、アーヴィングと共に”ハワード・ヒューズ”の半生を調べるために、ワシントンD.C.に向う。

二人は、公文書を写真で盗み撮りし、ペンタゴンにも向かい情報を入手する。

テイトは、外部に情報が漏れることを恐れ、今回のプロジェクトを極秘に進めて、”ハワード・ヒューズ”の暗号名を”オクラヴィオ”とする。

ラスベガス東部。
アーヴィングディックは、”ハワード・ヒューズ”の元側近だったノア・ディートリッヒ(イーライ・ウォラック)の所在を知り、航空機の歴史を本にしていると伝え彼を訪ねる。

二人は、門外不出の書類を見せられ、ディートリッヒに、それをその場で読むように言われるが、ディックがそれを持ち出してコピーして戻る。

そんな二人は、本の連載掲載を考える”ライフ”の、”オクラヴィオ”に関する疑惑を払拭するために、編集長ラルフ・グレイヴ(ジェリコ・イヴァネク)に会うことになる。

グレイヴは、アーヴィングディックが”ハワード・ヒューズ”に会った作り話を完全に信じ込み、二人は”マグロウヒル”から原稿料の10万ドルの小切手を受け取る。

そんな時アーヴィングは、パーティーで見かけ、ラスベガスでも誘われた、元愛人の男爵夫人ニーナ・ヴァン・パラント(ジュリー・デルピー)と会い愛し合う。

ニーナのことで悩むアーヴィングだったが、自分と同じような内容の本が出版されようとしていることが分かり、そのことでテイトに噛みつかれてしまう。

アーヴィングは、ディックナッソーに向わせて、”マグロウヒル”の親会社の社長シェルトン・フィッシャー(スタンリー・トゥッチ)宛てに偽造した”ハワード・ヒューズ”の手紙を出させる。

会議にフィッシャーを呼び出したアーヴィングは、その手紙を読むように彼に指示し、”ハワード・ヒューズ”が”ライフ”などを批判していることを伝え、原稿料10万ドルを返す。

さらにアーヴィングは、このまま自分の本を出版する気があるのなら、100万ドルを支払うようフィッシャーに迫り、それが”ハワード・ヒューズ”の言葉だ言って声を荒げてその場を去る。

仕方なく”マグロウヒル”側は、”ハワード・ヒューズ”宛ての100万ドルの小切手をアーヴィングに渡す。

当然その小切手は現金化ができず、エディスが、受取人の名前を”H・R・ヒューズ”にして自分がその人物に成りすまし、パスポートを偽造し、スイスの銀行で小切手を換金することを提案する。

そんな時、エディスはアーヴィングニーナと会ったことに気づき憤慨するが、自分のために今回の換金はやり遂げようとする。

その直後、アーヴィングは”ヒューズ・エアクラフト社”の内部資料を入手し、ニクソン大統領の弟が、かつて”ハワード・ヒューズ”側から国防総省絡みでワイロを受け取っていた事実を掴む。

ハワード・ヒューズ”から届けられたその資料で、アーヴィングは彼がニクソンを倒そうとしていることを知り、危険を恐れるディックを尻目に、興奮してそれを本に記することを考える。

その後、フィッシャーらを前に”ハワード・ヒューズ”から電話がかかってくることになり、本人に会ったことがある人物が立会い、その結果アーヴィングはペテン師として訴えられそうになる。

全てを告白しようとしたアーヴィングだったが、それを思い止まり、”ハワード・ヒューズ”を裏切り者呼ばわりして、彼を刑務所送りに出来るネタを持っていると言ってその場を立ち去る。

そして、”マグロウヒル”本社を”ハワード・ヒューズ”が訪れるという連絡が入り、アーヴィングは社主ハロルド・マグロウJr.(ジョン・カーター)に自伝の原稿を渡す。

しかし、現われた、ディックがチャーターしたヘリコプターは引き返し、アーヴィングはそれを”マグロウヒル”側のミスに仕立てる。

そして、アーヴィングが”ハワード・ヒューズ”の録音テープなどを参考にして書いたの原稿は、本人と会って書いたものだと確認される。

マスコミなどでもてはやされたアーヴィングは、”ヘルガ・ヒューズ”に成りすましたエディスから現金を手に入れたという連絡を受けた後、何者かに拉致され、”ハワード・ヒューズ”の側近の元に連れて行かれる。

アーヴィングは、ニクソンの情報を掲載すれば本の出版は許すと言う”ハワード・ヒューズ”の意向を知らされて脅された後、解放される。

出版間近となったアーヴィングは、ニクソンの件を載せる訳にはいかないことをマグロウに指摘され焦ってしまう。

やがて、スイスの銀行から現金を下ろした”ヘルガ・ヒューズ”という人物も話題になるが、フィッシャーは、マグロウの家名の問題は除外視して本の出版を決め、ホワイトハウスは慌しくなる。

家を出て行く考えをアーヴィングに伝えたエディスは、ニーナと何があったかだけは確かめようとする。

ニーナと会った時のことを正直に話し始めたアーヴィングだったが、結局は、エディスに何もなかったと答えてしまう。

妻思いのディックは売春婦に金を払ったことを後悔するが、精神的に極限に達しようとしていたアーヴィングは、拉致されて脅されたことを彼に伝える。

ディックは、連れ去られたと言うアーヴィングが、その夜は家にいたことを彼に伝え、”ハワード・ヒューズ”に成り切っている彼の精神を疑いその場を立ち去る。

その後、”ハワード・ヒューズ”の電話インタビューがテレビ中継され、伝記の内容はともかく、アーヴィングには会ったこともないことを暴露し、”マグロウヒル”が彼に騙されたことが信じ難いというコメントが流れる。

エディスは逮捕され、ニーナもマスコミの前でアーヴィングに不利な発言をする。

起訴されたアーヴィングは、ディックとエディスの酌量を条件に全てを話すことを決める。

最高裁は、”ハワード・ヒューズ”の抱えるTWAの株主訴訟を棄却し、巨額の賠償を免れ彼にとっては最良の結果となる。

その後、民主党本部があるウォーターゲート・ビルに進入した5人が逮捕される。
__________

クリフォード・アーヴィングは、17ヶ月服役し、エディスはスイスで1年以上収監された。

二人は、1974年に仮釈放となり、その後、離婚した。

ニクソンの”ハワード・ヒューズ”への異常なまでの警戒感が、”ウォーターゲート事件”を引き起こしたという説もある。

リチャード・サスキンドは、1973年に”Crusader King, Richard the Lionhearted”を出版し、1999年に亡くなるまで、妻と添い遂げた。

アーヴィングは、この件を”The Hoax”として出版した。

ハワード・ヒューズは、1972年の電話会談以後、公には登場せず、に1976年4月5日に死亡が確認された。

そしてアーヴィングは、未だに”ハワード・ヒューズ”の自伝の出版を目論んでいる。


解説 評価 感想 ■

ドラマの主人公クリフォード・アーヴィングは、その後、この事件を題材にした小説”The Hoax”を1981年に発表している。

*(簡略ストー リー)

売れない作家クリフォード・アーヴィングは、出版社”マグロウヒル”の編集者テイトに、新作の出版を没にされてしまう。
納得いかないアーヴィングは、テイトに今世紀最大の作品を執筆中だと豪語してしまう。
しかし、アーヴィングは、何の当てもなく張ったりで口にしてしまったことを、相棒で調査員リチャード”ディック”サスキンドに伝え焦ってしまう。
そんなアーヴィングはあることを閃き、隠遁生活を送っている謎の大富豪”ハワード・ヒューズ”の伝記を書いているとテイトに伝え、彼からの手紙を偽造しそれを信じ込ませる。
マグロウヒル”との契約を成立させたアーヴィングは、ディックと共に”H・ヒューズ”の半生を調べ始める。
その後、門外不出の情報などを首尾よく入手したアーヴィングディックは、疑われながらも何とか裏工作とでっち上げた話で切り抜け、原稿料を手に入れる。
そしてアーヴィングは、当然、会ったこともない”H・ヒューズ”に成り切ってまで伝記執筆に執念を燃やし、それが次第にエスカレートして行き、現実と虚像の区別がつかなくなってしまう・・・。
__________

ドラマでもその辺りは触れられるが、主人公アーヴィングディックの計画は、当初から”ハワード・ヒューズ”が否定すれば成り立つはずがない。
しかし、そこは”謎”に包まれた人物が相手というところと、国家権力を操作するほどの大物の企みを絡めた陰謀があった?という脚色で面白味のある内容に仕上がっている。

1970年代初頭の雰囲気や、実名企業や有名人が登場するリアルな物語は、前半は軽快なコメディ・タッチで展開するが、中盤以降はサスペンスに巨大権力の陰謀がうごめく泥臭い話になり、本来なら、簡単に捻り潰されそうな一作家が、その陰謀に利用されていく怖さも感じさせる、ラッセ・ハルストレムの奥深い演出も見ものだ。

豪華キャスト並びにスタッフ人を擁し、当然、小作ではないのだが、商業的には成功しなかった作品でもある。

製作費 $25,000,000
北米興行収入 $7,164,995
世界 $11,772,461
当時40歳の主人公クリフォード・アーヴィングを演ずるため、60歳に近づこうとしていた主演のリチャード・ギアは髪の毛を染め、大バクチを打つつもりが、権力に翻弄され精神的にも追い詰められていく男を熱演している。

魅力あるキャラクターで、不安を抱えながら主人公をサポートするリチャード”ディック”サスキンドを演ずるアルフレッド・モリーナ、主人公の妻マーシャ・ゲイ・ハーデン、”マグロウヒル”の編集者ホープ・デイヴィス、主人公の元愛人で男爵夫人ニーナ・ヴァン・パラントジュリー・デルピー、”マグロウヒル”の親会社社長スタンリー・トゥッチH・ヒューズの元側近ノア・ディートリッヒを演ずる、90歳を超す大ベテランのイーラ・ウォラック、”マグロウヒル”社主ハロルド・マグロウJr.のジョン・カーター、”ライフ”編集長ラルフ・グレイヴジェリコ・イヴァネクなどが共演している。


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