旅するジーンズと16歳の夏 The Sisterhood of the Traveling Pants (2005) 3/5 (1)


■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

2001年に発表された、アン・ブラッシェアーズのヤング・アダルト小説”The Sisterhood of the Traveling Pants”を基に製作された作品。
”魔法のジーンズ”が繫ぐ4人の少女の友情と成長を描く、監督ケン・クワピス、出演アメリカ・フェレーラアレクシス・ブレデルアンバー・タンブリンブレイク・ライヴリー他共演の青春ドラマ。


ドラマ(青春)


スタッフ キャスト
監督:ケン・クワピス

製作:デブラ・マーティン・チェイス
製作総指揮:レスリー・モーゲンスタイン
原作:アン・ブラッシェアーズThe Sisterhood of the Traveling Pants
脚本
デリア・エフロン
エリザベス・チャンドラー
撮影:ジョン・ベイリー
編集:キャスリン・ヒモフ
音楽:クリフ・エデルマン

出演
カルメン・ローウェル:アメリカ・フェレーラ
リーナ・カリガリス:アレクシス・ブレデル
タバサ”ティビー”トモコ=ローリンズ:アンバー・タンブリン
ブリジット・ヴリーランド:ブレイク・ライヴリー
アルバート”アル”ローウェル:ブラッドリー・ウィットフォード
ベイリー・グラフマン:ジェナ・ボイド
エリック・リッチマン:マイク・ヴォーゲル
コスタス・ドゥナス:マイケル・レイディ
リディア・ロッドマン:ナンシー・トラヴィス
クリスティナ・ローウェル:レイチェル・ティコティン
ベイリー・グラフマン:ジェンナ・ボイド
クリスタ・ロッドマン:エミリー・テナント
ポール・ロッドマン:カイル・シュミット
ティビーの母親:サラ=ジェーン・レッドモンド
ブライアン・マクブライアン:レオナルド・ナム
ヴリーランド:アーニー・ライヴリー
ロベルタ:ビバリー・エリオット

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2005年製作 119分
公開
北米:2005年6月1日
日本:2005年10月1日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $39,053,060
世界 $42,013,880


アカデミー賞
第回アカデミー賞

・受賞

・ノミネート


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
メリーランド州、ベセスダ
母親達がマタニティ教室で知り合ったため、”生まれる前から親友”のカルメン・ローウェル(アメリカ・フェレーラ)、リーナ・カリガリス(アレクシス・ブレデル)、タバサ”ティビー”トモコ=ローリンズ(アンバー・タンブリン)、ブリジット・ヴリーランド(ブレイク・ライヴリー)は、16歳の夏に初めて別れて過ごすことになる。

古着屋に向かった4人は、それぞれ体系が違うにも拘らず、全員にぴったり合うジーンズを見つける。

離れ離れになる自分達をつなぐ不思議なジーンズを、順番にはくことにした4人は、色々なルールを決める。

ギリシャサントリーニ島
最初にジーンズを持参した画家志望のリーナは、祖父母や家族に歓迎される。

メキシコバハ・カリフォルニア州
母が自ら命を絶ったことを忘れようとする、自由奔放でスポーツが得意のブリジットはサッカー・キャンプに参加し、コーチのエリック・リッチマン(マイク・ヴォーゲル)が気になる。

サウスカロライナ州、チャールストン
別れて暮らしていたアルバート”アル”(ブラッドリー・ウィットフォード)に迎えられたカルメンは、オールAの成績表を見せて自慢する。

アルの家に着いたカルメンは、父の結婚相手であるリディア・ロッドマン(ナンシー・トラヴィス)と彼女の娘クリスタ(エミリー・テナント)と息子ポール(カイル・シュミット)を紹介されるものの、知らせてもらっていなかったためにショックを受ける。

何も予定がないティビーは、幼い弟と妹の子守と、人生の惨めさを記録するドキュメンタリー映画を製作する機材を買うために、地元のディスカウント・デパートでバイトをする。

店内で少女ベイリー・グラフマン(ジェナ・ボイド)が倒れていることに気づいたティビーは、救急車を呼ぶ。

港で絵を描いていたリーナは海に落ちてしまい、大学生のコスタス・ドゥナス(マイケル・レイディ)に助けられる。

12歳までシカゴに住んでいたため英語が話せるコスタスからダンスに誘われたリーナだったが、それを断ってしまう。

浜辺をランニング中のブリジットは、コロンビア大学の学生であるエリックに話しかける。

母クリスティナ(レイチェル・ティコティン)に電話をしたカルメンは、プエルトリコ系の自分達とは全く違う家族と、別人のようになってしまった父アルのことを話す。

祖母から港で会った青年のことを訊かれたリーナは、コスタスの名前を伝えるが、彼の一族と付き合うことを禁じられ、会わないことを誓わされる。

その後、何も起きなかったという手紙を添えて、リーナはジーンズをティビーに送る。

店で倒れていたベイリーが現れ、間違えて届いた小包を渡されたティビーは、助けたにも拘らず嫌みを言われてしまう。

その上、ドキュメンタリー映画の助手にしてほしいと言うベイリーだったが、ティビーの母(サラ=ジェーン・レッドモンド)が帰ってきたために家に戻る。

エリックが気になる存在となったブリジットは、彼を挑発する。

結婚式場で事故が起きたために式がその場でできなくなり、ショックを受けたリディアの相手ばかりするアルと過ごせないカルメンは苛立つ。

ポールとテニスをしたカルメンは、無口な彼に怒りをぶつけてしまい謝罪する。

コスタスに借りたシャツを返そうとしたリーナは、対立している家族のことを話さなかったことで彼を批判する。

祖父達の喧嘩は自分達には関係ないと言うコスタスだったが、リーナは納得できない。

店長に小言ばかり言われ、ジーンズをはいていることも注意されて苛立つティビーは、家から勝手に機材を持ち出して現れたベイリーに呆れてしまう。

いいネタがあると言うベイリーは、ゲームの達人である青年ブライアン・マクブライアン(レオナルド・ナム)をティビーに紹介する。

スペイン語でリディアらに話しかけたカルメンは、家族を自分のペースに巻き込もうとする。

結婚式は自宅でやることにしたとリディアに言われたカルメンは、ポールがアルコール依存症の父親に会いに行ったことを知る。

そのことで、リディアやクリスタが辛い思いをしていることを、カルメンはアルから知らされる。

ブリジットは、エリックからバーに誘われたと勝手に判断し、チームメイトにそれを伝える。

誰にでも合うジーンズのことをティビーから聞いたベイリーは、それが自分にも合うかを試してみる。

ジーンズをはいたベイリーは、自分には合わないままカメラに向かう。

ティビーは、風変わりな女の子に付きまとわれていることを手紙に書いて、ジーンズをカルメンに送る。

ヒスパニック系の家政婦にシーツを洗わせると言うリディアに反発し、カルメンは自分で洗うと言い張る。

魚市場で絵を描いていたリーナは、その場に現れたコスタスから自分を待っていたのかと訊かれ、教会を描いていたと答える。

その教会で結婚式を挙げた両親は渡米したのだが、事故死したと言うコスタスは、12歳の時に祖父に引き取られたことを話す。

リーナは、コスタスを受け入れたいと思いつつも、それを拒んでしまう。

辛い目に遭ったコスタスが、同じような境遇の母を亡くしたブリジットのように広い心で人を愛せることを思うと、それができないリーナは惨めさで涙する。

考えを巡らせるリーナの前にコスタスが現れ、二人の間には言葉は要らなかった。

バイトを終えたティビーは、ベイリーが迎えに来ていなかったために彼女の家に向かう。

誰もいないことに気づいたティビーは、ベイリーが白血病であることを隣人から知らされる。

カルメンは、ティビーからジーンズが届いたことに気づく。

宿舎を抜け出したブリジットは、バーにいたエリックに声をかけてダンスをするが、付き合えないと彼から言われる。

その後リーナは、コスタスと共に様々なことをして楽しむ。

店で同僚のロベルタ(ビバリー・エリオット)を相手に撮影をしていたティビーは、現れたベイリーに優しく接する。

ベイリーは、その態度でティビーが自分の病気を知ったことに気づく。

結婚式のドレスのサイズ合わせに行ったカルメンは、”WASP”の代表者のようなリディアや店員の話にキレてしまい、プエルトリコ系の自分は白人とは骨格が違うと言ってその場を去る。

ボーイフレンドを見つけたリーナから手紙を受け取ったブリジットは、コーチの交際禁止命令を無視して夢中である相手への思いをサッカーで発散する。

それでも満足できないブリジットは、何をするか分からないという返事を出す。

エリックが、自分の過激なまでのひたむきな姿を恐れていると考えたブリジットは、焦らずに彼と接する。

夜になり、祖父母を気にしながら家を抜け出したリーナは、港に向いコスタスの船に乗る。

一人で家に戻ったカルメンは、アルが家族と楽しそうに過ごす姿を外から見て、窓に石を投げてその場を去る。

ティビーに電話をしてメッセージを残したカルメンは、ベセスダに帰る。

ベイリーと芝生に寝て夜空を見上げるティビーは、死よりも時間が足りないことが怖いと言い、未練が残りそうだと話しながら涙するベイリーを見つめることしかできなかった。

月を眺めながら船の上でコスタスと過ごすリーナは、3人の親友のことを語り、何かを怖がっている自分についても話す。

その説明が難しいと言うリーナに、彼女の全てを理解できると伝えたコスタスは彼女にキスする。

家に戻り、ジーンズの効果はなかったと手紙に書いたカルメンは、それをブリジットに送る。

アルから電話があったことをカルメンに伝えたクリスティナは、傷つくと思ったから反対したと言いながら彼女を慰める。

ジーンズを受け取ったブリジットは、それが勇気をくれるとチームメイトに話す。

父の家の出来事についてのカルメンの愚痴を聞いていたティビーは、ベイリーのことを考えるとどうでもいい話だと思えてその場を去る。

ジーンズをはいたブリジットは浜辺に向い、それに気づいて現れたエリオットと愛し合う。

リーナの様子を見て恋をしていることに気づいた祖父母は、出かけた彼女を追い、コスタスと過ごしていた場所に押しかける。

祖母はリーナを連れ帰り、約束を守らなかった彼女が、コスタスと関係を持ったことに気づき、家族の大切さを理解できない者は全てを失うと伝える。

想像通りの体験はしたものの、それ以来、気が滅入るブリジットは、母親が恋しくなったことをリーナへの手紙に書く。

母からベイリーが入院したことを聞いたティビーは、送ると言われるものの断ってしまう。

ティビーに会い先日のことを謝罪したカルメンは、ベイリーの話をする。

ブリジットから送られてきた小包が、再び戻って来たジーンズであることを確認したリーナだったが、ベッドの下に落ちた手紙に気づかない。

ジーンズをはいたリーナは、内気な自分が一歩を踏み出す気になったことを祖父に話し、それを理解してもらえる。

大学に戻るコスタスの乗る船の出航に間に合ったリーナは、彼に愛を伝える。

ティビーに促されて父アルに電話をしたカルメンは、結婚や家族のことを事前に知らせなかったことを父から謝罪される。

しかし、自分と母親を捨てたアルを責めたカルメンは、電話を切ってしまう。

休憩時間にロベルタと話したティビーは、現れないベイリーのことを訊かれて心が沈む。

ジーンズのお蔭で幸せを実感できたというリーナからの手紙を受け取ったティビーは、病院に向かう。

ベイリーに会ったティビーは、戻って来たジーンズを渡し、ギリシャでは魔法が効いたらしいと伝える。

自分には合わなかったと言うベイリーに、それは重要ではなく、何んとかジーンズの力を借りてほしいとティビーは伝える。

奇跡が起きると信じてほしいと言って泣きながら話すティビーの手を握りながら、ベイリーは魔法は既に効いたと伝える。

自分に会えたことだとベイリーに言われたティビーは、泣き崩れる。

ベッドでベイリーに寄り添うティビーは、映画を仕上げてほしいと言われる。

帰宅したティビーは眠れずにいたが、母が受けた電話の声で、ベイリーが亡くなったことを知る。

キャンプを終えたブリジットは、迎えに来てくれた父と帰宅するものの心が沈む。

ティビーは、ブライアンと共にベイリーの死を悲しむ。

撮影したテープをチェックしていたティビーは、合わないジーンズをはいてカメラに向かうベイリーの映像に気づく。

自分に話しかけるベイリーの姿を見たティビーは、心が救われた思いになる。

帰国する準備をしていたリーナは、ベッドの下に落ちていたブリジットからの手紙に気づき、その内容が深刻だったためカルメンに電話をする。

カルメンはティビーを誘ってブリジットに会い、母親の話をしながら辛い思いを語る彼女を励ます。

祖父母や家族に見送られながら、リーナは旅立つ。

翌朝、カルメンとティビーと共に眠っていたブリジットは、愛犬マギーがジーンズを持ち去って家を出たためにそれを追う。

マギーのジーンズをエリックが手にしていたために驚いたブリジットは、家を探していた彼から大学に戻る途中だと言われる。

浜辺でのことを謝罪されたブリジットは、自分が望んだことだが動機が間違っていたことをエリックに伝える。

その結果、自分が避けていた問題にぶつかったと言うブリジットは、友達関係でいることを伝えてエリックと別れる。

カルメン、ティビー、ブリジットは、空港でリーナを出迎え、彼女が変わったことに驚く。

このまま、父の結婚式に連れて行くと言われたカルメンは戸惑うが、4人は車でチャールストンに向かう。

カルメン以外は楽しい会話をして過ごし、映画を完成させたと言うティビーは、タイトルを”ベイリー”にしたと伝える。

それを知ったカルメンは微笑む。

途中で寄ったダイナーで、式には出席しないとカルメンが言い出したため、三人は強引にジーンズをはかせる。

ジーンズをはいて式に出席したカルメンは、自分に気づいた父アルが誓いの言葉を中断させたために驚く。

アルはカルメンに近づいて抱きしめ、リディアと共に彼女を家族として迎える。

カルメンは幸せを感じながら、式を見守る。

その夏に起きた出来事はジーンズのお蔭ではなく、自然の流れでそれぞれが変わり4人の心を繫いだ。

それがジーンズの魔法だと考える4人は、今後それぞれの道を選んでも、心が離れることはなくいつも一緒であることを誓う。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
メリーランド州、ベセスダ
母親達がマタニティ教室で知り合ったため、生まれる前から親友である16歳の4人の少女カルメン、リーナ、ティビー、ブリジットは、初めて別々の夏を過ごすことになる。
古着屋に向かった4人は、それぞれが体系が違うにも拘わらず、全員にぴったり合うジーンズを見つけて驚く。
離れ離れになる自分達を繫ぐジーンズを順番にはくことにした4人は、様々なルールを決める。
リーナは、最初にジーンズを持参して祖父母に会うためにギリシャを訪れ、ブリジットはサッカーのキャンプでメキシコに、カルメンは父に会うためにサウスカロライナに向い、そして何も予定がないティビーは、人生の惨めさを記録するドキュメンタリー映画撮影資金を稼ぐためにバイトを始める・・・。
__________

初めて離れ離れに過ごす夏、少女達が体験する出来事と、彼女らを繫ぐ不思議なジーンズによる、それぞれの成長を爽やかに描く青春ドラマ。

物語の重要アイテムである不思議な”魔法”のジーンズの存在を中心に描く物語はファンタジックでもあり、ヒューマン・ドラマ的な内容なども含め、性別を問わず、あらゆる年齢層が楽しめる作品に仕上がっている。

ジーンズが移動する度に何かが起きることを期待させる、そのワクワク感がたまらない。

原題通りジーンズを”パンツ”としてもらいたかった思いもあるが、邦題としては合わないということもあり、致し方ないところだろうか。

2008年、続編の「旅するジーンズと19歳の旅立ち」が公開された。

主人公の少女達を演ずる若手女優は、それぞれの個性を生かして好演している。

個人的には、ラス・タンブリンの娘あるアンバー・タンブリンの、少々、不良っぽいが人間味のある演技が非常に印象に残る。
二世スターでも実力がなければ通用しない厳しい世界で生きる、役者としての姿勢と才能が窺えるスターであり、今後を期待したい。

プエルトリコ系であることに差別感を感じながら、父(ブラッドリー・ウィットフォード)や新しい家族との関係に傷つくアメリカ・フェレーラ、内気な性格から一歩踏み出すことができるアレクシス・ブレデル、幸薄い少女(ジェナ・ボイド)との出会いと別れを体験するアンバー・タンブリン、自由奔放な性格ではあるが、自殺した母の死を忘れようとして苦悩するブレイク・ライヴリー、その父親役で実父のアーニー・ライヴリー、ブリジット(ブレイク・ライヴリー)とキャンプで知り合う大学生マイク・ヴォーゲル、リーナ(アレクシス・ブレデル)と恋に落ちる青年マイケル・レイディ、カルメン(アメリカ・フェレーラ)の義母になるナンシー・トラヴィス、その娘エミリー・テナントと息子カイル・シュミット、カルメンの母レイチェル・ティコティン、ティビー(アンバー・タンブリン)の母サラ=ジェーン・レッドモンド、ゲームの達人である少年レオナルド・ナム、ティビーの同僚ビバリー・エリオットなどが共演している。


スポンサードリンク
ウェブ・ムービー・シアター

ウェブ・ムービー・シアター