マジェスティック The Majestic (2001) 5/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

田舎町の閉鎖されていた映画館の再建に携わる人々と、記憶を失った戦争の英雄に間違われた青年脚本家の交流を描く、監督、脚本フランク・ダラボン、主演ジム・キャリーマーティン・ランドージェームズ・ホイットモアジェフリー・デマンハル・ホルブルック他共演によるハリウッド赤狩りを絡めた感動のヒューマンドラマ。


ドラマ(ヒューマン)


スタッフ キャスト ■

監督:フランク・ダラボン
製作総指揮:ジム・ベンク
製作:フランク・ダラボン
脚本:マイケル・スローン

撮影:デヴィッド・タッターサル
編集:ジム・S・ペイジ
音楽:マーク・アイシャム

出演
ジム・キャリー:ピーター・アプルトン/ルーク・トリンブル
マーティン・ランドー:ハリー・トリンブル
ローリー・ホールデン:アデル・スタントン
デイヴィッド・オグデン・スティアーズ:ベンジャミン・スタントン医師
ジェームズ・ホイットモア:スタン・ケラー
ジェフリー・デマン:アーニー・コール町長
ハル・ホルブルック:ドリー下院議員
ボブ・バラバン:エルヴィン・クライド
ロン・リフキン:ケヴィン・バンマン
アレン・ガーフィールド:カベルスキー
ブレント・ブリスコー:シーセル・コールマン保安官
ブライアン・ハウ:カール
スーザン・ウィリス:アイリーン
ゲリー・ブラック:エメット
チェルシー・ロス:エイヴリー・ワイアット
カール・バリー:ボブ
キャサリン・デント:メイベル
クリフ・カーティス:カーリッド王子
アール・ボーエン:ニュース・アナウンサー(声)
マット・デイモン:ルーク・トリンブル(声)
ゲーリー・マーシャル:スタジオ重役(声)
ポール・マザースキー:スタジオ重役(声)
シドニー・ポラック:スタジオ重役(声)
カール・ライナー:スタジオ重役(声)
ロブ・ライナー:スタジオ重役(声)

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2001年製作 152分
公開
北米:2001年12月21日
日本:2002年6月22日
製作費 $72,000,000
北米興行収入 $27,807,266
世界 $37,317,558


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1950年代初頭、ハリウッド
赤狩りの嵐が吹き荒れる中、脚本家ピーター・アプルトン(ジム・キャリー)は学生時代の活動が発覚し、共産主義者のレッテルを貼られてしまう。

スタジオを追い出されたピーターは、車で事故を起こして川に転落してしまう。

一命を取り留め意識が戻ったピーターは、老人スタン・ケラー(ジェームズ・ホイットモア)に連れられ、近くの町ローソンに向かう。

親切にしてくれる町の住民は、皆ピーターの顔に見覚えがあるように言うが、彼にはこの町の記憶がない。

ピーターはは医師のベンジャミン・スタントン(デイヴィッド・オグデン・スティアーズ)の診察を受け、保安官コールマン(ブレント・ブリスコー)の質問を受ける。

そして、ピーターを息子ルークだというハリー・トリンブル(マーティン・ランドー)に面会し、彼は感激してピーターを抱き寄せる。

”マジェスティック”という閉館した映画館の二階に住むハリーは、ルーク(ピーター)を自宅に連れて行き、9年半もの間、彼が行方不明だったことを告げる。

ハリーは、ルークが戻ったのを機会に、協力者アイリーン(スーザン・ウィリス)とスタッフのエメット(ゲリー・ブラック)とで、映画館を再開しようとする。

映画館の素晴らしさを力説するハリーだったが、記憶を失ったルークにその気力はなかった。

ハリーは、戦没者の眠る墓地にルークを連れて行き、戦友を助けて行方不明になり、死亡したと思われた彼の墓石の前で、与えられた勲章を首にかけ、英雄である息子の記憶を甦らせようとする。

町のダイナーでアーニー・コール町長(ジェフリー・デマン)らの歓迎を受けたルークは、人々から祝福され、映画館再開をハリーが発表し大いに盛り上がる。

そこに、司法試験を受けに行っていたスタントン医師の娘アデル(ローリー・ホールデン)が姿を現す。

写真で、アデルが自分の恋人だと知っていたルークは、彼女との思い出を取り戻そうと努力する。

アデルと2人の秘密の場所を訪れたルークは、彼女が映画館”マジェスティック”で見た”ゾラの生涯”をきっかけに弁護士になろうとしたことを知る。

その頃、非米活動委員会メンバーのエルヴィン・クライド(ボブ・バラバン)は、行方不明になったピーターの新作脚本を読み、彼を危険人物だと確信して、捜し出す命令を出す。

一方、町ではルークの帰還を祝い、盛大なパーティーが開かれる。

しかし、アデルの父スタントン医師は、ルークが9年半もの間どこにいたのか、また彼を待つ他の人々がいるのではないかと心配するようになる。

音楽教師だったアイリーンが、ピアノの天才だったルークにリストを弾かせようとするが、彼が思わず弾いてしまったジャズが人々に受けてしまう。

ルークは、片腕を失った帰還兵ボブ(カール・バリー)に、何を企んでいるのか問い詰められ、殴られてしまう。

翌日から、”マジェスティック”再開に本腰で取り組んだルークは、資金難のため、町や人々の協力を要請して快く受け入れられる。

”マジェスティック”の改修は、町民の協力で順調に進むが、浜辺で遊んでいた子供が、ピーター(ルーク)の乗っていた車を発見する。

そして”マジェスティック”のリニューアルは終わり、再開初日、ジーン・ケリーの”巴里のアメリカ人”が上映されることになる。

スタッフのエメットに、ルークから懐中時計がプレゼントされ、上映を待つ人々は長蛇の列で入場を待つ。

劇場の運営は順調に進み、心を閉ざしていたボブも、ダイナーのメイベル(キャサリン・デント)と映画館に現れ、ルークは幸せな気分を味わう。

やがてアデルは司法試験に合格し、”マジェスティック”では、”ピーター・アプルトン”脚本の”サハラの盗賊”が上映されることになる。

ルークは、自然と口から出る映画のセリフに驚き、記憶を失う前の自分を思い出そうとするが、その時、父ハリーが映写室で倒れてしまう。

意識を取り戻したハリーに、ルークは思い出した自分の正体を話そうとするが、ハリーはそれを聞かずに、幸せそうに息を引き取る。

ハリーの葬儀の後、ルークはアデルに自分の記憶が戻ったことを伝え、薄々感じてたとはいえ、彼女はショックを受ける。

そこにFBIが現れ、ルークを非米活動委員会の聴聞会に召喚させようとする。

町の人々は、ルークと偽っていたピーターを見限り、映画館には誰もこなくなってしまう。

ピーターを迎えに来た、スタジオのカベルスキー(アレン・ガーフィールド)は、聴聞会で共産主義者のリストを公表すれば、全てが丸く収まるとピーターを説得する。

ピーターはそれを承知し、最初から自分がルークではないことを知っていたというエメットに、劇場を譲る決心をする。

アデルに会ったピーターは、いつまでもルークの存在にこだわる彼女に幻滅し、カベルスキーとロサンゼルスに戻ろうとする。

ピーターは、スタントン医師にアデルからの法律書を渡され、それに挟まっていた、戦場からのルークの手紙に気づく。

聴聞会は始まり、ローソンの町の人々もそれに注目する。

弁護士バンマン(ロン・リフキン)に伴われたピーターは、委員会の議長ドリー下院議員(ハル・ホルブルック)やクライドの質問を受ける。

そして、予定通り共産主義者のリストを含んだ声明文をピーターは読もうとするが、彼はそれを止めて、国のために命を捧げたルークや、戦死したローソンの若者達の意思を尊重し、委員会の赤狩りを批判する。

ローソンの人々はピーターの発言を支持し、アデルも感激する。

弁護士のバンマンは委員会と取引して、リストにあったピーターの学生時代の憧れの女性で、現在はテレビ界の大物プロデューサーの名前がでたことで、彼は放免となる。

スタジオはピーターを復帰させ、新作映画の製作も決まるが、彼は仕事を放り出してローソンに向かう。

そして駅では、ルークではなくピーターとして、彼の帰郷を町中の人々が歓迎し、アデルを見つけたピーターは彼女と抱き合う。

”マジェスティック”は再び観客で溢れ、ピーターとアデルは結婚して幸せな人生を送る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

1950年代初頭、ハリウッド
赤狩りの嵐が吹き荒れ、脚本家ピーター・アプルトンも共産主義者のレッテルを貼られてしまう。
職を失ったピーターは、車で事故を起こし川に転落してしまう。
一命を取り留めたピーターは、老人スタンに連れられ、近くの町ローソンに向かうのだが、住民は皆、彼に見覚えがあるようだ
った。
その後、記憶を失ったピーターは、自分を息子ルークだというハリーに面会し、彼は感激する。
そして、”マジェスティック”という閉館した映画館の二階に住むハリーは、ルーク(ピーター)が9年半もの間、行方不明だったことを告げるのだが・・・。
__________

ハリウッド・ブラックリストに載った人々の実話を基にした作品でもある。

作品中に、象徴的な存在として登場する”マジェスティック”という映画館や、現実離れしたような町の雰囲気が、何となくファンタジックな雰囲気を醸し出す、フランク・ダラボンらしい作品。

その映画館で上映される数々の名作、「巴里のアメリカ人」、「欲望と言う名の電車」、「アフリカの女王」「地球の静止する日」など、1951年の公開作品が次々登場するシーンなどは、映画ファン必見だ。

しかし、ジム・キャリー出演で7200万ドルをかけた大作にも拘らず、興行成績は、全世界でもその約半額を稼ぎ出すのがやっとという、商業的には失敗に終わってしまった作品でもある。

コミカルな場面も多少はあるが、共産主義者扱いされて絶望する若い脚本家を、ジム・キャリーはシリアスに演じ、その当時とすればジェームズ・スチュアートを思い起こさせるような役柄に挑戦して好演している。

息子の帰還を喜び、映画館再建に情熱を燃やすマーティン・ランドー、別人と気づきながらも主人公を愛するローリー・ホールデン、その父親デイヴィッド・オグデン・スティアーズ主人公の発見者ジェームズ・ホイットモアと、「ショーシャンクの空に」(1994)で彼と共演したF・ダラボン作品の常連で町長のジェフリー・デマン、非米活動委員会議長ハル・ホルブルック、委員ボブ・バラバン、主人公の弁護士ロン・リフキン、劇場の協力者であるスーザン・ウィリス、スタッフのゲリー・ブラック、映画の主人公クリフ・カーティス、また、声だけの出演でルーク役のマット・デイモン、スタジオの重役ゲーリー・マーシャルポール・マザースキーシドニー・ポラックカール・ライナーロブ・ライナーなどが登場する。


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