陰謀の代償 The Son of No One (2011) 3.07/5 (27)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

少年時代に、殺人を犯してしまった警察官が、その事件を隠蔽した警官と犯人を告発される状況に立たされ、警察の威信をかけてそれを阻止しようとする上層部に利用されながら、平穏な生活を壊したくない思いの狭間で苦悩する姿を描く、監督ディート・モンティエルチャニング・テイタムトレイシー・モーガンケイティ・ホームズレイ・リオッタジュリエット・ビノシュアル・パチーノ共演のドラマ。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:ディート・モンティエル
製作総指揮:カシアン・エルウィズ
製作:ホリー・ウィーアズマ他
脚本:ディート・モンティエル

撮影:ブノワ・ドゥローム
編集:ジェイク・プシンスキー
音楽
デヴィッド・ウィットマン

ジョナサン・イライアス

出演
ジョナサン”ミルク”ホワイト:チャニング・テイタム
ヴィンセント”ヴィニー”カーター:トレイシー・モーガン
ケリー・ホワイト:ケイティ・ホームズ
マリオン・マサーズ警部:レイ・リオッタ
ローレン・ブリッジス:ジュリエット・ビノシュ
チャーリー・スタンフォード警察委員長:アル・パチーノ
ジョナサン”ミルク”ホワイト(少年期):ジェイク・チェリー

アメリカ 映画
配給
Hannibal Pictures
Millennium Films
Nu Image Films
Anchor Bay Films
2011年製作 95分
公開
北米:2011年11月4日
日本:2011年7月9日
製作費 $15,000,000
北米興行収入 $28,870
世界 $1,335,012


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

2002年、スタテン島
ニューヨーク市警クイーンズの警察官ジョナサン”ミルク”ホワイト(チャニング・テイタム)は、妻のケリー(ケイティ・ホームズ)と娘とで暮らしていた。

病気を抱える幼い娘を心配しながら、ジョナサンが車で時間もかかる署に移動になったことなどを、ケリーは不満に思っていた。

1986年、クイーンズボロ公営住宅。
13歳のジョナサン(ジェイク・チェリー)は、白人だということで”ミルク”と呼ばれていたが、ある日、同居する祖母の小切手を奪おうとする麻薬依存症の男を射殺してしまう。

2002年。
チャーリー・スタンフォード警察委員長(アル・パチーノ)は、次期委員長候補のマリオン・マサーズ警部(レイ・リオッタ)と共に、クイーンズボロの治安を向上させようとしていた。

マサーズの部下であるジョナサンは、1986年の二件の殺人事件を、警察が隠蔽したとことを告発する手紙が掲載される新聞記事を目にする。

1986年。
殺人を犯した際、警官が死体など気にしないという、同じ棟の住人の少年ヴィンセント”ヴィニー”カーターの言葉で、ジョナサンは動揺しながらもそれに従ったのだった。

祖母と二人で貧しい生活を送るジョナサンは、殉職した警官の父と組んでいた、事件を担当したスタンフォードに尋問される。

2002年。
マサーズは、118分署の汚名を晴らすため、例の告発文が掲載された新聞社”クイーンズ・ガゼット”に向い、圧力をかけるようジョナサンに指示する。

新聞社の記者ローレン・ブリッジス(ジュリエット・ビノシュ)に会い、軽く牽制したジョナサンは、彼女に自分の連絡先を教える。

その直後、ジョナサンの携帯電話に、何をしたかを知っているというメールが届く。

その夜、新聞社が何者かに襲われ、現場に駆けつけたジョナサンは、ブリッジスに犯人扱いされて痛烈に非難される。

1986年。
ヴィニーが、この場を抜け出すために、母親の愛人の大金を盗むことを考え、ジョナサンもそれに手を貸す。
しかしジョナサンは、そこに現われた、射殺事件も知る住人を、彼は謝って階段から突き落とし死なせてしまう。

2002年。
ケリーは何者かからの電話を受け、ジョナサンに1986年の事件のことを聞くようにと言われる。

ジョナサンはケリーからの電話でそれを知らされ、同時に不審な手紙が届く。

署内で騒ぎがあり、一旦電話を切ったジョナサンだったが、再び受けたケリーからの電話で、1986年の事件の件を聞かれる。

ヴィニーと共に、絶対にこの件は誰にも話さないと約束したことを想い出しながら、ジョナサンは、クイーンズボロに向う。

ジョナサンは、ヴィニーに再会して手紙のことを疑い探りを入れるが、彼は何も語らなかった。

その後、自宅に戻ろうとしたジョナサンは、車をぶつけられて、再び脅迫されてしまう。

ケリーは帰宅したジョナサンが何も語ろうとしないことに怒りを露にするが、傷ついた彼の顔を見て、何が起きているのかを問う。

1986年。
ジョナサンを訪ねたスタンフォードは、死んでも誰も気にしない男二人の殺人事件は終わらせたことを伝え、彼に強く生きるよう勇気付けて立ち去る。

2002年。
翌日、マサーズに呼ばれたジョナサンは、殺人を隠蔽した警官の名前を暴露するという次の記事が出た場合、分署は大きなダメージを受けるため、それを阻止するよう強要され、過去を暴露すると脅迫されてしまう。

ブリッジスに会ったジョナサンは、事件を隠蔽した警官が、スタンフォードだという手紙が届いたことを知らされる。

記事を必ず掲載すると言張るブリッジスに、1週間の猶予を求めるジョナサンだったが、彼女はスタンフォードを叩きのめす覚悟を伝えてその場を立ち去る。

ヴィニーの元に向ったジョナサンは、事件のことは誰にも言わないと誓ったはずだと彼に問い質すが、彼はやはり答えを返さずに立ち去る。

その後、脅迫電話を受けたジョナサンは、ケリーの危険を察して自宅に向かい、彼女に問い詰められて全てを話し、16年前に2人を殺した犯人が自分だと伝える。

翌日、ブリッジスが射殺されたことが報道され、マサーズにクイーンズに呼び出されたジョナサンは、彼女と会っていた際の写真などを見せられる。

スタンフォードもその場に現われ、ジョナサンは、何も口出しできない状況で、後は全てを分署が処理することを伝えられ、自宅に戻り平穏な暮らしを続けるようマサーズに言われて指示に従う。

ヴィニーが消されることを察したジョナサンは、クイーンズボロに向かい、住宅の屋上で彼が殺されるのを阻止しようとする。

マサーズはジョナサンに発砲し、ヴィニーに彼を銃撃させようとしたマサーズは彼に射殺される。

その直後にスタンフォードがヴィニーを銃撃して、彼は落下死する。

ジョナサンはスタンフォードに銃を向けられ、立ち去るように言われ、瀕死のヴィニーから、誰にも何も話していないことを告げられる。

ヴィニーに疑ったことを謝罪したジョナサンは、彼が息を引き取るのを見届ける。

手紙の主だったヴィニーの妹は、過去は忘れて生き抜くようにと、ジョナサンに最後の手紙を送る。

そしてジョナサンは、マサーズと容疑者ヴィニーが死んだことで、1986年の事件が解決したことを知る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

貧しい少年時代を過ごしたクイーンズの分署に移動になった、ニューヨーク市警の若手警官ジョナサン・ホワイトは、妻ケリーと病気を持つ幼い娘と共に平穏な暮らしをしていた。
ある日ジョナサンは、16年前の事件を告発するという手紙を掲載した、地元新聞社の記事を目にする。
それは、かつて、クイーンズボロの公営住宅で、貧しい生活を送っていたジョナサンが、仕方なく犯した2件の殺人事件に関する記事だった。
その事件を知っている同じ棟のヴィニーとは、絶対に誰にも話さないという約束を交わしてはいた警察委員長スタンフォードと共に、次期委員長候補としてクイーンズボロの治安の向上をめざす上司マサーズは、警察へのダメージを考えて、その後に掲載される、事件を隠蔽した警官の告発記事の掲載を阻止しようとする。
それを指示されたジョナサンは、新聞社の記者ブリッジスを牽制するが、彼女は、警察の不正を徹底的に追求することを告げる。
同時に、ジョナサンは何者かに、全てを知っているという脅迫を受け、ヴィニーを疑うのだが・・・。
__________

若手人気スターのチャニング・テイタムや、大ベテランの実力派アル・パチーノ、さらには個性派のレイ・リオッタなど、豪華出演陣が注目の作品。

虐げられた環境で暮す人々の生活、平凡な日々を望む家族、または権力で弱者を制圧する者達を描く社会派ドラマとして、小作ながら深く考えさせられる作品でもある。

殺人死体がゴミ置き場に放置されても、大事にならない生活環境など、アメリカの抱える大きな問題をテーマにした力作でもある。

妻や娘との、ごく平凡な生活を望む若者の苦悩を、抑え気味で淡々と演ずるチャニング・テイタムの好演が光る。

彼の友人であり、事件の真相を知りながら権力の犠牲者となるトレイシー・モーガン、主人公の妻ケイティ・ホームズ、自ら昇進と警察の威信を守ろうとする、主人公の上司レイ・リオッタ、警察の不正を追及しようとして命を落とす新聞記者のジュリエット・ビノシュ、主人公の少年時代を好演するジェイク・チェリー、そして、少年時代の主人公を気遣った事件の隠蔽を、自らの権力欲に利用するアル・パチーノなど、脇を固める共演者の熱演も見ものだ。


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