ホリデイ The Holiday (2006) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

恋人に裏切られた二人の女性が、互いの自宅を交換して心の整理をしようとした計画が、ひょんなことから新たな恋を招き入れるきっかけになるという、製作、監督、脚本ナンシー・マイヤーズ、主演キャメロン・ディアスケイト・ウィンスレットジュード・ロウジャック・ブラックイーライ・ウォラックエドワード・バーンズダスティン・ホフマンルーファス・シーウェル他共演のロマンチック・コメディ。


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト ■

監督:ナンシー・マイヤーズ
製作総指揮:スザンヌ・マクニール・ファーウェル
製作
ナンシー・マイヤーズ

ブルース・A・ブロック
脚本:ナンシー・マイヤーズ
撮影:ディーン・カンディ
編集:ジョー・ハッシング
音楽:ハンス・ジマー

出演
キャメロン・ディアス:アマンダ・ウッズ
ケイト・ウィンスレット:アイリス・シンプキンス
ジュード・ロウ:グラハム・シンプキンス
ジャック・ブラック:マイルズ・デュモント
イーライ・ウォラック:アーサー・アボット
エドワード・バーンズ:イーサン・エバース
ルーファス・シーウェル:ジャスパー・ブルーム
シャニン・ソサモン:マギー
ミフィ・イングルフィールド:ソフィー・シンプキンス
エマ・プリッチャード:オィヴィア・シンプキンス
ダスティン・ホフマン:本人
リンジー・ローハン:本人
ジェームズ・フランコ:本人

アメリカ 映画
配給 UIP
2006年製作 135分
公開
北米:2006年12月8日
日本:2007年3月24日
製作費 $85,000,000
北米興行収入 $63,224,849
世界 $205,135,324


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ロンドン
大手新聞社”デイリー・テレグラフ”に勤める、アイリス・シンプキンス(ケイト・ウィンスレット)は、社内クリスマス・パーティーで、恋人のはずだったジャスパー・ ブルーム(ルーファス・シーウェル)が婚約したことを知りショックを受ける。

ハリウッド
映画の予告編製作会社を経営するアマンダ・ウッズ(キャメロン・ディアス)は、同棲する恋人のイーサン・エバース(エドワード・バーンズ)の浮気に気づき、彼を追い出してしまう。

悔しさのあまり、休暇を取って旅に出ることに決めたアマンダは、”ホーム・エクスチェンジ”(互いの家を交換する)に興味を示し、ロンドン近郊、サリーの田舎町の小さなコテーをインターネットで見つける。

それは、やや状況は違うものの、アマンダと似た境遇のアイリスの家だった。

アマンダは、町に”男”がいないことを確認して、家を交換する交渉は成立して早速お互いに旅立つ。

アイリスは、ロサンゼルス行きの機内で、ジャスパーからのメールを受け取り、彼への思いを断ち切るために、独りになりたいことを告げる。

車もまともに通れない道を、歩いて目的地に向かい到着したアマンダは、質素で小ぢんまりしたアイリスの家の雰囲気を気に入る。

ロサンゼルスに着いたアイリスは、アマンダの家の豪華さに驚く。

右ハンドルの左側通行に戸惑いながら、車で町に買い物に行ったアマンダは、その後、小さなコテージの中での単調な時に飽きてしまい、たちまち帰国する気になってしまう。

一方アイリスは、プールや豪華なオーディオで楽しい時間を過ごしていた。

すると、映画音楽の作曲家マイルズ・デュモント(ジャック・ブラック)が、恋人マギー(シャニン・ソサモン)とイーサンの荷物を取りに現れる。

その時、南カリフォルニア特有の突風”サンタナ”が吹き、マイルズは、何かが起きると言って立ち去る。

その夜アマンダの元に、アイリスの兄グラハム(ジュド・ロウ)が酔って現れる。

アマンダは、”男”を拒絶するためにこの地に来たのだが、ハンサムでユーモアもあるグラハムに惹かれ、二人は一夜を過ごすことになる。

翌朝、それ以上、親しくなるのを避けようとする二人だったが、グラハムは、帰国するというアマンダに、気が変わったならと言って、彼女をその夜の食事に誘う。

その頃、ジャスパーからの電話に、彼を忘れようとしているアイリスの心は揺れ動く。

そして、アマンダは空港からサリーに戻り、グラハムとの約束のパブに向かう。

アイリスは、道に迷ったかに見えた隣人の老人アーサー・アボット(イーライ・ウォラック)を彼の屋敷に送る。

アーサーの会話が、ドラマチックなことが気になっていたアイリスは、彼が、かつて映画界で活躍した脚本家だと知り納得する。

そしてアイリスは、アーサーの家のリビングに、何気なく置いてある”オスカー”を見て、彼がアカデミー賞受賞歴がある脚本家だということを知る。

アーサーを食事に誘ったアイリスは、彼が語る黄金期のハリウッドの話に聞き入る。

クリスマス休暇に、他人の家で独りでいるアイリスの行動を疑問に思うアーサーは、彼女の辛い体験を聞いた上で”劇的”な言葉を口にして慰める。

再びグラハムと一夜を共にしたアマンダは、ソフィーやオリヴィアなど、彼にかかってくる女性からの電話を気にしながらも、互いの身の上などを話し、さらに親密になっていく。

しかし、複雑な関係になることを気にするアマンダは、深入りを避けようともする。

一方、女優のマギーが撮影に行っている間、マイルズはアイリスを訪ね、居合わせたアーサーらと、楽しいひと時を過ごす。

その夜、”複雑な関係”と言ったことを後悔したアマンダは、グラハムの家を訪ねる。

しかし、グラハムには、ソフィー(ミフィ・イングルフィールド)とオリヴィア(エマ・プリッチャード)の二人の娘がいて、妻とは死別していたことをアマンダは知る。

アマンダは子供達に気に入られるが、さらに複雑に成り過ぎる関係に戸惑い、グラハムも、生きる世界の違いを感じる。

アイリスは、アーサーを称える催しが企画されていることを知るが、彼が、頑なにその企画を拒んでいることを知る。

歩行器を使っていることを気にするアーサーに、自分も同行すると説得するアイリスは、彼にプールで歩行訓練をさせる。

そんな時、グラハムとアマンダの両方から、同時に電話を受けたアイリスは、二人の関係を知ってしまう。

その後、アイリスはマイルズに誘われ、二人でDVDを借りに行く。

そこでマイルズは、マギーが他の男性と親密にしているのを目撃してしまう。

失意のマイルズを慰めていたアイリスだったが、自分とジャスパーのことを語り始めて心が沈み逆にマイルズに励まされる。

その頃、アマンダとグラハムは連絡を取るのを止め、彼女は帰国の支度を始める。

しかし、気持ちを抑えきれないグラハムは、アマンダの元に向かい二人は愛し合う。

アイリスは、マイルズと共にアーサーの催し物に出席する準備を始める。

アイリスはマイルズと、アーサーの世話をしているうちに、マイルズの優しさを意識し始める。

その夜、アマンダは、ベッドを共にしても不都合なことばかり考えるが、グラハムは彼女に愛を告げる。

戸惑うアマンダは、とりあえずグラハムの言葉を制止して再び愛し合う。

二人で食事をしている最中、マイルズはマギーから連絡を受ける。

アイリスは、複雑な思いでマイルズをマギーの元に向かわせる。

帰宅したアイリスは、ジャスパーからの電話を受けるが、彼が玄関に現れて驚いてしまう。

アイリスは、結婚を諦めもせず、自分も失いたくないというジャスパーの言葉に憤慨する。

その瞬間アイリスは、心の中で何か新しいものが芽生えたことを感じ、彼を追い出してしまう。

気持ちが吹っ切れたアイリスは、”アーサーの会”に向かうため、アーサーを迎えに行く。

そして、会場についた二人は、出席者から割れんばかりの拍手で迎えられる。

アーサーは壇上に駆け上がり、そこにマギーと縁を切ったマイルズが現れる。

素晴らしいアーサーのスピーチの最中、マイルズは帰国するアイリスに、ニューイヤーズ・イヴの予定を聞く。

アイリスは、マイルズに是非会いたいということを伝える。

やがて、アマンダとグラハムの別れの時が訪れ、彼女は空港に向かう。

しかし、胸を締め付けられる思いのアマンダの目から、長年、流せなかった涙が溢れる。

昔の自分に戻ったことに気づいたアマンダは、Uターンして途中から車を降り走ってコテージに戻る。

そしてアマンダは、グラハムにニューイヤーズ・イヴを一緒に過ごすことを告げる。

ニューイヤーズ・イヴ。
帰国したアイリスはマイルズうを伴い、グラハムの家に向かい、アマンダを含め、子供達の笑い声を聞きながら新年を迎える。

こんな幸せが訪れるとは、誰もが思ってもいなかった・・・。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ロサンゼルス在住のリッチなアマンダ・ウッズと、イギリスサリーに住む、新聞社務めのアイリス・シンプキンスは、恋人に裏切られ、気分転換に”ホーム・エクスチェンジ”を利用し、互いの自宅を交換する。
クリスマスだというのに、孤独な時間を選んだ二人だったが、アマンダはアイリスの兄グラハムと親密な関係になり、アイリスは隣人の大脚本家や、アマンダの知人マイルズと親しくなる。
アマンダが、妻を亡くした子連れのグラハムとの複雑な関係に悩む一方、アイリスは、コンタクトを取ってくる元恋人ジャスパーに未練を残しながら、マイルズとの親交を深めていく・・・。
__________

序盤で、キャッキャッと騒ぐキャメロン・ディアス達が、妙にわざとらしいただのミーハー映画かと思いきや、御大イーライ・ウォラックが登場するあたりから、なかなか粋な楽しい展開となっていく。
製作、監督、脚本の、ナンシー・マイヤーズらしい快作に仕上がっていて、この手の作品にしては長めの上映時間(135分)も気にならない。

ハンス・ジマーの、小気味好い音楽も印象的だ。

北米での批評家の評価は以外に低く、興行収入は約6300万ドルに留まったものの、全世界では2億ドルを超すヒットとなった。

太陽が降り注ぐロサンゼルスに対し、一方の舞台が、雪景色の古風なイギリ(サリー)の田舎町という設定もなかなかいい。

自分の家を、他人の家と交換してみるなどということが・・・と思うかもしれないが、これが意外に合理的な方法であり、長期滞在などでは宿泊費の節約になる。
この、日本人には全く馴染みのないシステムも実に興味深い。

相変わらず魅力的なジュード・ロウは、いかにもプレイボーイ風で登場するのだが、実は家庭的なパパだったという役柄も好感が持てる。

わがままで嫌味な感じのキャメロン・ディアスは、そんな彼女のイメージにぴったりなのだが、最後には仕事を捨てて家庭に収まるところはホッとする。

色白で質素な美しさが際立つたケイト・ウィンスレットも、キャリアウーマンのキャメロン・ディアスとは対照的に、悲恋女性を好演してる。

そのケイト・ウィンスレットが立ち直るきっかけとなる存在で、アカデミー賞受賞歴のある著名な脚本家役を演ずる名優イーライ・ウォラックの出演で本作の価値はさらに高まる。

ただの老人俳優と思うなかれ・・・、
アクターズスタジオの初期の幹部である、彼の演技とキャリアは、本作及びハリウッドの宝だ。
荒野の七人」(1960)や「続・夕陽のガンマン」(1966)の悪党役、他の名作など忘れ難い。

90歳とは思えない、矍鑠とした演技と自然な語り口も素晴らしい。
さすがに老いたが、彼の健在ぶりを見れただけでも、ファンとしては嬉しいばかりだ。

ジャック・ブラックも、ケイト・ウィンスレットの失恋の痛手を、優しく癒す若者を好演している。

また、ジャック・ブラックがDVDレンタル店で、「卒業」(1967)を手にしおどけている脇に、ダスティン・ホフマン本人が立っているというオマケもある。

女性からすると許せない男であろう、アイリス(K・ウィンスレット)の元恋人ルーファス・シーウェル、冒頭のみの出演のアマンダ(C・ディアス)の恋人エドワード・バーンズ、マイルズ(J・ブラック)の恋人シャニン・ソサモン、グラハム(ジュード・ロウ)の子供達ミフィ・イングルフィールド、エマ・プリッチャード、映画予告編に登場するリンジー・ローハンジェームズ・フランコなどが共演している。

セリフに出てくるケーリー・グラントではないが、往年のハリウッド作品を見ているような楽しさもある。

作品中イーライ・ウォラックは、ケイト・ウィンスレットサリーから来たということで、ケーリー・グラントの出身地と同じだというセリフがあるが、正しくは、彼の出身地はブリストル

とにかく、浮気男程度で悪者も登場しない、設定もクリスマスということで、心温まる幸せ気分になれる作品。


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