スリーデイズ The Next Three Days (2010) 3.24/5 (29)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

2008年に公開されたフランス映画、「すべて彼女のために」のリメイク。
殺人罪で逮捕された妻の無実を証明できない夫が、最終手段として考える脱獄計画を描く、製作、監督、脚本ポール・ハギス、主演ラッセル・クロウエリザベス・バンクスリーアム・ニーソンダニエル・スターン他共演のサスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)

ラッセル・クロウ / Russell Crowe 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:ポール・ハギス
製作総指揮
アグネス・メントル
アンソニー・カタガス

製作
マイケル・ノジック

ポール・ハギス
オリヴィエ・デルボス
マルク・ミソニエ
脚本:ポール・ハギス
撮影:ステファーヌ・フォンテーヌ
編集:ジョー・フランシス
音楽:ダニー・エルフマン

出演
ジョン・ブレナン:ラッセル・クロウ

ララ・ブレナン:エリザベス・バンクス
ルーク・ブレナン:タイ・シンプキンス
ニコール:オリヴィア・ワイルド
ジョージ・ブレナン:ブライアン・デネヒー
グレース・ブレナン:ヘレン・ケアリー
ミック・ブレナン:マイケル・ビュイエ
エリット:モラン・アティアス

ナブルシ警部補:レニー・ジェームズ
クイン刑事:ジェイソン・ベギー
コレロ刑事:アイシャ・ハインズ
ハリス巡査部長:アラン・スティール
マイヤー・フィスク:ダニエル・スターン
ムース:RZA
アレックス:ケヴィン・コリガン
バーディー・リフソン医師:トゥルーディー・スタイラー
デイモン・ペニントン:リーアム・ニーソン

アメリカ 映画
配給 ライオンズゲート

2010年製作 133分
公開
北米:2010年11月19日
日本:2011年9月23日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $21,129,348
世界 $67,448,651


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

3年前、ピッツバーグ
大学教授のジョン・ブレナン(ラッセル・クロウ)と妻のララ(エリザベス・バンクス)は、弟ミック(マイケル・ビュイエ)と恋人エリット(モラン・アティアス)と共に食事をする。

些細なことでララとエリットが言い合いになり、二人は譲ろうとせずに、食事を済ませて別れる。

ジョンとララは、エリットが歯科医だとは思えないことで意見が一致し、帰宅した二人は愛し合う。

翌朝、二人は、息子ルークと過ごしていたが、ララは、コートに付いていた血に気が付き、それを洗い落とす。

その時、押し入ってきたクイン刑事(ジェイソン・ベギー)らが、ララを殺人容疑で逮捕し、抵抗するジョンを制止して彼女を連行する。

3年後、アレゲニー郡刑務所。
無期懲役の身のララに面会に行ったジョンだったが、ルーク(タイ・シンプキンス)は、殺人犯の母親に心を開くことなく、彼女と話をしようとしない。

ララは、控訴についてをジョンに問い質し、現場には女がいたことなどを再度確認するが、彼は全てうまくいくとしか言葉を返せない。

もう一度、事件のことについて検証してみたジョンは、棄却された控訴に対し、最高裁への上告も検討していることを、担当弁護士マイヤー・フィスク(ダニエル・スターン)に伝える。

しかし、不本意ながらフィスクは、ララを救える可能性がなくなったことを告げるしかなかった。

それを知ったララは、そのことを伝えに来たジョンと話しもせずに、ショックを受けてその場を立ち去る。

その後、ララは自殺を図り、病院に運ばれた彼女の元に急行したジョンは、彼女を刑務所から脱出させる方法を考える。

刑務所についての書籍などを読み、あらゆることを調べたジョンは、刑務所を何度も脱獄している男デイモン・ペニントン(リーアム・ニーソン)に接触する。

ペニントンから、観察の大切さ、パスポート、免許証、社会保障番号などと大金を用意するよう言われたジョンは、身内と縁を切り殺人まで覚悟し、そして、子供を見捨てることなどが出来るかを問われる。

3ヶ月前。
綿密な計画を立て、それを一つずつ実行していたジョンは、夜の街で偽造パスポートなどを調達しようとする。

ヤクの売人ムース(RZA)に声をかけたジョンは、パスポートの件である男を紹介されてバーに向うが、彼らに痛めつけられ所持金を奪われる。

ジョンは、諦めずに、その後も偽造屋を探し、バーで彼を見たという青年に、パスポートなどを調達してもらえることになる。

家を売ることをララに伝えたジョンは、拳銃やパスポートを手に入れる。

その後ジョンは、バンプキーを使い刑務所でそれを試すが、危うく、それがバレそうになってしまう。

不仲の父親ジョージ(ブライアン・デネヒー)や母親グレース(ヘレン・ケアリー)、そして弟ミックとも接触を断ったジョンを刑務所で見かけたクイン刑事は、彼が気になり、暫く監視をする。

ある日ジョンは、公園でよく見かける、ルークと同じ年頃の娘を持つ女性ニコール(オリヴィア・ワイルド)に声をかけられる。

ニコールは、ルークが娘に優しくしてくれることでお礼を言うが、彼の妻が殺人犯で、刑務所にいることを知り驚いてしまう。

糖尿病であるララの、検査報告書を盗み見ることに成功したジョンは、それを偽造しようとする。

そんな時、ララは3日後に移動させられることになる。

3日前。
焦るジョンは、所持金も残り少なくなり、仕方なく銀行を襲うことを考えるが思い留まる。

窮地に立たされたジョンは、一度はララの信頼を失うが、彼女の人生を取り戻すことを約束する。

麻薬取引の前科者アレックス(ケヴィン・コリガン)のラボを襲ったジョンは、成り行きで彼を殺して大金を手に入れ、傷ついた男を車に乗せて運ぶが、その後、男は死亡する。

その現場を調べたハリス巡査部長(アラン・スティール)は、ナブルシ警部補(レニー・ジェームズ)に、その場の状況と、ベンチに放置された射殺死体のことなどを報告する。

両親の家に、ルークを迎えに行ったジョンは眠ってしまい、息子が旅立つことを知った父ジョージは、翌朝、多くを語らずに別れを告げる。

身支度をしたジョンは、計画の資料を廃棄して、刑務所の電話線を切断し、ララの検査報告書をすり替え、ニコールの娘の誕生会に向う。

一方ナブルシは、現場付近のテールランプの割れた破片が、”プリウス”だと判明したため、その線でハリスに捜査を進めさせる。

ジョンはニコールにルークを預け、両親の連絡先を教えて立ち去る。

ララの検査報告書を見た医師バーディー・リフソン(トゥルーディー・スタイラー)は、彼女が異常だと知り、救急車で大学病院に搬送する指示を出す。

ナブルシは、ハリスの調査で、”プリウス”の持ち主の終身犯の夫が、大学教授”ジョン・ブレナン”であることを突き止める。

ララは、救急車に乗せられて搬送され、ジョンはそれを追跡する。

ジョンの家を調べたナブルシは、立ち退いた状況を見て捜査令状を取り、ララが大学病院に向ったことを知り、その場に急行する。

その頃、病院の病室に到着したララは、銃を持ち乱入したジョンに逃亡することを知らされる。

それを拒むララだったが、ジョンに強引に説得され、仕方なくそれに従う。

リフソン医師も到着する一方、ジョンとララは医師に扮して病室から出るが、エレベーターでナブルシらと出くわしてしまう。

その場を逃れ、駐車場に向ったように見せかけたジョンは、病院を出て人ごみに紛れ地下鉄ホームに向う。

ジョンとララは車両に乗り、ナブルシがそれに気づき走って二人を追う。

緊急ブレーキをかけたジョンは、車両を降り、予め切断しておいたフェンスを通り抜けて、用意してあった車で逃走する。

ジョンは、ペニントンから教わっていた、15分以内の警察の封鎖をクリアしてルークを迎えに行くが、彼が動物園に行ったことが分かる。

次の拡大封鎖まで35分、ジョンは動物園に向かうが、それを諦めて逃亡を優先する。

ララは、走行中の車から降りようとするが、ジョンがそれを何とか引き止める。

仕方なく動物園に向ったジョンは、ルークを連れて車に戻り、ララは、未だ心を開かない息子を迎え、その姿をニコールは見つめる。

既に封鎖時間から20分が過ぎ、ジョンは駅に向うことにする。

同じ頃、ジョンの計画資料を押収したハリスは、それを署に持ち帰り、事件を知っていたクインと同僚コレロ(アイシャ・ハインズ)がそれに気づく。

ジョンは、警察が、夫婦と子供を乗せた車を追うはずだと察し、立ち往生している老夫婦を車に乗せて検問を突破する。

ナブルシは、資料を復元させると共に、500キロ以内の交通機関の拠点に顔写真を送る。

バッファローで老夫婦を降ろしたジョンは、国外逃亡するために空港に向かい、同じ頃ナブルシらは、資料を参考に、三人の逃亡先がハイチだと確信して登場客を調べる。

しかし、ハイチ行きの便に三人の姿はなく、クインは、断片的な資料だけが捨てれれていたことを疑問に思う。

ジョンらは、ベネズエラカラカスに到着して、安堵の表情を浮かべる。

その頃クインは、ララが犯した殺人が、供述通り、他の者の犯行であったのではないかと考える。

ホテルの部屋をとったジョンらは、ようやく安らぎの時間を得て、ルークに添い寝したララは、彼からキスされ幸せを実感する。

尚も殺人現場を調べていたクインは、ララが犯人らしき女とバッグがぶつかり、ボタンが取れたと言っていたことを思い出す。

その場にいたコレロと共に、事件当日と同じ雨水の流れで、ボタンが排水溝に落ちたと考えたクインは、その蓋を開けて中を確認するが、それを見つけることはできなかった。(ボタンはあるが、二人は見つけられない)

そしてジョンは、ベッドに横たわる、ララとルークを写真に撮る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

平凡な暮らしをする大学教授ジョン・ブレナンだったが、ある日、妻ララが殺人の容疑で逮捕されてしまう。
無期懲役となったララを救うため、無実を主張する彼女を信じ、控訴しようとするジョンだったが、それが棄却され、釈放の道が閉ざされる。
殺人犯の母親に心を閉ざす息子ルークの愛も得られず、絶望したララは自殺を図る。
ある決断に達したジョンは、持ち前の勤勉さを生かし、刑務所のことなどを調べ上げ、脱獄犯ペニントンに接触する。
ペニントンは、脱獄そのものよりも、それを実行するための準備と計画の困難さをジョンに説明し、覚悟があるかを問う。
そしてジョンは、家族の幸せを取り戻すために、綿密な計画を立てて、それを実行していくのだが・・・。
__________

内容の濃い仕事で活躍を続けるポール・ハギスと、彼自身がオファーしたという、実力派人気スター、ラッセル・クロウが組んだ注目作。

アクションを十分にこなせるラッセル・クロウの、逞しさや野性味を封印するために、計画の準備段階で、誰でもが思いつくネット検索や、教師らしい勤勉さを描写しているところなど、なかなか細かい演出だ。

それでも、それを演ずる者と、演出家の仕事如何では、とても現実味がない”脱獄計画”が茶番劇になってしまう。
そのあたりは、さすがに実力者のプロの技を存分に堪能できる。

しかし、主人公家族の今後は、観客自身で占ってくれ的な結末は賛否両論であり、前記のように、常識的に考えて、その後も逃亡生活を続けられる可能性は低く、刑事が気づきそうになった”ボタン”に、今一度、期待する・・・と言いたいところだろうか。

現実味がないことはさて置き、ポール・ハギス自身による脚本、繊細な人物描写、クライマックスの緊迫感は見応えある。

主演のラッセル・クロウは、苦悩するごく平凡な主人公を、奥深い演技で熱演している。

何不自由ない生活を破壊され、最愛の息子の愛も得られず辛い日々を送る、主人公の妻エリザベス・バンクス、息子タイ・シンプキンス、主人公親子と親交を深める女性オリヴィア・ワイルド、主人公の両親ブライアン・デネヒー、ヘレン・ケアリー、弟マイケル・ビュイエ、その恋人モラン・アティアス、事件を追う警部補レニー・ジェームズ、殺人事件に疑問を抱き始める刑事役のジェイソン・ベギーアイシャ・ハインズアラン・スティール、主人公の弁護士ダニエル・スターン、ヤクの売人RZA、麻薬ラボのケヴィン・コリガンスティング夫人でもある医師役のトゥルーディー・スタイラー、そして、脱獄犯役で、わずかな出演だがリーアム・ニーソンが登場する。


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