荒野の七人 The Magnificent Seven (1960) 4.62/5 (34)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

黒澤明の「七人の侍」(1954)に惚れ込んだユル・ブリンナーが翻案権を手に入れ、舞台をメキシコに移してリメイクした作品。続編も三作製作された。
盗賊の暴挙に苦しむメキシコの寒村の人々のために命を懸ける七人のガンマンの戦いを描く、製作、監督ジョン・スタージェス、主演ユル・ブリンナースティーブ・マックイーンイーライ・ウォラックチャールズ・ブロンソンロバート・ヴォーンジェームズ・コバーン他共演による西部劇の名作。


西部劇

スティーヴ・マックイーン / Steve McQueen 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・スタージェス
製作総指揮:ウォルター・ミリッシュ
製作:ジョン・スタージェス
原案:黒澤明
脚本
ウイリアム・ロバーツ

ウォルター・ニューマン
ウォルター・バーンスタイン
撮影:チャールズ・ラング
編集 フェリス・ウェブスター
音楽 エルマー・バーンスタイン

出演
クリス・ララビー・アダムス:ユル・ブリンナー

ヴィン・タナー:スティーヴ・マックイーン
カルヴェラ:イーライ・ウォラック
ベルナルド・オライリー:チャールズ・ブロンソン
リー:ロバート・ヴォーン
ブリット:ジェームズ・コバーン
ハリー・ラック:ブラッド・デクスター
チコ:ホルスト・ブッフホルツ
長老:ウラジミール・ソコロフ
ぺトラ:ロゼンダ・モンテロス
ヒラリオ:ホルヘ・マルティネス・デ・オヨス
ソテロ:リコ・アラニス

アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ

1960年製作 128分
公開
北米:1960年10月23日
日本:1961年5月3日


アカデミー賞 ■
第33回アカデミー賞
・ノミネート
音楽賞(ドラマ・コメディ)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

メキシコの寒村イスカトラン。
村は、カルヴェラ(イーライ・ウォラック)率いる盗賊に度々襲われ、人々は抵抗も出来ずに苦しんでいた。

長老(ウラジミール・ソコロフ)に、”銃を買って、撃ち方を習え”と言われた村人ヒラリオ(ホルヘ・マルティネス・デ・オヨス)と二人の農夫は、村の全財産を持参し、国境近くのテキサスの町に銃を買いに行く。

ヒラリオ達が町に着くと、誰も手をつけようとしないことを請け負う男クリス・ララビー・アダムス(ユル・ブリンナー)とヴィン・タナー(スティーブ・マックイーン)が見事にそれをやり遂げる。

クリスとヴィンの、勇気とガンさばきに惚れこんだヒラリオ達は、早速、彼らに援助を求めようとする。

村の窮状とヒラリオら村人の覚悟を知ったクリスは、それを引き受け、腕の立ちそうな男達を集め始める。

まず、昼間のクリスらの仕事振りを、憧れの眼差しで見ていた若者チコ(ホルスト・ブッフホルツ)が、仲間に加わろうとクリスを訪ねる。

クリスに試されたチコは、それを侮辱と受け止め、立ち去ってしまう。

次に、クリスの旧友ハリー・ラック(ブラッド・デクスター)が現れるが、農民相手の、いくらにもならない仕事を信じない彼は、裏に大きなことがあると見て仲間に加わる。

酒場でクリスに声をかけられたヴィンは、報酬がわずか20ドルと聞くが、それを受ける。

その後、ハリーの紹介で、文無しのベルナルド・オライリー(チャールズ・ブロンソン)を誘い、彼も20ドルと聞いて驚くものの、今の自分には大金だと言ってそれを受ける。

その他、ナイフの達人ブリット(ジェームズ・コバーン)に断られたクリスは、酔って現れ、いいがかりをつけるチコを相手にしなかった。

そこに、気の変わったブリットが現れて話を受け、これで5人の男が集まる。

そして、落ちぶれた早撃ちの伊達男リー(ロバート・ヴォーン)が加わる。

クリスをはじめとした6人とヒラリオは、イスカトランに出発するが、チコは仲間入りを諦めずに一行を追う。

その後、追ってきたチコの存在が気になり、その熱心さに負けたクリスは、彼を仲間に加える。

やがてイスカトランに着いた一行だったが、ヒラリオは村人達の姿が見えないことを疑問に思う。

クリスらを迎えた長老は、村人が怯えていると伝え、彼らに理解を求める。

そして、チコが鳴らした教会の鐘に、村人達は驚き姿を現す。

村人達に戦う意思を問い一喝するチコを見て、クリスは頼もしく思い、これで7人になったと仲間達に伝える。

その後、村の記念日に7人は参加するが、盗賊が近くに現れ、それをブリットが生け捕りにしようとする。

その姿を、近くで見ていたチコは、不意に現れた盗賊を撃ち殺し、逃げた一人をブリットが始末するのだが、7人の存在はカルヴェラに知られてしまう。

20ドルと食い物で、命を懸けてくれるガンマン達の指示に従い、村人達は盗賊に立ち向かう準備を始める。

盗賊の襲撃が近いと見た7人は、村人に射撃を教え、柵を作り溝を掘らせる。

ある時、チコが村の娘ぺトラ(ロゼンダ・モンテロス)を見つけ、村人が7人を警戒して若い女を隠していたことが分かる。

7人に満足いく食事を出すため、村人は苦しいな生活を強いられていることを知り、彼らは子供達に食事を分け与える。

そして、カルヴェラと40人の盗賊は村に現れるが、7人と村人は怯まずに抵抗し、銃撃戦の末に、盗賊は半数を失い逃げ去る。

初戦の勝利に浮かれる村人だったが、直後に盗賊の反撃に遭うがそれは直ぐに収まる。

警戒する7人と村人だったが、チコに思いを寄せるようになったぺトラは彼の身を案ずる。

リーは自分がいつかは殺される悪夢にうなされ、メキシコ人との混血のオライリーは子供達に慕われ、ハリーは20ドル以外に村人が金鉱か宝などを隠していると信じていた。

チコが盗賊のキャンプに侵入し情報を仕入れ、彼らが食糧不足などで焦っていることが分かる。

そんな時、村長のソテロ(リコ・アラニス)は、戦いを諦め7人に手を引くよう迫にる。

ソテロの弱腰を一喝したクリスだったが、7人は改めて今後の出方と自分達の立場を考える。

結局は、ソテロは7人を裏切り彼らを罠にはめ、彼らが盗賊のキャンプに行った隙に、村をカルヴェラに明け渡してしまう。

7人は国境へと追い払われてしまうが、クリスは戻ることを決断し、ハリー以外の仲間達もそれに同意する。

村に侵入した6人は、ヴィンが敵を倒したのをきっかけに反撃を始める。

6人は、油断をしている盗賊を急襲し、大激戦が繰り広げられ、加勢しに戻ってきたハリーは撃たれてしまう。

クリスはハリーに50万ドルの黄金があるといって、息絶える彼を安心させる。

村人達を何人か助けたリーは、彼らが戦いに加わっているのを確認してる際に撃たれ命を落とす。

クリスはカルヴェラを銃撃し、女まで加わる戦いを見てソテロも盗賊に襲い掛かる。

カルヴェラは、クリスらが戻ったことが理解できぬままに息絶える。

ブリットは敵の銃弾を受け、オライリーも子供達を助けようとして銃撃されて共に命を落とす。

結局、7人の内、生き残ったのは、クリス、ヴィン、チコの3人だけだった。

平和が戻り、収穫が始まる村から去ろうとする3人に、長老は感謝する。

3人は旅立とうとするが、農民出身のチコは、愛が芽生えていたぺトラの元に残る決心をする。

そして、クリスは村を眺めながらヴィンに話しかける。

”勝ったのは村人だ、俺達はいつも負けだ・・・”と。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「荒野の七人」(1960)
・「続・荒野の七人」(1966)
・「新・荒野の七人」(1969)
・「荒野の七人 真昼の決闘」(1972)

*(簡略ストー リー)
メキシコの寒村イスカトラン。
人々は、カルヴェラ率いる40人もの盗賊手の略奪に苦しんでいた。
村の長老は、銃を買って撃ち方を習い抵抗することを男達に提案する。
テキサスの町に向かった村人ヒラリオらは、勇敢なガンマンのクリス・アダムスに目を付け、彼に村の窮状を知らせて助けを求める。
クリスは、村人が戦う意思のあることを確認してそれを受け入れる。
自分と共に人々の前で勇気を示したヴィンを筆頭に、クリスは6人のガンマン達を集める。
村に出発した一行だったが、仲間に加わろうとしたものの、未熟さを指摘されクリスから侮辱を受けたと思い込む若者チコは、諦めずに彼らを追う。
結局、チコも仲間に加わり、村に着いた7人は、彼らに怯える人々と親交を深めながら、盗賊の襲撃に備える。
そして、最初の戦いで盗賊に打撃を与えた7人と村人はそれを喜ぶ。
しかし、反撃を企む焦りの見えるカルヴェラの復讐を恐れ、村人の中には戦いを諦めようとする声が出始める・・・。
__________

上映時間の長さも違うが「七人の侍」(1954)(207分)のような細かい人間描写は少ないものの、アクションを得意とするジョン・スタージェスらしい、切れのいい演出は見応え十分だ。

七人の侍の登場人物との関係
クリス:勘兵衛
ヴィン:七郎次と五郎兵衛
チコ:勝四郎と菊千代
オライリー:平八と菊千代
リー:なし
ブリット:久蔵
ハリー:なし

第33回アカデミー賞では、音楽賞(ドラマ・コメディ)にノミネートされた。

そのエルマー・バーンスタインの勇ましいテーマ曲は、映画史上に残る名曲として今でも愛され続けている。

自らが惚れこんだだけあり、ユル・ブリンナーの意欲の現れは、そのガンプレーに現れている。

統率力と洞察力を兼ね備える男としては、もともとそのような雰囲気がある彼だが、ベテラン・ガンマンの腕を確かなものに見せるため、若いが既にテレビの「拳銃無宿」で活躍していたスティーヴ・マックイーンの猛特訓を受けたという裏話があり、よく見ると確かにややぎこちない感じもする。

うだつの上がらないガンマンではあるが、突出して見栄えが良く、印象的なキャラクターはスティーヴ・マックイーンで、無駄のない身のこなしやユーモアを交えた演技は高い評価を受けた。

演技派のイーライ・ウォラックの盗賊頭も素晴しく、どんな役でもこなせる多才な演技者ぶりを存分に見せてくれる。

その後にスターになっていく豪華キャスト、子供に慕われる逞しい男チャールズ・ブロンソン、悪夢にうなされ怖気ずくガンマン役のロバート・ヴォーン、ニヒルで寡黙なナイフ使いジェームズ・コバーン、宝を追い求めるブラッド・デクスター、若くて未熟だが大胆さがなかなかいいホルスト・ブッフホルツ、説得力ある村の長老役のウラジミール・ソコロフ、美しいメキシコ娘のロゼンダ・モンテロス、そして、いかにも人のよさそうな村人ホルヘ・マルティネス・デ・オヨス、7人を一旦は裏切る村長リコ・アラニスなどを含め個性溢れる共演陣の演技も見逃せない。


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