ライトシップ The Lightship (1985) 3/5 (1)


■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1960年に発表された、ジークフリート・レンツの小説”The Lightship”を基に製作された作品。
強盗犯を救助した灯台船は占拠され、戦争を体験し、その悲惨さを知る船長が、自分を恨み心を閉ざす息子との関係に苦悩しながらの戦いを描く、監督イエジー・スコリモフスキ、主演ロバート・デュヴァルクラウス・マリア・ブランダウアーウィリアム・フォーサイスアーリス・ハワード他共演のサスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:イエジー・スコリモフスキ
製作
ビル・ベネンソン

モリッツ・ボーマン
原作:ジークフリート・レンツ”The Lightship”
脚本
ウィリアム・メイ

デヴィッド・テイラー
撮影:チャーリー・スタインバーガー
編集
スコット・ハンコック

バリー・ヴィンス
音楽:スタンリー・マイヤーズ

出演
カルヴィン・キャスパリ:ロバート・デュヴァル

ミラー:クラウス・マリア・ブランダウアー
アレックス・ミラー:マイケル・リンドン
ユジーン:ウィリアム・フォーサイス
エディ:アーリス・ハワード
ネイト:バディア・ジョーラ
ソーン:ティム・フィリップス
クープ:トム・バウアー
スタンプ:ロバート・コスタンゾ

アメリカ 映画
配給 CBS Productions
1985年製作 88分
公開
北米:1986年9月26日
日本:1985年12月14日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

第二次大戦終結から10年、バージニア州、ノーフォーク
沿岸警備隊の灯台船(ライトシップ)”ハッタラス”のミラー船長(クラウス・マリア・ブランダウアー)は、繰り返して問題を起こす息子アレックス(マイケル・リンドン)を警官から引き取り船に連れて帰る。

アレックスは心を閉ざし、父ミラーとまともに口をきく気になれなかった。

翌朝ミラーは、強盗事件で3名が死亡し、犯人が逃亡中だというニュースをラジオで聴く。

その後、乗組員が漂流しているボートを発見したてめ、ミラーは、乗っていた者達を救助する。

迎えを呼ぶと言うミラーの話を聞いたアレックスは、彼らと共に陸に戻ろうと考える。

ボートに乗っていた、中年男性のカルヴィン・キャスパリ(ロバート・デュヴァル)は、ユジーン(ウィリアム・フォーサイス)とエディ(アーリス・ハワード)の兄弟を、ミラーらに紹介する。

迎えを要請するというミラーに対し、キャスパリはそれを拒み、約束があることを伝えてボートの修理を頼む。

不躾なユジーンとエディの言動を気にするミラーは、彼らの積荷の中に銃などがあることを知り、強盗犯であることを確信する。

エディは、ボートの修理が不可能であると考えて動揺して騒ぎを起こす。

それを鎮めたキャスパリは、冷静に対処するものの、船の無線機を破壊して武器を没収しようとする。

ただならぬ気配を感じたアレックスは、保管ロッカーを開けて銃を取り出す。

その後ミラーは、それに気づきながら、キャスパリらに残りの銃を渡す。

キャスパリは、ユジーンとエディに銃を海に捨てるよう指示する。

ユジーンとエディは、ボートを動かして出発しようとするものの、船を奪おうとするキャスパリはそれを制止する。

船を渡すことをキャスパリに伝えたミラーは、部下ソーン(ティム・フィリップス)に抵抗しないように命ずる。

ソーンはそれに納得しないものの、指示に従うしかなかった。

アレックスは、戦争中の父ミラーの噂について気にするのだが、ソーンは、それには触れない方がいいと忠告する。

キャスパリは、牽制しても動ずることのないミラーと駆け引きを続けて、周囲はそれに干渉することなく事態を見守っていた。

その後ユジーンは、コックのネイト(バディア・ジョーラ)が飼っていた鳥を殺してしまい、二人は争いとなる。

ミラーがネイトを鎮め、キャスパリはユジーンに銃を降ろすよう命ずる。

ソーンは、ネイトやクープ(トム・バウアー)ら乗組員を説得して抵抗することを考える。

ミラーは、行動を開始しようとしたソーンらを制止して、アレックスに危険な状況を分からせようとする。

アレックスは、多くの者を見殺しにしたと言われている父ミラーから、その真実を聞く。

戦争中、駆逐艦の艦長だったミラーは、ドイツ出身だったためにからかわれていた。

輸送船を攻撃した潜水艦を追い、撃沈したミラーだったが、海に投げ出された船の乗組員を助けることができなかった。

潜水艦の追撃命令を下したミラーは、救助の件では罪に問われなかったものの、乗組員を助けられなかったことを今でも悔やんでいた。

戦争や戦いの悲惨さを知るミラーは、アレックスに武器を持つことのないよう警告する。

その後、船員スタンプ(ロバート・コスタンゾ)がユジーンとエディにからかわれ、アレックスも侮辱を受ける。

刃物を手にしたスタンプらは、抵抗する準備を始める。

スタンプはキャスパリを叩きのめして拘束し、気づいたエディはそれをユジーンに伝える。

エディに問い詰められたスタンプは、彼を刺し殺そうとするが、ユジーンの銃弾を受けて死亡する。

ミラーは気持ちを抑え、出て行くというキャスパリが、ボートを切り離したことを知る。

嵐の中、キャスパリは船を使って目的地に向かおうと考え、ミラーに銃を向ける。

ネイトは、恨みのあるユジーンを刺し殺して海に投げ落とす。

ユジーンがいないことに気づいたエディは、アレックスが抵抗しようとしていることを知り彼を追う。

エディは船酔いで動けなくなるものの、アレックスから銃を奪い殴り倒す。

天候は回復し、海上の機雷を発見したミラーは警戒する。

機雷は海上で爆破し、安全を確認したキャスパリは、錨を上げるようソーンに指示する。

ミラーは、それを阻止しようとしてキャスパリに銃撃され、それを見たアレックスは、エディに襲いかかり刺殺する。

瀕死のミラーは、船が動いていないかをアレックスに確認して息を引き取る。

仲間を失ったキャスパリは観念し、アレックスは父ミラーの考えを理解する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

第二次大戦終結から10年、
バージニア州、ノーフォーク
沿岸警備隊の灯台船(ライトシップ)”ハッタラス”のミラー船長は、反抗的な息子アレックスに手を焼いていた。
問題を起こしたアレックスを警官から引き取ったミラーは、漂流していた三人キャスパリと兄弟のユジーンとエディを救助する。
キャスパリらの言動を不審に思い、警戒するミラーは、彼らが武器を隠し持っていることを知り、事件を起こした強盗犯だと確信する。
その後、船の無線機を破壊して武器を没収したキャスパリらは、船を占拠して目的地に向かうことを考える。
乗組員のソーンらは抵抗しようとするのだが、ミラーはそれを許さず、息子アレックスの信頼も失っていく・・・。
__________

近年は俳優としても活躍する、ポーランド出身のイエジー・スコリモフスキの力作で、実力派の主演二人の演技のぶつかり合いは見もの。
孤立する海上で繰り広げられる、緊迫感あるストーリーに仕上がっている。

第42回ヴェネチア国際映画祭で、審査員特別賞(イエジー・スコリモフスキ)他を受賞した。

第二次大戦後10年という時代設定がポイントで、記憶に残る痛ましい体験に苦しむ船長と、それを理解できない息子との葛藤も描かれている。

「テンダー・マーシー」(1983)でアカデミー主演賞を受賞して間もないロバート・デュヴァルは悪党を紳士的に演じ、物腰は穏やかではあるが、人間的な深み、歴戦の兵的な雰囲気を漂わせる船長役クラウス・マリア・ブランダウアーの好演は光る。

監督イエジー・スコリモフスキの実の息子で、この事件で父親の考えを理解し、人間的に成長する船長の息子役マイケル・リンドン、犯人ウィリアム・フォーサイスアーリス・ハワード、乗組員バディア・ジョーラ、ティム・フィリップス、トム・バウアーロバート・コスタンゾ等が共演している。


スポンサードリンク
ウェブ・ムービー・シアター

ウェブ・ムービー・シアター