ペーパー・チェイス The Paper Chase (1973) 4/5 (2)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

1970年に発表された、ジョン・ジェイ・オズボーンJr.の体験を基にした同名小説の映画化。
ハーバード大学ロー・スクールを舞台に、人格や人間性を無視した講義で学生を追い詰める名物教授に怯えながら、若さ、知力、体力の限りを学業にぶつける一人のエリート学生の生活と恋愛を描く、監督、脚本ジェームズ・ブリッジス、主演ティモシー・ボトムズリンゼイ・ワグナージョン・ハウスマン他共演による青春ドラマの秀作。


ドラマ(青春)


スタッフ キャスト ■

監督:ジェームズ・ブリッジス
製作
ロバート・C・トンプソン
ロドニック・ポール
原作:ジョン・ジェイ・オズボーン・Jr.The Paper Chase
脚本:ジェームズ・ブリッジス
撮影:ゴードン・ウィリス

編集:ウォルター・トンプソン
音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演
ティモシー・ボトムズ:ジェームズ・T・ハート
リンゼイ・ワグナー:スーザン・フィールズ
ジョン・ハウスマン:タールズ・W・キンギスフィールド
クレイグ・リチャード・ネルソン:ウィリス・ベル
グレアム・ベッケル:フランクリン・フォード3世
エドワード・ハーマン:トーマス・クレイグ・アンダーソン
ロバート・リディアード:オコナー
ジェームズ・ノートン:ケヴィン・ブルックス
ブレア・ブラウン:ファランティ

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1973年製作 111分
公開
北米:1973年10月16日
日本:1974年3月9日


アカデミー賞 ■

第46回アカデミー賞
・受賞
助演男優賞(ジョン・ハウスマン)
・ノミネート
脚色・録音賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ハーバード大学ロー・スクールの学生ジェームズ・T・ハート(ティモシー・ボトムズ)は、講義初日から、傲慢で嫌味な法学部主任教授のタールズ・W・キンギスフィールド(ジョン・ハウスマン)の洗礼を受ける。

ハートは、代々ロー・スクールに入る家系の自信家で、現実主義者のフランクリン・フォード(グレアム・ベッケル)と親しくなる。

フォードから研究会に誘われたハートは、オコナー(ロバート・リディアード)、ケヴィン・ブルックス(ジェームズ・ノートン)、ウィリス・ベル(クレイグ・リチャード・ネルソン)、トーマス・クレイグ・アンダーソン(エドワード・ハーマン)らと、各自が分担して集中的に勉強する方法を考える。

ある日、夜食を買いに行ったハートは、誰かにつけられているという女性スーザン(リンゼイ・ワグナー)に声をかけられ、彼女を家まで送る。

その後、ハートやフォードらは、キングスフィールドの鼻を明かすために猛勉強を始める。

早朝から、大学で講義の準備を始めるキングスフィールドを見て、彼らは益々闘志を燃やす。

スーザンが気になるハートは、彼女の家を訪ねるようになり、二人は親密になるが、同僚からは、ロー・スクールと女は両立しないと忠告される。

その後ハートは、完璧とは言えないが、キングスフィールドの質問に持ち応え、トップ・グループに入る自信をつける。

キングスフィールドは、恒例行事として感謝祭のパーティーに学生達を招待する。

パーティーの席上、ハートはスーザンがキングスフィールドの娘で、夫と離婚寸前だと聞かされ動揺するが、二人の関係は変わらなかった。

ある日、ハートがスーザンの家にいる最、キングスフィールドが帰宅する。

焦ったハートは裸のまま裏口から逃げるが、その日を境に、キングスフィールドの彼を見る目が明らかに変化する。

それを気にしながら、4ヵ月後の学年末試験のために準備をしなけらばならないハートは、スーザンに結婚を迫る。

独り身を好むスーザンは、それを受け入れられないものの、二人の愛は深まっていく。

ある日ハートは、図書館にキングスフィールドの学生時代のメモやノートがあるのを知る。

ハートとフォードは、図書館に侵入してキングスフィールドのノートを盗み見る。

二人は、その内容が、自分達のものと大差ないことを知り、結局、彼も点数稼ぎの学生だったことを知る。

キングスフィールドの心が読めるようになったハートは、試験の準備で会わないつもりだったスーザンに花を贈り、週末を過ごすことになる。

しかし、ハートはキングスフィールドの研究の手伝いをすることになってしまう。

ハートはその週末、猛烈な勢いでレポートを仕上げるが、期限に間に合わずに努力が無駄に終わってしまう。

そんなハートを見て、スーザンは、父キングスフィールドに怯えきっているとしか見えない彼を非難する。

やがて、ハート達の研究会にも亀裂が生じ、オコナーとベルが脱会してしまう。

妻が妊娠したにも拘らず、落第寸前のブルックスを助けようとしたハートだったが、精神的に追い込まれたブルックスは自殺未遂を起こす。

ハートは、講義をさぼりスーザンと過ごし、キングスフィールドに振り回される自分の不甲斐なさを語るが、彼女は父親の話にうんざりしてしまう。

そしてハートは、キングスフィールドの講義中、彼の質問をパスしてしまい、その場から追い出されてしまう。

ハートはキングスフィールドに暴言を吐くが、それが気に入られて再び席に戻る。

その後、ブルックスは退学し、研究会の残りのメンバーは互いのノートを交換し合い、キングスフィールドの最後の講義に臨み、学生達は彼に拍手を送る。

学年末試験を控え、騒がしい周辺を避け、ハートとフォードはホテルに閉じこもり猛勉強を始める。

自信を持って試験を受け、無事終了したハートは、構内でキングスフィールドに出くわす。

しかし、キングスフィールドは、ハートの名前を覚えてもいなかった。

その後、キングスフィールドは、事務的にハートに優秀な成績をつける。

その後ハートは、スーザンと満ち足りた時を過ごし、届いた成績表を確認もせず、それで飛行機を作り、海に向かって飛ばしてしまう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ハーバード大学ロー・スクールの学生ジェームズ・T・ハートは、初日から、傲慢で嫌味な法学部主任教授キンギスフィールドの洗礼を受ける。
学生のフォードから、研究会に誘われたハートは、仲間達と、分担して集中的に勉強する方法を考え、彼らはキングスフィールドの鼻を明かすために猛勉強を始める。
ある日、ハートはスーザンという女性と出会い、同僚からロー・スクールと女は両立しないと忠告されながらも、二人は親密になる。
そしてハートは、完璧とは言えないまでも、キングスフィールドの講義で質問に持ち応えて自信をつける。
その後キングスフィールドは、恒例行事として感謝祭のパーティーに学生達を招待する。
ハートはそこで、キングスフィールドが、スーザンの父親であることを知る。
二人の関係に変化はないものの、ハートはキングスフィールドの存在に怯えながら、スーザンとの愛を深めていくのだが・・・。
__________

尊大で嫌味な教授に、不満と怯えを感じながら、彼のペースに巻き込まれ、ただの競走馬のよに扱われる学生が、人間的な生き方を追い求め、苦悩して成長していく若者らしさを、ジェームズ・ブリッジスは繊細に描いている。

第46回アカデミー賞では、助演男優賞をジョン・ハウスマンが獲得し、脚色と録音賞がノミネートされた。

多くの作品で、既に活躍していたジョン・ウィリアムズの、美しいメロディも印象に残る。

主人公が、成績表を見もせずに海に放ってしまうラストシーンが、公開当時、子供心に衝撃的に思えたのを、今でも鮮明に思い出す。

1970年代初頭、ハリウッドの若手No.1俳優として、大きな期待がかけられていたティモシー・ボトムズの、新鮮な魅力が注目の作品。
しかし、結局これ以後、地道に活動は続けているものの、日本ではほとんど彼の姿を見ることができなくなってしまったのは残念でならない。

学生達が、決して乗り越えることの出来ない”壁”を父に持ち、それに挑戦する主人公を温かく見守りながら、時に厳しく突き放すリンゼイ・ワグナーの、知的で飾り気のない演技も光る。

俳優、そして製作者としても活躍してきたジョン・ハウスマンは、全てにおいて、本作で圧倒的な存在感を示し、見事にアカデミー助演賞を受賞した。
また、本作の好評により製作された、1978~86年のTVシリーズでも、同じ役を演じている。

主人公の同僚グレアム・ベッケルジェームズ・ノートンなどが共演している。


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