ザ・バンク The International (2009) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

巨大企業や敵側の幹部を巻き込み陰謀の核心に迫るために命を懸ける、インターポール捜査官とニューヨーク地方検事局員の戦いを描く、監督、音楽トム・ティクヴァ、主演クライヴ・オーウェンナオミ・ワッツアーミン・ミューラー=スタール他共演による実際の事件を基にしたサスペンス・アクション。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:トム・ティクヴァ
製作
ロイド・フィリップス

チャールズ・ローヴェン
リチャード・サックル
脚本:エリック・ウォーレン・シンガー
撮影:フランク・グリーベ
編集:マチルド・ボネフォイ
音楽
トム・ティクヴァ

ラインホルト・ハイル
ジョニー・クリメック
マシュー・ベラミー

出演
ルイ・サリンジャー:クライヴ・オーウェン

エレノア・ホイットマン:ナオミ・ワッツ
ウィルヘルム・ウェクスラー:アーミン・ミューラー=スタール
ジョナス・スカルセン:ウルリッヒ・トムセン
“コンサルタント”:ブライアン・F・オバーン
アフメット・スナイ:ハルク・ビルギナー
バーニー・ウォード:ジャック・マギー
イギー・オーネラス:フェリックス・ソリス
ヴィクター・ハース:マイケル・ヴォレッティ
ウンベルト・カルヴィーニ:ルカ・バルバレスキ

マーティン・ホワイト:パトリック・バラディ
アーニー:ジェームズ・レブホーン

アメリカ/イギリス/ドイツ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ

2009年製作 118分
公開
イギリス:2009年2月27日
ドイツ:2009年2月12日
北米:2009年2月13日
日本:2009年4月4日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $25,450,527
世界 $60,161,39


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ドイツベルリン中央駅
インターポール捜査官ルイ・サリンジャー(クライヴ・オーウェン)は、ある捜査を行っていた。

そんな時、銀行がミサイル誘導装置を購入しているという情報を入手した同僚が殺される。

ニューヨーク地方検事局
サリンジャーから連絡を受けた、局員のエレノア・ホイットマン(ナオミ・ワッツ)はベルリンに呼ばれる。

ベルリン連邦警察局。
同僚が殺されたことを訴えるサリンジャーだったが、それを目の前で目撃していた彼は、不審者なども見かけなかったことも事実だった。

ホイットマンは、インターポールと検事局が共同で進めていた捜査のことを、ドイツ当局に説明し始める。

ルクセンブルグの銀行”IBBC”が、金融機関の企業犯罪捜査線上に浮かび、組織犯罪に関与していることが判明したことをサリンジャーが補足する。

IBBCのマンハッタン支店が、資金洗浄の拠点ということも分かっていたたため、NY検事局インターポールが共同で捜査を進めていたのだった。

サリンジャーは、殺された同僚と接触した、保護を条件に情報を提供した、IBBC職員も殺されるだろうということを当局に伝える。

しかし、サリンジャーの過去を調べ上げたドイツ当局は、確かな証拠がない限り、彼らに国内でのIBBCに関する捜査を禁ずる。

ベルリン美術館
IBBCの問題解決担当ウィルヘルム・ウェクスラー(アーミン・ミューラー=スタール)は、殺し屋“コンサルタント”(ブライアン・F・オバーン)と接触する。

ウェクスラーは、次期イタリア首相とも言われるヨーロッパ最大の軍事メーカー社長、ウンベルト・カルヴィーニ(ルカ・バルバレスキ)暗殺指令をコンサルタントに出す。

フランスリヨンインターポール本部。
サリンジャーは、同僚と接触したIBBC職員が事故死したことを知り、頭取ジョナス・スカルセン(ウルリッヒ・トムセン)に直接会おうとする。

ルクセンブルグ
IBBCに出向き、スカルセンと面会しようとしたサリンジャーは、顧問弁護士マーティン・ホワイト(パトリック・バラディ)のオフィスに案内され、報告書の誤りを指摘されただけで、追い払われてしまう。

その後サリンジャーは、同僚の死の原因が毒物だとは断定できなかったことをホイットマンから知らされる。

ホイットマンは、事故死したIBBC職員の妻と連絡を取り、カルヴィーニが武器取引に絡んでいることを突き止める。

サリンジャーは、自分達の情報がIBBC側に筒抜けだったことを、上司ヴィクター・ハース(マイケル・ヴォレッティ)に伝え、彼の自宅の電話機から盗聴装置を見つける。

その後サリンジャーは、カルヴィーニからミサイル誘導装置を買う交渉を進めていた。

その商談が決裂した理由を、直接カルヴィーニから聞こうとしたサリンジャーは、ホイットマンと合流するためミラノに向かう。

ミラノドゥーカ・ダオスタ広場
ホイットマンと共にカルヴィーニと面会したサリンジャーは、IBBCが武器取引をするのは、それで儲けるためではなく、紛争による借金を支配することが目的だということを知る。

カルヴィーニは、事故死したIBBCの交渉担当者を気に入っていたことを伝え、広場の演説後、さらにサリンジャーらと話し合いをすることを約束する。

しかし、カルヴィーニは演説中に暗殺されてしまい、狙撃しようとした替え玉の男が軍警察に射殺される。

現場に急行したサリンジャーは、不審な男(コンサルタント)を追うが、急発進した車が、駆けつけたホイットマンに激突する。

ホイットマンは、サリンジャーに車を追うよう指示を出し、彼は車を見つけるが犯人は逃走した後だった。

ルクセンブルグ、IBBC本部。
ウェクスラーとホワイトは、頭取スカルセンにカルヴィーニ暗殺を報告し、彼の息子達との交渉を進める準備を始めようとする。

軽傷で済んだホイットマンと共に、カルヴィーニ暗殺現場に向かったサリンジャーだったが、殺された犯人の他に、別の狙撃者がいたことを突き止め、さらに現場で足跡を見つける。

それが、昨年、”国際通貨基金”の理事が暗殺された現場の足跡と一致し、義足用の靴だということもわかる。

しかし、捜査を仕切っている軍警察から横槍が入ったため、サリンジャーとホイットマンはミラノを退去させられる。

ホイットマンは、空港の金属探知機に義足が反応したはずだと考え、監視カメラに映っている男(コンサルタント)が向かった場所がニューヨークだということを知る。

ニューヨークに到着したサリンジャーとホイットマンは、NY市警の協力を得て、犯人が義足の関係で市内に滞在している可能性が高いことが分かる。

サリンジャーは、犯人の義足用靴を提供した整形外科医を訪ね、患者の情報を調べる。

検事局に向かったホイットマンは、上司アーニー(ジェームズ・レブホーン)から捜査終了命令が出ていることを知らされて、犯人の捜索を急ぐ。

NY市警の刑事バーニー・ウォード(ジャック・マギー)とイギー・オーネラス(フェリックス・ソリス)とで、ある患者に目を付けたサリンジャーは、その患者がいつもタクシーで下車する場所に向かう。

街角で、三人はその男(コンサルタント)を目撃して尾行し、”ソロモン・R・グッゲンハイム美術館”に向かう。

ウェクスラーと接触したコンサルタントは、彼からサリンジャー暗殺を命ぜられる。

コンサルタントに姿を確認されたサリンジャーは、ウォードに彼を逮捕させようとする。

しかし、コンサルタントは何者かに銃撃され、ウォードも銃弾を受けてしまう。

防弾チョッキを着ていた、コンサルタントを証人として生かすために、サリンジャーは彼と協力して敵を倒そうとする。

しかし、コンサルタントは銃弾を受けて、サリンジャーが敵を倒して美術館を脱出するがコンサルタントは息絶えてしまう。

ホイットマンは、警察にいたサリンジャーを密かに連れ出し、オーネラスが捕らえていたウェクスラーの元に彼を案内する。

東ドイツシュタージ”(国家保安省)の秘密警察職員だった、ウェクスラーの情報を調べ上げたサリンジャーは、彼の協力でIBBCのスカルセンに、正義の裁きを受けさせようとする。

しかしウェクスラーは、サリンジャーを動かしている組織を含めた全てのものが、IBBCのような銀行を必要としていることを伝える。

サリンジャーは、IBBCを破滅させるための覚悟があることをウェクスラーに伝え、彼を説得する。

そしてサリンジャーは、自分一人が犠牲になることを決め、危険が及ぶ可能性があるホイットマンをこの件から外す。

イタリアイゼーオ湖
カルヴィーニの息子達と、契約締結交渉をする予定だった、IBBCの顧問弁護士ホワイトは抹殺される。

カルヴィーニとの契約がなくなったIBBC側は、トルコのハイテク企業”トルコ・エアロテック社”からミサイル誘導装置を手に入れるしかなくなる。

スカルセン本人がそのトップ、アフメット・スナイ(ハルク・ビルギナー)に会うことになり、ウェクスラーはサリンジャーにそれを知らせる。

トルコイスタンブール
ウェクスラーは、スカルセンのスーツにマイクを隠して、サリンジャーにスナイとの会話を録音させる。

スナイのボディガードに邪魔されたサリンジャーは、会話の録音に失敗し、ウェクスラーは何者かに殺される。

スカルセンはスナイとの商談を終わらせ、ウェクスラーの死に気付き、動揺しながらその場を離れる。

それを確認したサリンジャーは、ウェクスラーの銃を取りスカルセンを追う。

スカルセンを追い詰めたサリンジャーだったが、そこにウェクスラーを殺したカルヴィーニの殺し屋が現れる。

殺し屋はスカルセンを射殺し、サリンジャーに感謝する。
__________

IBBCは混乱状態になり新頭取が就任し、第三世界の支援部門が創設される。

シリアが、IBBC経由で手に入れた、新型ミサイル発射実験を行ったために、中東情勢が緊張状態となる。

その後、IBBCの業績は好調を続けるが、国連第三世界への武器提供に警告を発する。

アメリカ上院は、元NY検事局員エレノア・ホイットマンの指揮下で、第三世界の紛争国への違法融資の調査を開始する。


解説 評価 感想 ■

ルクセンブルグに本部を置く”国際商業信用銀行”が、実際にマネーロンダリング、武器や麻薬取引に関与し、各国諜報機関との関係によりスキャンダル化した事件を基に作製された作品。

*(簡略ストー リー)

インターポール捜査官ルイ・サリンジャーは、ニューヨーク地方検事局のエレノア・ホイットマンと共に、金融機関の企業犯罪捜査を始める。
国際銀行IBBCの支店が資金洗浄の拠点であることが分かり、サリンジャーとホイットマンは、ヨーロッパ各地やニューヨークに飛び、内部告発者や情報提供者と接触しながら捜査を続ける。
しかし、その関係者が次々と抹殺されてしまい、手がかりや証拠が掴めずにいた。
そしてサリンジャーは、事件の核心を知る、IBBCの問題解決担当のウェクスラーに接触し、悪を根絶させる覚悟と自分が犠牲になることを決めるのだが・・・。
__________

国際商業信用銀行”の略名が”BCCI”であるため、ストーリーの中心となる銀行名が”IBBC”というのも、事件そのものを連想させる。

ベルリンニューヨークリヨンミラノルクセンブルグイスタンブール等、ヨーロッパ各地の名高い名所でのロケなども注目で、特にセットとは到底思えない、ニューヨークの”グッゲンハイム美術館”での凄まじい攻防と迫力、そして緊張感は見ものだ。

舞台がヨーロッパということもあり、ドイツ出身のトム・ティクヴァの、落ち着いた雰囲気を漂わせる描写に加え、世界情勢のうねりや、それに関りうごめく陰謀の恐ろしさが伝わる演出は見事だ。

捜査にのめり込み、執念を燃やす余り、笑顔を全く見せず終始悲壮感も漂う捜査官を、クライヴ・オーウェンは熱演している。

同僚の死や捜査終結の危機に瀕し、死の危険から捜査を離れるものの、ラストで調査を率いたことが分かり、未来を感じさせる、才気みなぎる検事局員ナオミ・ワッツの好演も光る。

巨大銀行の問題解決担当者で、存在感を示すアーミン・ミューラー=スタール、頭取ウルリッヒ・トムセン、殺し屋ブライアン・F・オバーンNY市警の刑事ジャック・マギーフェリックス・ソリス、主人公の上司マイケル・ヴォレッティ、巨大軍事企業社長ルカ・バルバレスキ、同じくハルク・ビルギナー、銀行顧問弁護士パトリック・バラディNY検事局幹部ジェームズ・レブホーンなどが共演している。


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