尼僧物語 The Nun’s Story (1959) 4/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

確たる理想を胸に修道女となった女性が、幾多の経験を得て現実と理想の間の壁にぶつかり苦悩する姿を描く、監督フレッド・ジンネマン、主演オードリー・ヘプバーンピーター・フィンチペギー・アシュクロフトディーン・ジャガーコリーン・デューハースト他共演のドラマ。


ドラマ

オードリー・ヘプバーン / Audrey Hepburn 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:フレッド・ジンネマン
製作:ヘンリー・ブランク
原作:キャサリン・ヒューム
脚本:ロバート・アンダーソン
撮影:フランツ・プラナー
編集:ウォルター・トンプソン
音楽:フランツ・ワックスマン

出演
ガブリエル・バン・ダ・マー/シスター・ルーク:オードリー・ヘプバーン

フォチュナティ医師:ピーター・フィンチ
マザー・エマニュエル:イーディス・エヴァンス
マザー・マルセラ:ペギー・アシュクロフト
バン・ダ・マー医師:ディーン・ジャガー
シスター・マルガリータ:ミルドレッド・ダンノック
シスター・ウィリアム:パトリシア・コリンジ
マザー・マチルダ:ルース・ホワイト
ヴァモイレン神父:ナイオール・マクギニス
シスター・オーレリー:ドロシー・アリソン
”ガブリエル”:コリーン・デューハースト
マザー・クリストフ:ビアトリス・ストレイト
シスター・ポーリーン:マーガレット・フィリップス

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ

1959年製作 151分
公開
北米:1959年7月18日
日本:1959年8月11日
製作費 $3,500,000


アカデミー賞 ■

第32回アカデミー賞
・ノミネート
作品・監督
主演女優(オードリー・ヘプバーン)
脚色・撮影・編集・音響・音楽賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1930年代、ベルギー、ブルージス。
著名な医師バン・ダ・マー(ディーン・ジャガー)の娘ガブリエル(オードリー・ヘプバーン)は、修道女になる決心をして、恋人に置手紙を残して家族に別れを告げる。

修道院に着いたガブリエルは父に別れを告げ、他の修道志願女と共に、監督官のシスター・マルガリータ(ミルドレッド・ダンノック)の指示に従い、礼拝堂に足を踏み入れる。

ガブリエルの厳しい修道の日々は始まり、アフリカコンゴに派遣されることを夢見る彼女は、まず修道女になることが先決だと、院長のマザー・エマニュエル(イーディス・エヴァンス)
から教えられる。

見習い修道女となるために、ガブリエルらは全ての記憶を消し去るよう命ぜられる。

俗世との唯一のつながりだった、恋人の金のペンを捨てたガブリエルは、シスター・ルークの名を与えられる。

そして、修道女となったシスター・ルークは、アントワープの熱帯病研究所に派遣される。

優秀な看護師であったシスター・ルークは、研究所でも才能を発揮するが、コンゴに7年間滞在したことがあるシスター・ポーリーン(マーガレット・フィリップス)との確執に悩む。

そんなシスター・ルークに、マザー・マルセラ(ペギー・アシュクロフト)は、謙譲の心で、テストに落ちることが出来るかを問う。

それに従えなかったシスター・ルークは、研究所を卒業することにはなるがブリュッセルの精神科病院への派遣が決まり、シスター・ポーリーンは再びコンゴに向かうことになる。

シスター・ルークは、院長が、まだ時期尚早だと判断した結果を受け入れるよう言われる。

病院のマザー・クリストフ(ビアトリス・ストレイト)に迎えられたシスター・ルークは、自分を大天使”ガブリエル”だと思い込む患者(コリーン・デューハースト)を紹介される。

ある夜、当直だったシスター・ルークは、ガブリエルに水を与えた際、油断して彼女に襲われてしまう。

プライドのせいで服従を学べないと、修道時代からの悩みを口にして嘆くシスター・ルークを、マザー・クリストフは励ます。

マザー・クリストフは、安らぎが来る日を待つのではなく、日々の努力を積み重ねていく心をシスター・ルークに説く。

修道院に戻り、神への服従を誓ったシスター・ルークは、かねてからの希望だったコンゴに派遣されることになる。

現地に到着したシスター・ルークは、マザー・マチルダ(ルース・ホワイト)とシスター・オーレリー(ドロシー・アリソン)に迎えらる。

そしてシスター・ルークは、現地人の病院ではなく、白人専用の病院で、現地の看護師の監視と外科医フォチュナティ(ピーター・フィンチ)の助手となることを知らされる。

失望したシスター・ルークだったが、気を取り戻して病院に向かい、独身で無神論者のフォチュナティ医師に、深入りしないようマザー・マチルダに忠告される。

シスター・ルークは、不躾で豪放磊落なフォチュナティの態度に戸惑いながらも、彼の助手を無難に務める。

そして、シスター・ルークは病院の改革を自分なりに始めるのだが、事前の許可を得ない行動をマザー・マチルダに注意されてしまう。

フォチュナティが留守の間、神父の骨折を治療したシスター・ルークは適切な処置する。

それに感心したフォチュナティだったが、シスター・ルークの堅苦しい性格が、内面の葛藤の表れだと指摘する。

その後シスター・ルークは、マザー・マチルダと上流の伝道所に向かい、ヴァモイレン神父(ナイオール・マクギニス)のハンセン氏病検査を行おうとする。

しかし、神父は既に病気に感染し、その村で一生を捧げる覚悟を決めていた。

その後、仕事に没頭するシスター・ルークは、体調に異変を感じ、自ら検査した結果、結核であることが分かる。

それをフォチュナティに知らせたシスター・ルークは、彼の診察で、初期状態だと判断される。

フォチュナティは、シスター・ルークが、他の修道女と違い人間的だということを伝え、修道院生活にには向いていないことを指摘し、それを考え過ぎることが彼女の病気だと意見する。

この地に残りたいシスター・ルークは、フォチュナティの指示で静養することになり、気さくな彼に癒される。

フォチュナティの治療で完治したシスター・ルークは、職務に復帰するものの、クリスマスを前に、シスター・オーレリーが、魔術を信じる現地人に殴り殺されてしまう。

シスター・ルークは寛容の心を示し、現地の青年を信仰に目覚めさせる。

そんな時、シスター・ルークは、結核患者の神父をベルギーに連れて行く指示を受ける。

シスター・ルークは、修道院の生活に耐えられるかを心配する、心通い合うようになったフォチュナティやマザー・マチルダに見送られながら旅立つ。

ベルギーに着いたシスター・ルークは、マザー・エマニュエルに挨拶し、父親と再会する。

シスター・ルークは、戦争が近づいていることを気にかけながら、コンゴの思い出で心乱れる日々を送る。

やがて、第二次大戦が始まり、国境近くの病院に派遣されたシスター・ルークは、快進撃を続けるドイツ軍の脅威を知らされる。

地下組織に協力する看護師が、弟を匿っていると聞かされたシスター・ルークは、彼からの手紙で、父親が路上で殺されたことを知る。

耐え切れなくなったシスター・ルークは、修道院を出る決意を固める。

シスター・ルークは、マザー・エマニュエルに、考える努力も尽きたことを伝える。

そして、書類にサインしたシスター・ルークは、平服に着替えて身支度を整え、扉を開けて修道院から去って行く。


解説 評価 感想 ■

1956年に発表された、キャサリン・ヒュームの著書を基に製作された作品。

*(簡略ストー リー)

修道女になる決意を固めた、著名な医師の娘ガブリエルは、家族と恋人に別れを告げ、修道の道を歩むことになる。
ガブリエルは、厳しい戒律に縛られた日々を過ごしたプライドのせいで、服従を学べないことに苦悩しながら、修道女”シスター・ルーク”となるが、望みだったコンゴ行きが果たせず、精神病院に派遣される。
失意のシスター・ルークだったが、その後、神への服従を誓いコンゴ行きが叶い、白人専用病院でフォチュナティ医師の助手となる。
不躾なフォチュナティに戸惑いながらも、無難に職務を続けるシスター・ルークだったが、体調に異変を感じ、初期の結核と診断されてしまい・・・。
__________

社会派のフレッド・ジンネマンが、苦悩や挫折に直面する修道女の目を通し、様々な問題提起と共に、絶頂期のオードリー・ヘプバーンの、奥ゆかしい演技を見事に引き出した力作。

第32回アカデミー賞では、作品賞以下8部門にノミネートされた。
作品・監督
主演女優(オードリー・ヘプバーン)
脚色・撮影・編集・音響・音楽賞

人間性を捨てることが神への服従につながるのか、苦悩や挫折を繰り返す修道女を、オードリー・ヘプバーンは、抑えた演技で見事に演じきっている。
彼女のコンゴでの活動の場面は、晩年、ユニセフ親善大使としてアフリカなども訪れた姿とダブり感慨深い。

不躾で磊落な性格ながら、思慮深い一面も見せる外科医役のピーター・フィンチ、修道院院長イーディス・エヴァンス、修道女ペギー・アシュクロフト、著名な医師である主人公の父親役ディーン・ジャガー、修道女ミルドレッド・ダンノックパトリシア・コリンジコンゴの修道院院長ルース・ホワイトハンセン氏病の村に一生を捧げる神父ナイオール・マクギニス、修道女のドロシー・アリソン、精神患者コリーン・デューハースト、修道女ビアトリス・ストレイトマーガレット・フィリップスなどが共演している。


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