キッズ・オールライト The Kids Are All Right (2010) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

同性愛者の女性カップルを中心に、年頃を迎え自分の”生物学的父親”の存在を意識し始めた子供達も含めた家族の絆を描く、監督、脚本リサ・チョロデンコ、主演ジュリアン・ムーアアネット・ベニングマーク・ラファロミア・ワシコウスカジョシュ・ハッチャーソン他共演のドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:リサ・チョロデンコ
製作総指揮
J・トッド・ハリス
ニール・カッツ
リヴァ・マルケル
アン・オシェイ
スティーヴン・サクストン
クリスティ・スコット・キャッシュマン

製作
ゲイリー・ギルバート

ジョーダン・ホロヴィッツ
ジェフリー・レヴィ=ヒント

セリーヌ・ラトレイ
ダニエラ・タップリン・ランドバーグ
フィリップ・ヘルマン
脚本
リサ・チョロデンコ

スチュアート・ブルムバーグ
撮影:イゴール・ジャデュー=リロ
編集:ジェフリー・M・ワーナー

音楽
カーター・バーウェル

ネイサン・ラーソン

出演
ジュールズ・オルグッド:ジュリアン・ムーア

ニコール”ニック”オルグッド:アネット・ベニング
ポール・ハットフィールド:マーク・ラファロ
ジョニ・オルグッド:ミア・ワシコウスカ
レイザー・オルグッド:ジョシュ・ハッチャーソン
タニア:ヤヤ・ダコスタ
サシャ:ゾシア・マメット

アメリカ 映画
配給
Alliance Films

フォーカス・フィーチャーズ
2010年製作 107分
公開
北米:2010年7月30日
日本:2011年4月29日
製作費 $4,000,000
北米興行収入 $20,803,237
世界 $34,705,850


アカデミー賞 ■

第83回アカデミー賞
・ノミネート
作品
主演女優(アネット・ベニング)
助演男優(マーク・ラファロ)
脚本賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ロサンゼルス
結婚している同性愛者カップル、ニコール”ニック”オルグッド(アネット・ベニング)とジュールズ(ジュリアン・ムーア)には、18歳になる娘のジョニ(ミア・ワシコウスカ)と、15歳の息子レイザー(ジョシュ・ハッチャーソン)がいた。

レイザーは、自分達の父親である、精子提供者が誰であるかを知りたがり、ジョニが精子バンクに連絡を入れる。

ジョニは、自分の父親と思われる、レストランのオーナー、ポール・ハットフィールド(マーク・ラファロ)からの連絡を受け、母親が違う弟に頼まれて連絡したことと、その母親同士が、結婚しているゲイ・カップいるだということを伝える。

ポールに会うことになった姉弟は、期待していなかったジョニが、意外にも彼を気に入り、レイザーは複雑な思いでいるだけだった。

その後、親には秘密にするはずだったこの件が、ひょんなことからばれてしまい、二人は母達にポールを会うことを禁じられ、ジョニは、彼に会いたいという希望を伝える。

一応、生物学的にはポールが間違いなく父親なのだが、ニックとジュールズは、自分達もポールに会ってみる考えを子供達に伝える。

ポールは食事に誘われ、彼は、医師のニックと、無職ではあるが景観デザインを始める予定のジュールズらと、会話を弾ませる。

去年家を買ったポールは、早速ジュールズに庭の仕事を頼み、彼女は荒れ果てた現場で作業を始める。

ニックは、ポールが今一好きになれなかったが、彼女との生活にすれ違いを感じ始めたジュールズは、彼に迫られて動揺してしまう。

ポールはジョニとも親交を深めるのだが、彼が、禁止しているバイクに娘を乗せたため、ニックは怒りをぶつける。

翌日、その件で、ニックを擁護しながらもポールに謝罪したジュールズは、成り行きで彼と愛し合ってしまう。

ポールに、家族が奪われそうな気持ちになってしまうニックは苛立ち、ジュールズと衝突してしまう。

ニックは、妥協点を見つけて何とか家族の絆を取り戻そうとするが、ジュールズは心を痛め、ポールとの関係を諦めようとする。

気ままな人生を送っていたポールは、家族との生活を選ぶ気になり、店のスタッフ、タニア(ヤヤ・ダコスタ)との関係を終わらせようとする。

ポールをよく知るために、彼の家で家族と食事をすることになったニックは、意外にも音楽の趣味で彼と意気投合するが、ジュールズはそれを気にする。

しかし、ニックは、バスルームでジュールズの髪の毛を見つけてしまう。

帰宅したニックは、そのことをジュールズに問い詰め、その事実を知り傷つき、二人の話を子供達も聞いてしまう。

ジュールズは、ジョニの部屋に向かうが拒絶され、レイザーには、ポールとは終わったことを伝え、一応の理解を得る。

翌朝ジュールズは、ニックに口もきいてもらえず、ジョニはポールからの電話を受け、彼を嘘つき呼ばわりする。

ジョニを傷つけてしまったポールは後悔し、ジュールズに連絡して、子供達を含めた生活を望んでいることを伝える。

大学に進学するジョニは、その準備を始め、家族との最後の夜、現われたポールから傷つけたことを謝罪される。

しかし、それに気づいたニックは、ポールを罵倒して追い払ってしまう。

その後、ジュールズは、家族を前に自分のした過ちを謝罪し、それを聞いたニックは涙する。

翌日、家族と共に大学の寮に向かったジョニは、母と弟との別れで、家族の絆を確認して彼女らを見送る。

帰り道の車中で、レイザーは、母親達に別れてはダメだと忠告する。

笑顔の戻ったジュールズはニックの膝に手を乗せ、二人は手を取り合い愛を確かめ合う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

結婚している同性愛者のカップル、ニコール”ニック”オルグッドとジュールズには、精子を提供されて産まれた、それぞれの子供達ジョニとレイザーがいた。
年頃になったレイザーは、姉ジョニに精子提供者の父親の存在を知りたいことを伝える。
ジョニは、精子提供者のポールと連絡を取り、親には秘密で、レイザーと共に”生物学的父親”に会うことになる。
気乗りしなかったジョニは、奔放なレストランのオーナー、ポールが意外にも気に入り、期待していたレイザーは複雑な思いでいた。
子供達の行動を知ってしまった母親二人は、ポールを知るために彼を食事に誘う。
ポールに会ったニックは、彼の性格に好感が持てず、ジュールズは、彼の家の庭を整える仕事を頼まれる。
その後、ニックとの生活ですれ違いを感じ始めていたジュールズは、ある日、ポールに迫られてしまうのだが・・・。
__________

自身も精子提供で出産した経験を持つ、リサ・チョロデンコの演出というのが興味深い。

序盤、日本では、考えられない家族構成などが、社会生活に問題なく溶け込み、自然に描かれている姿が、とにかくスマートである。

多少の違和感はある、調和を感じる生活形態とバランスの取れた家族の歯車が、徐々に狂い始める描写が、シンプルな演出ながら実にうまく描かれている。

混迷極まる家族の状況が、巣立つ娘のちょっとした表情をきっかけに修復していく、飾り気のないラストも実に爽やかだ。

実力派をそろえた、魅力的なキャスティングも注目で、小作ではあるが、各映画賞で高い評価を受けた作品でもある。

第83回アカデミー賞では、作品賞をはじめ、主演女優(アネット・ベニング)、助演男優(マーク・ラファロ)、脚本賞という、主要部門にノミネートされた。

気丈には見えるが、受身的な性格も表現しながら、孤立感からパートナーを一度は裏切るジュリアン・ムーアオスカー候補となり、喜怒哀楽を、変幻自在に表情豊かに演じ、キャリア、ベストに近い熱演を見せるアネット・ベニング、主人公二人の体を張った見事な演技を堪能できる作品。

生物学的には血縁関係のある”他人”、結果的には家族を傷つけてしまう、悪気のない奔放な男性、マーク・ラファロの好演も光る。

クライマックスの、家族を見つめる表情が印象的な娘役ミア・ワシコウスカ、難しい年頃の息子ジョシュ・ハッチャーソン、レストランの店員ヤヤ・ダコスタ、ジョニ(M・ワシコウスカ)の親友ゾシア・マメットなどが共演している。


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