ナインスゲート The Ninth Gate (1999) 3/5 (27)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1993年に発表された、アルトゥーロ・ペレス=レベルテの小説”The Club Dumas”を基に製作された作品。
世に3冊しか存在しない悪魔祈祷書の鑑定を依頼された古書ディーラーの体験する恐怖を描く、製作、監督、脚本ロマン・ポランスキー、主演ジョニー・デップフランク・ランジェラレナ・オリンエマニュエル・セニエ他共演のスリラー。


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト ■

監督:ロマン・ポランスキー
製作:ロマン・ポランスキー
製作総指揮
マイケル・チェイコ

ウォルフガング・グラッテス
原作:アルトゥーロ・ペレス=レベルテThe Club Dumas
脚本
ロマン・ポランスキー

エンリケ・ウルビス
ジョン・ブラウンジョン
撮影:ダリウス・コンジ
編集:ハーヴ・デ・ルーズ
音楽:ヴォイチェフ・キラール

出演
ディーン・コルソ:ジョニー・デップ

ボリス・バルカン:フランク・ランジェラ
リアナ・テルファー:レナ・オリン
謎の女:エマニュエル・セニエ
ケスラー男爵夫人:バーバラ・ジェフォード
バーニー・ロスタイン:ジェームズ・ルッソ
ヴィクター・ファルガス:ジャック・テイラー
リアナのボディーガード:トニー・アモニ
パブロ・セニサ/ペドロ・セサニ:ホセ・ロペス・ロデロ
アンドリュー・テルファー:ウィリー・ホルト
ウィトキン:アレン・ガーフィールド

スペイン/フランス 映画
配給
Bac Films(フランス)
Araba Films(スペイン)
Artisan Entertainment

1999年製作 133分
公開
フランス:1999年8月25日
スペイン:1999年8月25日
北米:1999年12月24日
日本:2000年6月3日
製作費 $38,000,000
北米興行収入 $18,653,746
世界 $58,401,898


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

愛書家であるアンドリュー・テルファー(ウィリー・ホルト)は、遺書を遺して首つり自殺をする。

ニューヨーク
古書ディーラーのディーン・コルソ(ジョニー・デップ)は、出版社の経営者で古書収集家ボリス・バルカン(フランク・ランジェラ)の元に向かう。

コルソは、厳重に管理されているバルカンの愛蔵書室に案内される。

見事な蔵書の中で最高傑作が欠けているというバルカンは、1666年に書かれた”アリスティデ・トルキア”の”影の王国への9つの門”を見せる。

3冊しか存在しないその中の一冊を、テルファーから買ったことを知らせたバルカンは、悪魔を呼び起こす手引きとされる書の他の2冊を調べてほしいことをコルソに伝える。

他の2冊はポルトガルフランスにあり、どれが本物であるかの調査をコルソに依頼したバルカンは、前金の小切手を渡す。

全てが偽物の可能性もあり、本物を見つけた場合は手に入れるよう言われたコルソは、満足する結果が出れば倍額払うと言うバルカンの言葉を信じ、その書を預かり仕事を引き受ける。

テルファーの夫リアナ(レナ・オリン)を訪ねたコルソは、預かっていた書を見せる。

リアナは、大切にしていた本を夫が手放したことを不思議に思う。

コルソは、その書をどこで手に入れたのかをリアナに問い、それがスペイントレドだと知らされて、収集家だった夫の書斎に案内される。

図書館で鑑定を始めたコルソは、ある女(エマニュエル・セニエ)に監視されていることに気づき、書を古書店の店主で友人のバーニー・ロスタイン(ジェームズ・ルッソ)に預けようとする。

バーニーは、本物に見える書の価値は100万ドルはすると言って警戒する。

その後、アパートを訪ねてきたリアナに書を買い戻すと言われたコルソは、自分の物でないことを伝えそれを断るのだが、彼女に迫られて愛し合う。

しかし、書がないことを知ったリアナはコルソに襲い掛かり、彼を殴り倒す。

バーニーと連絡がつかないために店に向かったコルソは、彼が殺されていることに気づき、隠してあった書を持ち出して空港に向かう。

途中、バルカンに電話をしてバーニーの件を知らせ、降りることを伝えたコルソだったが、報酬の桁を増やすと言われて仕方なくスペインに向かう。

機内でコルソは、バーニーの殺され方が書の版画と同じことに気づく。

トレド
パブロ・セニサ/ペドロ兄弟(ホセ・ロペス・ロデロ)の店に向かったコルソは、書を見せて、彼らがテルファーに売ったことを確認する。

コルソは、書はリアナの指示で買ったことや、その書が間違いなく本物だと言い張る兄弟の話を聞く。

版画に意味があるのかを尋ねたコルソは、”LCF”という文字が記されていることを確認する。

コルソは、悪魔である堕天使”ルシファー”の協力を得たトルキアが本を書き、火刑になったことなどを知らされる。

兄弟の店を出たコルソは、路地の足場が崩れて危ういところを逃れ、不吉な予感を感じながらポルトガルに向かう。

電車内で例の女を見かけたコルソは、声をかけて探りを入れ、彼女がバルカンに雇われた監視だと考える。

シントラ
別の書の持ち主ヴィクター・ファルガス(ジャック・テイラー)を訪ねたコルソは、彼の所持する書を見せられる。

持参した書をファルガスに確認してもらったコルソは、両方を比べる許可を得て調べ始める。

2冊の版画に違いがあることに気づいたコルソは、屋敷を出たところで急発進した車に脅される。

男が降りて来るが例の女がバイクに乗って現れ、車の男を威嚇して走り去る。

ホテルに向かったコルソは、その場に女がいることに気づき、直後にバルカンから連絡が入る。

部屋に戻りその電話を受けたコルソは、版画の違いを説明する。

バルカンは、その書を手に入れるように指示するが、コルソはファルガスが絶対に売らないと言っていることを伝える。

翌早朝、女に起こされたコルソは、バイクでファルガスの屋敷に向かう。

ファルガスが庭の池で死んでいることを知らされたコルソは、暖炉で燃えかけている書を見つける。

コルソは、女の正体が分からないまま二人でパリに向かい、空港で彼女を見失ってしまう。

ケスラー男爵夫人(バーバラ・ジェフォード)を訪ねたコルソは、所有する書を見せられ、別の書を所持するテルファーの妻リアナが、財産目的で結婚したことなどを知る。

テルファーから書を買い取った者から、真贋を見分けることを依頼されたと夫人に伝えたコルソは、それがバルカンだと察した彼女に追い払われる。

建物を出たコルソは、ファルガスの屋敷にも表れた男がいることを気にしながら、カフェで彼がいなくなるまで待つ。

夕方になり男の姿が見えないため外に出たコルソは、車に轢かれそうになる。

男に襲われたコルソだったが、現れた女に助けられて二人でホテルに戻る。

コルソは、リアナがこの地にいて、襲い掛かった男が彼女に雇われていると考える。

バルカンからの連絡に、ファルガスが殺され本が焼かれそうになったことを伝えたコルソは、男爵夫人の件を聞かれる。

夫人が自分の書を本物だと言い張り、内容を確かめてはいないことを伝え、バルカンに雇われたと言った瞬間に追い出されたことをコルソは知らせる。

夫人を再び訪ねるようにと指示されたコルソは、女が姿を消したことに気づき、書を部屋の冷蔵庫の裏に隠す。

秘書がランチに出かけた隙に男爵夫人を訪ねたコルソは、2冊の版画の違いをコピーを見せて彼女に確認させる。

夫人は自分の書の版画を確かめ、違いを認めた彼女は、コルソンを信じて詳細に調べることを許す。

書を調べていたコルソは何者かに殴られて気を失い、目覚めた直後に夫人が殺されていることに気づく。

火を放たれた夫人の書斎で、燃えかけている書を持ち出せなかったコルソはホテルに戻る。

コルソは、隠した書が奪われていることに気づき、フロントで妻しか部屋に入っていないことを知らされる。

妻などいないと答えるコルソはは、バルカンからの電話を受け、殺された夫人の書は調べ焼かれたことを伝える。

他の2冊が燃えたことで役目を果たしたと言われたコルソは、書を滞在している”リッツ”に持って来るようバルカンに指示
される。

書をなくしたことを話したコルソは、必ず取り戻すようにと言われバルカンに脅される。

現れた女が本を盗んでいないことを知ったコルソは、リアナの仕業だと気づき彼女の宿泊するホテルに向かう。

リアナと自分を襲ったボディーガード(トニー・アモニ)が旅立つことを知ったコルソらは、車を奪い後を追う。

コルソンと女は車を見失い、サンマルタン夫人の城に向かい敷地内に侵入する。

リアナの部屋に押し入ったコルソは、書を取り戻すものの彼女に銃を向けられる。

コルソは現れたボディーガードに殴られ、女と共に階下に連れて行かれるものの、隙を見て彼を叩きのめす。

城内では集まった者達と共にリアナが悪魔崇拝の儀式を始め、コルソンはその場に忍び込む。

そこにバルカンが現れ、儀式を非難して書を奪い抵抗するリアナを痛めつける。

コルソがそれを制止しようとするが、女に邪魔され、リアナはバルカンに殺される。

これでバルカンに全ての疑いがかかると言う女の、任務が終わったという言葉を無視するコルソはバルカンを追う。

山道に入ったコルソは小川で車がはまってしまい、最寄りのカフェに向かい食事をした彼は、男爵夫人の書に挟まっていた絵葉書の古城の場所を知る。

ヒッチハイクで城に向かったコルソは、バルカンの車を確認する。

バルカンは、三冊の書の版画を9枚並べ、悪魔の9つの門を開かせる儀式を行おうとしていた。

その場に現れたコルソは、バルカンに銃を向けるもののそれを奪われ、床の穴に落ちて体が挟まってしまう。

油で円を描き火を放ったバルカンは、炎を恐れずに油を被る。

バルカンは炎に包まれ、コルソは体が外れて地下に逃れる。

版画を奪ったコルソは、もがき苦しむバルカンを射殺して車に乗る。

現れた女に迫られたコルソは、燃え盛る城の前で彼女と愛し合う。

翌朝、その場を離れたコルソは、バルカンが儀式に失敗したのは、最後の版画が偽物だったからだと女に言われる。

ガソリンスタンドに立ち寄ったコルソは、姿を消した女が残した”セニサ兄弟”というヒントに気づく。

スペイントレド
セニサ兄弟が、自分の会った者達と違う人物だったことを知ったコルソは、一枚の版画を手にする。

それは書の最後の版画で、それには女と瓜二つの女性が描かれていた。

そして、城に戻ったコルソは、開いた9つ目の門に向かう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

古書ディーラーのディーン・コルソは、古書収集家バルカンに呼ばれる。
バルカンは、世界に3冊しか存在しない”トルキア”の17世紀の書”影の王国への9つの門”の1冊を見せる。
コルソは、他の2冊が本物か又は全てが偽物かの鑑定を、高額の報酬で依頼される。
その書をバルカンに売り自殺してテルファーの妻リアナに会ったコルソは、それを手に入れたのがスペイントレドだと知らされる。
謎の女に監視され、危険を感じたコルソは友人の古書店主バーニーに本を預けるが、彼は何者かに殺されてしまう。
隠してあった本を持参してスペインに向かい、版画の違いを確認したコルソは、女の存在を気にしながら他の2冊を調べるため、ポルトガルフランスに向かう。
しかし、その書の持ち主は謎の死を遂げ、コルソにも危険が迫る・・・。
__________

禁断の書の秘密を解こうとするサスペンスの面白味はあるが、クライマックスはやや盛り上がりに欠ける。

しかし、実力派スターの競演と、小道具として使われる古書など、様々な工夫が見られ楽しめる一作となっている。

二枚目半程度の男性をユーモアを交えて演ずる、カリスマ的魅力が感じ始めた頃のジョニー・デップの演技が注目。

そのジョニー・デップの個性を活かした、ロマン・ポランスキーの抑え気味の演出、彼の妻である、謎の女を妖艶に演ずるエマニュエル・セニエの存在が何とも不思議な雰囲気を漂わせる。

かなり強欲で強かな人物でありながら、少々脱線気味の場面など楽しい演技を見せてくれる、古書ディーラーのジョニー・デップ、彼に古書の鑑定を依頼するフランク・ランジェラ、大人の女性の魅力で迫る古書を狙うレナ・オリン、謎の女として手荒い手法で主人公に協力するエマニュエル・セニエ、書の所有者であるバーバラ・ジェフォードジャック・テイラー、古書店店主ジェームズ・ルッソ、書店の兄弟を演ずるホセ・ロペス・ロデロ、自殺する書の元所有者役のウィリー・ホルト、リアナ(L・オリン)のボディーガード役のトニー・アモニ、その他アレン・ガーフィールドなどが共演している。


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