続・激突! カージャック The Sugarland Express (1974) 3.47/5 (36)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

スティーヴン・スピルバーグ(監督、原作、脚本)が、初めて劇場用作品として監督した記念すべき作品。
福祉局の命令で幼い子供を里親に出された若い夫婦が、子供を取り戻そうとする逃避行を描く、主演ゴールディ・ホーンウィリアム・アザートンマイケル・サックスベン・ジョンソン他共演によるコメディ・タッチのドラマ。


ドラマ(コメディ)

スティーヴン・スピルバーグ / Steven Spielberg 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作
デイヴィッド・ブラウン

リチャード・D・ザナック
原作
スティーヴン・スピルバーグ

ハル・バーウッド
マシュー・ロビンス
脚本
スティーヴン・スピルバーグ

ハル・バーウッド
マシュー・ロビンス
撮影:ヴィルモス・スィグモンド
音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演
ルー・ジーン・ポプリン:ゴールディ・ホーン

クロヴィス・マイケル・ポプリン:ウィリアム・アザートン
マックスウェル・スライド:マイケル・サックス
ハーリン・タナー:ベン・ジョンソン
アーニー・マッシュバーン:グレゴリー・ウォルコット
ジェサップ:スティーヴ・カナリー
ルービー夫人:ルイーズ・ラザム

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1974年製作 110分
公開
北米:1974年4月5日
日本:1974年6月
製作費 $3,000,000
北米興行収入 $7,500,000
世界 $12,800,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

テキサス、”州刑務局・囚人更生訓練所”。
服役中の夫クロヴィス・マイケル・ポプリン(ウィリアム・アザートン)に面会に来たルー・ジーン(ゴールディ・ホーン)は、自分達の子供ラングストンが、福祉局の命令で里親に預けられたことを彼に伝える。

ルー・ジーンは、シュガーランドにいるラングストンを取り戻すため、4ヶ月の刑期を残したクロヴィスを説得し脱獄する。

施設内の、同僚の親の車に乗せてもらったクロヴィスとルー・ジーンだったが、老人の運転でスピードが出ないために、パトカーに止められてしまう。

パトロール警官マックスウェル・スライド(マイケル・サックス)は、車を運転していた老人に注意をする。

それを見て焦ったルー・ジーンは、その車を運転して逃亡してしまい、スライドはそれを追跡する。

ルー・ジーンは、動揺しながら車を暴走させ、ついに林に突っ込んでしまう。

スライドは車に近づくが、怪我を装ったルー・ジーンに拳銃を奪われ、それをクロヴィスに渡す。

クロヴィスはスライドに銃を向け、パトカーを運転させて逃走を始める。

その連絡を受けたハーリン・タナー警部(ベン・ジョンソン)は、直ちに非常線を張り全パトカーを出動させる。

タナーはパトカーに追いつき、クロヴィスと話をするが、息子を取り戻すという彼らを、そのまま目的地シュガーランドに向かわせることにする。

その後、パトカーはガス欠になり、クロヴィスらは、タナーの車でガソリンスタンドまで押してもらうことになる。

給油したパトカーは先を急ぐが、クロヴィスとルー・ジーンは、ラジオが自分達のことを伝えているのを聞き、スライドはようやく二人が脱獄したことを知る。

その頃、パトロール警官アーニー・マッシュバーン(グレゴリー・ウォルコット)は、二人の周辺を調査して、シュガーランドの子供も確認したことなどをタナーに報告する。

タナーは、親とはいえ二人がまだ子供だと判断しながら、ルー・ジーンが要求した移動トイレを手配する。

同じ頃、ラングストンの里親であるルービー夫人(ルイーズ・ラザム)は、多くのマスコミからの要望に応え、子供と共に取材に応ずる。

トイレに潜ませていた警官を見破られたタナーは、狙撃手を配備させるというマッシュバーンの提案を聞き入れる。

食事中のルー・ジーンを、狙撃手に狙わせたタナーだったが、成功の確率は高いものの確信が持てず、彼はそれを断念し追跡を続ける。

しかし、犯人を捕らえようと待ち伏せしていたパトカーが原因で、隊列を組み追跡していた後続車両が、玉突き事故を起こしてしまう。

タナーは、自分の知らない警官を排除し、ヘリコプターを用意させ、逃走したパトカーを追跡させる。

その後タナーは、ルー・ジーンの父親を呼び、無線で彼女を説得しようとするが、パトカーにはスライドしかいなかったため、それは伝わらなかった。

中古車売り場に身を潜めたルー・ジーンとクロヴィスは、スライドに手錠をかけて、キャンピングカーの中で楽しい一時を過ごす。

翌朝、犯人を捕らえようとした市民が、ルー・ジーンらを見つけて発砲してくる。

クロヴィスらも応戦し、ルー・ジーンは、それをタナーに無線で知らせ救援を求める。

現場に急行したタナーはその場を鎮圧し、冷静さを失っているクロヴィスに、シュガーランド行きを認めることを伝え、ルー・ジーンは彼に感謝する。

しかしタナーは、一旦帰した狙撃手を、里親の元に連れて行くようマッシュバーンに命じ、その後、騒ぎを起こした民間人を逮捕する。

やがて、ルー・ジーンらは世間の注目を浴びるようになり、彼女らの子供を思う気持ちは人々の心を捉え、励ましの言葉をかけられる。

シュガーランドに着いたルー・ジーンらは、町の人々から大歓迎を受ける。

そして、彼女らのパトカーの後に数百台の車が続き、ルー・ジーンは子供に会うための準備を始める。

ルー・ジーンとクロヴィスに対し、友情すら感じ始めていたスライドは、タナーが何か仕掛けてくるのではないかと考え始める。

タナーの投降要請を拒否し、子供を引き取りに里親の家に向かったルー・ジーンらだったが、既にラングストンはルービー夫人らに連れられ避難していた。

家に着いたパトカーだったが、スライドが様子がおかしいことに気づき、再び二人に投降を促す。

スライドは、子供がいないだろうということを二人に伝えたため、ルー・ジーンは取り乱してしまう。

車から降りて家に向かったクロヴィスだったが、異変に気づいたスライドが、ルー・ジーンに伏せるよう指示した瞬間、狙撃手が発砲する。

撃たれたクロヴィスはパトカーを運転して逃走し、スライドの手当てを受けながら暴走して川辺で止まる。

駆けつけたタナーはクロヴィスの死を確認し、彼の持っていた銃をスライドに返す。
__________

ルー・ジーンは15ヵ月後に釈放され、その後、福祉局の許可を得て子供を取り戻す。


解説 評価 感想 ■

同じスティーヴン・スピルバーグが監督したテレビ映画「激突!」(1971)との関係はない。

*(簡略ストー リー)

福祉局の命令で、息子を養子に出されてしまったルー・ジーン・ポプリンは、服役中の夫クロヴィスを脱獄させて、子供を取り戻すためシュガーランドに向かおうとする。
二人は、ひょんなことからパトカーを奪い、警官のスライドと共に目的地に向かうことになってしまう。
追跡を指揮する警部タナーは、二人がスライドの銃を奪っていることを知り、彼らを刺激せずに目的地に向かわせる。
やがてスライドは、子供を愛する親として、当然の行動をとる悪人ではない二人に親しみを感じる。
パトカーの隊列を組み、背後から二人を追跡するタナーも、子供じみた行動をとる憎めない犯人に情が移ってしまう。
そして、二人の行動は世間の話題となり、人々の注目を浴びながらの逃避行は続くのだが・・・。
__________

実話を基にしたドラマというところが注目であり、大人に成り切れない無鉄砲な若い夫婦の行動を、ユーモアをまじえヒューマニズム溢れるドラマとして描いた、撮影当時、弱冠26歳のスティーヴン・スピルバーグの、突出した感性そしてその才能が窺い知れる作品。

翌年公開の歴史的大ヒット作「ジョーズ」(1975)でもスピルバーグを起用するデイヴィッド・ブラウンリチャード・D・ザナックが製作している意欲作にも拘らず、安っぽい邦題が気になる。

そして、スピルバーグ作品の常連となる、音楽を担当するのはジョン・ウィリアムズで、哀愁漂うテーマ曲などが印象に残る。

サボテンの花」(1969)で既にアカデミー助演賞を獲得していたゴールディ・ホーンは、子供のような母親役を喜怒哀楽を感情豊かに表現して熱演している。
彼女らに情が移る、冷静な判断で追跡を指揮する警部ベン・ジョンソンの渋い演技も注目だ。

強引な妻に説得され、成り行きでカージャックまでしてしまうウィリアム・アザートン、主人公二人との友情すら芽生え、同情もしてしまう警官マイケル・サックス、犯人らの調査や警部の副官として事件解決に臨む警官グレゴリー・ウォルコット、同じく警官のスティーヴ・カナリー、子供の里親ルイーズ・ラザムなどが共演している。


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