マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 The Iron Lady (2011) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

”アイアン・レディ”(鉄の女)と言われた、イギリス史上初となる女性首相(第71代)マーガレット・サッチャーの政治家人生を描く、メリル・ストリープジム・ブロードベント他共演、監督フィリダ・ロイドによるヒューマンドラマ。


ドラマ(ヒューマン)

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スタッフ キャスト ■

監督:フィリダ・ロイド
製作総指揮
フランソワ・イヴェルネル

アダム・キューリック
キャメロン・マクラッケン
テッサ・ロス
製作:ダミアン・ジョーンズ
脚本:アビ・モーガン
撮影:エリオット・デイヴィス
編集:ジャスティン・ライト
音楽:トーマス・ニューマン

出演
マーガレット・サッチャーメリル・ストリープ

マーガレット・サッチャー(若年期):アレクサンドラ・ローチ
デニス・サッチャージム・ブロードベント
デニス・サッチャー(若年期):ハリー・ロイド
キャロル・サッチャーオリヴィア・コールマン
ジェフリー・ハウアンソニー・ヘッド
エアリー・ニーヴニコラス・ファーレル
マイケル・ヘーゼルタインリチャード・E・グラント
ダグラス・ハード:ポール・ベントレー
ジョン・メージャー:ロビン・カーモーディ
エドワード・ヒースジョン・セッションズ
ゴードン・リースロジャー・アラム
マイケル・フットマイケル・ペニングトン
ジョン・ノットアンガス・ライト
フランシス・ピムジュリアン・ワダム
ロナルド・レーガン:レジナルド・グリーン

イギリス/フランス 映画
配給
20世紀FOX(イギリス)
ワインスタイン・カンパニー(北米)
2011年製作 105分
公開
イギリス:2012年1月6日
北米:2011年12月30日
日本:2012年3月16日
製作費 $13,000,000
北米興行収入 $30,004,924
世界 $114,956,699


アカデミー賞 ■

第84回アカデミー賞
・受賞
主演女優(メリル・ストリープ)
メイクアップ賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

2008年9月。
食品店で牛乳を買っていたマーガレット・サッチャー(メリル・ストリープ)は、新聞のホテル爆破事件(イスラマバード・マリオット・ホテル爆破テロ事件)の記事に目をやる。

帰宅したサッチャーは、夫デニス(ジム・ブロードベント)と食事をするのだが、認知症の彼女は、夫が亡くなっていいることに気づかない。

隙を見て、外出してしまったことなどの注意を受ける警護官や、サインする著書を持参する者などにを気にしながら、サッチャーは、デニスを送り出す。

その後、著書にサインし始めたサッチャーは、旧姓の”マーガレット・ロバーツ”と記してしまい、過去を思い起こす。
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リンカンシャーグランサム
雑貨商の娘マーガレット・ロバーツ/サッチャー(アレクサンドラ・ローチ)は、他の女性達との交流もなく家業を手伝い、戦時中にオックスフォード大学に入学する。
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ジャーナリストで作家の娘キャロル(オリヴィア・コールマン)が訪れて、サッチャーは、彼女と共にホテル・テロに関するテレビ・ニュースを見る。

サッチャーは、首相時代の1984年に起きた、保守党党大会開催中のブライトンのホテルでの、IRAによる爆弾テロ事件を思いだし、”声明を発表しなくては”と言って思わず立ち上がる。

キャロルに、外出したことを責められたサッチャーは、それに対して不満を伝え、来客との食事会に向かう。
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市長でもあった父親の影響を受けて、政治家を目指すマーガレットは、下院議会議員選挙に立候補することを考える。
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食事会を終えたサッチャーは、就寝の支度を終えたベッドで、息子マーク南アフリカに滞在し、そして、デニスが亡くなったことをキャロルから告げられる。
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1950年。
24歳のマーガレットは下院議員選に落選するが、恋人で実業家のデニス・サッチャー(ハリー・ロイド)に励まされ、そして求婚される。

それを受け入れたマーガレットだったが、家事や子育てをする、普通の女性としての人生は送りたくないことをデニスに伝え、それを了承される。

1959年。
双子のマークキャロルを愛する母親であり妻だったマーガレットは、下院議員に初当選し、独りロンドンに向かう。

保守党議員エアリー・ニーヴ(ニコラス・ファーレル)に声をかけられたサッチャーは、その後、男の世界である議会で怯むことなく頭角を現し始める。

1974年。
エドワード・ヒース(ジョン・セッションズ)内閣で、教育科学相を務めるサッチャーは、混乱する国内を立て直すために、自らが党首選挙に立候補することをデニスキャロルに伝える。

首相になるのが目的なのかと噛みつくデニスだったが、サッチャーは、弱腰の政権にテコ入れをする必要性を説き、夫と意見が対立する。

ニーヴとジャーナリストで政治アドバイザーのゴードン・リース(ロジャー・アラム)は、サッチャーを首相にするための戦略を考え始める。

サッチャーは、当初の考え通り、党の改革のための立候補だということを強調する。

しかしニーヴは、自分自身を貫きながら、国を率いる考えを持つべきだと意見し、サッチャーは、二人に全てを任せることを告げる。

1975年。
サッチャーは、信念は変えないまま変貌し、精力的な活動を始め、そして保守党の新党首となる。

1979年3月30日。
長年の協力者でともであるニーヴが、IRAのテロにより暗殺され、サッチャーは大きなショックを受ける。

その直後の総選挙で、サッチャー保守党を大勝に導き、5月4日、彼女は、エリザベス女王により、イギリス史上初の首相に指名される。
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医師の診察を受けたサッチャーは、幻覚など見ることもなく睡眠も十分であることを伝え、記憶している父の教えなどを驚くほど正確に語り、自分が健康だと言い切る。

帰宅してデニスの幻覚を追い払おうとしたサッチャーは動揺し、自分自身の存在が理解できなくなってしおまう。
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不況による失業率悪化の問題など、難題を多く抱えるサッチャーへの風当たりは激しくなるが、彼女は改革を進める考えを変えずに突き進む。

1982年3月19日。
イギリスフォークランド諸島アルゼンチン海軍艦艇が寄航して占拠し、首都スタンリーを掌握する。

サッチャーは、アルゼンチンの軍事政権をファシスト呼ばわりして強硬手段を断行し、フォークランドに軍を派遣する。

イギリス軍は島に上陸するものの、艦船が撃沈されて多くの犠牲者をだす。

しかしサッチャーは、アメリカなどの平和提案を受け入れず、戦い抜くことを宣言する。

その後は、イギリス陸軍特殊空挺部隊SASの陸戦や、同盟国の支援で優位に立ったイギリスは、6月14日のアルゼンチン側の降伏により、戦いに勝利する。

戦争の終結直後サッチャーは、”決して後戻りしない”ことを力強く宣言し、彼女への支持は圧倒的となる。

その後の国内経済は成長を続け、サッチャーは在職10年となり、冷戦終結にも貢献する。

自らの考えを一切変えないサッチャーは、欧州統合には懐疑的な立場を取り、”人頭税”の導入を提唱して、国民から反発を受ける。

サッチャーを支えてきた副首相ジェフリー・ハウ(アンソニー・ヘッド)は、暴君のような彼女の言動と、あまりに食い違う考えに従うことを拒み辞任する。

1990年。
党首選で、サッチャーは一回目の投票で過半数に達するものの、2位との得票数の差の規定で2回目の投票となる。

そんな中、指示を得られないことが確実な状況で、デニスサッチャーに身を引くよう説得する。

11月22日。
サッチャーは、首相及び保守党党首を辞任することを発表し、官邸を去る。
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デニスや子供達の思い出に浸っていたサッチャーだったが、それらをゴミ袋に詰める。

サッチャーは、デニスに身支度をさせて、スーツケースを渡して旅立たせるものの、彼を呼び止める。

しかしデニスは、”君は独りで生きていける”と言い残してその場を去る。

翌朝、サッチャーは、現れたキャロルに、部屋の整理をしたことを伝える。

その後、お茶を飲んだサッチャーは、自分でティーカップを洗う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

認知症が進む、元イギリス首相マーガレット・サッチャーは、亡くなった夫デニスの幻覚を見ながら、過去が断片的に甦る。雑貨商の娘だったマーガレット・ロバーツは、市長であった父親の影響を受けて、政治家を目指す。
24歳のマーガレットは、下院議員選に立候補して落選するが、実業家デニス・サッチャーに励まされて求婚される。
それを受け入れたマーガレットだったが、主婦で人生を終える考えはなく、その後、下院議員に当選してロンドンに向かう。
保守党議員エアリー・ニーヴと親交を深めながら、信念を貫き頭角を現したサッチャーは、党の改革を目的にして党首選に立候補し党首となる。
その後、国を率いる覚悟を決めたサッチャーは、総選挙を大勝に導き、イギリス史上初の女性首相となる。
その後サッチャーは、厳しい国内情勢下で難題を抱えながら、信念を貫き改革を推し進めるのだが・・・。
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月並みな表現だが、良くも悪くも主演のメリル・ストリープの演技に尽きる作品である。

マーガレット・サッチャーの強烈な個性を描写する映像が、クライマックスに向けて激しさを増していく展開は迫力すら感じる。

しかし、個人的な意見だが、圧倒的な演技力で画面を支配するメリル・ストリープが、”メリル・ストリープ”自身を演じているように思えて、主人公自体のイメージが薄らいでしまうとでも言うか、ドラマに奥深さも感じない。

押しつけがましい邦題も疑問で、どうして涙させなくてはならないのか理解できず、観る前から興味半減の方も多いはずだ。

また、マーガレット・サッチャーは、イギリス人女優が演じるべきであり、それに値する多くの名優がイギリス映画界にはいる。
結局、メリル・ストリープの”威光”にはかなわなかったのだろうか・・・。

とは言え、メリル・ストリープの演技は絶賛され、第84回アカデミー賞で主演女優を受賞した。

受賞
メイクアップ賞

北米興行収入は約3000万ドル、全世界では約1億1500万ドルのヒットとなった。

主人公の夫デニス・サッチャーをユーモアを交えて好演するジム・ブロードベント、娘キャロルオリヴィア・コールマンサッチャーの若年期アレクサンドラ・ローチデニスの若年期ハリー・ロイドジェフリー・ハウアンソニー・ヘッドエアリー・ニーヴニコラス・ファーレルマイケル・ヘーゼルタインリチャード・E・グラントダグラス・ハードのポール・ベントレー、ジョン・メージャーのロビン・カーモーディ、エドワード・ヒースジョン・セッションズゴードン・リースロジャー・アラムマイケル・フットマイケル・ペニングトンジョン・ノットアンガス・ライトフランシス・ピムジュリアン・ワダムロナルド・レーガンのレジナルド・グリーンなどが共演している。


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