リバティーン The Libertine (2004) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

不誠実を信条にする実在の詩人で33歳の若さでこの世を去ったジョン・ウィルモット/ロチェスター伯爵の晩年と女優エリザベス・バリーとの関係を描く、ジョニー・デップサマンサ・モートンジョン・マルコヴィッチ(製作兼)、ロザムンド・パイクトム・ホランダー他共演のドラマ。


ドラマ

ジョニー・デップ / Johnny Depp 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:ローレンス・ダンモア
製作
リアンヌ・ハルフォン
ジョン・マルコヴィッチ

ラッセル・スミス
脚本:スティーヴン・ジェフリーズ

撮影:アレクサンダー・メルマン
編集:ジル・ビルコック

音楽:マイケル・ナイマン

出演
ジョン・ウィルモット/ロチェスター伯爵ジョニー・デップ

エリザベス・バリーサマンサ・モートン
チャールズ2世ジョン・マルコヴィッチ
エリザベス・ウィルモット(エリザベス・マレット):ロザムンド・パイク
ジョージ・エセレッジトム・ホランダー
チャールズ・サックヴィルジョニー・ヴェガス
ビリー・ダウンズ:ルパート・フレンド
ジェーン:ケリー・ライリー
ハリス:ジャック・ダヴェンポート
オルコック:リチャード・コイル
ロチェスター伯爵夫人:フランチェスカ・アニス

イギリス/オーストラリア 映画
配給 ワインスタイン・カンパニー

2004年製作 114分
公開
イギリス:2005年11月18日
北米:2005年11月25日
日本:2006年4月8日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $4,835,065
世界 $10,852,064


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1660年、イングランド
王政復古チャールズ2世(ジョン・マルコヴィッチ)が王位に復帰し、演劇、芸術、科学、セックスを奨励した。

しかし、世の中は乱れ、1675年チャールズはある”友人”に協力を求めた。

チャールズは、王妃の親族の前で卑猥な詩を読んだことで追放した詩人ジョン・ウィルモット/ロチェスター伯爵(ジョニー・デップ)の幽閉を解く。

エリザベス(ロザムンド・パイク)と共にロンドンに戻ったロチェスターは、戯曲家のジョージ・エセレッジ(トム・ホランダー)とチャールズ・サックヴィル(ジョニー・ヴェガス)の元に向かい、幽閉された理由などを話す。

ロチェスターは、エセレッジから18歳の青年ビリー・ダウンズ(ルパート・フレンド)を紹介される。

その後、不誠実さが気に入り通りで助けた泥棒オルコック(リチャード・コイル)を、ロチェスターは召使にする。

芝居小屋に向かったロチェスターは、客にからかわれながら桟敷席に着き、向かいの席でチャールズが呼んでいることに気づく。

ロチェスターは、近付いてきた娼婦ジェーン(ケリー・ライリー)に相手にできないことを伝えチャールズの元に向かう。

チャールズは、自分の役に立つことを考えるようロチェスターに命じて上院で演説することを約束させる。

席に戻ったロチェスターは、観客に演技を非難される女優のエリザベス・バリー(サマンサ・モートン)に注目する。

座長と話をつけてバリーの解雇を撤回させたロチェスターは、自分の指導で大女優になれると言って彼女を励ます。

エセレッジは馬鹿げた行為だと言ってロチェスターをからかい、二人はバリーが一流の女優になるかで賭けをする。

その後、チャールズに呼ばれたロチェスターは、傑作を書き上げるよう命ぜられる。

翌日からロチェスターは、バリーの体が目的だと疑うサックヴィルの言葉など考える余地もなく、彼女との稽古を始める。

気が強く信念があるバリーは、自分の力で才能を開花させる自信をロチェスターに伝え、彼の真の狙いを知りたがる。

日常の生活に意味を感じられないため、芝居に人生の価値を求めていることをロチェスターバリーに話し納得させる。

ロチェスターは欲求をジェーンに求め、妻エリザベスとの生活は退屈そのものであり、その件で意見した彼女はロンドンを去る。

翌日、ロチェスターバリーに”ハムレット”の”オフィーリア”を演じさせる。

思い通り演じられないバリーロチェスターは愛を示し、彼女は舞台で見事に”オフィーリア”を演ずる。

エセレッジは賭けの負けを認めてロチェスターに金を払い、観客はバリーに称賛の拍手を贈る。

役者ハリス(ジャック・ダヴェンポート)は態度を変えてバリーを誘うが、彼女はそれを拒む。

エリザベスの元に向かったロチェスターは、自分に悪魔が宿っていると言う母(フランチェスカ・アニス)を嫌う。

ロンドンに戻ったロチェスターは、バリーへの愛を抑えることができず、同じ気持ちの彼女と愛し合う。

その後、チャールズフランスとの関係で苦悩し、大使の歓迎式典の一環としてロチェスターに芝居を上映させることを考える。

バリーは、ロチェスターを監視することをチャールズに命ぜられ、臣民として従うことを伝え報酬として宝石を受けとる。

ハリスらが過激な内容の芝居について意見するが、ロチェスターは全てフランスに受け入れられると言い切る。

失敗すれば開戦必死だと皮肉るサックヴィルらが見守る中、舞台の幕は開き、卑猥極まりない内容と自らを侮辱されたチャールズは席を立つ。

そして、舞台で演ずるロチェスターに近づくチャールズは激怒する。

ロチェスターは姿を消し、芝居を観たフランス大使は帰国してしまう。

その後、自分を慕っているビリーと共に逃亡生活を送っていたロチェスターロンドンに戻る。

しかし、ロチェスターは治安官とトラブルになり、ビリーが殺されてしまう。

半年が経ち、ロチェスターを捜しだすことができないチャールズは苛立つ。

生活は乱れ梅毒で苦しむロチェスターは、愛を取り戻したいという手紙をバリーに送る。

召使いオルコットと娼婦ジェーンと共に街角で芝居を演じ小銭を稼ぐ日々を送っていたロチェスターを、チャールズはついに捜しだす。

チャールズは、ロチェスターの存在そのものを否定し一生無視し続けると言い残してその場を去る。

ロチェスターエリザベスの元に戻り、彼女に生き方を改めるよう言われ、母は息子を神の意思に委ねようとする。

議会では国王の弟の王位継承権を奪う法案が通ろうとしていたが、そこにロチェスターが現れ法案に意義を唱える。

ロチェスターは、王政を擁護し法案は永遠に却下する提案をして、議員はそれに賛同する。

チャールズは、その場を去るロチェスターにようやく役に立ったと伝える。

しかし、ロチェスターは自分のためにしたことだと答えて立ち去り、チャールズは法案が却下されたことを知らされる。

バリーの元に向かったロチェスターは、妻にしたかったことを彼女に伝える。

愛人生活が問題ではなく、あなたに飽きたのだとバリーロチェスターに告げる。

誰の妻にもなる気はないことも付け加えたバリーは、自分自身であり続ける考えを伝える。

バリーが自分の子供を産んだことを知ったロチェスターは、生きる喜びを与えたことは許せないと語る。

お互いに教え合ったことで、もう会う必要がないと言うバリーは、芝居で自分を見みることができて、それ以外ではロチェスターの心の中に、そして恩義は果たしたと伝えて舞台に向かう。

屋敷に戻ったロチェスターは、33歳の若さでありながら死を前にし、エリザベスに誘拐の話をしてほしいと伝える。

エリザベスは、”18歳の膨大な遺産を相続した自分を待ち伏せして馬車で連れ去り、国王が・・・”と語ったところでロチェスターが息を引き取ったことに気づく。

その後バリーは、エセレッジの戯曲”The Man of Mode”でロチェスターの妻を演ずる。


解説 評価 感想 ■

1994年に上演された、本作で脚本を担当するスティーヴン・ジェフリーズの同名舞台劇の映画化。

*(簡略ストー リー)

17世紀、イングランド
王政復古後の混乱期、国王チャールズ2世は、親族の前で卑猥な詩を読んだ罪で幽閉していた詩人ジョン・ウィルモット/ロチェスター伯爵を呼び戻し協力を求める。
エリザベスと共にロンドンに戻ったロチェスターは、ある芝居で観客に非難される女優エリザベス・バリーに注目する。
酒と女に溺れていたロチェスターだったが、バリーに大女優になる才能があると考え彼女を指導することを申し出る。
翌日から、強い信念と女優としての誇りを持つバリーと稽古を始めたロチェスターは、次第に彼女に惹かれていくのだが・・・。
__________

詩人ロチェスター伯爵と女優エリザベス・バリーとの関係を中心に描く物語は、17世紀後半のイングランドの混乱期を背景に、かなり刺激的な内容で描かれている。

当時の社会情勢や風土、人物描写などから発する独特の雰囲気の中では、”官能”という言葉では足りない、そんな映像表現が実に興味深い。
つまり、卑猥な言葉のやり取りや人々の行動が現在よりも自由であったとも言える。
それらがその時代が感じられるところに注目したい。

舞台劇が原作だけあり、役者達の激しい演技のぶつかり合いにより、映像の中あっても生の演劇を観ているような臨場感が感じられる力強さが伝わってくる作品でもある。

個性派であるジョニー・デップが、体を張った熱演で主人公を演じ、ユーモアなどは封印した迫真の演技を見せる。

実力を認められているだけあり、役者としての信念を貫く主人公に劣らぬ存在感でヒロインのエリザベス・バリーを好演するサマンサ・モートンチャールズ2世を重厚に演ずるジョン・マルコヴィッチ、主人公の妻エリザベス・ウィルモットを印象深く演ずるロザムンド・パイク、戯曲家ジョージ・エセレッジ役のトム・ホランダー、同じくチャールズ・サックヴィル役のジョニー・ヴェガス、主人公に気に入られる青年ルパート・フレンド、娼婦ケリー・ライリー、役者ジャック・ダヴェンポート、主人公の召使いリチャード・コイル、主人公の母親フランチェスカ・アニスなどが共演している。


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