ピースメーカー The Peacemaker (1997) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

解体されるはずの核兵器をボスニアの外交団代表に奪われたため、型破りな対テロのスペシャリストである軍人と政府直属の原子力学者が協力しテロを阻止するまでを描く、監督ミミ・レダージョージ・クルーニーニコール・キッドマン競演によるサスペンス・アクション。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:ミミ・レダー
製作総指揮
マイケル・グリロ
ローリー・マクドナルド

製作
ブランコ・ラスティグ

ウォルター・F・パークス
脚本:マイケル・シファー
撮影:ディートリッヒ・ローマン

編集:デヴィッド・ローゼンブルーム
音楽:ハンス・ジマー

出演
ジョージ・クルーニー:トーマス・デヴォー大佐
ニコール・キッドマン:ジュリア・ケリー博士
アレクサンダー・バルエフ:アレクサンドル・コドロフ
アーミン・ミューラー=スタール:ディミトリ・ヴェルティコフ
マーセル・ユーレス:デューサン・ガヴリック
レネ・メドヴェゼック:ヴラドー・ミリック
ゴラン・ヴィシュニック:バズタ

アメリカ 映画
配給 ドリームワークス
1997年製作 123分
公開
北米:1997年9月26日
日本:1998年1月15日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $41,256,277
世界 $110,463,140


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ロシアチェリャビンスク
解体される予定の核弾頭10基が、アレクサンドル・コドロフ将軍(アレクサンダー・バルエフ)の手によって盗まれ、彼はその内の1基をウラル山脈で地上爆発させる。

その報せを受けた、アメリカの核密輸対策班のジュリア・ケリー博士(ニコール・キッドマン)は、爆発の様子から意図的なテロと断定する。

直ちに国家安全保障会議が招集され、ケリーは調査班の責任者となる。

国際テロのスペシャリスト、トーマス・デヴォー大佐(ジョージ・クルーニー)は、ケリーの調査結果に反して、今回の事件を核弾頭の強奪と考る。

ペンタゴン
貨物列車に、ロシアの将軍コドロフ乗っていたことに目を付けたデヴォーは、彼が核弾頭を盗んだともの確信する。

デヴォーは、手掛かりとなるウィーンのロシアン・マフィアを調査するため、ケリーと現地に向かう。

デヴォーとケリーは、ウィーンロシア人協力者ディミトリ・ヴェルティコフ(アーミン・ミューラー=スタール)に接触する。

その後、デヴォーとケリーは、ロシアン・マフィアの手先であるトラック会社のオーナーを強引な手法で脅し、核弾頭輸送に使ったトラックの足取りを掴む。

迎えに来たヴェルティコフの車は数台の車に囲まれ、彼は射殺されてしまい、デヴォーとケリーは逃走する。

デヴォーは、追ってくる相手を容赦なく殺害し、ヴェルティコフの仇を討つ。

ヴェルティコフの死を悲しむデヴォーと、目の前で殺人を目撃し、動揺してしまったケリーの元にEメールが届き、核弾頭の行き先がイランであることを知り、”44E”という記号を手掛かりとして記憶する。

その頃、ボスニアのセルビア議会で、デューサン・ガヴリック(マーセル・ユーレス)が外交代表団となり、彼はニューヨーク国連本部に派遣されることになる。

トルコ、アメリカ軍特殊部隊司令本部。
監視衛星の映像で、渋滞で足止めされている核弾頭の移送トラックを見つけたデヴォーは、コドロフに電話を入れ脅しをかける。

デヴォーは3機のヘリコプターで飛び立ち、基地のケリーの指示に従いトラックを追跡する。

コドロフは検問を突破し、デヴォーは、ロシア空域に入る許可をケリーに得ようと待機する。

NMCC(国家軍事指揮センター)の指示で、決断はケリーに任され、彼女はデヴォーに追跡許可を出すが、ロシアはそれを領空侵犯とみなし攻撃準備に入る。

核弾頭追跡が目的だという、アメリカ側の連絡は無視され、ヘリ一機が撃墜される。

トラックに接近したヘリは、攻撃を受けながらも橋の上で車を止め、デヴォーはそれに乗り移る。

デヴォーは、コドロフと格闘となり彼を倒し、核弾頭8基を奪うことに成功する。

しかし、残りの一基のコア部分が取り外されバック・パックで運ばれたということが分かる。

ケリーはトラックの請求書の口座が、ボスニアサラエボ郊外のグルバビカのものだと突き止め、和平履行部隊を現地に向かわせる。

コアは、ヴラドー・ミリック(レネ・メドヴェゼック)から彼の義兄デューサンに渡され、同じ頃、ケリーは彼の犯行声明ビデオを入手する。

デューサンは、ボスニアの惨状を訴え、自分達が味わった苦痛を”ピースメーカー”にもという彼の言葉から、ケリーは、例の記号”44E”が国連本部のある、マンハッタン44丁目だと知ることになる。。
(*この時点ではまだデューサンの身元は不明)

その頃、コアは外交機密文書として、ニューヨークには検査されずに持ち込まれることになる。

帰国する機内で、ケリーは自分の責任で9人ものヘリの乗組員を死なせてしまったことを悔やむ。

その後ケリーは、NMCCに連絡を入れ、大統領命令による核対策非常令発動を要請する。

ニューヨークに着いたデヴォーとケリーは、ラガーディア空港に向かうが、外交代表団として入国したデューサンは、既に姿を消していた。

名前の上がっていた、ミリックの義兄デューサンがコアを持ち込んだと知ったデヴォーとケリーは、彼の滞在ホテルに向かう。

しかし、一足違いで、核弾頭はデューサンが街に持ち出していた。

デューサンは人ごみの中で、故郷の市街地で殺された妻子のことを思い出す。

国連本部周辺は厳戒態勢となり、放射能探知装置を搭載したヘリで、デューサンを見つけ出し狙撃兵が彼を狙うものの、雑踏の中の目標を撃つことが出来ない。

警官が、バック・パックを背負ったデューサンを呼び止めて銃を向けるが、監視していたミリックが警官を射殺する。

狙撃兵は銃を乱射して通行人に被害者が出るが、現場付近にいたデヴォーはデューサンを追う。

ケリーはデューサンを目撃し、デヴォーと2人で彼を追い詰めるが、ミリックが現れ銃撃戦となる。

デューサンは、銃弾を浴びたミリックを連れてその場から逃げ去り、息絶えた彼を残し教会に逃げ込む。

ケリーはデューサンを見つけて説得するが、自分の妻子を返してくれるのかとの彼の問いに、デヴォーは”我々の戦争ではない”と答える。

それを聞いたデューサンは自殺してしまい、ケリーが”SS-18”型核弾頭・プルトニウム・コアの、爆薬だけを爆破させて核爆発を回避する。

一命を取り留めたデヴォーとケリーは、別々の救急車で搬送される。

そして、また一つ勲章の増えたデヴォーは、ケリーの元を訪れる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ロシアで、解体予定の核弾頭10基が強奪され一基の爆破が実行される。
それを奪ったコドロフ将軍は、核弾頭をイランに運ぼうとする。
アメリカ側は、国家安全保障会議を召集した上で核のスペシャリストのジュリア・ケリー博士が、調査の指揮を執ることになる。
ケリーはそれをテロ活動と断定するが、国際テロのスペシャリストのトーマス・デヴォー大佐は、核弾頭輸送貨物車のリストにコドロフ将軍の名を見つけて、彼がそれを奪ったものと確信する。
デヴォーとケリーは、ウィーンに飛び手掛かりを掴み、核弾頭を運ぶトラックを追跡する。
コドロフを倒し核弾頭を奪い返したデヴォーだったが、ケリーは残された一基の行方を追う。
その頃、故郷ボスニアの惨状を訴え妻子もその犠牲となっていたセルビア議会のデューサンが、核弾頭の残りの一基をコアを入手する。
デューサンは”ピースメーカー”に、自分達の味わった苦痛を味合わせせるために、目的地のニューヨークに向かう・・・。
__________

翌年も超大作「ディープ・インパクト」(1998)を監督するミミ・レダーの、本格的劇場映画のデビュー作だが、緊迫感、迫力などはあるものの、ややご都合主義的な話が、とんとん拍子に進み過ぎるのが気になる。

”平和の使者/ピースメーカー”(国連)を標的に、数百万人の命を奪おうとする犯人が”家族を殺されたから・・・”と嘆く気持ちはわかるが、実行しようとしている行為にしては、理由があまりにも短絡的な感じもする。

魅力的なキャスティングにも拘らず、北米興行収入は約4100万ドルに留まり、全世界では約1億1000万ドルのまずまずのヒットとなった。
目の肥えたアメリカ人には、今一物足りない作品なのかもしれない。

ハンス・ジマーの音楽なのだが、前年の「ザ・ロック」(1996)に酷似している。

今を時めく2大スター、ジョージ・クルーニーニコール・キッドマンも、この頃からいよいよ飛躍するという時期の作品。

2人は結ばれそうでありながら、そのような雰囲気にもならないところが興味深いのだが、ラストはそれを予感させて終わる。

無鉄砲な軍人のジョージ・クルーニーは、野暮ったさがかえって野性的に思える。
とにかく、あの低音の美声が印象的だ。

学者ということで地味な雰囲気で登場するが、美しさが際立つニコール・キッドマンは、かなりハードな活躍も見せる。

国連本部で核爆発を起こそうとするマーセル・ユーレス、彼の義弟役のレネ・メドヴェゼック、核弾頭強奪犯役のアレクサンダー・バルエフロシア人で主人公のウィーンでの協力者、呆気なく殺されてしまうのが残念なアーミン・ミューラー=スタールなどが共演している。


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