ホビット 思いがけない冒険 The Hobbit: An Unexpected Journey (2012) 4.15/5 (27)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

1937年に発表された、J・R・R・トールキンの三部作からなる”ホビットの冒険”を基に製作された作品。
ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソンらが再び結集して描いた、前シリーズから60年前に戻った物語の三部作の第一作。
ドワーフの滅びた王国を奪還する旅に協力することになったホビットや、魔法使いの冒険を描くファンタジー・アドベンチャー・ドラマの大作。

監督ピーター・ジャクソンマーティン・フリーマンイアン・マッケランイライジャ・ウッドケイト・ブランシェットヒューゴ・ウィーヴィングイアン・ホルムベネディクト・カンバーバッチ他共演のファンタジジー超大作。


ファンタジー

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スタッフ キャスト ■

監督:ピーター・ジャクソン
製作総指揮
アラン・ホーン

トビー・エメリッヒ
ケン・カミンズ
キャロリン・ブラックウッド
製作
ピーター・ジャクソン

キャロリン・カニンガム
ゼイン・ワイナー
フラン・ウォルシュ
原作:J・R・R・トールキンホビットの冒険
脚本
フラン・ウォルシュ
フィリパ・ボウエン

ピーター・ジャクソン
ギレルモ・デル・トロ
撮影:アンドリュー・レスニー
編集:ジャベス・オルセン
美術・装置
ダン・ヘナ

ラ・ヴィンセント
サイモン・ブライト
音楽:ハワード・ショア
主題歌:ニール・フィン”Song of the Lonely Mountain”

出演
ビルボ・バギンズ:マーティン・フリーマン
ガンダルフ:イアン・マッケラン
ガラドリエル:ケイト・ブランシェット
エルロンド:ヒューゴ・ウィーヴィング
サルマン:クリストファー・リー
ラダガスト:シルヴェスター・マッコイ
ビルボ・バギンズ(老年期):イアン・ホルム
フロド・バギンズ:イライジャ・ウッド
ゴラム:アンディ・サーキス
スランドゥイル:リー・ペイス
ドル・グルドゥアのネクロマンサー:ベネディクト・カンバーバッチ

・ドワーフ
トーリン・オーケンシールド:リチャード・アーミティッジ

ドワーリン:グレアム・マクタヴィッシュ
バーリン:ケン・ストット
キーリ: エイダン・ターナー
フィーリ:ディーン・オゴーマン
ドーリ:マーク・ハドロウ
ノーリ:ジェド・ブロフィー
オーリ:アダム・ブラウン
オイン:ジョン・カレン
グローリン:ピーター・ハンブルトン
ビフール:ウィリアム・キルシャー
ボフール:ジェームズ・ネスビット
ボンブール:スティーヴン・ハンター

アメリカ/ニュージーランド 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ

2012年製作 169分(特別編:182分)
公開
ニュージーランド:2012年12月12日
北米:2012年12月14日
日本:2012年12月14日
製作費 $180,000,000
北米興行収入 $303,003,568
世界 $1,017,003,568


アカデミー賞 ■

第85回アカデミー賞
・ノミネート
メイクアップ&ヘアスタイリング・美術・視覚効果賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

”シャイア/ホビット庄”。
111歳の誕生日、ホビットのビルボ・バギンズ(イアン・ホルム)は、自分の冒険の全てを聞きたいと言っていた養子フロド(イライジャ・ウッド)に、違う物語があったことを書き残す・・・。
__________

遠い昔。
ドワーフの王国”エレボール/はなれ山”が見下ろす谷間の人間の町”デイル”は、平和と繁栄に満ちていた。

要塞都市エレボールの地中には、鉱石と金脈があり、ドワーフは宝飾品を作っていた。

そしてドワーフは、”アーケン石/山の精髄”を発見して、スロール王の支配の証とされた。

しかし、平穏な日々は長くは続かず、王は金の魔力にとり憑かれて心は病み、災いを呼び寄せた。

邪悪な火竜”スマウグ”が現れ、デイルを焼き尽くして黄金を奪い、王はアーケン石も失ってしまう。

表敬に訪れたこともあったエルフの王スランドゥイル(リー・ペイス)は、スマウグを恐れて、助けを求めるドワーフを見捨てる。

その場を逃れたドワーフ達は原野をさ迷い続け、王子はスマウグへの復讐を誓う。
__________

”シャイア/ホビット庄”フロドは、ビルボが何か書き記していることを気にしながら、彼の誕生日のために、魔法使いガンダルフ(イアン・マッケラン)が現れるか様子を見に行く。

60年前。
ビルボ(マーティン・フリーマン)は、自分を冒険の旅に誘うために現れたガンダルフを迷惑に思う。

ガンダルフは、入り口のドアに印をつけてその場を立ち去る。

その夜、食事をしようとしていたビルボは、突然現れたドワーフのドワーリン(グレアム・マクタヴィッシュ)を、言われるがままにもてなす。

その後、戸惑うビルボを気にもせずに、ドワーリンの兄バーリン(ケン・ストット)、キーリ(エイダン・ターナー)とフィーリ(ディーン・オゴーマン)など、12人のドワーフとガンダルフが姿を現す。

食料は食い尽くされ、怒りが収まらないビルボだったが、そこに、王族の末裔であるトーリン・オーケンシールド(リチャード・アーミティッジ)が現れる。

ドワーフ達は、スマウグに支配された”エレボール/はなれ山”を、奪還する考えだった。

ガンダルフは、閉ざされたエレボールの入り口の鍵を見せて、それをトーリンに渡す。

その見えない扉を探すヒントが、トーリンの父スラインから預かった”スロールの地図”にあり、それを知る者が中つ国にいて、ガンダルフは、ビルボがその人物だと断言する。

ガンダルフは、ビルボが役に立つと言ってトーリンを説得する。

契約書を見せられたビルボは、自分に課せられた重責を知り気絶してしまう。

気がついたビルボは、ガンダルフの説得にも首を縦に振らなかった。

翌朝、姿を消したドワーフとガンダルフに気づいて安堵するビルボだったが、契約書を見て気が変わり旅の仲間達を追う。

一行に追いついたビルボは、契約書に署名したことを伝え、美しいシャイアとは全く違う地への旅が始まる。

最初の夜、ビルボは、オークのアゾクに立ち向かって撃退した、トーリの武勇伝をバーリンから聞かされる。

その頃、魔法使いラダガスト(シルヴェスター・マッコイ)は森の異変に気づき、巨大なクモを追ってある場所に向かう。

ガンダルフは、エルフのエルロンド卿(ヒューゴ・ウィーヴィング)の元に向かい、地図の件で助言を求めようとする。

しかし、スマウグやオークに襲われた際に、知らぬふりをされた経緯のあるトーリンはそれを拒む。

過去にこだわるトーリンに憤慨したガンダルフは、その場を離れる。

その夜、見張りをしていたキーリとフィーリに食事を届けたビルボは、巨大なトロルに自分の馬が奪われたことを知る。

トロルの元に向かったビルボは、馬を放とうとするものの見つかってしまう。

トーリンらがビルボ彼を助けようとするが、全員捕えられてしまう。

焼かれて食べられようとしているドワーフを、ビルボは何んとか助けようとして時間を稼ぐ。

そこに、夜明けと共に偵察から戻ったガンダルフが現れ、トロル達は日を浴びて石化してしまう。

一行はトロルの洞窟に向かい、ガンダルフはエルフの作った剣を見つけて、それをビルボに渡す。

その直後、現れたラダガストは、ガンダルフに不吉な予感がすることを伝えつ。

ラダガストは、ドル・グルドゥアに行ったことをガンダルフに話し、そこが、廃墟となった砦ではなかったことを知らせる。

暗黒の世界から甦った、”ネクロマンサー”(死人遣い)を確認して逃げ帰ったことも話したラダガストは、その証拠となるある物をガンダルフに見せる。

一行はワーグ(魔狼)に襲われ、ガンダルフは近くにオークがいることを知り、追われていることに気づく。

ガンダルフらは、ラダガストが囮になっている隙に逃れようとするが、オークに気づかれてしまう。

戦いを覚悟した一行だったが、ガンダルフが洞窟を見つけて避難する。

現れたエルフがオークを撃退し、一行は奥に繋がる通路を進み”イムラドリスの谷/裂け谷”に到着する。

トーリンは、エルフの元に連れて来られたことに気づきガンダルフを責める。

ガンダルフは、ここには敵はいないと言って、地図についての助言を得るためるため、それなりの振る舞いをするようトーリンに忠告する。

館に到着したガンダルフらは、オーク狩りから戻ったエルロンドに歓迎され、気を許さないトーリンらと共に食事などを振舞われる。

地図を見せることを渋っていたトーリンは、エルロンドに仕方なくそれを渡す。

エルロンドは地図に隠された文字を解読し、トーリンらの目的がエレボールに入ることだと知り、それをよく思わない者がいると言って忠告する。

ガンダルフは、王女ガラドリエル(ケイト・ブランシェット)と魔法使いサルマン(クリストファー・リー)に会い、この旅の目的を説明する。

サルマンは、要塞ドル・グルドゥアに、死者を甦らせるネクロマンサーがいいたという、ラダガストの言葉などを信じようとしない。

しかし、ドル・グルドゥアからラダガストが持ち帰った物に気づいたガラドリエルは、ガンダルフにそれを見せるよう促す。

それは、アングマールの魔王の剣”モルグルの刃”で、封印されたはずであり、本物なのかを疑うサルマンは、今回の件を大事だとは考えようとしない。

サルマンは、ドワーフの行動を容認しようとしなかったが、ガラドリエルは、既に彼らが旅立ったことをガンダルフに知らせる。

それを承知していたガンダルフは、大きな力だけが物事を左右するとは考えられないことをガラドリエルに伝え、自分がホビットを選んだ胸の内を語る。

ガンダルフは、ガラドリエルの支援を約束されてドワーフらの後を追う。

一行は”霧ふり山脈”で、石の巨人の争いに巻き込まれながらも危機を逃れ、洞窟で休息をとる。

トーリンに、足手まといとまで言われたビルボは裂け谷に戻ろうとするが、敵が近づいたことを示す剣が光る。

地下に落下した一行は、ドワーフだけゴブリンに捕えられて、ビルボは剣で立ち向かうものの崖から転落する。

トーリンらはゴブリンの王の元に連れて行かれ、それは、生きていたオークのアゾクに知らされる。

意識の戻ったビルボは、その場に現れたゴラム(アンディ・サーキス)が、ゴブリンの死体を運ぶ際に落とした指輪を拾う。

ゴラムに見つかったビルボは、剣を振りかざしながら、なぞなぞを始める。

何問か答え合ったビルボは、自分のポケットにある物を問題にする。

ビルボの”失った”という言葉で、ゴラムは指輪を落としてしまったことに気づき取り乱す。

ポケットの中身が指輪だと知ったゴラムは、ビルボに襲いかかろうとする。

捕えられていたトーリンらの元に現れたガンダルフは、武器を取って戦うよう彼らに指示する。

ビルボは、逃げる途中で転んだ際に、指輪が指にはまってしまい姿を消しゴラムは彼を見失う。

ガンダルフらは勇敢に戦い、ゴブリンの王を倒してその場を逃れる。

途中、ガンダルフらを目撃したビルボだったが、目の前にゴラムがいたためにその場に向かえない。

ゴラムを殺そうとしたビルボだったが、それができずに洞窟から脱出する。

森に逃れたガンダルフは、ビルボがいないことに気づくのだが、トーリンは、彼が逃げ出したと答える。

それを聞いていたビルボは姿を現し、ガンダルフは、彼が何か(指輪)を手に入れたことに気づく。

ビルボは、自分にはあるが、故郷のないドワーフの手助けをしたくて戻ったことをトーリンに伝える。

トーリンらドワーフは、ビルボの言葉を嬉しく思うが、アゾクらオークの襲撃を受ける。

崖の手前で木の上に登った一行は、トーリンが、かつて倒したと思っていたアゾクが現れたことに気づく。

アゾクはトーリンを生け捕りにして他を殺すよう命じ、彼らを一本の木に追い込む。

ガンダルフらは反撃するものの、木は倒れて崖下に落下しそうになる。

トーリンはアゾクに立ち向かうが叩きのめされ、首を刎ねられそうになる。

ビルボがそれを阻止し、ドワーフらもオークに襲いかかり、大鷲族が現れてトーリンらを救う。

気を失っていたトーリンは目覚め、勇敢に戦い自分を救ってくれたビルボに感謝して抱き寄せる。

そして、トーリンや仲間達、ガンダルフとビルボは、遥か彼方に見える”エレボール/はなれ山”を確認する。

魔力を持つツグミが、エレボールに向かったことを目撃したトーリンは、故郷を前にして、良い前兆だと言って希望を抱く。

ツグミはエレボールに到着するが、黄金に埋もれていた邪竜”スマウグ”は目を覚ます。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「ロード・オブ・ザ・リング」旅の仲間(2001)
・「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」(2002)
・「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」(2003)

・「ホビット 思いがけない冒険」(2012)
・「ホビット 竜に奪われた王国」(2013)
・「ホビット 決戦のゆくえ」(2014)

*(簡略ストー リー)

中つ国、”シャイア/ホビット庄”。
ホビットのビルボ・バギンズは、養子のフロドに、別の物語があったことを書き記す・・・。
60年前。
遠い昔に、邪悪な火竜”スマウグ”に滅ぼされた、ドワーフの王国エレボールを奪還するため、魔法使いガンダルフが役に立つと考え選んだ人物はビルボだった。
ビルボは戸惑い、それを拒むものの、故郷を失ったドワーフの力になろうと、旅に同行する決心をする。
ドワーフの王族の末裔トーリンや仲間達は、ひ弱なビルボが、自分達を助けられる人物とは思えないまま旅を続けるのだが、そんな一行には、邪悪な者の復活やオークの襲撃が迫っていた・・・。
__________

その完成度の高さで、圧倒的な評価を得た「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの復活は、とにかくファンには嬉しい。

ハワード・ショアのテーマ曲が流れただけで、前シリーズの各場面が思い浮かび、約10年前のことなのだが、自分の人生の1ページのような、強烈な印象に残る作品の姉妹作ということで、冒頭から目が離せない。

スペクタクル的にはやや抑え気味ではあるが、前シリーズに受け継がれる場面が各所に挿入され、終盤のゴラムの登場と”指輪”の行方などを見せられると、再び前三部作を観たくなってしまうという心憎い演出だ。

前シリーズとは違い、主要部門のノミネートは逃した第85回アカデミー賞では、メイクアップ&ヘアスタイリング・美術・視覚効果賞で候補になった。

興行収入でも、その人気は衰えていないことを証明し、「王の帰還」(2003)には及ばないものの、北米で約3億ドル、全世界では10億ドルを超す大ヒットとなった。

荘厳な感じを受ける前シリーズとは、やや違う雰囲気もあるが、これは、”別の物語があった”という主人公の言葉の通り、違いを感じさせるピーター・ジャクソンの演出だろう。

平凡なホビットが変化しかける程度の役柄が実にいい主人公のマーティン・フリーマン、主役とも言える存在感で、お馴染みの魔法使いガンダルフを演ずるイアン・マッケラン、エルフの女王ケイト・ブランシェット、同じくヒューゴ・ウィーヴィング、魔法使いサルマンのクリストファー・リー、同じくシルヴェスター・マッコイ、主人公の老年期イアン・ホルム、その養子で前シリーズの主人公フロドのイライジャ・ウッド、ゴラムのアンディ・サーキス、その昔のエルフの王リー・ペイス、廃墟の要塞ドル・グルドゥアのネクロマンサー(死人遣い)役のベネディクト・カンバーバッチ、ドワーフの王族の末裔であるリチャード・アーミティッジ、仲間達グレアム・マクタヴィッシュケン・ストットエイダン・ターナーアダム・ブラウンマーク・ハドロウディーン・オゴーマンジェド・ブロフィーピーター・ハンブルトンジョン・カレンウィリアム・キルシャージェームズ・ネスビットスティーヴン・ハンターなどが共演している。


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