チャイニーズ・ブッキーを殺した男 The Killing of a Chinese Bookie (1976) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

自分のクラブを手に入れそれに人生を懸けようとする男の凋落を描く、監督、脚本ジョン・カサヴェテス、主演ベン・ギャザラティモシー・アゴリア・ケリーシーモア・カッセル他共演のドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:ジョン・カサヴェテス
製作:アル・ルーバン
脚本:ジョン・カサヴェテス
撮影
ミッチェル・ブリート
アル・ルーバン
編集:トム・コーンウェル
音楽:ボー・ハーウッド

出演
コズモ・ヴィテリ:ベン・ギャザラ
フロー:ティモシー・アゴリア・ケリー
モート・ウィール:シーモア・カッセル
フィル:ロバート・フィリップス
ボス:モーガン・ウッドワード
レイチェル:アジジ・ジョハリ
ミスター・ソフィスティケーション:メーダ・ロバーツ
シェリー:アリス・フリードランド
マーゴ・ドナー:ドナ・マリー・ゴードン
マーティ・リーツ:アル・ルーバン

アメリカ 映画
配給 Faces Distribution
1976年製作 134分(再公開108分)
公開
北米:1976年2月15日
日本:1993年3月27日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

カリフォルニア
場末のストリップ・クラブ”クレイジー・ホース”のオーナー、コズモ・ヴィテリ(ベン・ギャザラ)は、マーティ・リーツ(アル・ルーバン)に最後の借金の返済を済ませ、クラブが自分のものになる。

その夜も、怪しげなミスター・ソフィスティケーション(メーダ・ロバーツ)の進行でクラブでのショーは始まる。

コズモは、店に現われたモート・ウィール(シーモア・カッセル)から、ポーカー以外の飲食が全てタダだというクラブのことを聞く。

翌日コズモは、クラブのダンサー、シェリー(アリス・フリードランド)、レイチェル(アジジ・ジョハリ)、マーゴ・ドナー(ドナ・マリー・ゴードン)を伴い、着飾ってリムジンに乗り、秘密のクラブに向かう。

しかしコズモは、ポーカーで2万3000ドルもの借金を作ってしまい、組織のボス(モーガン・ウッドワード)に借用書にサインさせられ、失意のうちにクラブに戻る。

その後コズモは、カフェのウエイトレスをオーディションすることになるが、そこにレイチェルが現われ、嫉妬した彼女は取り乱してしまう。

コズモは、レイチェルをなだめて落ち着かせる。

その夜、モートらがボスやフロー(ティモシー・アゴリア・ケリー)を伴ってコズモの元に現われ、借金の代わりに中国人のノミ屋の胴元を殺すよう彼に提案する。

一度はそれを断るコズモだったが、再び現われたモートやフローらに痛めつけられ、彼は仕方なくそれを実行することにする。

拳銃を渡されたコズモは、借用書を破り捨て、用意された車で目的地に向かう。

暫くして車が故障してしまい、タクシーを呼んだコズモはバーに向かい、ハンバーガーを12個買い中国人の屋敷に向かう。

屋敷の飼い犬に、ハンバーガーを食べさせて侵入したコズモは、目的の男とその手下を数人射殺して、その場を逃れる。

その際、銃弾を受けながら、コズモはバスやタクシーを乗り継ぎ、レイチェルの家に寄り、母親に介抱されて店に戻ろうとする。

その頃、秘密クラブでは、マーティがモートに、中国人の屋敷での流血騒ぎを知らせる。

モートは、中国人が死んだことをフローに伝え、コズモを始末しようとする。

店に戻ったコズモを待っていたフローは、彼を誘い、ある場所に連れて行く。

コズモを殺す気になれないフローは、現われたモートに後を任せて立ち去る。

モートは、コズモが殺したのが、西海岸の裏組織の大ボスで、今回の件は、自分も絡む仕組まれていたことだったと伝える。

コズモはモートを射殺し、その場にいたフィル(ロバート・フィリップス)の追跡を逃れてレイチェルの家に向かう。

レイチェルの母親に、今回の自分の行動の理解を得られないまま、コズモはクラブに向かう。

楽屋に向かったコズモは、ダンサー達にレイチェルが引き抜かれたことを伝え、ステージに上がり、それを客にも伝える。

新しいショーを披露しようとするコズモは、進行役ミスター・ソフィスティケーションとダンサーを紹介してステージを降りる。

そしてコズモは、傷口の出血を気にしながらクラブを後にし、ショーはその後も続く。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

場末のストリップ・クラブ”クレイジー・ホース”のオーナー、コズモ・ヴィテリは、借金の返済を終え、ついにクラブが自分のものになる。
組織のモートに、ある秘密クラブを紹介されたコズモは、ダンサー三人を引きつれ、着飾ってその場に向かう。
しかしコズモは、多額の借金を作ってしまい、組織から借用書にサインさせられる。
その後、組織は、ある中国人の殺害で借金を帳消しにする提案をコズモにする。
コズモはそれを断るが、組織のフローらに痛めつけられ、彼は仕方なくそれを承知し、殺害を実行に移す。
銃弾を受けながら、目的の中国人を殺害したコズモだったが、それを知ったモートは、全てを解決させるために、コズモを抹殺しようとする・・・。
__________

夢を追う男が、もろくも破滅の道に追い遣られる序盤から陰鬱なムードが漂うのだが、ジョン・カサヴェテスの盟友である、脚本家メーダ・ロバーツの怪演(ショーの進行役)などの存在が実にユーモラスで、そのコントラストが面白い。

夫婦間や男女の関係を、生々しく描いてきたカサヴェテスが、ギャングが絡む、フィルム・ノワール的な作風に挑戦した、その映像感覚も興味深い。

こちらもジョン・カサヴェテス・ファミリーである、ベン・ギャザラの、演技には見えないパフォーマンスも必見だ。

クラブが自分のものになった満足感と安堵の表情、一転、人生の悲哀を感じさせる中盤からの彼の奥深い演技を堪能できる。

やや外れたショーを見せるクラブなのだが、プレイメイトのアリス・フリードランドや、デイヴィッド・ボウイの恋人でモデルのアジジ・ジョハリ、実際のストリッパーなど、美女を揃えたダンサー達も注目だ。

組織のティモシー・アゴリア・ケリーシーモア・カッセル、ロバート・フィリップス、ボス役のモーガン・ウッドワード、ダンサーのドナ・マリー・ゴードン、そして、製作、撮影を担当するアル・ルーバンが、借金の取り立て屋出演している。


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