オーメン The Omen (1976) 4.27/5 (30)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

悪魔の子を養子にした夫妻に襲いかかる恐怖を描く、監督リチャード・ドナー、主演グレゴリー・ペックリー・レミックデビッド・ワーナー他共演によるオカルト映画の秀作。


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・ドナー
製作総指揮:メイス・ニューフェルド
製作:ハーヴェイ・バーンハード
脚本:デヴィッド・セルツァー
撮影:ギルバート・テイラー
編集:スチュアート・ベアード
音楽:ジェリー・ゴールドスミス

出演
ロバート・ソーン:グレゴリー・ペック

キャサリン・ソーン:リー・レミック
キース・ジェニングス:デビッド・ワーナー
ベイロック夫人:ビリー・ホワイトロー
ダミアン・ソーン:ハーヴィー・スペンサー・スティーヴンス
カール・ブーゲンハーゲン:レオ・マッカーン
ブレナン神父:パトリック・トラフトン
ホリー:ホリー・パランス
ベッカー医師:アンソニー・ニコルズ
スピレット神父:マーティン・ベンソン
僧侶:トミー・デュガン
精神科医:ジョン・ストライド

アメリカ/アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

1976年製作 111分
公開
北米:1976年6月25日
日本:1976年10月16日
製作費 $2,800,000
北米興行収入 $60,922,980


アカデミー賞 ■
第49回アカデミー賞
・受賞
作曲賞
・ノミネート
歌曲賞”Ave Satani


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ローマ、6月6日、午前6時。
アメリカの外交官ロバート・ソーン(グレゴリー・ペック)の妻キャサリン(リー・レミック)は、男の子を出産するものの、その子は息を引き取る。

子供を欲しがっていたキャサリンのことを考えると、心が痛むロバートは、産院にいたスピレット神父(マーティン・ベンソン)から、同じ時間に産まれた子を引き取る提案をされる。

子供の母親は亡くなり、キャサリンにはそれを秘密にしてその子を引き取ったロバートは、彼女の元に向かう。

その後、駐イギリス大使に任命されたロバートは、それをキャサリンに伝え二人は喜ぶ。

ロンドン
ロバートとキャサリンの郊外の邸宅での満ち足りた生活は続き、息子ダミアン(ハーヴィー・スペンサー・スティーヴンス)も成長し、5歳の誕生日を迎える。

邸宅では盛大なパーティーが開かれていたが、ダミアンの乳母ホリー(ホリー・パランス)が、その場に現れた野犬と目を合わせた後、ダミアンのためだと言って首を吊って自殺してしまう。

ロバートとキャサリンはショックを受けるが、ダミアンは笑みを浮かべて野犬に手を振る。

翌日、屋敷にもいたカメラマンのキース・ジェニングス(デビッド・ワーナー)や記者達の対応しながら大使館入りしたロバートは、ブレナン神父(パトリック・トラフトン)の訪問を受ける。

神父は、危険が差し迫っていると、ロバートには理解できないことを語り始める。

悪魔の子が人を殺し、再び事を起こすと言って神父は警告し、ダミアンが産まれた時に、その場にいたことをロバートに伝える。

話を聞くことにしたロバートだったが、神父はダミアンの母親が山犬だったことを伝える。

警備を呼んだロバートは、キリストを受け入れるようにと神父に言われる。

追い払われた神父は、外で待機していたジェニングスに写真を取られるが、それには、棒状の奇妙な影が映っていた。

新しい乳母ベイロック夫人(ビリー・ホワイトロー)を迎えたロバートとキャサリンは、彼女が誰の紹介で来たのかを知らなかった。

それを確かめた二人は一応納得して、ベイロックはダミアンの元に向かう。

ベイロックはダミアンと対面し、彼に守りに来たことを伝える。

結婚式のため、ロバートと教会に向かう予定のキャサリンは、ダミアンを行かせるべきでないと言うベイロックの意見を聞き入れずに、彼を同行させる。

ダミアンは、教会に近づくにつれて動揺して怯え始め、到着と同時に取り乱してしまう。

ロバートは、ブレナン神父のことがきになり、ダミアンを医師に診せるべきだとキャサリンに伝える。

ダミアンの様子を見に行ったロバートは、ベイロックが外にいた犬を番犬にしようとしていることを許さなかった。

数日後、キャサリンはダミアンを連れてサファリ・パークに向かうが、動物達は彼を恐れ、また襲い掛かってくるものもいた。

同じ頃、屋敷を出たロバートは、ブレナン神父を目撃する。

その夜キャサリンは、精神的な不安をロバートに訴える。

数日後、ラグビー場でブレナン神父に会ったロバートは、話を聞かなければキャサリンが死ぬと警告される。

その場にいたジェニングスは再び神父の写真を撮り、同じ影が映っていることを確認する。

呼び出された場所で、ブレナン神父に会ったロバートは、意味不明なことを話し続ける彼に、イスラエルメギドに向かうよう指示される。

その場にいるカール・ブーゲンハーゲン(レオ・マッカーン)が、子供の殺し方を教えると言うのだ。

神父は、キャサリンが子供を身篭っているが、悪魔の子であるダミアンがそれを阻止して、彼女とロバートも殺そうとすることも伝える。

ロバートは、それを信じようとせずにその場を立ち去るが、神父には災いが迫り激しい風と雷になり、教会に向かった彼は、落雷を受けた避雷針が落下し、それが直撃して死亡する。

ダミアンの態度に苛立つキャサリンは、妊娠していることと、子供を産む気になれず中絶を望んでいることをロバートに告げる。

その直後にロバートは、ブレナン神父が変死したことを新聞で知る。

ロバートは、キャサリンの精神科医(ジョン・ストライド)に談して、邪悪な子の妄想のことなども語るキャサリンの、中絶に賛成するべきだと助言される。

しかし、子供が死ぬと予言されていたロバートは、その意見に賛成できない。

そして、屋敷内で三輪車に乗っていたダミアンは、作業をしているキャサリンが踏み台にしているテーブルに激突して、彼女を階下へ落下させる。

重傷を負ったキャサリンは病院に運び込まれ、その場に駆けつけたロバートは、主治医のベッカー医師(アンソニー・ニコルズ)から状況の説明を受ける。

ロバートは、キャサリンが流産したことも知らされ、動揺しながら彼女の元に向かい、自分を殺させないようにと言われる。

屋敷に戻りダミアンの様子を見に行ったロバートは、部屋に例の犬がいることに気づくが、電話が鳴ったためにその場を離れる。

ジェニングスからの電話で、死んだ神父のことなどで話したいと言われたロバートは、彼のアパートに向かう。

乳母のホリーの写真を見せられたロバートは、彼女の首の部分の影と、同じように写るブレナン神父の写真も見せられる。

癌のためにモルヒネ中毒だった神父の大腿部には、三つの”6”の文字が刻まれていた。

教会近くの神父の部屋も確認した二人は、魔よけと思われる47個の十字架と、壁には聖書のページが貼られていることを確認する。

神父の資料を見せられたロバートは、5年前の6月6日に、彗星が2000年前のベツレヘムと同じ形になったという話をジェニングスから聞く。

6月6日の午前6時に産まれた自分の子は死亡して、ダミアンが、誰の子であるか分からないというロバートに、ジェニングスは協力しようとする。

ロバートは、自分の問題だとしてそれを断ろうとするが、ジェニングス自身も関わりがあると言って、影が映っている自分の写真を見せる。

使用人が辞めたことで、ベイロックにダミアンを任せて旅立つロバートは不安ではあったが、ジェニングスとにローマに向かう。

現地に着いた二人は、産院が5年前に火事に遭ったことを知る。

火は保管庫から出たため、当時の資料は焼失したが、スピレット神父が修道院にいることが分かる。

修道院に着いた二人は、スピレット神父が口がきけなくなったことを知り、僧侶(トミー・デュガン)から、三つの”6”が悪魔と反キリストそして偽の預言者を示すものだと教えられる。

スピレット神父から、ダミアンの母親が誰かを聞き出そうしたロバートだったが、神父は”チェルベット”と書き示し息を引き取る。

それが墓地だと知ったロバートは、ジェニングスとその場に向かい、死んだ息子とダミアンの母親の墓を見つける。

母親の墓を開けた二人は、その中の山犬の骨を見て驚き、ロバートは我が子の墓も確認して、産まれた直後に殺されたことを確信する。

その直後、二人は山犬に襲われ、ロバートが腕を怪我しながら、何んとかその場から逃げ延びる。

ホテルに戻りキャサリンに連絡したロバートは、ロンドンを離れてローマに向かう準備をするよう指示する。

しかし、その場に現れたベイロックに、キャサリンは病院の窓から突き落とされて死亡し、それがロバートに知らされ、彼は愕然とする。

メギドについて調べたジェニングスは、”ハルマゲドン”、つまりこの世の終わりの地だとロバートに伝える。

メギド
ブーゲンハーゲンに会ったロバートは、ダミアンを殺す方法を教わり、悪魔の子の目印が、三つの”6”の数字だと知らされて剣を受取る。

ブーゲンハーゲンは、情け哀れみを持たぬことだと助言し、ベイロックが悪魔の手先で、ダミアンを殺す前に死ぬことも伝える。

ロバートはブーゲンハーゲンの話を信じられないまま、子供を殺すことなどできないことをジェニングスに語り、投げ剣を捨ててしまう。

ジェニングスは、ダミアンがただの子供ではないことを伝え、自分が手を下すと言って剣を拾おうとする。

その時、トラックがジェニングスに向かって走り出し、荷台のガラス板が彼に直撃して首を撥ねる。

ロンドン
ロバートは、剣を持参して屋敷に戻り、その場にいた犬を閉じ込めて、ダミアンの後頭部の”666”の数字を確認するが、ベイロックに襲われる。

ベイロックを殺したロバートは、ダミアンを連れて車に乗りスピードで屋敷から走り去り、それを不審車と思った警察が追跡する。

ロバートはダミアンを教会に連れて行き、彼を剣で殺そうとする。

しかしロバートは、ダミアンに”パパやめて”と言われて一瞬ためらい、駆けつけた警官に射殺される。

その後、大統領も参列した、ロバートとキャサリンの葬儀が行われる。

ダミアンは、大統領夫妻に付き添われながら笑みを浮かべる。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「オーメン」(1976)
・「オーメン2/ダミアン」(1978)
・「オーメン/最後の闘争」(1981)
・「オーメン4」(1991)*テレビ映画

・「オーメン」(2006)

*(簡略ストー リー)
ローマ在住のアメリカの外交官ロバート・ソーンは、妻キャサリンの出産に立ち会い、子供が死産だったとことを知らされる。
ロバートは、その場にいた神父から、同じ日の、6月6日の午前6時に産まれた男の子を養子にするよう提案される。
キャサリンには秘密で、子供を我が子として育てることを決めたロバートは、イギリス大使に任命されてロンドンに滞在することになる。
ダミアンと名付けられた子供は、5歳の誕生日を迎えるが、そのパーティーの席で、彼の乳母が首吊り自殺をする。
その後、ブレナン神父の訪問を受けたロバートは、悪魔の子ダミアンが人を殺し、それを繰り返すと言われる。
ダミアンの出産の場に立ち会った神父が、母親が山犬だったと言っていたとも、ブレナン神父はロバートに伝える。
やがて、ダミアンを守るために、乳母に扮した悪魔の手先ベイロック夫人が現れる。
そして、ロバートとキャサリンに、魔の手が襲いかかろうとする・・・。
__________

1970年代のオカルト・ブームに乗り、様々な形で世界中で製作されたその手の作品の中で、傑作「エクソシスト」(1973)に次ぎ高い評価を得た作品で、大スターのグレゴリー・ペックの起用も話題になり、リチャード・ドナーの世界的知名度も高める結果となった。

ヨハネの黙示録獣の数字とされている”666”を重要なキーワードとして使う、シンプル且つ斬新なストーリーと怖シーンの描写、グロテスクで派手さが売り物だった、亜流オカルト映画ばかりが世に出ていた中で、際立つ仕上がりの良さに感心した公開時を思い出す。

本作の成功でその後シリーズ化され、2作の続編とテレビ用の4作目、2006年のリメイク作が公開された。

リメイク作は、2006年6月6日に世界同時公開された。

北米興行収入は約6100万ドルのヒットとなった。

第49回アカデミー賞では、恐怖を煽るジェリー・ゴールドスミスの音楽が作曲賞を受賞し、受賞は逃すものの、同じく彼の作曲による”Ave Satani”が、歌曲賞にノミネートされた。

妻のために行った行動が、結果的に恐怖と悲劇の体験者となる、アメリカ駐イギリス大使を熱演したグレゴリー・ペックだったが、上記のように、「エクソシスト」(1973)以外は・・・と頭を傾げたくなるようなオカルト映画が乱立していたため、公開前はそれほど期待されていなかった。
しかし、本作の成功により、出演作が減っていた彼は、その後も活躍を続けることになる。
(撮影当時59歳で老け込む年でもないが)

主人公の妻リー・レミック、主人公の協力者となる写真家デビッド・ワーナー、乳母となる悪魔の手先ビリー・ホワイトロー、主人公の養子、悪魔の子ハーヴィー・スペンサー・スティーヴンス、悪魔の子を葬る方法を教えるレオ・マッカーン、主人公に警告をする神父パトリック・トラフトン、自殺する乳母役で、名優ジャック・パランスの娘ホリー・パランス、主人公の妻の主治医アンソニー・ニコルズ、主人公に悪魔の子を渡す神父役マーティン・ベンソン、僧侶トミー・デュガン、精神科医ジョン・ストライドなどが共演している。


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