マッキントッシュの男 The Mackintosh Man (1973) 4/5 (17)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1971年に発表された、デズモンド・バグリイの小説”The Freedom Trap”の映画化。
政府の大物が絡むスパイ戦に利用され翻弄される男を描く、監督ジョン・ヒューストン、脚本ウォルター・ヒル、主演ポール・ニューマンドミニク・サンダジェームズ・メイソン他共演のサスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:ジョン・ヒューストン
製作:ジョン・フォアマン
原作:デズモンド・バグリイ
脚本:ウォルター・ヒル
撮影:オズワルド・モリス
編集:ラッセル・ルロイド
音楽:モーリス・ジャール

出演
ポール・ニューマン:ジョセフ・リアデン
ドミニク・サンダ:スミス
ジェームズ・メイソン:ジョージ・ウィーラー卿
ハリー・アンドリュース:マッキントッシュ
イアン・バネン:スレード
マイケル・ホーダーン:ブラウン
ナイジェル・パトリック:ソームズ=トラヴェリアン
ピーター・ヴォーン:ブランスキル警部
ローランド・カルヴァー:判事
ジェニー・ラナカー:ガーダ
パーシー・ハーバート:ターフ

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1973年製作 99分
公開
北米:1973年7月25日
日本:1974年2月


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

イギリスロンドン
政府の機密保全政策が国会で承認され、国家から失われている財産を断固守るべきだと国会議員ジョージ・ウィーラー卿(ジェームズ・メイソン)は力説する。

その場にいたアングロ・スコティッシュ社のマッキントッシュ(ハリー・アンドリュース)は、強盗であるジョセフ・リアデン(ポール・ニューマン)を呼び寄せる。

マッキントッシュは、10万ポンド以上の宝石強奪の計画を立て、秘書スミス(ドミニク・サンダ)とでリアデンの協力の下、計画実行の準備を始める。

部屋を提供されたたリアデンは、スミスと親密な関係にもなり、計画をあっさり成功させる。

しかし、警察のブランスキル警部(ピーター・ヴォーン)が現れ、リアデンを宝石強奪の容疑で逮捕してしまう。

逃れようもない証拠や証言により、リアデンは禁固20年の刑を言い渡されてしまう。

リアデンは刑務所で空虚な日々を過ごしていたが、ある日、ソームズ=トラヴェリアン(ナイジェル・パトリック)という男が接触してくる。

トラヴェリアンは、リアデンに長期刑の囚人を脱獄させる組織があることを伝え、2万ポンドの謝礼で話しを成立させる。

脱獄に条件をつけたトラヴェリアンは、同じ刑務所内にいるソ連のスパイ、スレード(イアン・バネン)を同時に脱獄させることを彼に伝える。

そして脱獄の日、囚人達は刑務所内で騒ぎを起こして、その隙にリアデンとスレードは脱獄し、2人はトラックで搬送され、睡眠薬で眠らされてしまう。

意識の戻ったリアデンは、自分の存在を消されて偽名を付けられてしまい、アメリカの市民権も与えられていることをガーダ(ジェニー・ラナカー)という女性から伝えられる。

スレードも目覚め、国家機密を盗んだ彼の脱獄は新聞に大きく取り上げられる。

組織のリーダー、ブラウン(マイケル・ホーダーン)に呼ばれたリアデンは、脱獄費用の残金を請求される。

一方議会では、ウィーラー卿が今回の脱獄事件の責任についてを追求する。

そこに、ウィーラーを訪ねてマッキントッシュが現れ、今回の事件で脱獄組織を壊滅すべく、男を潜入させていることを伝える。

やがてスレードは移動させられ、リアデンは身元を疑われて、ブラウンらに拷問される。

その頃、マッキントッシュは、迎えに来たスミスの目の前で、何者かの車に轢かれ、重傷を負ってしまう。

リアデンは、隙を見てブラウンらを倒して、施設に火を放ち逃亡する。

自分のいる場所がアイルランドだと知ったリアデンは、ロンドンのスミスに連絡を入れ、彼女が飛行機で現地に向かうことになる。

その時、港にはウィーラーが乗ったヨットが到着する。

車を調達したリアデンは飛行場に向かい、スミスと合流して、彼女の父親であるマッキントッシュの状態を気にかける。

リアデンは、マッキントッシュが、事故の直前にウィーラーと会っていたことを知る。

スミスの調べで、ウィーラーがマルタ島に向かうことを知ったリアデンは、彼がスパイであることを確信し、それを知るマッキントッシュが、自分とスレードを囮に使ったとことを彼女に伝える。

尾行をまいたリアデンは、スミスと共にマルタ島に向かい、彼女がウィーラー主催のパーティーに紛れ込む。

スミスはウィーラーのヨットに侵入し、そこでスレードの姿を確認して、リアデンにそれを知らせる合図をした直後、ウィーラーに睡眠薬を飲まされ捕らえられてしまう。

リアデンは、イギリスの警察にウィーラーとスレードのことを知らせようとして、地元警察と共に、ウィーラーのヨットに向かう。

白を切るウィーラーの目の前で、リアデンは海に飛び込み身を潜めヨットに侵入する。

船員の一人を脅し、リアデンはウィーラーらのいる教会に向かう。

スミスを人質に取ったウィーラーは、自分を破滅させるであろう、マッキントッシュの遺言状の存在を知り、スレードと逃亡しようとする。

スレードとウィーラーは武器を置き、その場を立ち去ろうとするが、スミスが2人を射殺してしまう。

2人を相打ちに見せかけたスミスは、彼らを逃がそうとしたリアデンも見捨てて立ち去る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

イギリスロンドン
国会議員ジョージ・ウィーラー卿は、国家から失われている財産を守るべきだと主張する。
強盗のジョセフ・リアデンは、謎の男マッキントッシュが計画した、宝石強盗を成功させる。
しかし、リアデンは逮捕され、20年の刑で刑務所に送り込まれてしまう。
そんなリアデンに、トラヴェリアンという男が近づき、2万ポンドの謝礼で脱獄させることで話をつける。
そしてトラヴェリアンは、同じ刑務所内にいるソ連のスパイ、スレードを、同時に脱獄させることが条件だと、リアデンに伝えるのだが・・・。
__________

監督ジョン・ヒューストン、主演ポール・ニューマンと、豪華な共演陣に期待を寄せた作品ではあるが、スリルや緊迫感がやや物足りない感じを受ける。

30歳になったばかりのウォルター・ヒルの脚本は、前年の「ゲッタウェイ」(1972)に比べると、切れもなく平凡な作品に終わってしまっている。

主演のポール・ニューマンが諜報員であったとなると出来すぎだが、組織の施設から逃亡する際のアクションのぎこちなさは、唯の強盗だった彼の役柄を強調する演出だったのか・・・。

珍しいアイルランドでのカーチェイスで、レーサーでもある彼の見事なハンドルさばきなどは楽しめる。

中盤で、全ての黒幕であったことが分かる国会議員役のジェームズ・メイソンの存在が、ドラマに深みを与え、素人っぽさを感じるドミニク・サンダの控えめな美しさ、また古風なモーリス・ジャールの音楽も効果的に挿入されているところは注目だ。

政府要人の陰謀を見抜き、娘(D・サンダ)と共に巧みな作戦を実行するハリー・アンドリュースソ連側のスパイ役のイアン・バネン、脱獄組織のリーダー、マイケル・ホーダーン、また、脱獄を手助けする謎の囚人で、名優ナイジェル・パトリックが出演しているのは実に嬉しい。

余談だが、ナイジェル・パトリックの若い頃は、ビル・マーレイに似ている。


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