ロンゲスト・ヤード The Longest Yard (1974) 3/5 (11)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

落ちぶれた元プロ・フットボールのスターが服役し、所内で看守チームに対抗する囚人フットボール・チームを作りを強要されながらの奮闘を描く、監督ロバート・アルドリッチ、主演バート・レイノルズエディ・アルバートエド・ローターバーナデット・ピータース他共演によるスポーツ・ドラマの快作。


ドラマ(スポーツ)


スタッフ キャスト ■

監督:ロバート・アルドリッチ
製作:アルバート・S・ラディ
原案:アルバート・S・ラディ
脚本:トレイシー・キーナン・ウィン
撮影:ジョセフ・F・バイロック
編集:マイケル・ルチアーノ
音楽:フランク・デ・ヴォール

出演
バート・レイノルズ:ポール・クルー
エディ・アルバート:ヘイゼン所長
エド・ローター:ナウアー看守長
マイケル・コンラッド:ネイト・スカボロ
ジェームズ・ハンプトン:世話役
ハリー・シーザー:グランビル
バーナデット・ピータース:トゥートゥ
チャールズ・タイナー:アンガー
リチャード・キール:サムソン
ロバート・テシア:コニー・ショックナー
ジョン・スティードマン:ポップ
マイク・ヘンリー:ラスムーセン
アニトラ・フォード:メリッサ・ゲインズ

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1974年製作 121分
公開
北米:1974年8月21日
日本:1975年5月
制作費 $9,000,000
北米興行収入 $43,008,075


アカデミー賞 ■

第47回アカデミー賞
・ノミネート
編集賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

プロ・フットボールのコーターバックでスター選手だったポール・クルー(バート・レイノルズ)は、金蔓のメリッサ・ゲインズ(アニトラ・フォード)との堕落した生活を送っていた。

ある日クルーは、メリッサと別れ話で口論になり、彼女の車を盗み暴走して、追跡してきた警官に暴行してしまい、州立刑務所行きになってしまう。

刑務所の看守長で、所内の看守フットボール・チームのリーダー、ナウアー(エド・ローター)は、自分達のチームに自信があり、所長ヘイゼン(エディ・アルバート)には協力しないようクルーに警告する。

その後、クルーはヘイゼン所長のオフィスで、看守チーム強化及びリーグ優勝への協力を要請される。

それを断ったクルーは、沼地作業に回され、ヘイゼンは憤慨してナウアーを怒鳴り散らす。

沼地に向かったクルーは、厄介者のグランビル(ハリー・シーザー)と手錠でつながれた重労働を命じられる。

クルーは、世話役(ジェームズ・ハンプトン)や、34年間も服役しているポップ(ジョン・スティードマン)と親しくなる。

周囲は犯罪者達であったが、八百長でプロを追放されたクルーを軽蔑する者もいた。

堕落した生活で体が鈍っていたクルーは、初日にして重労働に耐えかね、所長に面会を希望するが、看守はそれを拒否する。

翌日、見回りに来たナウアーに反抗したクルーは、彼を殴り懲罰房に入れられてしまう。

その後、ヘイゼンに呼ばれたクルーは、看守チームを強化するアドバイスとして、格下チームとの調整試合を提案する。

ヘイゼンは、ナイアーを殴ったことで刑期延長になったクルーに、仮釈放の条件として、看守チームの練習相手となる囚人チームを作ることを強要する。

仕方なく、囚人の中からの選手の選抜を始めたクルーは、マネージャーになった世話役や、元プロのネイト・スカボロ(マイケル・コンラッド)らの協力を得る。

クルーは、フットボールの経験者や、体力に自信のある怪力サムソン(リチャード・キール)らをチームに入れて、看守達の弱点なども調べ上げる。

クルーは、怪我をせずに単なる試合相手になることを考えるが、ヘイゼンが囚人を痛めつけようとしていることは明らかで、スカボロはその鼻を明かそうと、本気で勝とうとしていた。

クルーは、運動能力の高い経験者もいる黒人達に関心を示すのだが、彼らはそれに興味を示さず、グランビルだけがチームに入る。

しかし、寄せ集めの囚人だけのチーム作りは、なかなかはかどらない。

そこでクルーは、凶悪殺人犯であるコニー・ショックナー(ロバート・テシア)もチームに入れてしまう。

囚人のアンガー(チャールズ・タイナー)は、マネージャーとしてチーム入りを望むが、それをクルーに断られてしまい、ナウアーのスパイになり、囚人チームの様子を密告する。

ナウアーは、チーム内の唯一の黒人グランビルへの嫌がらせを部下に命ずる。

それを見た黒人達は、看守チームを叩きのめすために、チームに参加することを決める。

ヘイゼンに会ったクルーは、自分達の活動の邪魔になるナウアーやアンガーのことを彼に伝える。

クルーは、囚人達に誇りを取り戻させるためのチーム作りはするが、勝つ見込みのないことを、彼らに知られたくないこともヘイゼンに伝える。

クルーは、看守チームの試合フィルムを手に入れるために、ヘイゼンの秘書トゥートゥ(バーナデット・ピータース)に、体で奉仕したりもする。

ならず者集団の囚人達は、徐々にチームらしくなってくるが、クルーを憎むアンガーの策略で、世話役が身代わりに殺されてしまう。

世話役の死で一丸となった囚人チームは、いよいよ看守チームとの試合の日を迎える。

試合前にヘイゼンは、観客に紛れて脱走を謀った者は射殺すると、囚人達に警告する。

クルーは、世話役からの贈り物である、看守チームから奪った”Mean Machine”のユニフォームを囚人達に渡す。

スタンドが、看守達の家族や一般市民で満員状態の中、試合が始まり、囚人チームは看守チームに圧倒される。

しかし、クルーの巧みな戦術や反則ぎりぎりのプレーで、囚人チームも巻き返し、15対13のほぼ互角でハーフタイムに入る。

ヘイゼンはクルーを呼び出し、世話役殺しの共犯にして刑期を増やすと脅迫し、21点差で負けることを強要する。

クルーは、21点差の後は仲間達を痛めつけないことを条件に、それに従うことをヘイゼンに告げる。

ナウアーに手は打ったと伝えたヘイゼンは、点差が開いた後は、囚人達を徹底的に痛めつけることも命ずる。

プライドがあるナウアーは、自分達の実力を信じていたが、所長の卑劣な考えに疑問を感じ始める。

後半が始まり、クルーはヘイゼンの指示通り、看守チームに有利になるようなプレーを続ける。

クルーは負傷してベンチに下がってしまうが、チームメイトは、自分達を売ったと考え彼を見放す。

看守チームが大差でリードしたため、ヘイゼンはナウアーに囚人達を痛めつける指示を出す。

痛めつけられる仲間達を見たスカボロやグランビルは、再び八百長をしたことが明らかなクルーを責めて、彼を見限る。

その直後、グランビルが激しいタックルを受けて骨折してしまい退場する。

それを見たクルーは、かつて、ヘイゼンを殴り刑期が延びたポップに、後悔がないかを確認する。

クルーは再びチームのためにプレーを始めるが、仲間達に無視されて孤軍奮闘する。

その時、スカボロがクルーのために試合に加わり、タッチダウンを決めるが、ラフプレーを受けて足を痛めてしまう。

スカボロは、勝つことをクルーに約束させて退場する。

守備の要を潰したクルーは、エンドゾーン目前まで進むものの足踏みが続く。

残り7秒、5点負けている囚人チームは、一旦ベンチに戻り、グランビル、スカボロ、そして世話役のために勝つことを誓いプレーに戻る。

そして、最後のプレーで、クルーが自らボールをキープし、タッチダウンを決めて囚人チームは勝利する。

歓喜する囚人チームとスタンドを見て、ナウアーは絶句する。

一人歩き出すクルーを見て、彼を脱走者に仕立て上げようとしたヘイゼンは、ナウアーに射殺を命ずる。

既に憎しみは消えていたナウアーは、クルーの名を叫ぶが、彼は試合ボールを拾いにいっただけだった。

ナウアーは、ヘイゼンを軽蔑の眼差しで見つめて見放し、愕然とする彼に歩み寄ったクルーは、試合ボールを渡す。

そしてクルーは、待ち構えていたポップと共に、仲間達の元に向かう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

元プロ・フットボールのコーターバックで、スター選手だったポール・クルーは、自堕落な生活の末トラブルを起こして逮捕され服役する。
刑務所所長ヘイゼンは、看守チームの強化のため、クルーの協力を求める。
しかし、チームのリーダーである看守長のナウアーは、所長に従わないようにクルーに警告し彼を痛めつける。
クルーは重労働を科せられ、その挙句にナウアーを殴ってしまう。
所長に呼ばれたクルーは、看守チームの調整試合を提案し、延長された刑期短縮を条件にその相手となる、囚人チームを作ることを強要される。
仕方なくそれに応じたクルーは、ならず者集団の中から選手の選抜を始める。
クルーは、世話役や元プロのスカボロの協力を得て、苦労しながらもチームを作り、看守チームとの試合の日を迎えるのだが・・・。
__________

特攻大作戦」(1967)などでも、ならず者部隊の活躍を豪快に描いた、ロバート・アルドリッチの、男臭い逞しさやユーモアを交えた演出は痛快で見応え十分だ。

2005年には、アダム・サンドラー主演でリメイクされ、バート・レイノルズがネイト・スカボロ役で、またエド・ローターも出演している。
*「ロンゲスト・ヤード」(2005)

日本ではとても考えられないストーリーだが、アメリカならありえるかな?と思ってしまうところが興味深い、スポーツ娯楽作品の傑作でもある。

アメリカン・フットボールは、試合内容を映像でわかり易く表現するのが難しいところだが、画面を分割してダイナミックに映し出すシーンなども注目だ。

看守チームが、練習台に囚人を相手にして、囚人は看守を痛めつける絶好のチャンスという図式も実に面白い。

第47回アカデミー賞では、編集賞にノミネートされた。

フットボールの名門校フロリダ州立大学で大活躍し、結局、怪我でフットボールを諦めたバート・レイノルズの人気を決定付け、彼がトップ・スターとしての地位を手に入れた頃の作品。

ベテランの貫禄十分、憎らしいことこの上ないエディ・アルバートの所長役の好演も見逃せない。

鬼看守長エド・ローターが、スポーツマンらしく、卑劣な所長に反発して彼を見限り、主人公に敬意を示すクライマックスもいい。

その他、世話役ジム・ハンプトン、元プロ・プレイヤー役のマイケル・コンラッドやハリー・シーザーら、一癖ある囚人達が実にいい味を出している。

ブロードウェイやテレビのスター、紅一点バーナデット・ピータースの怪しい魅力も印象に残る。

本作をきっかけに”007”シリーズなどで大活躍することになるリチャード・キールを、当時、初めて見た時には、その巨体に驚いたものだ。(218cm)

主人公に嫌われ囚人を裏切るチャールズ・タイナー、かつて所長を殴ったために、30年以上も服役するジョン・スティードマン、凶悪殺人犯ロバート・テシア、看守チームのメンバーで、元NFLプレーヤー役のマイク・ヘンリー、主人公の恋人のアニトラ・フォードなどが共演している。


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