ザ・マスター The Master (2012) 4/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

人生に迷う青年とカリスマ的思想家の出会い、そしてその運命を描く、製作、監督、脚本ポール・トーマス・アンダーソン、主演ホアキン・フェニックスフィリップ・シーモア・ホフマンエイミー・アダムスローラ・ダーン他共演ドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:ポール・トーマス・アンダーソン
製作
ポール・トーマス・アンダーソン

ミーガン・エリソン
ダニエル・ルピ
ジョアン・セラー
製作総指揮
テッド・シッパー

アダム・ソムナー
脚本:ポール・トーマス・アンダーソン
撮影:ミハイ・マライメアJr.
編集
レスリー・ジョーンズ

ピーター・マクナルティ
音楽:ジョニー・グリーンウッド

出演
フレディ・クエル:ホアキン・フェニックス

ランカスター・ドッド:フィリップ・シーモア・ホフマン
ペギー・ドッド:エイミー・アダムス
ヘレン・サリヴァン:ローラ・ダーン
エリザベス・ドッド:アンビル・チルダーズ
ヴァル・ドッド:ジェシー・プレモンス
クラーク:ラミ・マレック
ジョン・モア:クリストファー・エヴァン・ウェルチ
ビル・ウィリアム:ケヴィン・J・オコナー
ドリス・ソルスタッド:マディセン・ベイティ
ソルスタッド夫人:レナ・エンドレ

アメリカ 映画
配給 ワインスタイン・カンパニー

2012年製作 137分
公開
北米:2012年9月14日
日本:2013年3月22日
製作費 $32,000,000
北米興行収入 $16,247,159
世界 $25,694,106

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アカデミー賞
第85回アカデミー賞
・ノミネート
主演男優(ホアキン・フェニックス)
助演男優(フィリップ・シーモア・ホフマン)
助演女優(エイミー・アダムス)


アカデミー賞 ■

第85回アカデミー賞
・ノミネート
主演男優(ホアキン・フェニックス)
助演男優(フィリップ・シーモア・ホフマン)
助演女優(エイミー・アダムス)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

第二次世界大戦末期。
アメリカ海軍兵士フレディ・クエル(ホアキン・フェニックス)は、アルコール依存症であるために自前で酒をつくっていたのだが、日本の降伏で終戦を迎える。

帰還したフレディは、軍病院に入り治療を受ける。

マサチューセッツ州、リン
退院したフレディはデパートのカメラマンとして働き始めるが、トラブルを起こし辞職して町を出る。

1950年、カリフォルニア州、サリナス
農場で働き始めたフレディは、そこでも自前の酒を労働者達に振舞った。

ある日、酒を飲んだ老人が倒れてしまい、責められたフレディはその場を逃れ、港から出航しようとしていた船に密航する。

翌朝、船の持ち主ランカスター・ドッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)に呼ばれたフレディは、騒ぎを起こした昨夜のことを覚えていなかった。

ドッドはフレディを責めようとせず、酒をつくれるのならそれで密航は見逃すと言って、娘エリザベス(アンビル・チルダーズ)の結婚式に招待することを伝える。

”ザ・マスター”と呼ばれるドッドは、”ザ・コーズ”を率いる思想家だった。

ヴァルとクラーク(ラミ・マレック)の結婚式を終えたドッドは、フレディに酒の件を急がせる。

ドッドの妻ペギー(エイミー・アダムス)から、夫の考えなどを聞かされたフレディだったが、彼はそれが理解できない。

シンナーを使った酒をドッドに飲ませたフレディは、執筆中だったという彼の質問”プロセシング”を受ける。

フレディは、恋人ドリス・ソルスタッド(マディセン・ベイティ)とに会ったことを想像するようにとドッドに言われる。

ニューヨークに立ち寄ったドッド一行は、ビル・ウィリアム(ケヴィン・J・オコナー)の家に招かれフレディも同行する。

夫人に”プロセシング”を行ったドッドは、過去を遡ることを出席者のジョン・モア(クリストファー・エヴァン・ウェルチ)にカルト的だと批判される。

ドッドは、過去を恐れているだけだと言ってモアを痛烈に非難して黙らせてしまう。

クラークを連れてモアの元に向かったフレディは、彼を叩きのめすものの、その行為をドッドに注意される。

フィラデルフィア
ドッドらは、信者のヘレン・サリヴァン(ローラ・ダーン)の家に到着して歓迎される。

自分達に同行するフレディの存在が気になり始めたペギーは、彼やドッドに、奇妙な酒を飲むのを止めるようにと忠告する。

ドッドの息子ヴァル(ジェシー・プレモンス)の無気力な姿を見たフレディは、何もかもがでたらめだと彼から言われるものの聞き入れようとしない。

その後ドッドは、ある財団の資金不正流用容疑で逮捕されてしまい、フレディも抵抗したために連行される。

二人は隣り合わせの留置場に入れられ、興奮して敵意を示し罵り合う。

ドッドは、1万1000ドル他を財団に返済するよう期日を決められて釈放される。

その後ドッドは、フレディがスパイの可能性があるとクラークから指摘され、ペギーやエリザベスも彼の存在を嫌う。

ドッドは考慮することをペギーら家族に伝えるが、戻ってきたフレディを歓迎する。

フレディは、ドッドやペギーらのテストやカウンセリングを受け、それをやり遂げる。

ペギーは、第1回コーズ世界会議をアリゾナフェニックスで開催し、そこで”ブック2”が発表されることを皆に伝える。

ドッドとフレディは、岩地で未発表の本の原稿を掘り起こし、著書”割れた剣”は印刷される。

プロセシングの宣伝が始り、フレディはそれに貢献して会議の当日を迎える。

ドッドは、新著”割れた剣”で、ある”秘密”を見つけたことを発表する。

フレディは、本について批判する、ニューヨークで会ったビルを表に連れ出して叩きのめす。

本を読み始めたというヘレンに、想を聞いたドッドは苛立つ。

その後ドッドは、砂漠でオートバイに乗り、目標地点までどれだけのスピードで到達できるか挑戦する。

フレディがそれに続くが、彼はそのまま走り続けて姿を消してしまう。

ドリスを訪ねたフレディは、彼女が結婚してアラバマに住んでいることを母親(レナ・エンドレ)から知らされる。

映画館にいたフレディはドッドからの連絡を受け、新しい支部のあるイギリスに来るよう言われる。

現地に着いたフレディは、ヴァルに迎えられてドッドの元に向かう。

同席していたペギーにも再会したフレディは、ここに来た理由を聞かれる。

ペギーは、自分を治そうとする意志がないフレディに腹を立てて席を外す。

フレディは、どこにでも好きな場所に行き、勝手気ままに生きるようにとドッドに言われる。

ドッドは、いかなるマスターにも仕えることのない生き方を見つけた場合には、連絡するようにとフレディに伝える。

その場合、マスターに仕えない最初の人間になるとも言われたフレディは、夢の中で最初の出会いが理解できたことを話す。

過去に戻りそれを見つけたと語るドッドは、かつて自分達は一緒にいて、秘密指令を伝達する仕事をしていたのだと伝える。

この場を去るのであれば再会はしたくないと言うドッドは、残る考えがあるのかフレディに問う。

フレディが次の人生でと答えたため、ドッドは、その時には敵になると言って”Slow Boat to China”を歌う。

フレディは、それを聴きながら涙してその場を去る。

ある町のパブで女性に声をかけたフレディは、彼女と愛し合いながらプロセシングを始める。
__________

フレディは、戦争中、水平がビーチの砂で作った女性の彫刻に寄り添い横たわる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

第二次大戦に従軍して帰還したフレディ・クエルは、アルコール依存症の治療を受けた後、社会復帰をするもののトラブルを起こし放浪の旅に出る。
働いていた農場でも問題を起こしたフレディは、港から出航する船に密航する。
フレディは、”ザ・マスター”と呼ばれる思想家ドッドと出会い、気にいられて彼のために自前の酒をつくる。
その後フレディは、過去を遡るというドッドの質問”プロセシング”を受ける。
やがて一行に同行するようになったフレディだったが、ドッドを批判する者を暴力で抑え込む行動をとる。
トッドの妻ペギーは、そんなフレディの言動が自分達のマイナス要因になると考える。
フレディは、運命的に出会ったフレディを突き離すことができずに、奇妙な関係は続くのだが・・・。
__________

鬼才ポール・トーマス・アンダーソンによる注目の問題作で、終戦直後のアメリカ社会に順応できない迷走青年とカリスマ的思想家の奇妙な関係を描く作品。

各俳優の強烈な個性を際立たせる細やかな人物描写、平凡なシーンが殆ど見られないその特異な映像表現、今回もポール・トーマス・アンダーソンの世界観が見事に生かされた、急進的な内容に圧倒される。

両者が主役と言える二人、ホアキン・フェニックスフィリップ・シーモア・ホフマンの、愛憎入り交じる激しい演技のぶつかり合いは、近年の作品の中でも見応えあるものとして高く評価したい。

第85回アカデミー賞では、主演男優(ホアキン・フェニックス)、助演男優(フィリップ・シーモア・ホフマン)、助演女優(エイミー・アダムス)の演技派3人がノミネートされた。
第69回ヴェネチア国際映画祭では、ポール・トーマス・アンダーソン銀獅子賞を、ホアキン・フェニックスフィリップ・シーモア・ホフマンは男優賞をダブル受賞した。

思想家の妻を堅実に演ずるエイミー・アダムス、その信者ローラ・ダーン、思想家の娘アンビル・チルダーズ、夫のラミ・マレック、息子ジェシー・プレモンス、信者ケヴィン・J・オコナー、主人公の恋人役マディセン・ベイティ、その母親役レナ・エンドレなどが共演している。


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