仮面の男 The Man in the Iron Mask (1998) 3/5 (7)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

アレクサンドル・デュマ・ペールの”D’Artagnan Romances”などを基に製作された作品であり、1939年の同名映画と類似点も多い。
国民の生活を苦しめるルイ14世に、双子の弟がいたという設定で繰り広げられる、国王親衛隊の四銃士も絡めて描く、主演レオナルド・ディカプリオジョン・マルコヴィッチジェレミー・アイアンズジェラール・ドパルデューガブリエル・バーンアンヌ・パリロー他共演、監督ランダル・ウォレスによるドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:ランダル・ウォレス
製作総指揮:アラン・ラッドJr.
製作
ランダル・ウォレス

ラッセル・スミス
原作:アレクサンドル・デュマ・ペール
脚本:ランダル・ウォレス
撮影:ピーター・サシツキー
編集:ウィリアム・ホイ
音楽:ニック・グレニー=スミス

出演
ルイ14世/フィリップ:レオナルド・ディカプリオ

アトス:ジョン・マルコヴィッチ
アラミス:ジェレミー・アイアンズ
ポルトス:ジェラール・ドパルデュー
ダルタニアン:ガブリエル・バーン
アンヌ・ドートリッシュアンヌ・パリロー
クリスティーヌ:ジュディット・ゴドレーシュ
ラウル:ピーター・サースガード
アンドレ:エドワード・アタートン
ピエール:ヒュー・ローリー

アメリカ 映画
配給 MGM

1998年製作 132分
公開
北米:1998年3月13日
日本:1998年8月8日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $56,876,365
世界 $182,968,902


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1662年、パリ
先王ルイ13世に仕えた元親衛隊の銃士アラミス(ジェレミー・アイアンズ)は、現役隊長のダルタニアン(ガブリエル・バーン)の訪問を受け宮廷に呼ばれる。

その頃、フランス国民は、幾度となく繰り返される戦争により、飢えに苦しんでいた。

一方、国王ルイ14世(レオナルド・ディカプリオ)は、傍若無人に振る舞う毎日を送る。

アラミスを迎えたルイは、謀反勢力のイエズス会の動きを探り、首謀者抹殺を命ずる。

宮廷では連日のように宴が開かれ、ルイは、元銃士アトス(ジョン・マルコヴィッチ)の息子ラウル(ピーター・サースガード)の恋人クリスティーヌ(ジュディット・ゴドレーシュ)に目を付ける。

ルイはクリスティーヌに言い寄るが、ダルタニアンがそれを知り邪魔しようとする。

その時、イエズス会の男が王に襲いかかろうとするが、ダルタニアンがそれを阻止する。

驚くクリスティーヌは、現れたラウルと共にその場を去る。

その後ラウルは、クリスティーヌに目を付けた王の命令で戦地に戻ることになる。

ラウルを気遣うダルタニアンは、親友アトスの元に向かい、息子の件を知り憤慨する彼をなだめ、王を説得することを約束する。

その後、腐った食物を配給された市民は暴動を起こす寸前となり、それを鎮めたダルタニアンはルイに会う。

ダルタニアンは、食物とラウルの件でルイを納得させ、王はそれらを改善することを約束する。

しかし、ラウルは戦地で死亡し、クリスティーヌとアトスにそれが知らされる。

怒りに燃えたアトスは宮廷に向かうが、ダルタニアンに取り押さえられる。

ダルタニアンはアトスの気を静めようとするものの、彼に裏切り者呼ばわりされる。

ルイは、早速、傷心のクリスティーヌを宮廷に呼び寄せ、彼女は王に体を許してしまう。

その頃、実はイエズス会の首領だったアラミスが、かつての同志ポルトス(ジェラール・ドパルデュー)、そしてアトスとダルタニアンを呼び寄せる。

アラミスは、新国王誕生を画策し、アトスとポルトスはそれに賛成するものの、ダルタニアンは王への忠誠を破る訳には行かないことを伝える。

ルイは、姿を消したアトスらの動きを察し、ダルタニアンに対処するよう命ずる。

アラミス、アトス、ポルトスは、孤島の牢獄に入れられている鉄の仮面の男を、運んだ遺体とすり替えることに成功する。

仮面を外された男フィリップ(レオナルド・ディカプリオ)は、実は、先王の王妃アンヌ・ドートリッシュ(アンヌ・パリロー)が産んだルイの双子の弟だということを、その子供を託されたアラミスは説明する。

混乱を防ぐために、先王ルイ13世はフィリップを田舎に送り、やがてそれを知ったルイが、弟を孤島の牢獄に幽閉し仮面をかぶせてしまったのだった。

ルイの命令により、自らそれを実行したアラミスは、罪を償うために、フィリップと王を入れ替える計画を告げる。

不可能に近いその案にアトスは反発し、フィリップは戸惑ってしまう。

フィリップの死はルイアンヌ皇太后に知らされ、彼女を愛するダルタニアンは、その涙の理由を知ろうとする。

3週間後の仮面舞踏会で計画を実行するため、アラミスらはフィリップに王としての教育を始める。

その頃、クリスティーヌは、戦地からのラウルの手紙を受け取り、彼が今の自分の立場を予測し、許していたことを知り心を痛める。

パリ
アラミスはアンヌに会い、彼女が亡くなったと聞かされた息子フィリップが、生きていることを知らせる。

舞踏会の日、ルイは”仮面”を目撃して動揺し、その場に忍び込んだアラミスらが、部屋で休んでいた彼を拉致する。

そして、フィリップはルイと入れ替わり舞踏会に戻り、全てを知る母アンヌと再会する。

その後、ルイがラウルを危険な前線に追いやったことを知ったクリスティーヌが、叫びながら王の前に現れる。

フィリップはクリスティーヌに優しく語りかけ、それを見ていたダルタニアンは、いつもと違う王の態度を不審に思う。

ダルタニアンはアトスらの脱出を阻み、彼らを取り逃がすもののルイを救う。

ルイはダルタニアンに、双子の弟フィリップがいたことを知らせ、彼を牢獄に戻し、アトスらを捕らえ始末するよう命ずる。

その後、クリスティーヌは自ら命を絶ち、フィリップは再び仮面を被せられバスティーユの地下牢に投獄され、ルイはダルタニアンを監視させる。

ダルタニアンからの知らせで、フィリップの居場所を知ったアトスらは、軍服を着てバスティーユに向かう。

フィリップを救い出したアトスらは、現れたダルタニアンが裏切らないことを確認し、ルイが差し向けた兵を迎え撃つ。

ダルタニアンは、実は自分の息子だったフィリップを、守り抜くことを彼に伝える。

固い絆で結ばれた四銃士は兵に立ち向かい、若い兵達は、自分達にとっての英雄を銃撃するものの敬意を表する。

その時、ルイがフィリップに襲いかかり、それを守ろうとしたダルタニアンが彼の剣を受け命を落とす。

アトスらは、ルイとフィリップを入れ替え、フィリップはルイを幽閉するよう部下に命ずる。

そしてフィリップは、アトス、アラミス、ポルトスを真の友人として側近にすることを伝え、三銃士は王に忠誠を誓う。

三銃士と共にダルタニアンを埋葬したルイ14世は、その後、国民に食糧と繁栄、そして平和をもたらし、フランス最高の名君主と賞せられた。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

度重なる戦争で国民は飢えに苦しむ一方で、傍若無人の国王ルイ14世は、先王に仕えた親衛隊の元銃士アトスの息子ラウルの恋人クリスティーヌを奪ってしまう。
戦地に追いやられたラウルは戦死し、怒りに燃えたアトスは王に復讐を誓う。
しかしアトスは、現役の親衛隊長ダルタニアンに暴挙を止められる。
その頃、実は王への謀反者イエズス会の首領であった元銃士のアラミスは、新王誕生計画を実行しようとして、アトスや元銃士ポルトス、そしてダルタニアンにもその計画を伝える。
しかし、王への忠誠を誓うダルタニアンは協力を拒む。
その後アラミスらは、孤島に幽閉されている、鉄の仮面を被せられた男を救い出す。
その男フィリップは、ルイの双子の弟で、王によって地獄のような牢獄生活を強いられていたのだった。
アラミスは、国王を入れ替えてしまうという、無謀な計画を実行しようとするのだが・・・。
__________

太陽王と呼ばれたルイ14世に、隠された秘密があったという設定で、親衛隊の架空の四銃士を絡め、さらにその一人のダルタニアンにも大きな秘密があるという、ドラマチックな展開が楽しめる作品。

なんと言っても、前年の「タイタニック」(1997)の余韻を残したまま主演した、レオナルド・ディカプリオの出演作ということで大いに話題になった。

その人気を最大限に生かすために、容姿は同じなままで、性格の違う双子を演じさせるという、ファンにはたまらない作品ともなっている。

結果的には、「タイタニック」の影響が大き過ぎたせいか、ディカプリオは、やや気の毒にも思うが、双子役でラジー賞を受賞してしまった。

興行的には北米で約5700万ドルと不振に終わったものの、全世界では約1億8300万ドルのヒットとなった。

実は、本作公開時期(1998年3月13日:北米)には、3ヶ月前に公開された「タイタニック」が、北米だけで既に5億ドルに迫る興行成績を上げていて、その勢いは続いていくというのだから驚きだ。

とにかく、本作のディカプリオに関しては賛否両論なのだが、今や実力派として、アイドルを脱した彼の活躍が楽しみでならないことは確かだ。

その主役を支える豪華共演陣、特に四銃士を演ずる仲間達ジョン・マルコヴィッチジェレミー・アイアンズジェラール・ドパルデュー、そしてガブリエル・バーンらの、それぞれの個性を生かした演技だけでも観る価値がある。

内容は、歴史的事実が大きく脚色され、実際は60歳を過ぎていたはずの皇太后アンヌ・ドートリッシュ(アンヌ・パリロー)が若過ぎるのが非常に違和感がある。

アトスの息子ピーター・サースガード、その悲劇の恋人ジュディット・ゴドレーシュ親衛隊将校役のエドワード・アタートン、国王側近のヒュー・ローリーなどが共演している。


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