ソーシャル・ネットワーク The Social Network (2010) 4.82/5 (33)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

世界最大のSNS/ソーシャル・ネットワーク”Facebook”の開発創業者マーク・ザッカーバーグが、”Facebook”を作り出し世界を席巻していく過程と、成功した彼が抱える二つの訴訟の審議を同時進行で描く、製作総指揮ケヴィン・スペイシー、監督デヴィッド・フィンチャー、主演ジェシー・アイゼンバーグアンドリュー・ガーフィールドジャスティン・ティンバーレイクアーミー・ハマールーニー・マーラ他共演のドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:デヴィッド・フィンチャー
製作総指揮:ケヴィン・スペイシー
製作
スコット・ルーディン

マイケル・デ・ルカ
セアン・チャフィン
デイナ・ブルネッティ
原案:ベン・メズリックThe Accidental Billionaires
脚本:アーロン・ソーキン

撮影:ジェフ・クローネンウェス
編集
カーク・バクスター

アンガス・ウォール
音楽
トレント・レズナー

アッティカス・ロス

出演
マーク・ザッカーバーグジェシー・アイゼンバーグ

エドゥアルド・サベリンアンドリュー・ガーフィールド
ショーン・パーカージャスティン・ティンバーレイク
キャメロン・ ウィンクルボス/タイラー・ウィンクルボスアーミー・ハマー
クリスティ・リン:ブレンダ・ソング
マリリン・デプリー:ラシダ・ジョーンズ
ダスティン・モスコビッツジョゼフ・マゼロ
ディヴィヤ・ナレンドラマックス・ミンゲラ
エリカ・オルブライト:ルーニー・マーラ
ローレンス・サマーズ学長:ダグラス・アーバンスキ
レスリー・ブラウン:ダコタ・ジョンソン
アリス・キャントウェル:マレス・ジョー
ジョシュ・トンプソン:トレヴァー・ライト
ピーター・シール:ウォレス・ランガム
タイラー・ウィンクルボスジョシュ・ペンス(A・ハマーボディダブル)

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2010年製作 120分
公開
北米:2010年10月1日
日本:2011年1月15日
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $96,962,694
世界 $224,920,315


アカデミー賞 ■

第83回アカデミー賞
・受賞
脚色・編集・作曲賞
・ノミネート
作品・監督
主演男優(ジェシー・アイゼンバーグ)
撮影・音響賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

2003年秋。
ハーバード大学2年のマーク・ザッカーバーグは、ボストン大学の学生で、ガールフレンドのエリカ・オルブライト(ルーニー・マーラ)とバーで会話をしていた。

しかし、思ったことを全て口にし、デリカシーのないマークに呆れたエリカは気分を害し、”サイテーの男”だと言って彼を振ってしまう。

カークランド寮
部屋に戻ったマークは、酔った勢いで自分のブログにエリカの悪口を書き公開してしまう。

更にマークは、大学の寮ごとの名簿や写真をデータベースから盗み、女子学生を比較評価するサイトを作ることを考える。

マークは、わずか数時間でプログラムを書き上げてしまい、親友のエドゥアルド・サベリン(アンドリュー・ガーフィールド)にアルゴリズムの助言を受け、サイト”フェイスマッシュ”を完成させる。

そして、マークはサイトを公開し、それが瞬く間に学生達に広まり、2時間でなんと2万2000アクセスを記録する。

夜明け前、サーバーがパンク寸前になるのに気づいた大学側は警戒するが、その後、サーバーはマークの思い通りにダウンする。

翌日、ボート競技のオリンピック候補でもある、富豪の御曹司で、双子のキャメロンタイラー・ウィンクルボス(アーミー・ハマー)、その友人ディヴィヤ・ナレンドラ(マックス・ミンゲラ)がマークに目をつける。

大学側に呼び出されたマークは、逃げ隠れせずにサイトを公開していたにも拘らず、それを防げなかったセキュリティの甘さを確認できたことで、自分の行為の正当性を主張る。

しかし、当然それは受け入れられず、マークは6ヶ月の観察処分を受けてしまう。

その後、マークは女子学生達などから反感を買うものの、キャメロンらは、マークのプログラミングを高く評価する。

キャメロンらは、 ”harvard.edu”ドメインに憧れる女性と出会うことを目的にしたサイト”ハーバード・コネクション”のプロジェクトにマークを誘う。

名誉挽回のチャンスとおだてられたマークは、軽い気もちでそれを承諾する。

あるアイデアが浮かんだマークは、エドゥアルドに話を持ちかけ、彼をCFOにして1000ドルを投資させる。

そしてマークは、ハーバードの学生のためのSNS/ソーシャル・ネットワークを立ち上げようとする。

その間マークは、キャメロンタイラー達との連絡を無視して、プログラミングに没頭する。

2004年初頭。
ある日、ルームメイトのダスティン・モスコビッツ(ジョゼフ・マゼロ)の、”ある女子学生に恋人がいるかを知りたい”という言葉で閃いたマークは、プログラムに手を加えサイトを公開しようとする。

そして、マークは”Thefacebook”をエドゥアルドの所属する”Phoenix S-K”の会員に配信し、サイトをリリースする。

偶然それを見たディヴィヤは仰天し、キャメロンタイラーに知らせる。

三人は、自分達のアイデアを盗んだ”Thefacebook”を作ったマークに憤慨し、タイラーディヴィヤは知的所有権侵害で告訴することも考える。

しかしキャメロンは、”ハーバードの紳士”として問題を解決するべきだと二人を説得する。

マークエドゥアルドは、大学に招かれたビル・ゲイツの講演会で、”Thefacebook”を気に入っているという学生クリスティ・リン(ブレンダ・ソング)とアリス・キャントウェル(マレス・ジョー)に出会う。

会員が4000人を超え、そろそろ収益を考えたいエドゥアルドは、サイトに広告を掲載することをマーク提案するが、派手さもないが上品過ぎないことを徹底させようとする彼は、それに反対する。

マークは、アイデアの盗用ということで、キャメロンタイラーが自分達を訴えようとしていることを知る。

困惑するエドゥアルドマークは、ダサい”ハーバード・コネクション”を真似する訳もなく、自分のアイデアが優れていただけだと言い切る。

その後マークエドゥアルドは、クリスティとアリスと意気投合して、羽目を外す。

マークは、バーで友人達と一緒のエリカを見かけ声をかけるが、ハーバードでない彼女らは”Thefacebook”を知らない。

そのため、当然エリカはマークを相手にしようとしない。

そこで、再び閃いたマークは、”Thefacebook”を他の大学、そして北東部全域にも広げることを考える。

父親の顧問弁護士に相談し、質問状などをマークに送りつけていたキャメロンタイラーだったが、それを無視されてしまい、さらにサイトを広げていることを知る。

二人は、学生規約に基づき、学内で自分達の所有物が盗まれたという解釈の基、それを訴えようとする。

その頃、19歳で音楽配信サービス”Napster”を共同設立したショーン・パーカー(ジャスティン・ティンバーレイク)は、既に、西海岸のスタンフォード大学などにも広がっていた”Thefacebook”に興味を持つ。

キャメロンタイラーは父親のコネを使い、クリントン政権時の財務長官でもあった、ローレンス・サマーズ学長(ダグラス・アーバンスキ)に面会し、今回の件を訴える。

しかし、サマーズ学長は、キャメロンらとマークの間で起きている問題の本質に理解を示さず、ただの揉め事にしか思わないまま、 コネまで使った二人に不快感を示し追い払ってしまう。

一方、マークは、エドゥアルドのガールフレンドになっていたクリスティの紹介で、パーカーに会うことになる。

マークは、珍しく他人の意見に聞き入りパーカーに同調するが、エドゥアルドは彼を警戒する。

パーカーは、”Napster”や自分のことを喋り捲り、ようやく”Thefacebook” についても触れ、10億ドルの価値のあるものにするくらいの気持ちで取り組むことと、サイト名から”The”を外すことを提案する。

その後、マークは、パーカーの提案を聞き入れることにして、拠点をシリコンバレーパロアルトに移す。

エドゥアルドは、更に1万8000ドルを投資し、スポンサーを見つけるためにニューヨークに残る。

ダスティンらを引き連れ、プール付の家を借りて活動を始めたマークは、パーカーも呼び寄せてしまう。

イングランド、”ヘンリー・ロイヤル・レガッタ”。
キャメロンタイラーは惜しくも優勝を逃し、二人はその後のパーティーの席上、”Facebook”が大陸を越えていることを知りショックを受け、ついにキャメロンも訴訟を起こす決意をする。

パロアルトに現れたエドゥアルドは、パーカーがビジネスに関わっているのを知り憤慨し、資金運用口座を凍結してしまう。

ニューヨークに戻ったエドゥアルドは、”Facebook”についてクリスティと議論になり、サイト上では恋人がいないことになっていることを彼女に責められる。

正直に、その方法を知らないことを伝えたエドゥアルドだったが、激怒したクリスティは、彼からのプレゼントのスカーフを燃やしてしまう。

マークからの電話を受けながら、その火を消したエドゥアルドは、口座凍結のことを追求され、会社を潰しかねないことをしたことで焦ってしまう。

しかし、パーカーの働きにより、エンジェル投資家ピーター・ティールから、50万ドルの資金援助を受けたことをマークエドゥアルドに伝える。

資金を得たマークは広いオフィスを構え、その様子を見に来たエドゥアルドは、株式の希薄化により34%から0.03%まで減らされた承諾書にサインを求められる。

他のメンバーが、所有株のパーセンテージを維持したのを知ったエドゥアルドは激怒し、口座を凍結し、会社を潰しかけたことで自分を責めるマークを告訴することを決める。

パーカーは、エドゥアルドが役員から外されたことを伝え
警備員を呼び、彼が出資した1万9000ドルの小切手を渡そうとする。

侮辱を受けたエドゥアルドは、パーカーに殴りかかろうとするが、思い止まりその場を去って行く。

マークは、パーカーの行動をやり過ぎだと感じ、友人を失ったことをさすがに後悔する。

その後、”Facebook”の登録者がついに100万人を突破し、祝賀パーティーが開かれる。

しかし、パーカーと数人の男女がコカインを吸っている現場に警察が現れ、それを隠し切れなかった彼らは逮捕されてしまう。

そしてマークは、それが”Facebook”のイメージに悪影響を与えることを考え落胆する。
__________

二つの訴訟を抱えたマークは、その日の協議を終え、弁護士補佐のマリリン・デプリー(ラシダ・ジョーンズ)から、双方での和解が話し合われていることを知らされる。

あくまで法廷で闘うというマークに対しデブリーは、彼の印象が、陪審員に受けが良くないだろうと助言する。

さらにデプリーは、賠償金支払いが今のマークの立場なら痛手になることではないことも伝え、それを勧める。

デプリーに、”嫌なやつ”ではないのに、それを装っているだけだと指摘されたマークは、暫くその場でコンピューターに向かうことにする。

その後マークは、”Facebook”に登録済みのエリカのページを開く。

エリカにリクエストを送信したマークは、その応答を待ち、繰り返しページを更新する。
__________

キャメロンタイラー・ウィンクルボス兄弟は、6500万ドルで和解し秘密保持契約に署名する。

エドゥアルド・サベリンは金額非公開で和解し、創業者に再び名を連ねる。

Facebook”の登録者は、現在207カ国で5億人を数え、時価総額は250億ドルに。

マーク・ザッカーバーグは、世界最年少の”ビリオネア”である。


解説 評価 感想 ■

2009年に発表された、ベン・メズリックの著書”The Accidental Billionaires”を基に製作された作品。

*(簡略ストー リー)

ハーバード大の学生マーク・ザッカーバーグは、恋人エリカに振られた腹いせに、彼女を誹謗中傷した記事をブログに載せてしまう。
そこでマークにアイデアが浮かぶ。
学生寮の女子学生のデータを盗み、友人のエドゥアルドの協力で、比較投票サイトをわずか数時間で完成し公開してしまう。
サイトは瞬く間に学生の間に広がり、それに気づいた大学側はサイトを閉鎖し、マークは処分されてしまう。
マークは女子学生から嫌われるが、彼に目を付けた富豪の御曹司の双子キャメロンタイラー・ウィンクルボスのプロジェクトに誘われ、それを受ける。
しかし、あることに閃いたマークは、兄弟を無視して、大学内の学生間の公開ネットワークを作ることを思いつき、サイトを立ち上げるために、プログラミングに没頭するのだが・・・。
__________

ハーバード大学長で元財務長官ローレンス・サマーズが、キャメロンタイラーのウィンクルボス兄弟の、マーク・ザッカーバーグに対する訴えを却下する、非常に印象に残るシーンがある。

まず、有識者であるはずのサマーズが、兄弟とザッカーバーグの行おうとしていることを理解しようとしない。

”他愛もない痴話喧嘩”程度の問題としか受け止めない学長に対し、物事の本質を説明しきれない双子の姿が実に滑稽で、それがラストの、”一般人には理解できない(受け入れられない)世界の人物”に見えてしまうという、弁護士側の、主人公に対する見解と助言にもつながる。

”若者の限りない可能性”などという、きれい事が通用しない世界を描く物語にも拘らず、”ハーバードの紳士”と”シンプルでクール”の闘いの一場面なども面白い。

既に結果を知りながら、淡々と進む成功裏話と並行する訴訟審議の入れ替わる場面展開、若者達の、躍動感があるわけでもなく、盛り上がりもないドラマの中で、デヴィッド・フィンチャーは、最先端技術を制覇した者の”悲劇”を、古風な演出で描き切っているところなども注目だ。

ただ、セリフやその微妙な言い回しと表現は、英語力がないと楽しめない場面も多い。

そんなところが、日本語で発信しても世界とつながらない、日本での”Facebook”の普及の遅さに関係しているようにも思える。

北米では、批評家、観客共に絶賛された作品で、興行収入は約9700万ドルに留まるものの、全世界では約2億2500万ドルのヒットとなった。

第83回アカデミー賞では、脚色、編集、作曲賞を受賞した。
・ノミネート
作品・監督
主演男優(ジェシー・アイゼンバーグ)
撮影・音響賞

あまりにも有名な主人公マーク・ザッカーバーグを好演するジェシー・アイゼンバーグは、”Facebook”及び本人の協力を一切受けられなかったのが幸いしてか、似過ぎていないところが、誰もが注目し知っているストーリーに新鮮味を与えている。

Facebook”の共同創業者エドゥアルド・サベリンアンドリュー・ガーフィールド、彼の反感を買うショーン・パーカージャスティン・ティンバーレイク、主人公を訴える双子の兄弟キャメロンタイラー・ウィンクルボスの二人を演ずるアーミー・ハマー、彼らの友人でビジネス・パートナーのディヴィヤ・ナレンドラを演ずる、アンソニー・ミンゲラの息子のマックス・ミンゲラエドゥアルド(A・ガーフィールド)の恋人ブレンダ・ソング、主人公の弁護士補佐で、クインシー・ジョーンズの娘ラシダ・ジョーンズ、主人公の友人で協力者ダスティン・モスコビッツジョゼフ・マゼロ、主人公の元恋人ルーニー・マーラローレンス・サマーズ学長のダグラス・アーバンスキなどが共演している。


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