マイ・ライフ、マイ・ファミリー The Savages (2007) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

かつて父から受けた酷い仕打ちの体験を抱えながら、認知症の父の面倒を見ることになった兄妹の、過去から現在に引きずる親子関係や心の葛藤を描く、主演ローラ・リニーフィリップ・シーモア・ホフマンフィリップ・ボスコピーター・フリードマン共演、監督タマラ・ジェンキンスによるドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:タマラ・ジェンキンス
製作:アレクサンダー・ペイン
脚本:タマラ・ジェンキンス
撮影:W・モット・ハップフェル三世
編集:ブライアン・A・ケイツ
音楽:スティーヴン・トラクス

出演
ウェンディ・サヴェージ:ローラ・リニー

ジョン・サヴェージ:フィリップ・シーモア・ホフマン
レニー・サヴェージ:フィリップ・ボスコ
ラリー・メンデルソン:ピーター・フリードマン
エドゥアルド:デヴィッド・ザヤス
ジミー:ベンガ・アキナベ
カーシャ:カーラ・シーモア
ロビンソン夫人:トニー・パタノ
ビル・ラチマン:ガイ・ボイド
ナンシー:デブラ・モンク
ドリス・メッツガー:ローズマリー・マーフィ
ロズ:マーゴ・マーティンデイル

アメリカ 映画
配給 フォックス・サーチライト・ピクチャーズ

2007年製作 114分
公開
北米:2007年11月28日
日本:未公開
製作費 $9,000,000
北米興行収入 $6,610,326
世界 $10,642,023


アカデミー賞 ■

第80回アカデミー賞
・ノミネート
主演女優(ローラ・リニー)
脚本賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

アリゾナ州、サンシティ
演劇を教える大学教授ジョン・サヴェージ(フィリップ・シーモア・ホフマン)と劇作家志望の妹ウェンディ(ローラ・リニー)は、絶縁状態だった父親レニー(フィリップ・ボスコ)の異変の知らせを受ける。

その後、レニーと20年間連れ添った恋人ドリス・メッツガー(ローズマリー・マーフィ)が亡くなり、ジョンとウェンディは父親の元に向う。

レニーは、病院に入院して認知症と診断され、ジョンとウェンディは、父親の今後について話し合う。

ジョンは東部に戻り施設を探し、ウェンディはレニーの身の回りの整理をする。

その後、レニーを退院させた二人は、ニューヨーク州バッファローのジョンの家の近くにある施設に向う。

レニーを施設に預けたものの、何も知らない本人のことを思うと、辛い思いのジョンとウェンディだった。

しかし、自分達が父レニーから受けた仕打ちを考え、仕方ない措置だと二人は割り切る。

ジョンとウェンディは、施設をホテルだと思い込んでいたレニーに、安楽死や埋葬のことなどを確認する。

やがてウェンディは、父レニーをより良い施設に入れることを考え始める。

ジョンは、自分の家に滞在していた休暇中のウェンディに、ニューヨークから引越し父親の面倒を見るよう提案する。

しかし、ウェンディは自分の戯曲が”グッゲンハイム財団”に認められ、助成金を受け取れることになり、その暇がないことをジョンに伝える。

ジョンは名誉なことだと言って、妹ウェンディを誇りに思う。

その後、ジョンとウェンディは、認知症の家族を持つ人々が集うセミナーなどにも通い、新たな介護施設を探そうとする。

レニーを伴い、ある豪華な施設を訪れたジョンとウェンディは、担当のロズ(マーゴ・マーティンデイル)の面接を受ける。

しかしジョンは、罪滅ぼしのつもりで老人を預ける家族が、介護ビジネスの罠にはまるのを嫌う。

ジョンは、それにはまりつつあるウェンディを批判し、人間の死を自然に受け止めるべきだと主張する。

ある日、ウェンディの妻帯者の恋人ラリー・メンデルソン(ピーター・フリードマン)が彼女を訪ねて来る。

二人はナイアガラの滝に向うが、帰りに立ち寄ったモーテルで口論となり、ウェンディはそのまま父レニーの施設に立ち寄る。

しかし、ウェンディは自分の気持ちが父には伝わらず苛立ってしまう。

その後ジョンは、ウェンディが”グッゲンハイム財団”の助成金の取得者でないことを知る。

それを問い詰めたジョンは、ウェンディが”9.11”の被害者を装い、”FEMA”(連邦緊急事態管理庁)からの助成金を受け取っていることを知らされ、彼は当然それを非難する。

そんな時ウェンディは、施設の看護師ジミー(ベンガ・アキナベ)と知り合い心通わせるようになる。

レニーの様態が急変したことを知らされたジョンとウェンディは、父親が息を引き取るのを静かに見守る。

ニューヨークに戻ったウェンディをレニーが訪ね、彼は父親を亡くした妹を慰める。

レニーは、自分の愛犬の腰の具合が悪化し、安楽死させることもウェンディに伝え、二人はわだかまりを捨てる。

6ヵ月後。
ウェンディはジョンの協力で、二人の体験を基にした戯曲を製作することになる。

ベルトルト・ブレヒト”についての論文も完成間近なジョンは、ポーランドの学会に向うことをウェンディに告げる。

ジョンは、ビザが切れて帰国した恋人のカーシャ(カーラ・シーモア)に連絡を取ることも伝える。

そして、ウェンディは安楽死させられることになっていた、ラリーの愛犬を引き取り一緒に暮らし始める。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

大学教授のジョン・サヴェージと劇作家志望の妹ウェンディは、絶縁状態だった父レニーが認知症となったことを知らされる。
二人は、父を引き取り施設に入れて世話をすることになる。
かつて、父親に酷い仕打ちを受けた二人だったが、子供としてできる最善を尽くそうとする。
やがて、ウェンディは、より良い施設に父を預けようとするが、ジョンはそれに反対し、人間としての”自然”な死を迎えさせようとする・・・。
__________

誰でも訪れる”死”、それに係わらなければならない家族の責任と苦悩をリアルに描いた秀作ではあるが、日本では劇場未公開に終わった。

第80回アカデミー賞では、主演女優(ローラ・リニー)と脚本賞にノミネートされた。

作品によって、ゴージャスまたは質素な役柄もこなすローラ・リニーは、仕事中の私用や社用品の私物化、さらには”公金横領”に近い行為までしている女性であるものの、改心とまでは言えないが、父の死をきっかけに、一つの命(犬)を救う成長していく女性を人間味溢れる演技で熱演している。

学者らしい理路整然とした考えを口にしながら、感傷的な一面も見せるフィリップ・シーモア・ホフマンも、実力派らしく確かな演技を見せている。

認知症の父親で、大ベテランのフィリップ・ボスコ、ウェンディ(L・リニー)の妻帯者の恋人ピーター・フリードマン、介護師デヴィッド・ザヤス、施設の看護師ベンガ・アキナベ、ジョン(P・S・ホフマン)の恋人役カーラ・シーモア、レニー(P・ボスコ)の恋人ローズマリー・マーフィ、高級介護施設の面接係マーゴ・マーティンデイルなどが共演している。


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