ロシア・ハウス The Russia House (1990) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1989年に発表された、スパイ小説の第一人者ジョン・ル・カレの”The Russia House”を基に製作された作品。
東西の防衛体制を崩しかねない秘密情報をめぐる米・英・ソのスパイ戦を描く、主演ショーン・コネリーミシェル・ファイファーロイ・シャイダージェームズ・フォックスクラウス・マリア・ブランダウアー共演。製作、監督フレッド・スケピシによるサスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:フレッド・スケピシ
製作
ポール・マスランスキー

ニール・カントン
フレッド・スケピシ
原作:ジョン・ル・カレThe Russia House
脚本:トム・ストッパード

撮影:イアン・ベイカー
編集:ピーター・ホーネス
音楽:ジェリー・ゴールドスミス

出演
バーソロミュー”バーリー”スコット・ブレア:ショーン・コネリー

エカテリーナ・ボリソブナ/”カーチャ”オルロワ:ミシェル・ファイファー
ラッセル:ロイ・シャイダー
ネッド:ジェームズ・フォックス
ブレイディ:ジョン・マホーニー
ダンテ/ヤーコフ・サベレイエフ:クラウス・マリア・ブランダウアー
ジャクソン・クイン大佐:J・T・ウォルシュ
ウォルター:ケン・ラッセル
クライヴ:マイケル・キッチン
ウィックロウ:デヴィッド・スレルフォール
ニキ・ランダウ:ニコラス・ウッドソン

アメリカ 映画
配給 MGM

1990年製作 122分
公開
北米:1990年12月19日
日本:1991年5月25日
北米興行収入 $22,998,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

モスクワ、イギリス・オーディオ・フェア。
ペレストロイカが進む中、エカテリーナ”カーチャ”オルロワ(ミシェル・ファイファー)は、イギリスの出版社のオーナー、バーソロミュー”バーリー”スコット・ブレア(ショーン・コネリー)に会おうとする。
___________

リスボン
バーリーは、イギリスの諜報機関”ロシア・ハウス”のネッド(ジェームズ・フォックス)やCIAから、その時の状況を質問されていた。
___________

モスクワ
カーチャは、その場にいた出版者のニキ・ランダウ(ニコラス・ウッドソン)に声をかけて協力を求める。

グラスノスチにかかわらず、ロシアでの出版は許されないという友人の小説の原稿を、カーチャはバーリーに渡そうとしたのだった。

ホテルに戻ったランダウは、受取った3冊のノートを見て驚き、バーリーに会えないために、それを”ロシア・ハウス”に渡した。

その内容は、ロシアにおける核戦争時の戦略構想であり、それをカーチャが、バーリーに渡そうとした理由は不明だったが、その件はCIAにも連絡される。

バーリーの自宅を調べたネッドらは、彼がリスボンにいることを突き止める。

リスボン
イギリス大使館に連れて行かれたバーリーは、ネッドに迎えられ、同僚のクライヴ(マイケル・キッチン)、ウォルター(ケン・ラッセル)、そしてCIA局員らを紹介される。

カーチャからの手紙を見せられたバーリーは、彼女のことは知らないが、数か月前に、ロシアの作家村ペレデルキノで作家達と会ったことを話す。

酒とジャズを愛するバーリーはその場を楽しむものの、何人かの女性の中にはカーチャはいなかった。

その際バーリーは、気になった男性ダンテ(クラウス・マリア・ブランダウアー)の話をし始める。

話は進展しないまま、この件のCIA側責任者ラッセル(ロイ・シャイダー)は、その報告を受けるが、カーチャの情報が偽だという確証も掴めなかった。

多くの顔写真を見せられて、ダンテを思い出そうとしていたバーリーは、ある女性(カーチャ)に目を止める。

ネッドらの説得で、バーリーはスパイとして活動することになり、彼はその準備を始める。

同僚のブレイディ(ジョン・マホーニー)や、強硬策を指示する軍部のジャクソン・クイン大佐(J・T・ウォルシュ)の意見を聞きながら、ラッセルは、現段階ではイギリス側に任せようと考える。

モスクワ
カーチャと連絡を取ったバーリーは、彼女と食事をする約束をして待ち合わせる。

バーリーは、諜報員ウィックロウ(デヴィッド・スレルフォール)に監視されながらカーチャと行動するが、情報を掴むこともできずに彼女と別れる。

ラッセルは、何も情報を得られないことでネッドに不満を訴え、指示を受けたバーリーはカーチャに会い、ダンテとの関係を率直に聞く。

不器用ながらバーリーは、カーチャに本名ヤーコフ/ダンテの話をさせることに成功し、彼が工学関係の優秀な物理学者で彼女の恋人だったことを知る。

軍部に戻ったダンテとは別れて久しかったのだが、彼は、昨年バーリーと会ったことがきっかけで、カーチャに連絡を取った。

カーチャは、ダンテの考えを変えさせたバーリーを信頼して、彼に接触しようとしたのだった。

バーリーに質問したカーチャは、彼がスパイでないということを信じて、ダンテが会う意思のあることを伝える。

”ロシア・ハウス”では、ダンテの情報を入手したことで祝杯を挙げる。

CIAのラッセルも、ダンテが大物ヤーコフ・サベレイエフだったことを知る。

カーチャに心を寄せるようになったバーリーは、ダンテに会うためレニングラード(現サンクトペテルブルク)に向かう。

バーリーと接触したダンテは、政府の言葉だけの情報政策を批判し、本の出版を約束させて、新たにノートを一冊渡して立ち去る。

帰国したバーリーは、満足できる仕事だったことをネッドに感謝されるが、同じ頃CIAでは、4冊目のノートに関しての問題点を、ラッセルとブレイディが話し合っていた。

ロンドン
ラッセルは、ノートに価値がないという専門家の意見をネッドに伝えるが、ダンテの件は徹底的に追求したいと言い切る。

KGBとの関係をCIA側に疑われたバーリーは、ラッセルやクイン大佐とブレイディらの質問を受ける。

嘘発見器にかけられたバーリーだったが、疑われることもなく、ブレイディは、バーリーを降しダンテを買収することも考える。

しかし、ネッドは彼を信頼していることを伝え、結局CIAもそれを信じるしかなかった。

バーリーは再びモスクワに向かうことになるのだが、その後はCIAが主導権を握る。

モスクワ
カーチャと再会したバーリーは、ダンテとブック・フェアで会うことになる。

しかし、カーチャがダンテから受け取った手紙の内容で、バーリーは、二人の関係に嫉妬してしまう。

その後バーリーは、カーチャに愛を伝えて、自分がイギリス諜報部から派遣されていることを、ラッセルやネッドらに気づかれないように紙に書いて知らせる。

バーリーは、それをダンテも知っていることも教えて彼女を抱きしめる。

最新の追跡装置を前に、バーリーとダンテの接触をCIA本部で知ったネッドは、ラッセルと共に状況を見守る。

カーチャと愛し合ったバーリーは、翌日、病院でダンテからの電話を受けて涙した彼女を慰める。

現地の出版社と手を組むことになっていたバーリーは、パーティーの会場に現れたカーチャと合流する。

ネッドはダンテが当局に逮捕されたと判断し、計画の中止を求めるが、ラッセルはそれに反対する。

バーリーはダンテのアパートに向かうが、ネッドは、自分達が渡した情報”ショッピング・リスト”を、彼がロシア側に渡そうとしていることに気づく。

リストで納得しなかった場合は、バーリーはダンテの本を出版し、カーチャを救うことを考えていたのだった。

それを指摘したネッドは、ラッセルに計画を中止させるが、彼らの思惑とは逆に、バーリーはダンテの元に向かう。

逮捕されたダンテはその後、病死し、KGBにリストを渡したバーリーは、取引を尊重するよう迫る。

ネッドはバーリーからの手紙を受取り、自分が信頼されていることと、真相を知ることになる。

ダンテの手紙は偽物で、カーチャが受けた病院での電話もKGBが裏で動き、彼が逮捕されたことを暗号で知らせるものだった。

バーリーに選択の余地はなく、彼はカーチャと子供達の安全を確保するために行動に出た・・・。

ネッドは、強かなラッセルが、KGBに偽情報(リスト)を掴ませたという噂を、この件を降りていたウォルターに伝える。

リスボンに移り住んだバーリーを訪ねたネッドは、カーチャとの愛が実ることを願い、彼に別れを告げる。

そしてバーリーは、港に着いたカーチャと子供達、そして彼女の叔父との再会を喜ぶ。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

モスクワ
ペレストロイカが進む中、平凡な女性カーチャは、友人の書いた原稿ノートを、イギリスの出版社のオーナーであるバーソロミュー”バーリー”スコット・ブレアに渡そうとする。
バーリーに会えなかったカーチャは、同じ業界人のイギリス人ランダウにそれを託す。
ランダウはその内容に驚き、ノートをイギリス諜報部の”ロシア・ハウス”に渡す。
それを受取った責任者のネッドは、内容がロシアにおける核戦争の戦略構想であることから、CIAと連携してバーリーを捜す。
リスボン滞在中のバーリーに質問をしたネッドは、カーチャの情報を得られず、彼がロシアで会ったダンテという謎の男に注目する。
ネッドに説得されたバーリーは、ノートとダンテの秘密を探る目的でスパイとなり、カーチャに接触するためにモスクワに向かうのだが・・・。
__________

東西冷戦の終結を迎えようとする時期のスパイ戦を、国境を越えた愛の物語も含めて描いている。

その時代の象徴的なキャラクター、”ジェームズ・ボンド”を華麗に演じたショーン・コネリーと、美しいロシア人女性を演ずるミシェル・ファイファーの共演が話題になった作品。

イギリス人特有のユーモアと根気強さ、それに対するアメリカの当時のハイテクや、これもお国柄である傲慢さなどもうまく描かれている。

ショーン・コネリーのスパイ劇ということで、どうしても”007”を意識してしまうのだが、ジョン・ル・カレの原作ということもあり、酒とジャズを愛する黄昏た初老の男性という、全く違うイメージの主人公を、彼は人間味豊かに好演している。

激変しつつある国情や子供達の未来に不安を抱えながらも、元恋人のために尽くすロシア人女性ミシェル・ファイファーCIA側の責任者ロイ・シャイダーイギリス諜報部”ロシア・ハウス”の責任者であるジェームズ・フォックスCIAジョン・マホーニー、事件のきっかけをつくる、ロシアの物理学者クラウス・マリア・ブランダウアー、アメリカ軍部の大佐J・T・ウォルシュ、映画監督でもある、異彩を放つ存在のイギリス諜報部のケン・ラッセル、同じくマイケル・キッチン、主人公の監視役デヴィッド・スレルフォール、極秘ノートを受取るニコラス・ウッドソンなどが共演している。


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