セイント The Saint (1997) 4/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1928年、レスリー・チャータリスによって創作されたキャラクターの怪盗”サイモン・テンプラー”が活躍するシリーズを基に映画化された作品。
1940年代のビンセント・プライスによるラジオ・シリーズや、本作でラジオ・アナウンサー(声)として登場するロジャー・ムーアが主人公を演じ、彼を一躍有名にした1960年代のイギリスのテレビ・シリーズでもある。
監督フィリップ・ノイス、主演ヴァル・キルマーエリザベス・シュー他共演のサスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:フィリップ・ノイス
製作
デヴィッド・ブラウン

ロバート・エヴァンス
ウィリアム・J・マクドナルド
メイス・ニューフェルド
原作:レスリー・チャータリス
脚本
ジョナサン・ヘンズリー

ウェズリー・ストリック
撮影:フィル・メヒュー
編集:テリー・ローリングス
音楽:グレーム・レヴェル

出演
ヴァル・キルマー:サイモン・テンプラー
エリザベス・シュー:エマ・ラッセル博士
レイド・セルベッジア:イワン・トレティアック
ヴァレリー・ニコラエフ:イリヤ・トレティアック
ヘンリー・グッドマン:レヴ・ボトヴィン博士
アラン・アームストロング:ティール警部
シャルロッテ・コーンウェル:ラビヌー警部
エフゲニー・ラザレフ:カルポフ大統領
イリーナ・アペジモワ:フランケーヴィッチ”フランキー”
トミー・フラナガン:スカーフェイス
ロジャー・ムーア:ラジオ・アナウンサー(声)

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1997年製作 114分
公開
北米:1997年4月4日
日本:1997年6月28日
製作費 $70,000,000
北米興行収入 $61,363,304
世界 $169,500,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

極東の養護施設で育ったジョン・ロッシは、強情で手先の器用な少年だったが、自分の不注意で初恋の少女を死なせてしまう。

心に傷を負いながら成長したジョンは、サイモン・テンプラー(ヴァル・キルマー)と名乗るようになる。

サイモンは、子供の頃からの才能を生かし、巧みな手法と変装で、国際的に指名手配される強盗になっていた。

モスクワ
サイモンは、ロシア帝国を再興させようとする、石油王イワン・トレティアック(レイド・セルベッジア)のオフィスの金庫から、マイクロチップを盗み出す。

しかし、イワンの息子イリヤ(ヴァレリー・ニコラエフ)に見つかり格闘となる。

隙を見てその場を逃れたサイモンは、 ”赤の広場”に向かいホームレスに成りすまして逃亡する。

マイクロチップを国外に持ち出すことに成功したサイモンは、変装して大胆にも再びトレティアック親子に接触する。

サイモンは、イギリスで、低温核融合の理論を完成させたという、アメリカ人科学者のエマ・ラッセル博士(エリザベス・シュー)の方程式を盗み出すよう、トレティアックに依頼される。

トレティアックはそれを利用し、新たなエネルギーを作り出し世界征服までをも企んでいた。

イギリスオックスフォード
エマに接触したサイモンは、彼女のアパートに侵入し所有物などから心を読み、相応しい変装相手を考える。

聖人”トマス・モア”風の青年に扮したサイモンは、再びエマに近づくが、彼女に惹かれてしまい、騙すことが出来なくなってしまう。

トレティアックとの交渉で、報酬を2倍に吊り上げることができたサイモンだったが、裏切ればエマを殺すと脅迫される。

サイモンは、仕方なく方程式を盗みだしトレティアックに渡すのだが、それが未完成だと分かる。

トレティアックは、イリヤをロンドンに派遣しサイモンの命を狙うが、彼は危うく逃げ延びる。

スコットランド・ヤードに呼び出され、ティール警部(アラン・アームストロング)からサイモンの正体を知らされたエマは、彼を追ってモスクワに向かう。

モスクワ
トレティアックに扮したサイモンは、彼を脅迫して約束の金を手に入れ、自分が目標にしていた5000万ドルの預金を達成して引退を決意する。

サイモンはエマと再会するが、2人はトレティアックの部下にらえられてしまう。

隙を見て逃げ出した2人は、地下組織のリーダーであるフランケーヴィッチ”フランキー”(イリーナ・アペジモワ)の助けで、地下道を通りアメリカ大使館に向かう。

大使館目前で、サイモンは現れたイリヤを引き付けてエマを逃がして、車を爆破させて騒ぎを起し、その場を逃れる。

クレムリン
トレティアックは、方程式を解くことができないレヴ・ボトヴィン博士(ヘンリー・グッドマン)を伴いカルポフ大統領(エフゲニー・ラザレフ)と面会し、彼を騙して、未完成のまま方程式を売ることに成功する。

サイモンは、大使館に保護されていたエマの前に変装して現れ、彼女に方程式のコピーを渡し行方をくらます。

トレティアックの策略で、ロシアは革命に向けて一触即発の状況となり、モスクワ市内は物々しい厳戒態勢が布かれる。

完成した方程式を、ボドヴィン博士に渡したサイモンは、カルポフ大統領にトレティアックの企みを知らせるのだが、逆に大統領と共にに捕らえられてしまう。

トレティアックは、”赤の広場”で大統領を吊るし上げて、人々は怒りを爆発させる。

しかし、ボドヴィン博士が装置を完成させ、それが大統領の功績と評価され、トレティアックは国家反逆罪で逮捕されてしまう。

その後、サイモンはイギリスでエマと再会し、彼女に方程式のメモを返し、そして2人は愛し合う。

エマは巨万の富を諦め、理論を世界に公表することを決意し、サイモンに”聖人”のピンを贈り講演会に向かう。

サイモンは公演前のエマを励まし、見事な変装をして、大胆にも、警戒中のティール警部の横に座り、エマのスピーチを聞く。

同僚警部ラビヌー(シャルロッテ・コーンウェル)は、変装しているサイモンに気づきティールにそれを知らせる。

しかし、サイモンは再び警察を出し抜き姿消す。

サイモンは、トレティアックの口座から、30億ドルが引き出されて寄付されたことと、匿名の寄付者により、低温融合の技術基金”ラッセル基金”が設立されたことを、ラジオ放送(ロジャー・ムーア:声)で聞く。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

孤児院で育ちで、その後、成長して国際的指名手配犯とななった怪盗”サイモン・テンプラー”は、ロシアの石油王トレティアックの金庫から、マイクロチップを盗み出す。
その後、トレティアックと接触したサイモンは、低温核融合の理論を完成させたアメリカ人科学者エマ・ラッセルから、方程式を盗み出すことを依頼される。
エマに接触したサイモンは、彼女に惹かれてしまい、騙すことが出来なくなってしまう。
しかし、トレティアックにエマを殺すと脅迫されたサイモンは、仕方なく方程式を渡す。
サイモンと、彼を追ってモスクワに向かったエマは、方程式が未完成だと知ったトレティアックに命を狙われることになる。
サイモンは、国家の混迷に乗じて、エネルギーの支配を企むトレティアックの計画を阻みエマの命を救うために、最後の賭けに出るのだが・・・。
__________

オーストリア人監督フィリップ・ノイスは、洗練された怪盗”サイモン・テンプラー”の知性や逞しさ、そして二枚目ぶりを見事に表現し、上品さを感じる美しい映像も楽しめる、痛快サスペンス・アクションに仕上げている。

主演のヴァル・キルマーは、清潔感や男臭さも漂う、個性を生かした熱演が賛否両論別れたことも事実だが、変装した人物に成り切る演技は見もので、あまり完璧過ぎないメイクがなかなかいい。

ハーヴァード大学在学中に「ベスト・キッド」(1984)でデビューし、休学して再び復学し学位を取ったほどのインテリのエリザベス・シューも、役柄通りの知的な女性を好演している。

度々アップになる彼女の表情が、非常に美しく見えるのが印象的。

ロシア帝国の復活を夢見る石油王のレイド・セルベッジア、息子で殺し屋のヴァレリー・ニコラエフ、彼らのお抱え科学者役ヘンリー・グッドマン、地下組織のリーダー、イリーナ・アペジモワスコットランド・ヤードの警部役のアラン・アームストロングシャルロッテ・コーンウェルロシア大統領のエフゲニー・ラザレフ、トレティアック(R・セルベッジア)の手下トミー・フラナガンら、個性的な共演者も見逃せない。

その後「グラディエーター」(2000)で、主人公ラッセル・クロウの召使い役が印象に残る、顔に深い傷があるトミー・フラナガンだが、当時、彼の傷がメイクでないことを知った時は驚いた。


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