郵便配達は二度ベルを鳴らす The Postman Always Rings Twice (1981) 3.5/5 (2)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1934年に発表された、ジェームズ・M・ケインの小説”郵便配達は二度ベルを鳴らす”を基に製作された、ラナ・ターナージョン・ガーフィールド共演の1946年度版に続く4度目のリメイク。
ダイナーの主人の夫と暮らす若くて美しい女性と放浪癖のある男の出会いと、愛し合ったた末の二人の運命を描く、製作、監督ボブ・ラフェルソン、主演ジャック・ニコルソンジェシカ・ラングジョン・コリコスアンジェリカ・ヒューストンクリストファー・ロイド他共演のサスペンス・タッチのロマンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:ボブ・ラフェルソン
製作
チャールズ・マルヴェヒル
ボブ・ラフェルソン

製作総指揮:アンドリュー・ブラウンズバーグ
原作:ジェームズ・M・ケイン郵便配達は二度ベルを鳴らす

脚本:デヴィッド・マメット
撮影:スヴェン・ニクヴィスト
編集:グレム・クリフォード
音楽:マイケル・スモール

出演
ジャック・ニコルソン:フランク・チェンバース
ジェシカ・ラング:コーラ・パパダキス
ジョン・コリコス:ニック・パパダキス
マイケル・ラーナー:キャッツ
アンジェリカ・ヒューストン:マッジ
ジョン・P・ライアン:ケネディ
クリストファー・ロイド:セールスマン
ブライオン・ジェームズ:ギャンブルをする水兵
クリスチャン・スレーター:バーニー

アメリカ 映画
配給
パラマウント・ピクチャーズ
ワーナー・ブラザーズ
1981年製作 121分
公開
北米:1981年3月20日
日本:1981年12月21日
北米興行収入 $12,200,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

カリフォルニア
公道でヒッチハイクした放浪者フランク・チェンバース(ジャック・ニコルソン)は、世話になったセールスマン(クリストファー・ロイド)に食事をおごろうとする。

実は文無しのフランクは、ガソリンスタンド兼カフェの主人ニック・パパダキス(ジョン・コリコス)を騙そうと、セールスマンに置き去りにされ、追い剥ぎされたという芝居を打つ。

ニックはフランクを疑うが、彼が機械工だと聞き、修理工として雇おうとする。

ロサンゼルスに行き、戻ってくると言ったフランクだったが、給料と住まい、それに美しいニックの妻コーラ(ジェシカ・ラング)の食事つきだと聞き思い留まる。

ギリシャ人のニックは、アメリカに偏見を持ち、若い妻コーラは、年の差があり過ぎる夫に明らかに不満を抱いていることを、フランクは直ぐに気づく。

そんなコーラに、フランクはニックの留守中に襲い掛かり、始めは抵抗した彼女も欲情を抑えきれず、二人は激しく愛し合ってしまう。

その後、フランクは、コーラを連れてシカゴに逃げようとする。

しかし、駅でギャンブルに興ずるフランクを見て、コーラは彼を見限り引き返してしまう。

仕方なくフランクもカフェに戻るが、ニックの執念深さを知るコーラは、逃げても無駄だということを承知していた。

そしてコーラは、フランクと二人になるために、夫ニックへの殺意を抱くようになる。

ネオン看板が付き浮かれるニックを、コーラは、フランクから渡された、ベアリング・ボールを詰めた袋で殴り倒す。

しかし、その時、電気がショートしてしまい、暗闇の中でコーラは取り乱してしまう。

ニックは一命を取り留めて入院し、ショートの原因が猫だと分かり、警官はフランクとコーラを疑いもしない。

その後、二人きりになったフランクとコーラは、自由を満喫する。

やがてニックは退院し、二人は疑われることなく一件は事故で済み、フランクは、命の恩人にまでなってしまう。

コーラは、ニックの妻として生きる覚悟を決めるのだが、出て行こうとするフランクに、絶望に近い胸の内を語る。

泥酔状態のニックを、車で連れ出したフランクとコーラは、事故に見せかけて殺そうとする。

フランクは、ニックをレンチで殴り殺し、彼を乗せたまま車を崖下に転落させようとするが、誤って自分も巻き込まれてしまう。

助かったフランクは前科を知られ、ニックにかけられていた、保険金1万ドルの詐欺及び殺人容疑で起訴されてしまう。

雇い主の車で怪我をしたフランクは、損害賠償を求めて、コーラを告訴することを強要される。

フランクとコーラの弁護士キャッツ(マイケル・ラーナー)は、裏工作を考えていた。

ニックは1万ドルの保険の他に、2万5000ドルの損害保険に入っていため、雇い主の車に乗っていたフランクに保険会社はそれを支払う義務が生じてしまう。

そこで保険会社同士に話し合いをさせ、自動車事故にして、損害保険会社が1万ドルを出せば全てが丸く収まるとキャッツは考える。

事態はキャッツの思惑通りになり、フランクとコーラは釈放され、そしてキャッツは1万ドルの報酬を手にする。

事件は噂となり店は繁盛する一方、フランクとコーラの間に溝ができ始める。

母親の病気の知らせでコーラが里帰りする間、フランクは独りでカフェを切り盛りする。

退屈な毎日を送るフランクは、店に現れたサンディエゴ行きのトラックに同乗して旅に出てしまう。

トラックの荷をサーカスに届けたフランクは、調教師のマッジ(アンジェリカ・ヒューストン)とベッドを共にした後、カフェに戻る。

町に戻ったコーラは、フランクなしでは生きられないことを彼に伝え、二人は子供を作り地道な生活をしていくことを約束する。

そんなある日、キャッツの助手をしていたケネディ(ジョン・P・ライアン)が現れ、事件のコーラの自白のタイプがあることをちらつかせ、フランク達を脅迫する。

フランクは逆にケネディを懲らしめ、タイプがある銀行にに向かう。

町から戻ったフランクは、彼を訪ねてきたマッジから二人の関係を聞き逆上したコーラに、警察に突き出されそうになる。

コーラはそれを思い止まり、フランクは心を入れ替えようとして彼女にプロポーズする。

婚姻の届出を済まし、ピクニックに出かけた二人だったが、フランクは、妊娠していたコーラの体調を気遣い家路を急ぐ。

幸せそうな笑顔を浮かべる、コーラに気を取られたフランクが、対向車のトラックに気づき急ハンドルを切ったために、彼女が道端に放り出されてしまう。

コーラの元に向かったフランクだったが、彼女は息を引き取り、フランクは絶望して泣き崩れる。


解説 評価 感想 ■

同じ原作の4度目の映画化で、アメリカ映画としてはラナ・ターナージョン・ガーフィールド共演の1946年度版に続く2度目のリメイク。
参考:
1939年のフランス映画”Le Dernier Tournant
1943年のイタリア映画”Ossessione

*(簡略ストー リー)

放浪者フランク・チェンバースは、立ち寄ったカフェで整備工として雇われることになる。
ギリシャ人の主人ニックの若い妻コーラは、夫に不満を抱いていたため、程なくフランクと彼女は親密な関係となる。
やがてコーラは、夫に殺意を抱くようになり、フランクの協力でそれを実行するものの失敗に終わる。
二人は疑われることもなく、再び犯行に及び、ニックは殺害され、フランクも巻き添えになり怪我をしてしまう。
そして二人は、保険金殺人容疑と損害保険の関係で告訴されてしまうが、敏腕弁護士の働きで無罪になる。
しかし、紆余曲折ありながらも地道な生活を望むようになった二人には、悲劇が待ち構えていた・・・。
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既に実力派俳優としてハリウッドに君臨していたジャック・ニコルソンと、期待の新生として売り出し中のジェシカ・ラングの共演、しかも当時としてはかなり露骨な性描写が話題、または問題になった作品でもある。
しかし、今見直してみると、当時ほどの刺激を感じないところが時代の流れだろうか。

相変わらず唸らせてくれる、納得の演技を見せてくれるジャック・ニコルソン、駆け出しに近いジェシカ・ラングの変幻自在の熱演も光り、夫役のジョン・コリコスも味のある演技を見せてくれる。

当時はまだ劇作家としての知名度が高く、本作が映画の脚本家としてのデビュー作となるデヴィッド・マメットイングマール・ベルイマン作品で有名な撮影のスヴェン・ニクヴィストなど、一流のスタッフキャストで製作されたにも拘らず、J・ニコルソンの盟友ボブ・ラフェルソンの演出が空回りしている感じで、批評家や観客の評価は低く、興行的にも失敗に終わってしまった。

弁護士として、見事な駆け引きと仕事振りを見せるマイケル・ラーナー、サーカスの調教師アンジェリカ・ヒューストン、二人を脅迫するジョン・P・ライアンなどが共演し、冒頭のセールスマン役のクリストファー・ロイドと賭けをする水兵でブライオン・ジェームズ、子役のクリスチャン・スレーターが端役としても登場する。


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