暁の討伐隊 The Real Glory (1939) 3/5 (21)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1937年に発表された、チャールズ・L・クリフォードの小説”The Real Glory”を基に製作された作品。
蛮族の襲撃に苦しむ地元民の自立に協力する”フィリピン保安隊”の活躍を描く、製作サミュエル・ゴールドウィン、監督ヘンリー・ハサウェイ、主演ゲイリー・クーパーデヴィッド・ニーヴンアンドレア・リーズレジナルド・オーウェンブロデリック・クロフォード他共演のアクション。


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■

監督:ヘンリー・ハサウェイ
製作:サミュエル・ゴールドウィン
原作:チャールズ・L・クリフォード”The Real Glory”
脚本
ジョー・スワーリング

ロバート・プレスネルSr.
撮影:ルドルフ・マテ
編集:ダニエル・マンデル
音楽:アルフレッド・ニューマン

出演
ビル・キャナヴァン医師:ゲイリー・クーパー

テレンス・マックール中尉:デヴィッド・ニーヴン
リンダ・ハートレイ:アンドレア・リーズ
スティーヴ・ハートレイ大尉:レジナルド・オーウェン
スウェード・ラーソン中尉:ブロデリック・クロフォード
マーベル・マニング:ケイ・ジョンソン
ジョージ・マニング大尉:ラッセル・ヒックス
ダトゥ:ウラジミール・ソコロフ
将軍:ヘンリー・コーカー
フェリペ神父:チャールズ・ウォルドロン
アリパン:駒井哲
ヤボ中尉:ルディ・ロブルズ

アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ

1939年製作 96分
公開
北米:1939年9月29日
日本:1951年11月6日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1906年、フィリピンミナダナオ島
アリパン(駒井哲)率いる”モロ”がある村を襲う。

マニラ、”フィリピン保安隊”本部。
司令官の将軍(ヘンリー・コーカー)は、スティーヴ・ハートレイ大尉(レジナルド・オーウェン)、ジョージ・マニング大尉(ラッセル・ヒックス)、スウェード・ラーソン中尉(ブロデリック・クロフォード)、テレンス・マックール中尉(デヴィッド・ニーヴン)そして、彼らの負傷時に備える軍医ビル・キャナヴァン中尉(ゲイリー・クーパー)らを部下として、軍隊を頼らずに住民を自立させるよう指揮官のハッチ大佐に命ずる。

大佐は将校だけを残し村の兵士の撤退を始め、フェリペ神父(チャールズ・ウォルドロン)は、それによりアリパンに襲われるだけだと言って嘆く。

アリパンは、スパイである族長のダトゥ(ウラジミール・ソコロフ)と共に部隊の撤退の様子を確認し、島に残る指揮官のハッチ大佐から抹殺することを命ずる。

村に到着したキャナヴァンは、マックールとラーソンに迎えられる。

ハッチ大佐は族長のダトゥの訪問を受け、村に残り地元兵の訓練をすることを伝える。

その後ハッチ大佐は襲われ、キャナヴァンらが助けようとするものの息を引き取り、半旗が掲げられる。

死んだモロの戦士を調べたキャナヴァンは、何発もの弾を撃ちこまれても死ななかったことで、しぶとい相手を警戒するようマニングとハートレイに伝える。

ハッチ大佐のノートを参考にした指揮官になったマニングは、自分達を密林に誘いこもうとするアリパンの挑発に乗らずに、訓練に集中することを士官に伝える。

マニングは、大佐の考えを記した指令書にサインし、ハートレイが責任者となり地元兵を鍛えるよう指示する。

翌日から厳しい訓練は始まり、キャナヴァンは恐怖心を克服させるために、アリパンの人形を使い裸足の訓練をさせるが、医師が口出しするなと言ってハートレイが意見する。

密林の境界線の見張りを殺し銃を手に入れさせたアリパンは、それが強力な武器となることをダトゥから知らされ奪うことを考える。

アリパンは、指揮官を殺したにも拘らず敵が密林に近づかないため、後任のマニングを殺す必要があるとダトゥに助言される。

村に向かうマニングの妻のマーベル(ケイ・ジョンソン)は、ハートレイの娘リンダ(アンドレア・リーズ)に、軍人を夫にするべきでないと語る。

ある島に移住を考えるマックールは、そこに所有者がいないことを、ランの採取が趣味のラーソンは種が届いたことをキャナヴァンに知らせる。

キャナヴァンは、マーベルと共に現れたリンダに心奪われ、マックールとラーソンの話が耳に入らない。

三人は、マーベルを迎えに来たマニングにリンダを紹介され、彼女をハートレイの宿舎に案内する。

久びりに娘リンダに会ったハートレイは、娘の成長ぶりに驚く。

マニラに家を用意したマーベルだったが、夫マニングが指揮官となり、このまま村に滞在することを知り残念に思う。

ハートレイは、後遺症の残る額の傷についてリンダに聞かれるものの多くを語らず、彼女が長期滞在すると言い張るため困惑する。

浜辺に着いたダトゥは、行商人に扮したモロの戦士に、マニングを殺すよう命ずる。

村ではダンス・パーティーが開かれ、キャナヴァンはリンダと踊る。

マニングはマニラに向かうマーベルのために贈り物を考え、ダトゥに紹介された行商人を呼び寄せる。

行商人に扮していた戦士はマニングに襲い掛かり、リンダが叫び声をあげる。

キャナヴァンとマックールが戦士を取り押さえるが、ダトゥが男を射殺する。

泣き崩れるマーベルを抱き寄せたキャナヴァンは、彼女を落ち着かせて眠らせる。

今回の事件で皆が心を痛める中、キャナヴァンは、”サンフランシスコ地震”で悲惨な体験をしたため、遠く離れた父のことを想いこの場に来たというリンダの話を聞く。

再び半旗が掲げられ、指揮官となったハートレイはモロを警戒するものの、密林に行くことを禁じて報復はしなかった。

ハートレイは、精神的な理由で病棟にいる兵士らを訓練に参加させるよう命じ、それに反論するキャナヴァンの意見を退ける。

その後キャナヴァンはモロの弱点を探り、フェリペ神父から彼らが豚の皮を嫌うというの話を聞く。

ハートレイの命令で営倉に入れられそうだったモロの少年ミゲルが、密林の道に詳しいことを知ったキャナヴァンは、彼を連れてその場に向かう。

仕掛けられた罠などを警戒し、アリパンらが行う儀式の現場を目撃したキャナヴァンは、ハートレイの命が狙われていることを知り、自分達に気づいた追手を倒す。

その頃、村を離れるリンダは、キャナヴァンを捜そうともしない父ハートレイを批判する。

マックールは、反対するラーソンの話も聞かずにキャナヴァンを捜しに行こうとうする。

そこに、捕虜を連れたキャナヴァンが戻り兵士を集め、同じ人間である戦士を恐れることはないと言ってそれを証明しようとする。

豚の皮を用意させたキャナヴァンは、怯える戦士を見せて、恐れるに値しない相手だと言ってそれを兵士に理解させる。

ハートレイに呼ばれたキャナヴァンは、指揮官を殺すのがモロの目的だと伝えるが、命令に背いたことを非難される。

フェリペ神父から、キャナヴァンが命の恩人だと言われたハートレイはそれを認める。

リンダに歩み寄ったキャナヴァンは、旅立つ彼女に別れを告げる。

この場に残ると言い出したリンダがキャナヴァンに惹かれたことを知ったハートレイは、彼女を止めることはできなかった。

相手を密林に誘い込む計画を変更すべきだと、ダトゥはアリパンに助言する。

しかしアリパンは、ダムを作り川の水を堰き止め、相手を密林に誘い込もうとする。

古井戸を使用するようにというハートレイの指示に従う村人だったが、川は干上がり生活は困窮する。

地元兵のヤボ中尉(ルディ・ロブルズ)は戦う意志をキャナヴァンに伝え、彼は、今こそ攻め込むチャンスだとハートレイに提案する。

ハートレイは論外だと言ってそれを聞き入れず、批判するキャナヴァンを拘束、軟禁する。

その後、病人が出たためハートレイはキャナヴァンに診察を命ずる。

飲料水不足などを指摘するキャナヴァンはそれを拒むが、村にコレラが発生したため対処する。

キャナヴァンは、水不足のために使った古井戸がコレラの発生源であることをハートレイに伝える。

アリパンのダム破壊も犠牲者を恐れて実行せず、何の対策も取らないハートレイにキャナヴァンは苛立つ。

村中は混乱し、リンダも人々の手助けをする。

そんな中、ラーソンがミゲルを連れてダム破壊に向かう。

ラーソンが戻らないことをハートレイに伝えたマックールだったが、指揮官が陣地を死守することしか考えていないことを知り、単独で密林に向かおうとするものの倒れてしまう。

マックールの治療を終えたキャナヴァンは、疲れて眠ってしまったリンダを宿舎に運ぶ。

ハートレイはキャナヴァンを呼び止め、ナタで視神経を傷つけられたため自分が失明することを伝える。

退役を勧める診断書を破ったというハートレイが、死の道を選んだと指摘するキャナヴァンは、戦いを諦める彼に、負けではなく何もしないだけだと言って行動を促す。

そこに現れたダトゥは、ダム破壊のために自分が道案内をすると伝える。

その場に負傷したミゲルが運び込まれ、キャナヴァンは、待ち伏せに遭いラーソンが殺されたことを知る。

ミゲルを治療したキャナヴァンは、アリパンの仲間だったダトゥがラーソンを殺したことを知る。

ハートレイがダトゥと共にダムを破壊しに行ったことを知ったキャナヴァンは、陣地の指揮とリンダをベッドの上のマックールに任せて密林に向かう。

警戒しながらハートレイらを追うキャナヴァンは、アリ攻めにより惨殺されたラーソンを発見する。

山を登るハートレイらを見つけたキャナヴァンは先回りをする。

キャナヴァンは道が違うことを指摘してダトゥを捕え、ダイナマイトを持参しダム破壊に向かうことをハートレイに伝える。

ダトゥは罠にかかり死亡し、キャナヴァンはダイナマイトでダムを破壊する。

水は村に達して人々は喜び、回復していたマックールとリンダもそれを知る。

ハートレイらの元に戻ったキャナヴァンは、アリパンらが村に向かっている可能性を伝える。

川を下ることを考えたハートレイは、兵士に筏を作らせる。

海からアリパンが攻めて来ることに気づいたマックールは、防衛体制を整えて抵抗する。

武器弾薬が教会に隠されていることを知ったアリパンは、それを奪おうとする。

マックールは銃弾を受けて死亡し、それを知ったリンダが、兵士に持ち場に戻るよう指示を出す。

武器を手に入れたアリパンは村に攻め込む。

筏で川を下り村に戻ったキャナヴァンは、リンダの無事を確認して、攻め込む敵にダイナマイトで反撃する。

弾薬がなくなったキャナヴァンは、ロウソクをダイナマイトに見せかけて投げる。

それに気づいたアリパンは一気に攻め込むが、そこに、川を下り到着したハートレイの部隊が現れ、ヤボ中尉に攻撃を命ずる。

キャナヴァンは、ヤボにアリパンを殺すよう命ずる。

ヤボがアリパンを倒したことを確認したキャナヴァンは、ハートレイにモロを追い払ったことを伝え、リンダもその場に駆け寄り父と抱き合う。

地元の人々の自立という目的を達成したハートレイは、その場をヤボら地元兵士に任せ、キャナヴァンとリンダと共に村を離れる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

1906年、フィリピンミナダナオ島
フィリピン保安隊”の司令官は、リーダーのアリパン率る”モロ”の襲撃に苦しむ住民を自立させる目的で、将校数人を残し部隊を撤退させる。
指揮官ハッチ大佐は、ハートレイとマニング両大尉、ラーソンとマックール中尉、そして軍医のビル・キャナヴァン中尉らと共に地元兵の訓練を始める。
アリパンは敵を密林に誘い込もうとするが、その気配がない相手の指揮官ハッチ大佐を殺す。
後任のマニングも殺され、指揮官となったハートレイは、陣地を死守するための訓練を続けるだけだった。
村を訪れたハートレイの娘リンダに惹かれながら、キャナヴァンは、打開策として密林に向かいモロの戦士を捕えて戻る。
キャナヴァンは、地元民が恐れる戦士の弱点を確認し、怯える必要がないことを教えるのだが、ハートレイはその行動を非難し彼を軟禁してしまう・・・。
__________

20世紀初頭のフィリピンを舞台にした、ヘンリー・ハサウェイらしいシャープな演出が光るアクション映画。

民族の自立、指揮官の苦悩、勇気や犠牲を端的に描きながら、迫力の映像と共にユーモアも交えた娯楽作として楽しめる作品に仕上がっている。

アルフレッド・ニューマンの軽快な音楽、時に流れる詩的な楽曲も印象に残る。

撮影は全てカリフォルニアで行われているのだが、南方の地の雰囲気がよく出ている。
筏での川下りやダイナマイトの爆破などの他、活劇風アクションも見所の一つだ。

医師という役柄が似合わないようにも思える主演のゲイリー・クーパーだが、策を講じない指揮官に代わり、積極的に行動する勇ましい兵士を熱演している。

楽天家としてユーモラスな役柄でドラマにアクセントを加えるデヴィッド・ニーヴン、主人公に惹かれる指揮官の娘アンドレア・リーズ、その父親で、後遺症を引きずる指揮官レジナルド・オーウェン、ランの収集が趣味の中尉ブロデリック・クロフォード、指揮官(ラッセル・ヒックス)の妻ケイ・ジョンソンモロのスパイである族長ウラジミール・ソコロフ、司令官ヘンリー・コーカー、神父チャールズ・ウォルドロンモロのリーダー、駒井哲、地元兵の中尉ルディ・ロブルズなどが共演している。


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