Dr.パルナサスの鏡 The Imaginarium of Doctor Parnassus (2009) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

”幻想館”と共に移動する旅芸人一座の冒険を描く、製作、監督、脚本テリー・ギリアム、撮影中に急逝したヒース・レジャーの代役をジョニー・デップジュード・ロウコリン・ファレルが演じ、クリストファー・プラマートム・ウェイツリリー・コールアンドリュー・ガーフィールド共演のファンタジー。


ファンタジー

WebSite(E)


スタッフ キャスト ■

監督:テリー・ギリアム
製作総指揮
デヴィッド・ヴァロウ

ヴィクター・ハディダ
製作
ウィリアム・ヴィンス

エイミー・ギリアム
サミュエル・ハディダ
テリー・ギリアム
脚本
テリー・ギリアム

チャールズ・マッケオン
撮影:ニコラ・ペコリーニ
編集:ミック・オーズリー
美術・装置
デヴィッド・ウォーレン

アナスタシア・マサロ
キャロライン・スミス
衣装デザイン:モニーク・プリュドーム
音楽
マイケル・ダナ

ジェフ・ダナ

出演
トニー・シェパード:ヒース・レジャー

イマジナリウムの世界のトニー1:ジョニー・デップ
イマジナリウムな世界のトニー2:ジュード・ロウ
イマジナリウムの世界のトニー3:コリン・ファレル
パルナサス博士:クリストファー・プラマー
ニック:トム・ウェイツ
ヴァレンティナ:リリー・コール
アントン:アンドリュー・ガーフィールド
パーシー:ヴァーン・J・トロイヤー

イギリス/フランス/カナダ 映画
配給 タッチストーン・ピクチャーズ

2009年製作 122分
公開
北米:2009年12月25
日本:2010月1月23日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $7,689,458
世界 $61,808,775


アカデミー賞 ■

第82回アカデミー賞
・ノミネート
美術・衣装デザイン


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

イングランドロンドン
年齢1000歳以上と言われるパルナサス博士(クリストファー・プラマー)を座長とする旅芸人一座は、人間の願望を満たす鏡”イマジナリウム”のショーを売り物にしていた。

怪し気なパルナサスらの出し物に興味を示す者はなく、博士は何か不安を抱えながらの日々を送っていた。

ある夜、悪魔のニック(トム・ウェイツ)が現れ、パルナサスはついにその時を迎える。

かつてパルナサスが僧侶だった頃、永遠の命と引き換えに、娘ヴァレンティナ(リリー・ コール)が16歳になった時点で、彼女をニックに引き渡すことを約束していたのだった。

パルナサスが、その話をヴァレンティナにしている時、馬車が止まり、彼女と座員のアントン(アンドリュー・ガーフィールド)とパーシー(ヴァーン・J・トロイヤー)は、橋で首を吊っていた青年トニー・シェパード(ヒース・レジャー)を見つける。

三人は協力してトニーを助け、生き返ることの出来る黄金のパイプを吐き出し意識のない彼を、馬車に乗せてその場を離れる。

翌朝、意識が戻ったトニーは、自殺したのではなく、殴られたのを覚えているだけで、他は記憶がないことを三人に伝える。

パルナサスは、トニーがニックの手先だと思い込み取り乱してしまう。

その夜、一座の手伝いをすることになったトニーは、ショッピング・センターの客を集め、パルナサスが泥酔で意識を失っったのをカバーし、ヴァレンティナらを喜ばせる。

パルナサスの元に現れたニックは、トニーが慈善事業の関係者であり手下ではないことを告げ、賭けをしてそれに勝てば、ヴァレンティナを渡さなくてもいいことを告げる。

その賭けとは、鏡の中に入り込む客、5人を先に獲得した方が勝ちというものだった。

パルナサスは、アントンの様子がおかしいことを気にするが、彼はヴァレンティナに恋をしていたのだった。

ヴァレンティナがトニーを意識していることが、アントンは気になっていたのだが、パルナサスはトニーの方が娘に相応しいとも考える。

そこでパルナサスは、賭けの5人を獲得した者に、娘のヴァレンティナと付き合わせる事を決め、アントンはそれを知る。

しかし、パーシーに助言されたパルナサスは、やはり二人とも娘に相応しくない相手だと考える。

その夜の興行で、アントンが女性客を無理矢理に鏡の中に連れ込み騒動を起こしてしまい、結局はその女性は馬車から放り出され、ニックが彼女を誘う。

アントンは、ヴァレンティナやパーシーから邪魔者扱いされるが、トニーが彼に歩み寄り、”5人獲得”のことなどを聞き出そうとする。

ヴァレンティナの誕生日の当日、壊れてしまった馬車の前で、トニーはパルナサスに新しいショーの提案をする。

パルナサスはそれに同意するが、資金がないことに気づいたヴァレンティナは、一座を去ろうとするアントンを引き止め、彼の所持金でショーを開く。

ある婦人が、言葉巧みなトニーの誘いに乗り鏡の中に入り、後を追ったトニー(ジョニー・デップ)は、自分の容姿が変わっているのに気づく。

鏡から抜け出した婦人は、その世界を堪能して小切手帳を差し出し、次々と鏡に入る希望者が現れる。

その時、あるロシア人の男達がトニーに気づき、彼を追い鏡の中に入り込んでしまう。

ロシア人達はトニー(ジュード・ロウ)を捕らえて吊るそうとするが、ニックが彼らを誘い込む。

その場にいたアントンは、トニーの容姿が違うのと、ロシア人から金を奪ったということについて彼を問い詰める。

トニーは、ロシア人達が慈善事業をマネーロンダリングに利用したことをアントンに話し、それに加担してしまった自分を恥じる。

アントンは鏡の外に戻り、トニーが嘘をついていたことをヴァレンティナに知らせるが、彼女はそれを信じようとしない。

ヴァレンティナは、何かを隠している父パルナサスにそれを尋ね、1000歳の父が母親の愛を手に入れるために永遠の命を手に入れ、その代償として悪魔(ニック)とある取引をしたことを知らされる。

それを聞いて動揺するヴァレンティナに、新しい賭けで勝てば、彼女を手放す必要はなくなることをパルナサスは伝える。

しかし、ヴァレンティナはそれを聞き入れず、その場を去ってしまう。

それを聞いていたトニーは、ヴァレンティナを救うために馬車に戻り、取り乱す彼女と共に鏡の中に向かう。

鏡の中の世界で、ヴァレンティナはトニー(コリン・ファレル)を誘い、そして二人は愛し合う。

その後、トニーの願望の世界が展開し始めるが、子供のアントンが彼の正体をヴァレンティナに伝える。

トニーの正体を知ったヴァレンティナはアントンを救えず、現れたパルナサスも泥酔してしまい、取り乱した彼女は、ニックの5人目になってしまう。

それが本位ではなかったニックは、トニーをこの世から消し去る手助けをしてくれたら、ヴァレンティナを返すことをパルナサスに伝える。

民衆に追われ、パルナサス山に駆け登ったトニーは、頂上の絞首刑台で待ち受けていたパルナサスに、黄金のパイプを奪われてしまう。

パイプを奪い返したトニーは、それを飲み込んだ後に吊るされるが、そのパイプは偽物だったために彼は絶命する。

ニックの思い通りになり、パルナサスは彼にヴァレンティナの居場所を聞くが、彼女が自由の身だということだけが知らされる。

時は流れ、パルナサスはどうにか鏡の世界から現実に戻り、ヴァレンティナがアントンと結婚して、子供までいる姿を目撃し安堵する。

その後、パルナサスはパーシーと共に、街頭で”ペーパー・シアター”の販売を始め盛況となる。

ニックは、それを見てパルナサスを誘ううとするが、パーシーに真面目に販売するよう注意される。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

怪しげなショーも人気のない、1000歳以上というパルナサス博士率いる旅芸人一座は、人間の願望を満たす不思議な鏡”イマジナリウム”のショーを売り物にしていた。
しかし、パルナサスが永遠の命を得られたのには秘密があり、娘ヴァレンティナが16歳になった日に彼女を渡すという約束を、悪魔のニックと交わしていたのだった。
その日が近づくある日、一座は、橋で首を吊った青年トニーを助け、彼は生き返れる黄金のパイプのお陰で息を吹き返す。
一座の仲間に加わったトニーは、ヴァレンティナを救える新しい賭けをしたパルナサスのために、一肌脱ぐことになるのだが・・・。
__________

テリー・ギリアムのために企画されたような作品で、現実と幻想の世界が入り混じる、摩訶不思議な映像感覚、それほど大袈裟でない、彼独特の世界観が大いに楽しめる作品に仕上がっている。

ヒース・レジャーが撮影中に急逝して、その代役を買って出た、ジョニー・デップジュード・ロウコリン・ファレルの出演と、彼らがギャラをヒース・レジャーの遺児に寄贈したことばかりが話題になった作品でもある。

第82回アカデミー賞では、美術、衣装デザインにノミネートされた。

ハリウッド資本の作品でないためか、北米では大規模な拡大公開はされず、商業的には成功しなかった。

北米興行収入 $7,689,458
世界 $61,808,775

遺作となったヒース・レジャーは、魅力的な共演陣に比べ、やや控え目に感じ、演技にパンチが足りないような気もする。

話題は彼に集中したが、超豪華な代役三人に加え、座長役の80歳になるクリストファー・プラマーが、ゲスト出演なのかと思いきや、全編に渡り大活躍するのには驚いてしまう。

悪魔と言う割にはそれほど憎めない、いい味を出しているトム・ウェイツ、博士の娘役で、撮影当時19歳にも拘らず、長身を生かしコケティッシュな魅力も印象的に残るリリー・コール、奮闘する座員のアンドリュー・ガーフィールドヴァーン・J・トロイヤーも、満遍なく活躍し、小ぢんまりした一座を大いに盛り上げている。


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