秘密の花園 The Secret Garden (1993) 4.3/5 (30)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

1911年に発表された、フランシス・ホジソン・バーネットの児童小説”秘密の花園”を基に製作された作品。
両親を亡くした少女が、引き取られた叔父の屋敷で閉ざされた花園を甦らせ、人々と共に喜びを取り戻す姿を描く、製作総指揮フランシス・フォード・コッポラ、監督アニエスカ・ホランド、主演ケイト・メイバリーヘイドン・プラウズアンドリュー・ノットマギー・スミスジョン・リンチ他共演のドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:アニエスカ・ホランド

製作
フレッド・ルース
トム・ラディ
フレッド・フックス
製作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ
原作:フランシス・ホジソン・バーネット秘密の花園
脚本:キャロライン・トンプソン
撮影
ロジャー・ディーキンス
イェジー・ジェリンスキ
編集:イザベル・ロレント
音楽:シグニュー・プライスナー

出演
メアリー・レノックス:ケイト・メイバリー
コリン・クレイヴン:ヘイドン・プラウズ
ディコン・ソーワービー:アンドリュー・ノット
メドロック夫人:マギー・スミス
アーチボルド・クレイヴン卿:ジョン・リンチ
レノックス少佐:コリン・ブルース
マーサ・ソーワービー:ローラ・クロスリー
ベン・ウェザースタッフ:ウォルター・スパロウ
レノックス夫人/リリアス・クレイヴン:イレーヌ・ジャコブ

イギリス/アメリカ 映画
配給 Warner Bros. Family Entertainment
1993年製作 102分
公開
イギリス:1994年1月20日
北米:1993年8月13日
日本:1993年10月9日
北米興行収入 $31,181,350


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1901年、インド
この地で生まれた10歳の少女メアリー・レノックス(ケイト・メイバリー)は、両親(コリン・ブルース/イレーヌ・ジャコブ)の愛情を受けることなく我がままに育ち、そして孤独で寂しい日々を送っていた。

ある日、パーティーが行われている最中に大地震に襲われ、ベッドの下に隠れていたメアリーは助かるが、両親は死亡する。

6か月後、イングランドリバプール
孤児となったメアリーは、港に着くものの迎えの者が現れない。

そこに、ミッセルスウェイト屋敷の家政婦メドロック夫人(マギー・スミス)が現れ、メアリーを引き取る。

アーチボルド・クレイヴン卿(ジョン・リンチ)の代理だと言うメロドックは、不愛想で器量も悪いメアリーを連れて屋敷に向かう。

翌朝、全て召使がしていたために着替えもできないメアリーに、メドロックは、できることは自分でするようにと指示する。

寝巻のまま屋敷内を見て回ったメアリーは、母の双子の妹である亡くなった叔母リリアス(イレーヌ・ジャコブ)の部屋に向かい、ある鍵を見つける。

部屋から出るなと言われていたメドロックに見つかってしまったメアリーは、連れ戻される。

メドロックの使用人であるマーサ・ソーワービー(ローラ・クロスリー)に洋服を着せさせたメアリーは、インドから来た現地人だと思ったと言われて気分を害する。

マーサから謝罪されたメアリーは、叔父クレイヴン卿に会えるといいと言われるものの、無理だろうと答える。

そこに現れたメロドックは、会うことはできないだろうクレイヴン卿は、明日、旅立つとメアリーに伝える。

翌日、10年前に妻を亡くしたクレイヴン卿が人間嫌いになったとマーサから知らされたメアリーは、弟のディコン(アンドリュー・ノット
が自分に興味を抱いていると言われる。

屋敷の外に出て周辺を散歩したメアリーは、庭の奥にもう一つの庭があることに気づく。

そのことを庭師のベン・ウェザースタッフ(ウォルター・スパロウ)に尋ねたメアリーは、妻が死んだためにクレイヴン卿が花園を閉鎖し、この10年間、入った者はいないと言われる。

亡くなった叔母の花園なのかを尋ねても答えないベンに苛立つメアリーは、その場にいたコマドリだけが自由に入れると言われる。

現れた少年ディコンを追ったメアリーだったが、彼は馬に乗って走り去る。

屋敷に戻ったメアリーは、花園のことは禁句だとマーサから言われる。

ベンから、コマドリが友達になりたいらしいと言われたメアリーは、花園の入り口を教えてほしいと想いながら、コマドリの後をついて行き扉の鍵穴を見つける。

叔母の部屋に向かい鍵を持って花園の扉に向かったメアリーは、それを開けて中に入り、荒れ果てたその場を探索する。

その後も花園に足を運ぶメアリーは、動物と話しもできると言うディコンにそれを伝える。

二人は花園に入り、ディコンから庭は死んではいないと言われたメアリーは、叔母がその場にあったブランコから落ちて死んだことを知らされる。

夜中に誰かの泣き声で目覚めたメアリーはその場に向かい、ベッドで寝ていたクレイヴン卿の息子コリン(ヘイドン・プラウズ)に気づき、病弱だと言う彼の話を聞く。

死ぬ日も近いと言う、一度も外に出たことがないいとこのコリンに同情するメアリーは、彼と友達になる。

その後、花園を甦えさせようとするメアリーとディコンは、花の種を撒き球根を植え始める。

コリンとも親交を深めたメアリーは、彼に花園のことを話し、秘密にしておこうとする。

屋敷に戻ったクレイヴン卿に初めて会ったメアリーは、目が亡き妻に似ていると言われる。

メドロックから、メアリーを寄宿学校に入れるべきだと言われたクレイヴン卿だったが、メアリーは屋敷に滞在することを希望し、花の種を撒いて育てたいことを叔父に伝える。

土地を与えると言うクレイヴン卿から、どこに種を撒いてもいいという許可を得たメアリーは、それをディコンに知らせる。

悲しい現実を背負うコリンに会おうとしないクレイヴン卿だったが、眠っている息子の寝顔を見て旅立つ。

やがて春になり、花園は緑に溢れ、メアリーとディコンが部屋の窓を開けて光を入れたために、花粉で死ぬと言うコリンは取り乱してしまう。

マーサらが落ち着かせようとするもののわめくコリンは、メアリーから病気ではないと言われても聞く耳を持たない。

外出していたメドロックは、メアリーを部屋に入れたマーサを、クビだと言って叱る。

メアリーを擁護するコリンはメドロックを追い払い、メアリーから、鍵で扉を開けて花園に入った話を聞く。

その後、メアリーとディコンだけを伴い外に出る決心をしたコリンは、それをメドロックに伝えて、車いすに乗り花園に向かう。

目を閉じて内部に入ったコリンは、その美しさに驚き、毎日、来たいと思う。

梯子を上り内部を覗いたベンは、勝手に入ったと言ってメアリーを非難するが、コリンがいたために驚く。

立てると言うコリンは、その場で立って見せて、自分達のことは秘密にするようにとベンに伝える。

それを約束したベンは、コリンの母親はこの花園が好きだったことを話し、その場に入ることを許される。

奇跡を起こしたメアリーに感謝したコリンは、彼女に結婚を申し込み、いとこ同士だと言われても、いつも一緒にいたいと伝える。

明日も来るとベンに伝えたメアリーらは、屋敷に戻る。

翌日も、メアリーとディコンと共に花園に向かったコリンは、立つだけではなく歩くこともできる。

その夜、メアリーのベッドに歩いて行ったコリンは、父にこの姿を見せたいと言って、滞在先を調べてほしいと彼女に頼む。

居場所は分からなかったものの、クレイヴン卿と妻リリアスの写真を見つけたメアリーは、それをコリンに見せる。

両親の仲睦まじい姿を見ながら、コリンはメアリーのベッドで眠ってしまい、翌朝、目覚めた彼は部屋に戻る。

元気になったと言うコリンは、父親に帰って来てほしいという連絡をするようメドロックに指示するが、聞き入れてもらえない。

病気だと言い張るメドロックは憤慨し、重病のコリンと会うことを禁じたメアリーを部屋に閉じ込める。

隠し扉から抜け出したメアリーは、コリンとディコンと共に花園に向かう。

父親を呼ぶ魔法をかけるというコリンは、メアリーとディコンと共に焚火を前にして呪文を唱える。

その頃、妻リリアスが自分を呼ぶ夢を見たクレイヴン卿は、屋敷に戻ろうとする。

屋敷に着いたクレイヴン卿はコリンの部屋に向かうものの、息子の姿はなかった。

メアリーがそそのかしてコリンを外に連れ出したと伝えたメドロックは、監禁したはずのメアリーもいないために焦る。

マーサから花園だと思うと言われたクレイヴン卿は驚き、その場に向かおうとする。

子供を相手にむきになるメドロックは、クレイヴン卿に批判されたために、辞職することを伝える。

泣き崩れるメドロックを、マーサが慰める。

花園に向かったクレイヴン卿は、目隠しをして戯れるコリンが近づいてきたために感激する。

信じられないクレイヴン卿は、目隠しをとり魔法が効いたと言うコリンから、メアリーが花園を生き返らせたことを知らされて、その場を案内される。

両親のことを思い出したメアリーは悲しくなり花園を離れるが、クレイヴン卿から、皆を生き返らせてくれたと言われて感謝される。

花園は二度と閉ざさないとクレイヴン卿から言われたメアリーは、コリンと共に抱き合う。

屋敷に戻ったディコンは、メドロックとマーサに声をかけ、歩いているコリンとクレイヴン卿、そしてメアリーが戻ってくることを知らせる。

メドロックは、コリンが歩いている姿に感激してマーサを抱きしめる。

クレイヴン卿は初めて笑顔を見せ、メアリーは涙することを知った。

花園は常に解放され、力強く生きている。

そしてメアリーは、自分達の世界は愛の花園だと考える。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
1901年。
インドで生れた10歳の少女メアリー・レノックスは、大地震で両親を亡くし、イングランドの叔父クレイヴン卿に引き取られる。
両親の愛を知らず我がままに育ったメアリーは、家政婦頭のメドロックに厳しく躾られる。
そんなメアリーは、広大な敷地内に亡き叔母の閉鎖された花園があることを知り、使用人の少年ディコンと共に、荒れ果てたその場を甦らすことを考える。
妻の死以来、心を閉ざすクレイヴン卿の病弱な息子コリンとも親交を深めたメアリーは、春になり、美しく花が咲気乱れるようになった花園を見て喜ぶ。
そしてメアリーは、死が近いと悲観するコリンを励まし、ディコンと共に彼を連れて美しい花園に向かう・・・。
__________

1919年のライラ・リースポティスウッド・エイトケンによるサイレント作品、1949年のマーガレット・オブライエンハーバート・マーシャルによるリメイク作に次ぐ3度目の映画化作品。

両親を亡くした愛を知らない傲慢な少女が、亡き叔母の朽ち果てた花園を蘇らせたことで、周囲の人々に喜びを与えながら成長していく姿を描く、心温まるドラマ。

花園を蘇らせる過程は、目を見張るような視覚効果でファンタジックに描く演出はない。
極力、機械的な表現を抑えた、ロジャー・ディーキンスイェジー・ジェリンスキのシンプルで美しい映像表現が素晴らしい。

ポーランド人監督であるアニエスカ・ホランドの、女性の感性を生かした繊細な演出が見所の作品で、子供達の自然な演技を引き出す彼女の演出力も注目だ。

何不自由なく育った人の愛を知らない傲慢な正確な少女として映し出される序盤から、花園を甦らせたことで人々に喜びを与え成長していく主人公を好演するケイト・メイバリー、彼女と親交を深める、いとこである病弱の少年ヘイドン・プラウズデヴィッド・プラウズの息子)、主人公と共に花園を甦らせる使用人の少年アンドリュー・ノット、主人公に厳しく接する家政婦頭のマギー・スミス、主人公の叔父である心を閉ざす屋敷の主人ジョン・リンチ、主人公の両親コリン・ブルースとイレーヌ・ジャコブ(叔母との二役)、ディコン(アンドリュー・ノット)の姉である使用人ローラ・クロスリー、屋敷の庭師ウォルター・スパロウなどが共演している。


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