アウトロー The Outlaw Josey Wales (1976) 4.04/5 (25)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

1975年に発表された、フォレスト・カーターの小説”The Rebel Outlaw:Josey Wales”を基に製作された作品。
監督、主演クリント・イーストウッド、妻子を殺された男の執念の復讐を描く、チーフ・ダン・ジョージソンドラ・ロックジョン・ヴァーノンサム・ボトムズ他共演による、アメリカ建国200年記念作品として製作された西部劇の超大作。


西部劇

クリント・イーストウッド / Clint Eastwood 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:クリント・イーストウッド
製作:ロバート・デイリー
原作:フォレスト・カーター (“The Rebel Outlaw: Josey Wales “)
脚色
フィリップ・カウフマン

ソニア・シャーナス
撮影:ブルース・サーティース
編集:フェリス・ウェブスター
音楽:ジェリー・フィールディング

出演
ジョージー・ウェールズ:クリント・イーストウッド

ローン・ウェイティ:チーフ・ダン・ジョージ
ローラ・リー:ソンドラ・ロック
フレッチャー:ジョン・ヴァーノン
テリル大尉:ビル・マッキーニー
サラ:ポーラ・トルーマン
ジェイミー:サム・ボトムズ
リトル・ムーンライト:ジェラルディン・キームス
テン・ベアーズ:ウィル・サンプソン
ケリー:マット・クラーク
旅人:ウッドロー・パーフリー
シム:ウィリアム・オコンネル
ズーキー・リマー:チャールズ・タイナー
コマンチェロのリーダー:ジョン・クエイド
ジョージーの息子:カイル・イーストウッド

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ

1976年製作 135分
公開
北米:1976年6月30日
日本:1976年8月
北米興行収入 $31,800,000


アカデミー賞 ■

第49回アカデミー賞
・ノミネート
作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

南北戦争初期、ミズーリ
農夫ジョージー・ウェールズ(クリント・イーストウッド)一家を、カンザスのゲリラ”レッド・レッグス”が襲い、彼は妻子を殺される。

リーダーのテリル大尉(ビル・マッキーニー)は、ウェールズに傷を負わせて立ち去る。

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復讐を誓ったウェールズは、農具を捨てて拳銃を手にし、”ブラディビル”アンダーソン率いる、ミズーリのゲリラに合流してテリルを捜す。

戦争は終わり、”ブラディビル”の生き残りは解散することになる。

仲間のフレッチャー(ジョン・ヴァーノン)達はそれに従ったが、ウェールズは単独で行動することにする。

北軍に投降したフレッチャー達だったが、正規軍を指揮するジャイムズ・レイン上院議員が、テリルの率いる”レッド・レッグス”と手を組んでいることをウェールズは知る。

フレッチャーは、ウェールズだけが降伏していないことを、上院議員とテリルに告げる。

それを知った上院議員は、テリルにウェールズを捜し出すよう命じて、フレッチャーもそれに加担させられそうになるが、彼はそれを断る。

投降した者達を、正当に扱うと約束していた北軍だったが、彼らはフレッチャーの目の前で仲間を虐殺しようとする。

そこにウェールズが現れ、北軍の兵士を殺して仲間達を助けようとするが、逃れたジェイミー(サム・ボトムズ)以外は皆殺しにされる。

フレッチャーが裏切ったと思い込んだウェールズは、傷を負ったジェイミーを連れてその場を逃れる。

復讐に燃えるウェールズを、フレッチャーは、もはや殺すしかないと考える。

旅人(ウッドロー・パーフリー)らと共に渡し舟で川を渡ったウェールズらだったが、フレッチャーとテリルが対岸に現れる。

船頭シム(ウィリアム・オコンネル)が、時間を稼ぐと言ったものの、彼が裏切ると察したウェールズは、フレッチャーらの乗る渡し舟のロープを銃撃しその場から立ち去る。

その後、賞金稼ぎに襲われたウェールズだったが、傷の手当てをして休んでいたジェイミーの助けで、相手を倒して先を急ぐ。

やがて弱っていたジェイミーは息を引き取り、ウェールズは、彼の遺体を囮にして敵陣から逃れる。

ウェールズは、先住民居留地でローン・ウェイティ(チーフ・ダン・ジョージ)というチェロキー族の老人に出会う。

途中、ズーキー・リマー(チャールズ・タイナー)の交易所で、ウェールズは、自分の賞金を狙う流れ者を殺して馬を奪う。

虐待されていた、先住民のリトル・ムーンライト(ジェラルディン・キームス)を助けたウェールズは、彼女も旅に同行させる。

ウェールズに追いついたウェイティは、彼にメキシコに向かうことを提案する。

ある町にたどり着いたウェールズらは、そこに”レッド・レッグス”一味がいることを知る。

また、牧場に向かおうとするローラ・リー(ソンドラ・ロック)と祖母サラ(ポーラ・トルーマン)を見かけたウェールズは、お尋ね者になっている自分を、大勢の者達が狙っていることを耳にする。

ウェールズは、運悪く通りで渡し舟の旅人に出くわしてしまい、自分の正体を知った北軍兵を殺し、ウェイティと共に逃亡する。

テキサス入りしたウェールズとウェイティだったが、その頃、町に着いたフレッチャーは、賞金稼ぎらに北に行くと見せかけて南西に向かう。

追っ手が近づくことに気づいたウェールズらは、砂漠に彼らを誘い出す。

しかし、それは後を追って来たリトル・ムーンライトだった。

コマンチの居留地にたどり着いたウェールズらは、町で見かけたローラ達の移民を襲う、部族に武器などを密売するコマンチェロの集団を目撃する。

男達は、ローラを見つけて暴行しようとするが、リーダー(ジョン・クエイド)が、彼女が商品になると言ってそれを制止する。

ウェイティが、コマンチェロに気づかれて捕らえられてしまい、その場に現れたウェールズは、容赦なく相手を皆殺しにして、ウェティらを救い出す。

ローラ達が向かおうとする、牧場に近い町、荒廃したサント・リオに着いたウェールズは、酒もないという酒場の主人のケリー(マット・クラーク)らに、ウィスキーを振舞う。

現れた賞金稼ぎを倒したウェールズは、一行を引き連れて、ローラ達の目的地の牧場にたどり着く。

ウェイティは、この地で暮らすことをウェールズに勧めるが、フレッチャーらを始末しない限り、平穏が訪れないことを彼は悟っていた。

町に向ったウェイティが、コマンチの族長テン・ベアーズ(ウィル・サンプソン)に襲われ、翌朝には、彼らが攻めてくることをウェールズに伝える。

ウェールズはテン・ベアーズの元に向かい、2人は互いを理解して男の誓いを交わす。

その間、ローラはウェールズに心を寄せるようになり、そして2人は結ばれる。

やがて、フレッチャーとテリルが報せを受けて町に現れる。

翌朝ウェールズは、ウェイティに別れを告げて旅立とうとするが、テリルらに牧場を襲撃され、全員でそれに対抗して一味を倒す。

ウェールズは傷を負うが、逃亡したテリルを町で追い詰めて妻子の仇を討つ。

町には、ウェールズを捜す州警備隊員とフレッチャーがいたが、ケリーら町の住民は、ウェールズが殺されたという供述書にサインする。

フレッチャーは真実を語らず、ウェールズが生きていることを信じてメキシコに向かうことを告げる。

”ウェールズ”に会った場合には、彼に借りがあるために先に拳銃を抜かせると、フレッチャーはウェールズに伝える。

そしてウェールズは、ローラの待つ牧場へ向かう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

南北戦争初期、ミズーリ
農夫ジョージー・ウェールズ一家を、カンザスのゲリラ”レッド・レッグス”が襲い、彼は妻子を殺される。
復讐を誓ったウェールズは、拳銃を手に、”ブラディビル”アンダーソン率いるゲリラに合流して犯人を捜す。
その後、戦争は終わり、ゲリラは解散することになり、ウェールズは単独で行動する。
北軍に投降した仲間のフレッチャーは、軍の指揮をするレイン上院議員が、”レッド・レッグス”と手を組んでいることを知る。
フレッチャーは、ウェールズだけが降伏していないことをレインに告げ、上院議員は彼を捜し出そうとする。
ウェールズは、投降した者達が虐殺される中、逃れた若者ジェイミーを助けてその場から逃亡する。
そして、復讐に燃えるウェールズを、フレッチャーも殺すしか手がないと考えるのだが・・・。
__________

西部劇が、ほとんど作られなくなっていた時代に、鳴り物入りで登場した作品だが、期待に胸を膨らませて、当時、劇場に足を運んだものの、残念ながら、イーストウッドが孤軍奮闘するだけの内容に失望したことを思い出す。

とは言うものの、その時代に、自分を育ててくれた西部劇にこだわり、世に送り出した意欲作として、今観ると、妙に楽しめる作品でもある。

1996年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

第49回アカデミー賞では、ジェリー・フィールディングの軽快な音楽が作曲賞にノミネートされた。

後にアカデミー賞を獲得することになる「許されざる者」(1992)の主人公にやや似ている役柄を、当時、ハリウッドでトップの地位を築きつつあったイーストウッドが、貫禄で演じてはいる。

しかし、イーストウッドの大ファンである自分が見ても、”ハリー・キャラハン”がテンガロンハットを被っているだけというイメージしか感じない。

イーストウッド作品ではお馴染みのビル・マッキーニーも、ゲリラのリーダーにしては凄みに欠ける。

一方、悪役面のジョン・ヴァーノンが、人間味のあるいい役柄を好演している。

西部の主のようなチーフ・ダン・ジョージが、大真面目な顔をして、意外にもユーモラスなところを見せてくれるのも興味深い。

本作をきっかけに、イーストウッドと交際を始めるソンドラ・ロックは、その後の出演作でよく見せる、じゃじゃ馬娘とは違い、初々しい地味な役を演じている。

少女のような彼女は、実はこの時既に30歳を過ぎている。

サム・ボトムズも呆気なく命を落とし、前年「カッコーの巣の上で」(1975)で衝撃的なデビューを果たし好演したウィル・サンプソンも、今一スケールの大きさを生かしきれていなかったのは残念。

勇敢な移民の老女ポーラ・トルーマン、同じく逞しい先住民の女性ジェラルディン・キームス、酒場の主人マット・クラーク、旅人のウッドロー・パーフリー、船頭ウィリアム・オコンネル、交易所の主人チャールズ・タイナーコマンチェロのリーダー役ジョン・クエイド、そしてイーストウッドの息子で、後にミュージシャンとして活躍するカイル・イーストウッドが、殺される息子役で出演している。


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