レオン Léon: The Professional (1994) 3.58/5 (26)


■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

既に「フィフス・エレメント」(1997)の監督が決まっていたリュック・ベッソンが、ハリウッド初進出を果たした作品。
1990年に公開された、彼自身のフランス映画「ニキータ」のスピンオフ的な作品でもある。
家族を惨殺された少女が、隣人の殺し屋との親交を深めながら、溺愛していた弟の仇を討つまでを描く、主演ジャン・レノナタリー・ポートマンゲーリー・オールドマンダニー・アイエロ他共演のサスペンス・アクション。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:リュック・ベッソン
製作:パトリス・ルドゥー
脚本:リュック・ベッソン
撮影:ティエリー・アルボガスト
編集:シルヴィ・ランドラ
音楽:エリック・セラ

出演
レオン:ジャン・レノ

マチル・ダランドー:ナタリー・ポートマン
スタンフィールド:ゲーリー・オールドマン
トニー:ダニー・アイエロ
マルキー:ピーター・アペル
マチルダの父:マイケル・バダルコ

マチルダの母:エレン・グリーン
ホテルのフロント係:ジョージ・マーティン

フランス/アメリカ 映画
配給
コロンビア・ピクチャーズ

ゴーモン
1994年製作 109分(DC:133分/IC136分)
公開
フランス:1994年9月14日
北米:1994年11月18日
日本:1995年3月25日
製作費 FRF 115,000,000
北米興行収入 $19,251,002


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ニューヨーク
殺し屋レオン(ジャン・レノ)は、マフィアのトーニー(ダニー・アイエロ)から、最近、組織の縄張りを荒らし始めた男を締め上げる仕事を請け負い実行する。

アパートに戻ったレオンは、隣に住む12歳の少女マチルダ・ダランドー(ナタリー・ポートマン)の、顔のあざに気を止めながら部屋に戻る。

マチルダの部屋から出てきた父(マイケル・バダルコ)は、取引したコカインの純度が低かったと、スタンフィールド(ゲーリー・オールドマン)という男から責められる。

コカインをくすねた者を捜し出せと、マチルダの父を脅したスタンフィールドは立ち去り、タバコを吸ったことがバレたマチルダは、父に怒鳴られる。

それをドアノブの穴から見ていたレオンは、何事もなかったかのように普段の生活に戻る。

翌日、マチルダの家の怒鳴り声を気にしながら、レオンは外出し、映画館でジーン・ケリーの「いつも上天気」を見てアパートに戻る。

アパートでレオンは、父に殴られ鼻血が出ているマチルダに、ハンカチを渡す。

買い物に行くマチルダは、レオンにミルクを買ってくると言い残しアパートを出る。

約束の正午、スタンフィールドらはアパートに現れ、予告通り、マチルダの家族を皆殺しにして立ち去る。

アパートに戻ったマチルダは、スタンフィールドらに気づき、父の遺体を横目で見ながらレオンの部屋に向かう。

レオンは一部始終を見ていて、拳銃を構えながらドアを開けるのを躊躇するが、泣きながらドアベルを鳴らす彼女を仕方なく部屋に入れる。

殺し屋は、マチルダが生き残っていることに気づくのだが、コカインを見つけたスタンフィールドと共に、その場を立ち去る。

父親や義母(エレン・グリーン)などを恨むマチルダだったが、4歳の弟まで殺されたことにショックを受ける。

そんなマチルダをレオンは慰めるが、自分も殺し屋だということを彼女に知られてしまう。

マチルダは、弟の仇を討つことをレオンに頼むが、彼は戸惑ってしまい、とりあえずマチルダを寝かしつける。

翌日、マチルダは、自分も殺し屋になりたいという希望をレオンに伝え、それを断られると、彼女は窓から銃を乱射してみせる。

アパートを出たレオンとマチルダは、街のホテルに移る。

トニーから、殺しの初心者が使いたがるライフルを調達したレオンは、早速、射撃のトレーニングを初め、拳銃についての知識をマチルダに伝授する。

さらに、体を鍛えてミルクを飲むことを強要されたマチルダは、字の読めないレオンに読み書きを教える。

単調な日々が続く中、マチルダは物真似ゲームなどをすることをレオンに提案する。

マチルダは、マドンナマリリン・ モンローチャップリンの物真似をするがレオンには分からず、ジーン・ケリーでようやく正解する。

レオンのジョン・ウェインもマチルダには分からないが、2人には不思議な友情が芽生え始める。

レオンは、トニーに預けてある”仕事”の報酬をマチルダに託すことを考え始め、横道にそれそうな彼女の行動を監視する。

元のアパートに侵入したマチルダは、隠してあった金を持ち出し、そこに現れて警察の尋問を受けるスタンフィールドを尾行する。

そしてマチルダは、スタンフィールドが麻薬捜査官だったことを知る。

マチルダが、ホテルのフロント係(ジョージ・マーティン)に、レオンが父でなく愛人だと話したために、2人はホテルを追い出されてしまう。

配達に扮し、麻薬捜査局のスタンフィールドの元に向かったマチルダだったが、彼に見つかり脅される。

その時、スタンフィールドは、部下が何者かに殺されたことを知り、マチルダをオフィスに連れて行く。

レオンは、弟の仇スタンフィールドが、麻薬捜査局の捜査官だと知らせるマチルダの置手紙を見つける。

自分の仇討ちが失敗したら、レオンにスタンフィールドを殺してくれという、報酬の2万ドルも置いてあった。

マチルダは、隠し持っていた銃をスタンフィールドの部下に押収される。

しかし、麻薬捜査局に強引に押し入って来たレオンは、その場にいた男達を殺しマチルダを救い出す。

スタンフィールドはトニーの元に向かい、レオンの情報を聞き出す。

買い物からマチルダが戻ると、特殊部隊(NYPD.ESU)を引き連れたスタンフィールドが待ち構えていた。

選考部隊がレオンの部屋に突入するが、レオンは彼らを難なく倒してしまい、スタンフィールドは総動員をかける。

隊員に銃を突きつけ、マチルダを解放させたレオンは部屋に戻り、換気扇の排気口からマチルダを逃がそうとする。

それを拒絶するマチルダに愛を告げて、レオンは彼女を逃がした直後、激しい攻撃を受けてしまう。

隊員に扮してその場から救助されたレオンだったが、スタンフィールドが彼を見つける。

マチルダはビルから逃げ出し、通りに向かおうとしたレオンに、スタンフィールドが背後から銃口を向ける。

しかし、レオンは力尽き、スタンフィールドに、マチルダからの贈り物だと言って手榴弾のピンを渡す。

次の瞬間、レオンが隠し持っていた爆弾が大爆発を起こし、スタンフィールドと共に吹き飛ぶ。

マチルダはトニーの元に向い、レオンが死んだことを知らされる。

トニーは、レオンがマチルダに残した金を預かることを彼女に伝える。

マチルダはトニーに、自分を殺し屋として雇うよう希望するが、彼はそれを断り、100ドルを渡してマチルダを追い払う。

その後、一応、学校に戻ったマチルダは、レオンが大切にしていた観葉植物を庭に植える。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ニューヨーク
殺し屋レオンは、同じアパートのヤクの売人家族の様子を気にしていた。
ある日、売人を脅していたスタンフィールドという男が、その家族を皆殺しにする。
買い物に出ていたために助かった売人の娘マチルダは、それに気づきながらもレオンの部屋に向かう。
レオンは躊躇するも、仕方なくマチルダを部屋に入れて匿う。
マチルダは、幼い弟まで殺され動揺するが、その後、レオンが殺し屋だと気づく。
自分も殺し屋になりたいことを、マチルダはレオンに伝える。
しかし、マチルダはそれを断られ、銃を乱射してみせて、レオンにその意気込みを見せる。
住居をホテルに移したレオンは、マチルダに射撃を伝授し始める。
やがて、二人に不思議な友情が芽生えた頃、マチルダは、スタンフィールドが麻薬捜査官だったことを知ってしまう・・・。
__________

舞台はニューヨークではあるが、主人公がイタリア系という設定で、アパートの構造や雰囲気が、どことなくヨーロッパ的な生活感が漂う作品になっている。

主人公を演ずるジャン・レノの他、リュック・ベッソンの盟友達がスタッフとして参加して、上記のように、裏社会や人物像なども含め、ニューヨークが異質な場所に感じる雰囲気を味わえるところが新鮮だ。

個人的には、ジャン・レノジョン・ウェインの真似をして「リバティ・バランスを射った男」(1962)のセリフを言おうとする場面が非常に興味深い。

リュック・ベッソンの、代表作の一本であることは間違いないが、寡黙で飾り気のない凄腕の殺し屋ジャン・レノと、撮影当時12歳になったばかりのナタリー・ポートマンの魅力に支えられた支持と評価で、作品価値が上がったことも確かだ。

根の生えないという観葉植物を、大切に持ち歩く主人公の孤独さなども、ジャン・レノはその風貌だけで見事に表現し、2000人の候補者から選ばれたナタリー・ポートマンは、デビュー作にも拘らず”貫禄”さえ感じさせる出色の演技を見せてくれる。

あまりのあくどさと冷酷さに、クライマックスで爆死しても物足りなさを感じる程の怪演を見せるゲーリー・オールドマンは、本作により、過激な悪役がはまり役になってしまうが、近年は善人役が続き、やや寂しいような気もする。

主人公を操るマフィアのダニー・アイエロ、マチルダの父マイケル・バダルコ、義母のエレン・グリーンなどが共演している。


スポンサードリンク
ウェブ・ムービー・シアター

ウェブ・ムービー・シアター